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20121220 matsumoto
- 2. まつもとです
ジャーナリスト/コンテンツプロデューサー
アスキー・ITmedia・ダ・ヴィンチなどの媒体に寄稿・連載を
行っています。
著書に『スマートデバイスが生む商機』(インプレスジャパ
ン)、『生き残るメディア死ぬメディア』『ソーシャルゲー
ムのすごい仕組み』(いずれもアスキー新書)、『コンテン
ツビジネス・デジタルシフトー映像の新しい消費形態』(NTT
出版)『LINE なぜ若者たちは無料通話&メールに飛びついた
のか?』(マイナビ新書・コグレマサト氏との共著)など
東京大学情報学環博士課程在籍
ITベンチャー・出版社・広告代理店を経験。ソーシャルゲーム
やショートアニメなどのプロデュースを行ったことも。
2
- 3. はじめに
【オーダー】
「ソーシャルゲームの仕組み」から電子書籍の売り方
を考察できないか?
それ結構無茶ぶりです(汗)
困った・・・
ん?・・・でも結構面白いテーマかも?
3
- 5. 時まさにコンプガチャ規制前夜
3500億円規模まで成長しているソーシャル
ゲーム(パッケージゲームを抜く)
CESA(一般社団法人コンピュータエンターテ
インメント協会)が行った調査によると、モ
バゲー、GREEとも無課金で遊び続けている
ユーザーが約75%を占める。残りの15%前後
のユーザーにいかにアイテムを買ってもらう
かに、各ゲーム提供者は知恵を絞っている。
ゲーム内で使える強力なレアアイテムを、
ゲーム外の「ガチャ」で当てることができる。
5
- 6. コンプガチャと射幸性
アイドルマスターシンデレ
ラガールズ
コンプガチャシミュレー
ター ver.0.93 http://www.ani-
ban.info/aimas/comp_sim/
5月に消費者庁はコンプガ
チャを景表法の「絵合わ
せ」と判断。業界は自主規
制へ。
現在は、絵合わせ要素を排
したインデックスガチャな 注:射幸性自体が「悪」ではない。
どが登場。
6
- 8. 「物語」はどこへ?
512KB(待受画像1枚
分)のROMに全ての
ドラクエ(1986) データを凝縮
ROMは2MBに。ル
射幸的面白さ ドラクエⅢ
イーダの酒場での
(1988)
ギャンブル的要素な
ど
ゲーム機の高スペック化・消費の多様化
ソーシャル テキストADV
ゲーム ≒電子書籍
FPS
射幸的面白さ 物語への没入
3DCGスポーツ 8
- 12. 変わる「作品」作り
• パッケージゲームのノウハウでは
上手く行かず、悔しい思いも。
• 徹底的にソーシャルゲームの方法
論を取り入れる。
• PRもリリース前ではなく、リリー
ス後を重視。
「ソーシャルコンテンツではリ
リース前後のPRよりも、新しいお
客様を連れてきてもらえるような
“ゲームデザイン”が重要です」
• 少人数での機動的な開発と運営体
制
• 既存タイトルの知名度に頼ること
のない独自IP(知的財産)の採用
• ソーシャルコンテンツでは当時珍
ASCII.jp:『ドラゴンコレクション』が拓いたソー しかった(しかし本来は王道とも
シャルコンテンツの一里塚
http://ascii.jp/elem/000/000/693/693409/ 言える)ファンタジー風の世界観
構築。
12
- 13. ここまでをまとめると・・・
低価格化が進むデジタルコンテンツの世
界で、売上を伸ばすソーシャルゲーム。
ゲームフィケーション(夢中にさせる仕
組み)の本編と、ゲームの外で射幸心を
刺激する「ガチャ」の存在。
「夢中」を数字にする行動分析と、それ
を企画や開発に反映させることができる
運営体制がそこにある。
「リリースしたらあとは天に任せる」と
いうもの作りは、非常に贅沢なものに。
13
- 14. 「本」はどうでしょうか?
紙の本というパッケージが、電子になっただ
けでは、定額化・低価格化は避けられないの
では?
デジタルデータとなり、ネット空間に存在す
るのであれば、ユーザーがどのように読書し、
それを楽しんでいるかといった行動履歴もつ
ぶさに把握出来るはず。
(もちろん、プライバシー・セキュリティへ
の配慮は必要)
デジタル時代に即したバリューチェーンの構
築が求められる。
14
- 18. 資金調達段階
資金だけでなく、見
込み客と彼らによる
告知が並行して行わ
れている。
18
- 19. 販促段階
• 出したら終わり、という時代は終わ
り。
• ソーシャルメディアを活用した販促
は必須。(エゴサーチ、アクティブ
サポート・・・)
• 販促の効果測定も必須。(言及数と
ランキング、アクセスログ・・・)
• ソーシャルゲームのPR同様、コスト
のかけ方は転換が必要であるはず。
• この状況を背景に生まれたコルク
(エージェント)にも注目していま
す。
【連載】まつもとあつしの 電子書籍最前線part1(前編)
ダイヤモンド社の電子書籍作り « 電子書籍のニュース、レ
ビュー、アプリ紹介サイト ダ・ヴィンチ電子部
http://blog.mediafactory.co.jp/dd/?p=11665 19