2015年時点ミャンマー農業調査公開用 Myanmar Agriculture Sector (For Public)
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This is the report about Myanmar Agriculture Sector which the author composed during his stay in Myanmar (2013-2015). *Sorry, but only in Japanese now
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2015年時点ミャンマー農業調査公開用 Myanmar Agriculture Sector (For Public)
- 2. Draft / Confidential 【サマリー】 農業セクター概要 ➢ ミャンマーは経済構造・雇用構造において農業が占める割合が高く農業国と言われるが、周辺国と比べた場合生産性は依然 低く、農地として利用されている土地の割合も小さい ➢ 気候条件から多様な作物を生産できるが、コメの生産が主となっている。国内需要・輸出による外貨獲得を主眼として、コ メを含む10種を重点作物として選定し、開発を推進 政策 ➢ 農業の効率化、付加価値向上を重視した短期・長期政策が策定済み ➢ 短期政策はFY2011-FY2015を対象としており、重点作物の作付面積拡大・収量拡大等の指標を設定し、開発推進 ➢ 効率化においては、農業投入材（肥料、農業機械）の投入を重視 農業投入材（肥料、農業機械） ➢ 肥料の活用は他国に比べても低く、国内流通肥料は低価で不良品質が大部分 ➢ 労働者賃金の高騰に伴い、農業機械活用ニーズは高まっているが、農業機械購入のための資金確保が難しい他、圃場（ほ じょう）未整備による農業機械導入の困難さを背景に普及には至らず ➢ 農業投入材活用においては農家の金融アクセスがボトルネックとなっている状況にあり、インフォーマルな金融サービス （高利貸し、質等）を利用した結果元本・利息返済に苦しみ農地を失う事例も 課題 ➢ 金融アクセスの乏しさ、農業投入材の不十分な活用等挙げられるものの、農業政策自体がProduct Outの発想で総花的と なっており、方針が不明確となっている 方向性 ➢ 現在のプロダクトアウト志向ではなく、周辺国の農産物ニーズをもとにした農作物開発が有望。輸出外貨獲得を主眼にした 場合、主要貿易相手国は豆類、天然ゴム、綿花等に対するニーズが高く、ミャンマーとして既に生産・輸出している作物を 軸に収量拡大・品質向上によって農産品の貿易の拡大を図ることが可能 2
- 5. Draft / Confidential 【一次産業概要】 労働人口・GDPで一次産業依存度は高いが、農業の経済規模は周辺国の中でも小さい 5 一次産業の就労人口 54.0% 41.9% 36.4% 47.3% 64.3% 72.2% 10.4% 14.9% 13.0% 14.0% 8.1% 8.1% 35.6% 43.2% 50.6% 38.7% 27.6% 19.7% Myanmar Thailand Indonesia Vietnam Cambodia LaoPDR 出所:Myanmarの労働人口構成はUNDP “Integrated Household Living Assessment Survey (Poverty Profile)”、各国はADB Key Development Indicator (2013)、, IMF World Economic Outlook (April 2015) 一次産業対GDP比(2012) 周辺国の一次産業規模 33.2% 9.9% 14.4% 18.4% 33.5% 24.1% 25.2% 31.6% 35.7% 33.0% 17.9% 27.1% 41.6% 58.6% 49.9% 48.7% 48.5% 48.8% Myanmar Thailand Indonesia Vietnam Cambodia LaoPDR • 周辺国を比較しても、ミャンマーにお けるGDPの農業依存度が高い点では 「農業国」 • 周辺国と比較した場合、ミャンマー就 労人口における一次産業の割合が高く、 54.0%の雇用を第一次産業が賄ってい る 0.0 20.0 40.0 60.0 80.0 100.0 120.0 140.0 Vietnam Indonesia Lao PDR Myanmar Cambodia Thailand [Unit: Billion USD] ◆各国一次産業の名目GDP 農業GDP成長率 (CAGR) Vietnam 14.7% Indonesia 14.6% Cambodia 13.8% Lao P.D.R. 13.4% Thailand 13.0% Myanmar 12.0% • 農業経済規模は周辺国と比較するとベ トナム(306億USD)の半分程度 • ミャンマーは農業GDP成長率も他国に 比べ低い ◆GDPにおける一次産業の割合◆就労人口における各産業の割合 三次産業一次産業 二次産業三次産業一次産業 二次産業
- 6. Draft / Confidential 2,000.0 2,500.0 3,000.0 3,500.0 4,000.0 4,500.0 5,000.0 5,500.0 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 【農業生産性】 ミャンマー農業国と言われて久しいが、農地開拓・生産性向上の余地は大きい 6 • 農地面積はASEANでタイに次いで大きい • しかし周辺国に比べると農地割合が低く、依然開拓余地を 残す 農地面積 565,000 (31.2%) 218,600 (42.8%) 125,930 (19.3%) 108,420 (35.0%) 57,550 (32.6%) 24,690 (10.7%) Indonesia Thailand Myanmar Vietnam Cambodia Lao PDR ◆農地面積周辺国比較(2012) [Unit: km2] 出所:World Bank “World Development Indicator” 農業生産性 • 穀類の単位面積あたり収穫量を比べると、周辺国でも低く、 ベ ト ナ ム （ 5,425kg/ha) に 対 し て 、 ミ ャ ン マ ー (3,641.1kg/ha)は2/3程度の収量となっており、世界平均 (3,851.3kg)と比べて下回る • 10年の推移で見ても生産性の劇的な改善は見られない Vietnam Indonesia Lao PDR World Average Myanmar Cambodia Thailand [Unit: kg/ha]◆穀類の単位面積当たりの収穫量
- 7. Draft / Confidential 【一次産品】 農業の生産はコメの生産が圧倒的、これに次ぐ豆類が主要な輸出品目である 7 7,126 1,538 1,258 953 754 617 552 497 470 411 406 316 315 239 213 206 191 175 174 143 Rice, paddy Meat indigenous, chicken Beans, dry Meat indigenous, pig Vegetables, fresh nes Meat indigenous, cattle Groundnuts, with shell Fruit, fresh nes Pigeon peas Sesame seed Milk, whole fresh cow Sugar cane Eggs, hen, in shell Onions, dry Areca nuts Plantains Cotton lint Meat indigenous, duck Rubber, natural Chick peas • ミャンマーの農産物生産ではコメが圧倒的に多く71億ドル 相当 • 世界生産高順位で7位に位置する • 次いで豆類の生産が多い 一次産品 [Million USD] 出所: FAO Statistics ◆一次産品生産上位20品目（金額ベース, 2012） 順位 国名 生産高 1 China 50,466 2 India 40,785 3 Indonesia 18,712 4 Vietnam 11,680 5 Thailand 9,430 6 Bangladesh 8,649 7 Myanmar 7,126 一次産品の貿易 • 輸入：パーム油は国内生産で需要を満たせず輸入に依存 • 輸出：豆類の輸出が大きく、Dry Beans、Chick Peas、 Sesameは、輸出高で世界上位にランクされている 488 43 36 30 10 8 4 2 2 2 Beans, dry Chick peas Maize Sesame seed Cotton lint Fruit Dried Nes Spices, nes Honey, natural Soybeans Sugar Raw Centrifugal 260 209 152 105 84 61 59 58 33 20 Palm oil Food Prep Nes Beverage Non-Alc Coffee Extracts Beer of Barley Wheat Bever. Dist.Alc Sugar Refined Milk Whole Dried Pastry ImportExport [Unit: Million USD] Beans, Dry 輸出高世界2位 Chick Peas 輸出高世界8位 Sesame 輸出高世界11位 ◆一次産品貿易額（金額ベース、2012） ※コメの輸出データ要確認（FAOにはなし）
