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CASELE2015@Tottori 「高等学校英語科の 教科書における 言語活動の分類と考察」
- 11. ●教科書における具体例
Pre-communicative activities
Structural Activities
機械的な並べ替え問題,文の書き換え問題 など
Quasi-communicative activities
複数の言語材料を扱う問題(例: 適語補充)など
Communicative activities
Functional communication activities
「お気に入りのものとその理由を書く」
「あったらいいものを紹介する」など
Social interaction activities
「メールの返信」,「グループでスピーチ」など
11
- 13. 2. 先行研究
● 教科書分析の先行研究
• タスクの観点から(大東,2004)
• コミュニケーション能力の観点から
(江草・横山,2008)
これまでの先行研究…旧課程の学習指導要領
に基づいた教科書の分析
⇒現行の学習指導要領に基づいた教科書を
分析した研究は見当たっていない
13
- 19. 4. 研究方法
● 分析手順
対象 教科書本文以外に配置されている
問題などの活動 (Exercise, Activities など)
枠組み Littlewood (1981)の4分類
…4分類の振り分けが難しいもの
→コミュニケーション技能で分類
分析の結果から教科書の実態を把握 (RQ1)
よりよい授業のために,教師にはどのような
活用上の視点や工夫が必要かを明らかにする (RQ2)
19
- 22. 5. 結果と考察
● 英語I・IIにおける分析結果
『教科書B』『教科書C』
各10以上のFunctional communication activities
1回あたり教科書Bは約3ページ
教科書Cは約2ページ 割いている
『教科書A』
Communicative activities
→各単元の終わりに1/2ページ程度
多数のStructural activities
基礎・基本的な部分の学習を主眼をおいた
と考えられる
教科書別に見ると
22
- 25. 5.結果と考察
● EC I・IIにおける分析結果
『教科書B』
各単元で扱う言語材料を用いて自己表現を
する活動(Quasi-communicative activities)の配置
各単元末にコミュニケーション活動の配置
旧課程は2単元毎に1つの割合
『教科書A』『教科書C』
Structural Activitiesの増加
教科書A→基礎基本の定着に重点
教科書C→教科書のサイズ増が影響
教科書別に見ると
25
- 26. 5.結果と考察
● EC I・IIにおける分析結果
Social interaction activitiesの増え方…
• 教科書の難易度が上がるにつれて増加
• 各シリーズともECIよりECIIに多く配置
→この活動自体が高度であることが反映
されている
Littlewood (1891) の分類では
26
- 28. 5.結果と考察
● 旧課程−現行課程の比較
• ほとんどの活動で増加が認められた (517615)
指導要領改訂の影響
+教科書のサイズが大きくなったため?
• Communicative activities間の差が減少
旧課程:Functional 91 Social 40 差 51
現行課程:Functional 69 Social 51 差 11
活動の指示文に,活動の
対象(場面・コミュニケー
ションの相手など) が記され
るようになる 28
- 30. 5.結果と考察
各活動による新旧比較
Communicative activities
Functional communication activities
「お気に入りのものとその理由を書く」,
「あったらいいものを紹介する」など
→学習した言語材料やスキルを統合して
コミュニケーション活動を行う
Social interaction activities
「メールの返信」,「グループでスピーチ」など
→言語材料やスキルの統合+コミュニケーションの
場面や相手について明示的に指示
こちらも,新旧による形態差は認められなかった
30
- 32. 5.結果と考察
● よりよい授業のための考察
• Communicative activities
実態:Functional communication activitiesが多い
指導要領:Social interaction activitiesも求める
→教師の工夫が必要
Functional communication activitiesに
「誰が,誰に,どのような立場で,どのような状況で」
といった設定を加える
→Social interaction activitiesを増やすことができる
提案
32
- 34. 主要参考文献
Littlewood, W. (1981). Communicative language teaching : an
introduction. Cambridge University Press.
江草千春・横山吉樹. (2008). 「中学校,高等学校,ESLの教科書分
析 : 社会言語学的能力,談話的能力,方略的能力の観点か
ら」. Research Bulletin of English Teaching, (5), 27–49.
小串雅則. (2011). 『英語検定教科書 : 制度、教材、そして活用』.
東京: 三省堂.
染谷泰正. (2009). 「オンライン版「英文語彙難易度解析プログラ
ム」(Word Level Checker) の概要とその応用可能性につい
て」. Retrieved from http://someya-net.com/wlc/readability.pdf
大東真理. (2004). 「高校検定教科書の「言語活動」について」.
『語学教育研究論叢』, 21, 207–222.
文部科学省. (2010). 『高等学校学習指導要領解説 外国語編 英語
編』. 東京: 文部科学省.
文部省. (1972). 『高等学校学習指導要領解説』. 東京書籍.
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Hinweis der Redaktion
- 広島大学の国分です。よろしくお願いします。
- 本研究の構成はご覧のとおりです。
- まずは研究の背景と目的です。
- 平成21年度
- 星とかっこ