- 8. 農産物 8
- 9. Draft / Confidential 【農産物】 広い国土・多様な気候条件から多種の農産物を生産する中、10種の重点作物を選定 9 ミャンマーの農産物 南西部モンスーンの影響によって多様な農業生態系を保持し ており、全国で60種類以上の作物が栽培されている ① 穀類 コメ、小麦、とうもろこし、ミレット(キビ) ② 油糧種子 落花生、ゴマ、ひまわり、マスタード ③ 豆類 Black Gram(ケツルアズキ)、Green Gram(リョクトウ)、Butter Bean(バタービー ン)、Red Bean(あずき)、Pigeon Pea(キマメ)、 Cowpea(ササゲ)、Chick Pea(ヒヨコ豆)、 Soybean(大豆) ④ 工業作物 綿花、ジュート、さとうきび、ゴム、たばこ ⑤ 食品作物 ポテト、玉ねぎ、チリー、野菜、スパイス ⑥ プランテーション作物 茶、コーヒー、ココナッツ、ココア、オイル パーム、Toddy Palm (砂糖ヤシ)、バナナ ⑦ その他 上記以外 重点作物 作物名 作付面積 (ha) 生産量 (MMT) 主要生産地 輸出先 1 Rice 7,800,000 32.17 Ayeyarwaddy, Bago, Sagaing South Africa, SG, Philippines 2 Maize 400,000 1.23 Shan, Sgain, Magway Malaysia, Indonesia, Hong Kong 3 Groundnut 890,000 1.34 Sagaing, Magway, Mandalay 4 Sesame 1,620,000 0.85 Magway, Sagain, Mandalay 5 Sunflower 720,000 0.77 Ayeyarwaddy, Magway Sagaing 6 Black Gram 1,040,000 1.49 Ayeyarwaddy, Bago, Sagaing India, SG, Malaysia 7 Green Gram 1,120,000 1.32 Ayeyarwaddy, Magway, Sagaing India, SG, Malaysia 8 Pigeon Pea 640,000 0.76 Sagain, Magway, Mandalay India, Belgium, Indonesia 9 Sugarcane 160,000 9.56 Sagaing, Shan Bago 10 Long Stable Cotton 280,000 0.48 Magway, Mandalay, Sagaing 国内消費及び外貨獲得の観点より、政府は重要作物として10 種が選定された ◆主な農産物 ◆重要作物10種と生産状況 出所:JICA 「ミャンマー国農業セクター情報収集・確認調査」(2013年12月）
- 10. Draft / Confidential 【農作物】 ゾーン別の特徴 気候条件の違いから、4つのZoneに分類でき、生産作物も異なる 10 Zone2 Zone3 Zone4 Sagaing Magway Mandalay Mon Tanintharyi Rakhine Ayeyarwaddy Yangon Bago • 平坦地形で半乾燥、 乾燥地域 • ž灌漑水による稲作。 天水田各所で見られ る。 • 年間降雨量700- 1000mm • 耕地はMon, Tanintharyi, Rakhine沿岸部に展 開 • 年間降雨量3000- 5000mm • Ayeyarwaddyデルタ とSittaungデルタか ら成る低平地 • コメ作付面積310万 ha、稲作中心単作農 業 • 農作物の増産は灌漑 施設の改良と水路の 維持管理 • ゴマ収量は気象条件 により左右される • コメの不足地域 • 洪水対策、排水改良 が必要 • 農業生産にとって問 題ない地域とされて いるが、洪水対策、 排水改良が必要 Zone1 Kachin Kayah Chin Shan Kayin • ž高山、山脈、森林地 帯 • 多雨量地域があり、 河川が発達 • 渓谷痴態で作物栽培、 丘陵部は焼畑農業 • 年間降雨量1000- 2000mm • 林地は焼畑耕作で劣 化、土壌侵食、堆砂、 水資源の枯渇が見ら れる • 肥沃な平野が少なく 大規模農業が難しい • コメ、小麦、トウモ ロコシ、ソルガム、 野菜、サトウキビ • 土壌、地形からアグ ロフォレストリーに 適す • コメ、ラッカセイ、 ゴマ、豆類、油糧種 子等多品目作物栽培 • コメ、豆類 • 全国のコメ生産量 60% Zone1 行政区域 地形特性 課題主要農産物 出所:JICA 「ミャンマー国農業セクター情報収集・確認調査」(2013年12月） 農業ゾーン別特徴 Zone2 Zone1 Zone3 Zone4 • コメおよびゴム、オ イルパーム等の永年 作物 • コメ自給地域 • ゴム、ココナッツ、 パーム油開発ポテン シャル高
- 11. Draft / Confidential 【農作物】 コメは単位面積当たりの生産コストが高いため収益性が低い一方、豆類の収益性が高い 11 63.8% 62.8% 55.5% 47.5% 44.3% 40.9% 32.1% 31.5% 各作物の利益率Crops Unit Price Yield Revenue Cost Profit Profit Ratio (MMK/kg) (t/ha) (MMK/ha) (MMK/ha) (MMK/ha) Green Gram 734 1.3 954,200 345,200 609,000 63.8% Black Gram 483 1.5 724,500 269,300 455,200 62.8% Pigeon Pea 459 1.5 688,500 306,400 382,100 55.5% Groundnut 597 1.6 955,200 501,600 453,600 47.5% Sesame 989 0.7 692,300 385,500 306,800 44.3% Maize 277 3.1 858,700 507,800 350,900 40.9% Sunflower 534 0.9 480,600 326,200 154,400 32.1% Rice 191 4.6 878,600 601,700 276,900 31.5% Sagaing Regionにおける作物別収益性 (FY2012) 全国レベルで作物別の収益性を示すデータはないが、Sagaing地域の作物別の収益性に関するデータによれば ➢ 豆類(Green Gram・Black Gram)の収益性が高い ➢ ミャンマーの主要作物であるコメは、単位面積あたりの生産コストが最も高く、収益性は低い 出所:JICA 「ミャンマー国農業セクター情報収集・確認調査」(2013年12月）、Expert Interview
- 12. Draft / Confidential 【農作物】 コメ 全農産物内でコメの生産割合が高い一方で、生産性はASEANでも最低クラス 12 *1 ミャンマー国内の統計データでは、コメ生産量は4.0 haとマレーシアを超える 出所:United States Department of Agriculture, FAO 農産物栽培におけるコメの割合 ミャンマーにおける農産物栽培に占めるコメの生産量は 93.9%とASEANで最も高い 86.4% 93.9% 79.8% 86.8% 90.9% Cambodia Myanmar Lao PDR Thailand Phillipines Malaysia Indonesia Vietnam 1haあたりのコメ生産量 農業灌漑省はコメ生産量を4 ton /haと発表しているが、米 国農務省（United States Department of Agriculture: USDA）によると2.5 ton /haと低い 夏米生産時の水供給不足が大きな原因と言われている 2.4 2.5 2.7 2.9 3.7 3.8 4.7 5.6 Cambodia Myanmar Lao PDR Thailand Phillipines Malaysia Indonesia Vietnam [Unit: ton/ha] 参考 Sagaing: 2.4 ton/ha Ayeyarwady: 2.8 ton/ha Bago: 3.0 ton/ha ◆周辺国の単位面積あたりのコメ生産量*1 N/A N/A N/A ◆周辺国の農産物生産におけるコメの割合 コメ生産量割合 その他
- 13. Draft / Confidential 【農作物】 コメ サプライチェーンにおいて精米所の精米設備・保管方法が悪く、精米の品質が低い 13 Farmers @ Villages Paddy Collectors Domestic Market International Market ExportersWholesalers Supply Chain of Rice Huller Rice Mill (15,477) Big Rice Mill (1,220) Modern Rice Mill (22) Parboiled Rice Mill (6) Rice Bran Milled Rice Rice Exchange Centre Rice Snack/ Liquor manufactures Animal/ Fish Farm (For Feed) Broken Rice Parboiled Rice *カッコ内数値は施設数 米の流通 • コメは収穫後、Collectorによって集荷された のち、精米所に輸送される • 精米所は4種類ある(現在は99%が民営) 1. Huller：伝統的精米所 / 15,447件 2. Big Rice Mill：生産能力15ton/day以上 / 1,220件 3. Modern Rice Mill：比較的新しい設備の精 米所 / 22件 4. Parboiled Rice Mill：6件 • 精米所で処理されたのち、精米(Milled Rice)、 破米(Broken Rice)はRice Exchange Centre で取引され、Wholesaler・輸出業者を通して 国内外の市場に流通される。 • 破米の一部は菓子類工場・酒造に原料として 供給 • 米糠(Rice Bran)は飼料用に加工・販売 コメの流通の概要 • 精米機が古い設備が中心で、品質上の問題 • 倉庫や脱穀機等収穫後処理施設が未整備のため、収穫 後１ヶ月以上、穂のまま補完されるため不良が生じ、 10-20%の収穫後ロスが発生する 主な課題 保管状況の悪さ・設備の古さか ら精米品質が低い 出所:JICA 「ミャンマー国農業セクター情報収集・確認調査」(2013年12月）
- 14. Draft / Confidential 【農作物】 豆類 豆類は主要輸出先がインドとなっており、民間でのサプライチェーンが確立されている 14出所:JICA 「ミャンマー国農業セクター情報収集・確認調査」(2013年12月）, 豆類協会 “豆類時報 No.75 「ミャンマーにおける豆類の生産流通消費の概要」”(2014年6月) Farmers @ Villages Collectors Brokers Crop Exchange Center Domestic Market International Market Exporters Trader/ Processor Supply Chain of Beans 豆類の流通 • 農家が収穫後、乾燥させ、地域のCollector・ Brokerに販売。 • Collector、BrokerはCrop Exchange Centre に販売し、ここを通じて仲介人・輸出業者に 流通される • インド・ベトナム・パキスタン輸入用は加工 工程が必要であり、Yangonの加工工場で処理 される • コメに比べて民間主導での流通網が早くから 構築されてきた (Expert Comment) 豆類の流通の概要 *Bayint Noung Exchange Centre @Yangon Bayint Noung 取引所 • 日常的に取引を行う業者は200社程度、その うち100社が輸出業者 • 取引所内の電光掲示板に表示される取引参考 価格（ウェブサイトでも掲載）をもとに売り 手・買い手の交渉で価格決定 輸出 • 必要書類：輸出免許は現在不要。原産国証明 書、契約書、検査証明、重量証明(Weight Certificate) 、 燻 蒸 証 明 書 (Fumigation Certificate) 、 植 物 権 益 証 明 (Phytosanitary Certificate)が必要 • 輸出税は2%（頻繁に変更） • 輸出先： ➢ 上級品：日本、欧州、米国 ➢ その他：インド（未加工） 10万ton / month
- 15. Draft / Confidential 【農作物】 油糧種子 油糧種子は自給用で重要作物、ごまは重要輸出品目としても認識 15 Supply Chain of Oil Seeds (Sesame) Farmers @ Villages Brokers Crop Exchange Center Domestic Market (Country) International Market Exporters Industrial Processor Local Miller Traders Domestic Market (TS/Region) Collectors 油糧種子の 流通 • ごま、落花生、ひまわり等の油糧種子はミャ ンマー国内で自給用で重要な作物となってい る • ゴマ：枝付きのまま感想・種子を集めて地域 の Collector に 販 売 。 Collector が Crop Exchange Centreで国内の搾油業者・仲介 人・輸出業者に販売。中国・日本向けには未 加工で輸出、韓国向けでは一次加工(Yangon / Magwe)しRoasted Sesame Powderとして 輸出され、韓国で搾油。※韓国では未加工で あると45%の輸入税、加工済みであれば無税 のため • 落花生：枝は月のまま収穫、乾燥させ出荷。 Crop Exchange Centreで購入した国内の搾 油業者が搾油し国内販売 • ひまわり：自家消費が中心。 油糧種子の流通の概要 • 現状、ミャンマーのゴマは比較的品質が高いとされて おり、種子のままの輸出が多い • 黒ごまについては輸出国がミャンマーに限定される （3000USD/トン以上 ※ゴマの取引価格が輸出国10 位平均が1280USD/トン）* 搾油（ゴマ油） *日経新聞 18 Feb, 2015 出所:JICA 「ミャンマー国農業セクター情報収集・確認調査」(2013年12月）, Expert Interview 中抜状況の確認
- 16. Draft / Confidential 【農作物】 野菜・果実 シャン州を中心に野菜・果実栽培展開も、コールドチェーン未発達のため廃棄率が高い 16 0 100,000 200,000 300,000 400,000 500,000 600,000 FY2007 FY2008 FY2009 FY2010 FY2011 FY2012 0 200,000 400,000 600,000 800,000 1,000,000 1,200,000 1,400,000 FY2007 FY2008 FY2009 FY2010 FY2011 FY2012 野菜・果実の生産 シャン州を中心に野菜・果実の栽培・生産も多い 野菜ではトマトが圧倒的に多く、2012年度の実績で138万 トンを生産しており、キャベツがそれに次いで47万トン ※数値データ不在であるが、玉ねぎも100万トン以上生産 果実ではマンゴーが多く、52万トンを超え、オレンジやパ イナップルも比較的多く生産している ※数値データ不在であるが、バナナは95万トン以上生産 野菜・果実の廃棄率 [Unit: ton] Tomato Cabbage Cauliflower Watermelon Mango Orange Tamarind Lemon Pineapple 出所:外務省「ミャンマー農業分野、食料・食品分野、職業訓練・産業教育分野に関するニーズ調査」(2015年3月)、FAO Food Balance Sheet、Expert Comment ◆野菜生産量推移 ◆果実生産量推移 野菜・果実における廃棄率は、コメの廃棄率とくらべても 高く10%程度となっている コメに比べて鮮度が必要となる野菜・果実を運搬する上で、 コールドチェーンが未整備であることが原因となり、消費 地に届くまでに相当量が傷み、廃棄される ◆Food Balance Sheet Domestic Production 4,856 Import 2 Domestic Consumption 4,428 Waste 418 Export 12 IMPUT OUTPUT Vegetables Domestic Production 2,355 Import 18 Domestic Consumption 1,968 Waste 213 Export 192 IMPUT OUTPUT Fruits Domestic Production 20,088 Import 21 Domestic Consumption 19,596 Waste 576 Export 512 IMPUT OUTPUT Rice 廃棄率(廃棄量/国内消費量) Rice Vegetable Fruits 2.9% 9.4% 10.8% Cold Chainが未整備のため輸送中に傷む
- 17. Draft / Confidential 【農作物】 天然ゴム 天然ゴムは生産量を増やしているものの品質が問題となり、国際市場で競争力が弱い 17 天然ゴム品質・生産性 生産 • 主 な 生 産 地 ： Mon State 、 Thanintharyi Region、Kayin State、Bago Regionが代表 的な産地 • 生産者の85%が20-50 acreの小規模農家。 1000 acre以上のプランテーション経営する 企業は約100車 • マレーシアの種子を主に使用している • 作付面積の拡大状況は以下 天然ゴム生産の現状 出所:JICA 「ミャンマー国農業セクター情報収集・確認調査」(2013年12月）, Myanmar Matters (写真)、Expert Interview 要：中抜状況の確認 加工 • 天然ゴムの加工： ✓ Ribbed Smoke Sheet (RSS) ✓ Technically Specified Rubber (TSR) ✓ Concentrated Latexは未生産 • RSSが天然ゴム加工の70%を占める • 30%程度がTSRを生産するが設備投資が必要 のため少数 • タイヤ工場が2箇所あり 流通 • 生産量の92%を輸出 • 輸出先：中国、マレーシア、シンガポール、 韓国 ほとんどが中国向け • 市場：現物市場と先物市場で構成 559 728 936 1057 1143 267 304 343 356 412 FY2005 FY2006 FY2007 FY2008 FY2009 Planted Productive (Unit: 1000 acre) 品質 • 品質が悪く、国際的イメージも悪い • 個々の農家・プランテーションの努力ではカ バーしきれず、ミャンマー産については品質 の悪いゴムの影響で、平均価格の－120 – 200 USD/tonで取引 • 生産性も低く、年670 pond/acre ※他国平均： 年1,500 – 1,700 pond / acreに 比べて半分以下
- 18. Draft / Confidential 【農業インフラ】 農産品物流 中国へはマンダレーがハブ、その他の国へはヤンゴンがハブ 18 Aungban (Shan State) Yangon Mandalay Shwebo (Sagaing) Yangon 各種作物(野菜・果物・花卉・乾物)が集まり、 国内外に流通されるハブとなっている * Thiri Mingala Market(ヤンゴン最大の中央卸 市場) / Bargayar Jetty 各種作物となっており、主に中国向けに輸出さ れる Mandalay シャン州で多く作られる果物・野菜・花類の集 積地となっており、ここからヤンゴン・マンダ レーに出荷される 全国から仲介人が買い付けに来る Aungban (Shan州) 北部のコメの集積地となっている Shwebo (Sagaing) コールドチェーンが未発達のため、 ヤンゴンに集積した果物・野菜は運び込まれた時点で 腐敗していることが多く、廃棄率が高い 出所:Expert Interview
- 20. Draft / Confidential 【政府機関】 農業灌漑省及び畜水産地域開発省が主体となり管轄、テーマによって他省庁と連携 20 政府体制 Ministry of Agriculture and Irrigation Ministry of Livestock, Fisheries and Rural Development Minister’s Office Department of Agricultural Planning Department of Agriculture Irrigation Department Agricultural Mechanization Department Settlement and Land Records Department Myanma Agricultural Development Bank Department of Agricultural Research Yezin Agricultural University Directorate of Livestock and Fisheries Livestock Breeding and Veterinary Department Department of Fisheries Department of Rural Development University of Veterinary Science ◆農業を管轄 ◆畜産・水産業、地域開発を管轄 出所:JICA 「ミャンマー国農業セクター情報収集・確認調査」(2013年12月） Water Resources Utilization Department Department of Industrial Crops Department 他省庁との連携 省 局 連携内容 環境保全林業省 森林局 気候変動緩和・生物多様性保護 商業省 貿易促進局 農産物輸出戦略、課税、規制緩和等 保健省 保健局 食品検査実施 協同組合省 組合局 協同組合結成許認可他
- 21. Draft / Confidential 【政府組織】 Ministry of Agriculture and Irrigation 農業灌漑省傘下では、特にDoAの存在が強い 21 Minister’s Office Department of Agricultural Planning Department of Agriculture Irrigation Department Agricultural Mechanization Department Settlement and Land Records Department Myanma Agricultural Development Bank Department of Agricultural Research Yezin Agricultural University MoAIに係る統括業務を担う ①農業政策業務支援 ②各種農業計画の策定 ③国内外機関との連携 ④省内機関間の業務調整 ⑤農産物の取引、 投資 ⑥農業統計の記録管理 ⑦農業セクター開発に係る提言 ⑧農産物の卸売物価情報集積と伝達 ①主要作物に関する良質種子の生産、普及サービス ②良質種子生産に係る栽培技術研究 ※全国に拠点がありモデル農家としてContact Farmerを指定し新技術普及等を行う強力な機関 (Expert Comment) ①新規灌漑プロジェクトの調査・計画・設計・実施 ②灌漑・排水施設、洪水防禦用堤防の維持管理 ③夏作 稲作管理 ④農村開発における村落堤防、村落灌漑の技術支援 ⑤灌漑水路を利用した小水力発電施設の設置 ⑥農民水利組合による圃場水管理 ⑦灌漑担当職員の技術向上 ①農地開拓、圃場整備 ②整地、収穫処理施設に対する機械化促進 ③農業機械製作 ④農業機械に関する研究 開発 ⑤丘陵地における畑地造成 ⑥農業機械利用に関する技術ノウハウおよび民間企業に対する生産技術移 転 ①土地利用図作成、土地登記 ②用地測量と地図作成 ③作物統計 ④土地炉用統計⑤土地紛争に係る行政措置 ⑥農業社会経済調査 ①農民への短期・中期・長期ローン ②銀行ローン返済に係る集金 ③農民に対して口座開設と貯蓄に関する 相談 ①高収量品種に関する研究 ②天然資源の持続ある活用と保全および植物遺伝資源の利用に関する農業技術の 開発 ③農民への改良作物品種と農業技術の普及 ④農業研究における人的資源開発 ①農業セクター開発に必要な高学歴農学者の育成 ②近代的な農法に対する適正技術研修 ③学生に対して協 同組合・民間企業による科学的な営農に関する実習講義 Water Resources Utilization Department ①河川および地下水楊水による灌漑 ②村落給水による経済社会環境の改善 ③山岳部・遠隔地の湧水を利用 した灌漑、飲料水の確保 ④ドリップ灌漑有効利用に関する知識の集積と実践 ⑤再生可能エネルギー Department of Industrial Crops ①サトウキビ、ジュート、ゴム、コーヒー、その他工業作物の生産性を高めるための高収量・良質種子生産 ②工業作物栽培農民への研修による最新農業技術移転 ③工業作物の種子生産に係る研究開発に基づく農業実 験 Ministry of Agriculture and Irrigation各局の役割 出所:JICA 「ミャンマー国農業セクター情報収集・確認調査」(2013年12月）、Expert Interview
- 22. Draft / Confidential 【政府組織】 Ministry of Livestock, Fisheries and Rural Development 畜産・漁業管轄の他、最近ではFAOと協力し、傘下局が中心となりNAPA策定に従事 22 Ministry of Livestock, Fisheries and Rural Development各局の役割 出所:JICA 「ミャンマー国農業セクター情報収集・確認調査」(2013年12月）、Expert Interview ①畜・水産政策業務支援 ②各種畜・水産計画の策定 ③国際機関との協力 ④畜産、水産、地方開発セクター の業務調整、監理、監視、評価 Directorate of Livestock and Fisheries ①全国畜産セクターの開発責務、②畜産資料の収集と分析、③家畜の健康管理、診断、処置、④草地開発の 奨励、⑤人工授精の実施、⑥畜産振興にための研修、試験研究、⑦民間による畜産開発のための増殖ゾーン の設定、⑧地方開発と貧困緩和策における畜水産セクター行動計画の実施促進、⑨動物検疫所による食肉製 品の輸出入に関する衛生安全証明書発給、⑩畜産開発銀行系列による地方の畜産業の拡大、⑪ケシ栽培代替 としての畜産業促進、⑫総合畜産農場設置による科学的な畜産品の製造 Livestock Breeding and Veterinary Department ①水産資源の保護と再生 ②水産に係わる研究調査 ③水産統計及び情報集積と処理 ④普及サービス ⑤水産セ クターの管理・指導 ⑥水産資源の持続 Department of Fisheries ①農村道路・橋梁の建設、維持管理 ②村落給水 ③農村公衆衛生 ④農村住宅建設 ⑤再生可能エネルギー ⑥ 農業生産活動の促進 ⑦農村経済の活性化 ⑧マイクロファイナンス計画・実施 ⑨人材育成の強化 ⑩農村文化、 伝統芸能の保護 ⑪都市と農村の経済社会生活格差是正を目標とした開発戦略の策定と実施 ⑪ 国家地方開 発・貧困緩和策」8プログラム支援 Department of Rural Development ①国内唯一の獣医学の高等教育機関として獣医を育成（BVSc、MPhil、MVSc、MSc、PhD）、②他国の獣 医学高等教育機関や援助機関との連携 University of Veterinary Science Department of Rural Development • 2013年9月にMinistry of Borderから移管された組織 • 傘下に以下が設置されている ➢ State/Region Development Committee (16 offices) ➢ Township Development Committee (284 Offices) ➢ Sub-township Development Committee (82 Offices) • FAO が 他 国 で も 展 開 す る National Action Plan for Agriculture (NAPA)のカウンターパートをMoLFRDが担っ ており、DoRDが担当局として活動 • 本件は当初MoAIが担当していたが、テインセイン大統領より MoLFRDが任命された • FAO他、World Bank、ADB、LIFT、他NGOが本活動に従事 ※ MoAIとの競合が懸念される
- 23. Draft / Confidential 【農業政策】 短期計画＋長期計画 農業セクター長期計画において、機械化・付加価値向上が重視されている 23 【農業セクター20ヵ年開発計画(2011/12-2030/31)】 • 2011年新政権発足時、大統領演説において農業セクターの 長期開発計画の必要性が言及された • 国家総合開発計画（2015年1月時点未発表）をベースに、 農業灌漑省が策定 農業生産性の向上 技術の普及組織強化 市場アクセスの向上 農業統計・農業関連法規の整備 持続可能な 農業開発の 使命 • 充填作物及び高付加価値農業製品の国内・海外市 場への販路拡大 • 自然環境に調和した農産物の開発・市場開拓 20年後の 展望 • 近隣先進国諸国に対して有利な競争力を備える • 近隣先進国と同等な知識・技術を保持する • 近隣先進国と台東な産業・社会インフラ整備の充 実をはかる ◆大統領が表明した農業開発の使命・ビジョン 農業セクター長期計画 農業セクター短期計画 ◆長期計画における主要論点 【農業セクター5ヵ年開発計画(2011/12-2015/16) • 2010/11年度の統計結果より、農業灌漑省が設定 ◆主要政策 Details Remarks 農業生産性の 向上 • 高収量、優良品種・種 子の導入 • 農業機械化 • 高収量、優良品種/種子の活用 • 灌漑面積の拡大 • 農業機械の活用 • 灌漑用水、化学・有機肥料等の 効率的適用 普及・研究開 発の強化 • 農業技術者の育成 • 農業技術の普及・研修 • 持続ある農業開発に係 る研究 • 農業技術の普及 • 最新の農業研究開発 • 農業技術者の育成 市場強化 • 販路開拓・強化 • 農産物の公正価格維持 • 生産コスト軽減 • サプライチェーンに従った生産 コスト・取引コストの軽減 • 作物便益創出・持続可能な市場 形成 • 農産加工業の確立 投資促進 NA • 農産物に対する民間セクターの 投資促進 農民保護 • 農民の権利と利益保護 • 営農資金融資 農業関連法令 NA • 現状に則した法改正 農業統計 NA • 農業統計の精度向上 農村振興と 貧困緩和 • 農業セクター開発によ る支援と貢献 • 地方機関及び国際援助機関との 連携による職員の能力向上と効 率的、効果的な組織構築 出所:JICA 「ミャンマー国農業セクター情報収集・確認調査」(2013年12月）、Expert Interview
- 24. Draft / Confidential 【農業政策】 長期計画 長期政策（ドラフト中）で機械化・付加価値向上・投入材活用が掲げられている 24 農業セクター20ヵ年開発計画、各政策とアクションプラン 技術の普及 組織強化 研究開発の普及 • 農業研究局の有効な研究への融資・インフラ整備 • 研究成果の農家への展開・適用 • 研修者の海外派遣による技術硬化促進 • 機械化農家モデルの展開 • 情報通信技術・能楽教育における人材育成 • 自然災害に対応した栽培システム、品種、農作業研究への投資 農業生産性の 向上 優良品種導入 外国種子会社との連携、州・地域での国際基準準拠設備・輸送の実施、民間投資奨励等 農業投入財活用 農業の機械化（労働力不足解決） 灌漑農業の推進 国営肥料工場による肥料生産・配分、天然ガス活用、政府認可品質管理、不良肥料規制 区画整備、民間への農機製造奨励、農機輸出奨励、農機使用・管理研修の政府支援 既存ダムの更新、自然災害への対策、灌漑事業での小規模水力発電の活用 市場アクセスの 向上 付加価値の向上 持続可能な市場 • 農業生産物に代わる付加価値製品の輸出振興 • 畜産セクターでミルク、卵、肉の生産拡大により需要を満たし、農業セクターが家畜 飼料供給対策実施。あわせて食用油輸入抑制に向け家畜飼料副産物の利用検討 • 近代的精米所、食用油工場の建設推進 • 工業作物（サトウキビ、パーム油、ゴム）に対して投資自由化 • 重要作物以外の野菜、果物の加工処理（缶詰、ジュース、ワインによる付加価値食品 生産を奨励 • 生鮮作物の集荷に外国投資を活用、契約栽培システムの推進 • 国際基準に準拠した農作物の生産に対する志向の普及 • 企業・農家連携での品質管理システム運用 • 生産者が市況・価格変動に対して柔軟な対応を行う体制構築 • 最新技術の取り入れ、展開のための支援を国際機関から取り付け 農業統計の精度向上 耕作権の整備とデータベース化、衛星画像解析による農業統計の精度向上農業統計 農業関連法令整備 農地法の認識普及、現状に則した農業関連法改正、農業投入材の品質管理機関の設立農業関連法令 情報・メディアの重要性 テレビでの地方天気予報、農業関連情報のテレビによる配信情報・メディア 出所:JICA 「ミャンマー国農業セクター情報収集・確認調査」(2013年12月）、Expert Interview
- 25. Draft / Confidential 【農業政策】 短期計画 数値目標 短期計画では重点作物の作付面積の他、農業投入材等の数値目標が掲げられている 25 農業セクター第5次5ヵ年計画(2011/12 – 2015/16)の数値目標 農作物 作付面積 (ha) 拡大目標 FY2011 基準 FY2015 目標 面積(ha) (%) 1Rice 7,800,000 7,830,000 30,000 0.4% 2Maize 400,000 430,000 30,000 7.5% 3Groundnut 890,000 910,000 20,000 2.2% 4Sesame 1,620,000 1,650,000 30,000 1.9% 5Sunflower 720,000 740,000 20,000 2.8% 6Black Gram 1,040,000 1,040,000 0 0.0% 7Green Gram 1,120,000 1,140,000 20,000 1.8% 8Pigion Pea 640,000 650,000 10,000 1.6% 9Sugarcane 160,000 160,000 0 0.0% 10Long Stable Cotton 280,000 280,000 0 0.0% 重点10農産物 合計 14,670,000 14,830,000 160,000 1.1% その他作物合計 8,200,000 8,090,000 -110,000 -1.3% 総計 22,870,000 22,920,000 50,000 0.2% カテゴリー 項目 (単位) FY2011 FY2015 増分 作物 コメ単位収量 (ton/ha) 4.1 4.3 3.9% コメ生産量 (百万ton) 32.2 33.5 4.1% 農業インフラ ダム/溜池数 415 443 6.7% 灌漑整備面積 (ha) 13,730,000 14,840,000 8.1% 農機具 Bullock (1000台) 10,316 10,852 5.2% Tractor (1000台) 11 12 9.1% Power Tiller (1000台) 160 168 5.0% Harvester (1000台) 2 3 50.0% Thresher (1000台) 42 45 7.1% 肥料 (1000MT) 299 1,790 502% 農業金融 農業開発融資 (百万MMK) 386,225 496,786 28.6% 出所:JICA 「ミャンマー国農業セクター情報収集・確認調査」(2013年12月）、Expert Interview
- 26. Draft / Confidential 【農業政策】 短期計画 農産物付加価値向上施策 農産物付加価値向上・品質向上を重要視 26出所:農業セクター第5次5化年計画目標より著者作成 農業セクターの優先政策の中で謳われる農産物加工業の推進 に向けて、10のAction Planを策定している ① 未加工で輸出される農産物に付加価値を生む効果的な対応 ② 畜産分野：牛乳・鶏卵・食肉の国内需要を満たす 農業分野：飼料供給等の支援実施 ③ 長期的な油糧作物輸入の削減： ・小規模畜産農家・農業関連企業に対する油糧作物搾滓の飼料利 用を促進と支援 ・油糧作物の付加価値向上と生産増加 ④ 輸出用のコメ・食用油の品質向上 →近代的な精米プラントや精油プラントの建設 ⑤ 農業関連の川下産業の振興 →サトウキビ、天然ゴム、パーム油、豆類などの付加価値向上 ⑥ 中小規模の農業関連産業による副産物の活用 ⑦ オイルパーム、天然ゴム、サトウキビ等の川下産業への国内外の 投資促進 ⑧ 優先作物（コメ、豆類、油糧作物など）の生産振興・野菜や果実 を原料とした缶詰や飲料、ワインの製造等、高付加価値化 ⑨ 農家、国内企業、外国企業との協力を通じて、低品質の作物の品 質向上を目的とした契約栽培の支援 ⑩ 競争力ある市場価格を実現するため、協同組合や民間セクターと 協力の下サプライチェーンの簡略化 農産物加工業推進に向けてのアクションプラン 農産物の品質向上に向けてのアクションプラン ① ASEANや国際的な規格・基準に合う農産物の生産 ② 加工農産物の国際取引や市場開拓のため、民間の契約や政府間合 意の促進に努める ③ 国産農産物の評価及び価値を高めるため、農家や企業等セクター を横断的に管理して品質管理を行う ④ 市場の要求や市場価格の変化に柔軟に対応した農産物の生産 ⑤ 農産物の国際基準に合うよう、植物の衛生・検疫に関する既存の ラボをアップグレードするとともに、先進的なラボを設立する ⑥ 国際的基準に基づいた先進技術を導入するため、国内外にて開催 されるワークショップ、研修、国際的な研究機関からの技術移転 を促進 農業セクターの優先政策の中で謳われる農産物の品質向上推 進に向けて、6のAction Planを策定している AEC発足を契機に、ASEAN域内の農産物流通が自由化され、 農業・畜産・水産業は国際競争にさらされる。 これを見越して、ASEAN認証基準・GMPのASEANガイドラ インに基づいた農畜産物の生産体制の確立を重視 AECの発足を意識した政策論点
- 27. Draft / Confidential 【農業政策】 短期計画 農業投入材の活用 農業投入材・加工業の振興を意図するが、外資規制が外国投資・技術流入を阻む 27 農業セクター20ヵ年開発計画の中で民間投資促進に係る Action Planが以下 ① 国内外企業による投資を通じて、種子、 肥料、農薬、灌漑など農業投入財に関す る産業の振興を推進 ➡ 農業投入材産業新興 ② 国内外企業による加工業への投資を図る とともに、圃場整備や農家との契約栽培 を通じてオイルパーム、天然ゴム、綿花、 サトウキビの振興を推進 ➡ 加工業投資促進 ③ 国内外企業による投資を誘致し、先進的 な精米プラント、食用油プラント、副産 物の加工業、品質管理のための倉庫、ミ ルやパッケージ産業、先進的な加工や最 終製品の生産を促進 ④ 先進的な技術への投資を促進するととも に、国家や民間セクター、行政、協同組 合、NGOとの協働を促進 ➡ 技術導入 ⑤ 2015に発足するASEAN Economic Community（AEC）合意に備え、農業 セクターの現状を評価 ➡ AECに向けた準備 民間投資への方針 農業関連の外資規制 規制 規制対象 投資禁止 化学肥料に関する法律、あるいは種子に関する法律、あ るいは随時発行される農業関連の法律に違反する製造活 動ないし農作活動 JVのみ可 • ハイブリッド種の製造および販売 • 固有種の製造および販売 • 穀物加工食品の製造および販売 • 菓子類の製造および販売 • 牛乳及び乳製品以外の食品製造、缶詰製造及び販売 政府承認要 農業灌漑省 種の生産・販売、化学肥料工場建設・製造 畜水産省 養蜂・蜂蜜製品製造、魚網製造など 工業省 動物油・植物油の生産・販売など その他条件 ※GMP*等の 準拠が求め られる • 水牛・牛・羊・ヤギ・鶏（養鶏）、豚などの家畜飼育、 酪農業 • 動物飼料などの製造および販売 • 家畜の病気予防や治療薬の製造 • 牛乳および酪農製品の製造 • 食肉処理場・食肉加工・牧畜場用設備の製造 • 淡水および海水のエビ養殖等 EIA要 • 大規模ダムや灌漑施設の建設 • 大規模農園・プランテーション、家畜飼育・えび養殖 等 • 織物、染色、蒸留酒・ビールなど製造 • 製糖工場を含む大規模な食品加工工場 • 皮革製品、ゴム製品の製造 * GMP = Good Manufacturing Practice (適正製造規範) 出所:農業セクター第5次5化年計画目標より著者作成、Myanmar Foreign Investment Law
- 28. Draft / Confidential 【農業政策】 短期計画 農産品貿易 貿易については輸出入税の撤廃・貿易の自由化等が推進されてきた 28 農産物貿易促進政策 体制 • 商業省貿易促進局(Department of Trade Promotion) が農産物の輸出促進に係る政策支援の一元化を実施 / Myanmar Agricultural Produce Tradingから2013年4 月に引き継ぎ 取組 • 主要な取組例 ✓ 農産物への輸出税廃止 ✓ 農業機械・肥料・農薬等の営農資材に係る輸入税廃 止 ✓ 農産物輸出自由化 ✓ 農産物輸出に係る業界団体・協会設立 • 農産物貿易自由化： ✓ ゴマ、落花生等の油糧作物・豆類の輸出自由化、輸 出許可が不要 ✓ 肥料・農薬の輸入自由化（ただし農業灌漑省の品質 確認証書が必要）。 • 農産物輸出税： ✓ 2011年6月 10%→7%に引き下げ ✓ 2011年8月 7%→2%に引き下げ ✓ 2013年時点で農産物輸出税撤廃済 ※ゴム、綿、漆、川の線量等一部の農畜産関連品目は課 税対象 • 農業関連輸入： ✓ 農業機械：撤廃済み ✓ 種子：撤廃済み（商業税あり） 出所:JICA 「ミャンマー国農業セクター情報収集・確認調査」(2013年12月） Goods Certificate Authority EXPORT Rice and Beans Pre-shipment Inspection Certificate Authorized Quality Inspection Organization Live Animals and Product Veterinary Health Certificate Livestock and Breeding & Veterinary Department Medicine and Foodstuff Food and Drug Administration Ministry of Health Pearls and Marine Products Quality Inspection Certificate Myanmar Pearls Enterprise Agricultural Products Phyto-sanitary Certificate MoAI Rubber Products Export Permit MoAI IMPORT Medicine and Foodstuff Food and Drug Registration Certificate Food and Drug Administration, Ministry of Health Live Animals Veterinary health Certificate Livestock and Breeding & Veterinary Department Live Plants, Species, Fruits, Plants, etc Phyto-sanitary Certificate MoAI Essential Oil, Chemical Products Test Result Certificate Central Chemical Analysis Office Fertilizers Qualification Permit MoAI Pesticides Fumigation Certificate MoAI 貿易手続きで証明書・許可証等必要な品目 輸出 優先 作物 • National Export Strategy(2015年発表)： ➡ 天然ゴム、コメ、豆類・油糧種子、魚類を提示
- 29. Draft / Confidential 【農業関連法制】 品種保護制度の未整備が優良品種導入を妨げている 29出所:JICA 「ミャンマー国農業セクター情報収集・確認調査」(2013年12月）、Expert Interview 種子法 Seed Law • 2011年1月公布、2013年1月施行 • 種子法細則は未定（要確認） 肥料法 Fertilizer Law • 優れた品質の肥料を農民が利用できるように なることが目的 • 国産化学肥料の品質に関わる勧告、実地検証 に基づく配布化学肥料の公表、生産・配布さ れた化学肥料の管理 植物防疫法 Plant Protectio n Law • Pesticide Law (農薬法) 1990年5月公布。 輸出農産品における残留農薬等の問題発生防 止が目的 • Plant Pest Quarantine Law (植物検疫法) 1993年6月公布。海外からの有害植物侵入を 検疫、防止 Law on Bio- Safety • 現在”National Bio-safety Framework and Bio-safety Law”ドラフト中（要確認） 農地法 Farmland Law • 2012年3月30日公布、2012年8月31日施行・ 附則発表 • 農地を個人・法人が売買・抵当・小作・譲渡 を認める • 国家による接収は補償が必要 • 保有農地面積の制限を撤廃 • 農地に関して外国人との合弁が可能となった Vacant, Fallow and Virgin Lands Managemen t Law • 2012年3月30日公布、 2012年8月31日施 行・附則発表 • 無占有地、休閑地、処女地を農業・畜産・鉱 業、その他政府の認可を受けた産業セクター 企業に土地使用の権利と認可を与えることを 定めた 課題 植物品種保護制度（農作物に係る知的財産保護）がない 知的財産としての植物品種保護に係る制度が未整備であるため、外国資本の有する良好な種苗が同国に 持ち込めない状況となっている 農業関連法制の概要
- 30. 農業周辺産業 30
- 31. Draft / Confidential 【農業投入材】 肥料 他国に比較しても、肥料利用は少なく全世界平均の10分の1程度の利用量 31 肥料供給の現状 肥料利用の他国比較 ミャンマーの肥料消費量は15.7kg/haとASEAN諸国と比較 しても極めて低く、世界平均とくらべても10分の1程度 ミャンマーの農産物の収量効率を考えれば、投入量からし て効率が高いと言える可能性もある一方、肥料投入拡大に よって収量・品質の飛躍的向上も可能と思料 出所: World Bank “World Development Indicator” (as of Apr 2015) - 100.0 200.0 300.0 400.0 500.0 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 Myanmar World Average Thailand Indonesia Vietnam 15.7 141.3 297.1 肥料 供給 国内生産 輸入 天然ガス資源を背景に主に尿素肥料生産 ただし、外貨獲得のため天然ガス輸出を中心 に据え、肥料生産割当量が減少 肥料輸入は自由化された結果、農家の資金不 足のため必要な肥料を購入できない状況 市場 環境 • 1993年以前化学肥料価格はミャンマー政府の補助金が 存在、農家としても肥料購入しやすかった • 肥料・作物への政府からの補助が打ち切りとなり、肥料 価格が国債価格まで上昇 • 輸入関税撤廃し肥料輸入・販売を民間に移譲したものの、 需要が低く肥料取り扱い業者も利潤が上がらない状況 428 3,592 7,848 5,030 7,324 5,133 11,956 19,363 54,687 33,686 6,705 29,260 0 10,000 20,000 30,000 40,000 50,000 60,000 70,000 2004 2005 2006 2007 2008 2009 [unit: ton] Fertilizer Supply in Myanmar Import Domestic Production [kg/ha] 現在の農地面積（125930 km2)に対し 世界平均肥料使用量(141.3kg/ha)で 試算した場合の必要肥料量 178万トン ➡国内生産・輸入により必要量の10%程度しか供給できていない
- 32. Draft / Confidential 【農業投入材】 肥料 一部ミャンマー製肥料もあるが、品質が悪い中国産の肥料が流通している実態 32 現地流通の肥料 肥料輸入販売手続き 出所: JETRO “ミャンマーの農業機械・資材市場調査” (October, 2013) Brand 成分 Origin 入手し易さ 推定シェア Shwe Taung Gyi Pearl China High 25% Than Gwin 複合 China High 14% Awba Pearl Myanmar Middle 12% Pearl (MPE) 複合 Myanmar Low 10% Zebra 複合 Myanmar High 8% Armo 複合 Myanmar Middle 8% MarlarMyaing 複合 Myanmar High 8% Golden Lion 複合 China High 7% Duwon 複合 China High 5% Bio Supreme 複合 Myanmar High 3% Ministry of Energy傘下、ミャンマー石油公社(MPE)が肥料 「Pearl」を製造。①入札制度で選出された流通業者を通し た経路、②農業灌漑省が農家に対して行う政府貸付を通し た経路の2つの経路で流通。 ※政府貸付では4万Kyat/Acreで一部肥料で供与 流通地域： ➢ Bago / Sagain：サトウキビ他 ➢ Mon：天然ゴム他 ➢ Shan / Yangon：稲作、豆、キンマ、いも、生姜、とう もろこし他 消費者認知：品質の点からネガティブであるが低価格の中 国製肥料が多く流通。輸入税が1%と低いため密輸は少ない。 肥料の販売・流通には特定銘柄を対象にした認可が必要 （定期的に要更新）。 申請 肥料輸入の申請を農業灌漑省農業局に提出 検査 輸入肥料のサンプル(2kg)を提出 承認取得 国土委員会（農業灌漑省・保健省）から承 認を取得 輸入許可 輸入許可を商業省に申請 ※輸出所得が必要 取引開始 検査費用：60,000Kyats 所要期間：1-3ヶ月 規定：許可の有効期限は6ヶ月 ◆ヤンゴンでの肥料ブランド ◆肥料輸入手続き
- 33. Draft / Confidential 【農業機械】 政府は機械化を推進、農家の農機ニーズも高まりを見せる 33 農業機械 農家規模毎の農業機械ニーズ 農業機械 2012 2014 増加割合 トラクター 10,490 12,174 +16.1% 耕耘機 小型4輪耕耘機 206,263 1,608 +27.1% 手動耕耘機 260,600 一輪耕耘機 6,304 8,183 +29.8% 田植機 67 122 +82.1% 収穫機 1,569 2,116 +34.9% 脱穀機 43,471 55,533 +27.7% コンバインハーベスター 131 732 +458.8% 出所:外務省「ミャンマー農業分野、食料・食品分野、職業訓練・産業教育分野に関するニーズ調査」(2015年3月), JICA 「ミャンマー国農業機械化に関する情報収集・確認調査」(2012年7月) 2011/12年のミャンマー国内における機械化耕作率は 25%程度で、残り75%は水牛を利用した耕作が中心 Ministry of Agriculture and Irrigation傘下のAgriculture Mechanization Department (AMD)が農業機械化を推進 AMDが全国23箇所の機械化モデル村を設置 2012年から2014年にかけて、農業機械の導入が進んだ 昨今、農業労働者が都市部においてより高賃金の就労機会 を得られるようになった。これが背景となって、農家が労 働力を確保することが難しくなり、農業機械へのニーズが 高まっている 農家の所有農地面積は全国平均6.7 acre (2.7 ha) 所有面積10 acre 以下の農家が全農家の88% / 農地総面積 の58%を占める 農業規模分類：非公式であるが、実務上①5 acre以下、②5 – 10 acre、③10 acre 以上に分類される 農地規模 分類 農業機械へのニーズ 実態 大規模 5 acre 以上 • 乗用型トラクター、コ ンバイン収穫機、大型 土壌改良機、収穫機等 10,000 USD 以上 の 大 型農業機械のニーズが 高い • 稲作では田植機の費用 対効果が高い • 田植機はレンタル事業 を行う業者も増加 中規模 5 – 10 acre • 小型・軽量の中耕除草 機、溝切機等、安価で 農作業を軽減できる機 械へのニーズが高い • 1輪耕耘機、2輪耕耘機 等 （ 価 格 100-200 万 Kyat) • 工業省・農業灌漑省の JVが生産した国内製を 使用する他、中国製が 流通している 小規模 10 acre 以下 • 耕耘機へのニーズが高 い • 就学・都市への出稼ぎ により労働力が減少、 農業機械へのニーズが 高まっている • 中規模農家からの中古 転売 • 大型農機をレンタルし て使用 • インフラ面：不十分な区画整理、圃場へのアクセス道 路の未整備、老朽化した灌漑排水路 • 経営面：購入資金の元手として金融アクセスへの乏し さ 主な課題
- 34. Draft / Confidential 【農業機械】 国営企業中心に自国で農機製造を行うが、市場では中国の輸入農機に圧倒されている 34 農業機械の国内生産 農業機械市場の状況 国内での農業機械製造はと農業灌漑省農業機械化局(AMD) 傘下の工場及び工業省傘下の工場が担っている しかしながら、インフラ上の課題が組み合わさり市場での プレゼンスは低くなっている 尚、民営化の動きあり 出所:JICA 「ミャンマー国農業機械化に関する情報収集・確認調査」(2012年7月) 製造機械と生産キャパ (括弧内は単価) 備考 • 耕耘機(150万MMK) 2000台 • 脱穀機(120万MMK) 200-300台 • ローラーボード 150台 • 耕耘機(155万MMK他) 1250台 • 脱穀機(190万MMK他) 250台 • 乾燥機(250万MMK) 25台 • 耕耘機(147万MMK他) 1050台 • 脱穀機(120万MMK) 100台 • 田植機(200万MMK) 100台 耕耘機部材の国産化率は 30%程度、脱穀機では 80%程度。エンジン・ ギアボックスは中国から の輸入。 原材料は一部を除き輸入 品 鋳物部品は第3工場で製 造、他工場へ供給 MoAIAMD傘下 第1工場 第2工場 第3工場 工場 • 耕耘機(120万MMK) 2000台 • ディーゼルエンジン(12万MMK) 1200台、他ポンプ等 • トラクタ(500万MMK他) 700台 • 脱穀機(100万MMK) 500台 • 耕耘機(147万MMK他) 1050台 • 脱穀機152万MMK) 240台 • リーパー(99万MMK) 500台他 第16工場は日本の援助 で設立。 第 17 工 場 は チ ェ コ の Zetor 社 設 計 の ト ラ ク ターを生産。 第18工場は中国の支援 に よ り 設 立 。 当 初 は AMD傘下であったが工 業省傘下に移動。 工業省傘下 第16工場 Sinde 第17工場 Malun 第18工場 Inngone 工業省生産 6.7% (2,000台)輸入品 78.4% (23,500台) AMD生産 15.0% (4,500台) ◆農業機械（2輪耕耘機)の市場 うち18,500台が現地輸入業者 Good Brothers社輸入の中国製製品 国内生産拠点は有するが、市場では輸入農機、特に中国製 の農業機械が大きなシェアを占める 代表的な現地農業機械輸入業者は以下。以下4社で農業機械 取扱量の80%を占めるとされる 1. Good Brothers Co., Ltd. 2. Shwe Tun Co., Ltd. 3. Yadanar Theingi Co., Ltd. 4. AAA Co., Ltd. Good Brothers社はMandalayに工場を有しており、鋳造、 メッキ処理や切断・溶接等の加工、組み立て工程も有して いる ▲ AMD製耕耘機 国営企業製品が 売れない 生産性が低い (出荷できない) 製品が低スペック 原材料調達が難しい 設備の老朽化 (最新設備導入が困難) 予算不足 電力不足で設備停止 ◆国営農業機械工場概要
- 35. Draft / Confidential 【参考】 農業労働者の賃金 35 # 作業 支払賃金 作業目安 1 トラクターによる耕耘 15,000 Kyats / acre 機械レンタル料、作業員・燃料込 2 種まき 4,000 – 5,000 Kyats / day 専門作業員が作業担当 3 苗作り 4,000 – 5,000 Kyats / day 専門作業員が作業担当 4 苗の抜取り 5,000 – 6,000 Kyats / day 苗抜きは特殊技術のため高賃金 5 田植え 2,000 Kyats / day 5人×4時間作業で1日1Acre程度 6 草取り 1,000 Kyats / acre 1日で3-4 acre作業可能 7 農薬噴霧 1,000 Kyats / acre 1日で3-4 acre作業可能 8 肥料播き 3,000 Kyats / acre 重労働のため高賃金 9 稲刈り 4,000 Kyats / acre 1人 1 acre / day未満 10 コンバイン収穫機による収穫 40,000 Kyats / day 機械のレンタル料、作業員・燃料込 1日2-8 acreの作業が可能 * 月間稼働日数 25日、1 USD = 1082 Kyat (2015年5月)に基づき算出 出所:外務省「ミャンマー農業分野、食料・食品分野、職業訓練・産業教育分野に関するニーズ調査」(2015年3月) ヤンゴン近郊の農村における農業労働者の賃金例 参考】 縫製業労働者の賃金 = 100 – 120 USD ➡ 日当換算* 4,000 – 5,000 Kyat
- 36. 農業金融 36
- 37. Draft / Confidential 【農業金融】 概要 農業従事者の金融アクセス・サービスは限定的で高利貸しが台頭 37 農業金融概要 農家の資金源 主な金融手段 • 銀行：農業セクターへの金融を主目的とする銀行は以下 2行 ➢ Myanma Agricultural Development Bank (国営) ➢ Global Treasure Bank (民営) • マイクロファイナンス • 友人・知人・家族等 • インフォーマルな金融業者（ポエザー） 関連法 ✓ 金融機関法（1990年） ✓ 農業開発銀行法（1990年） ✓ マイクロファイナンス法（2011年） ✓ 農地法(2012年3月) ➡農地利用権を有する者に対し、農地担保の借入を認 める 出所: MADB, GIZ “Myanmar Financial Sector – A Challenging Environment for Banks (Feb 2015), Expert Comment MADB 69.9% Informal Sector 26.3% Microfinance 3.0% MADB 55.1% Informal Sector 36.7% Microfinance 6.8% Monsoon Season Winter Season 特に辺境地域では金融アクセスが悪いため、 Informalの金融業者からの借入が中心となる高利貸し「ポエザー」 • 農村金融では「ポエザー」から借金の借金が一般的・伝 統的 • ポエザーの取引例：1 basketの種子を収穫前に借り、収 穫後に2倍にして返す。 • ポエザーの金利 ✓ 担保あり：3 % per month ✓ 担保なし：5 – 10% per month • 借り易さ・アクセスのよさから利用する農家が多いが、 環境の厳しい地域では借金を重ねて、耕作権を手放す事 例も。 • 農業については気候・天候リスクの影響が大きいため、政 府としての補助金・金融支援が不可欠となる。 • その中でミャンマー政府は金融支援の観点から、効果的な 施策を講じているとは言いにくい。 Expert Comment
- 38. Draft / Confidential 【農業金融】 農業開発銀行 (Myanma Agricultural Development Bank) 農家向けにMADBは作物栽培・農機購入のための融資を積極的に実施 38 Seasonal Loan Term LoanMonsoon (Apr – Aug) Winter (Sep – Dec) Pre Monsoon (Jan – Fab) 目的 栽培 営農手段の 購入等 融資期間 1 year 3 – 4 years 金利 8.5% p.a. 8.5% p.a. 据置期間 栽培期間 1年 融資限度額 稲作：100,000 Kyat/acre 他農産物：20,000 Kyat/acre (Max 10 acres) 個別査定 担保・保証 グループ保証 (5 ~ 10名) 不動産 （土地・建 物） 2012年実績 (Billion Kyat) 426 127 4 13 MADBの融資プログラム概要 正式名称：Myanma Agricultural Development Bank 総資産：116 Billion Kyat (FY2011) 支店数：206 * 従業員数：2581 * 借入者数：1.42 Million 融資プログラム：Seasonal LoanとTerm Loanの2つ ✓ Seasonal Loan: 作物栽培を対象とする ✓ Term Loan：畜牛・農業機械購入のための融資 ➢ 対象作物はコメに限定せず、とうもろこし、豆類、油糧 作物、綿花、ジュート、マスタード、サトウキビ等 ➢ ただしSeasonal LoanのうちMonnsoonの90%、Pre Monsoonの100%が稲作への融資 有資格者：Ministry of Agriculture and Irrigation傘下の Land Record Departmentが発行する土地証明の所有者 成り立ち 1953年にState Agricultural Bank Actのもと設立された が、1962年以降の体制移行に伴い人民銀行に統合。1990 年に再度Myanma Agriculture and Rural Development Bankとして独立し、1997年にMyanma Agricultural Development Bankに改称 * 2014年3月の数値、これ以外は2013年の数値 出所: MADB, GIZ “Myanmar Financial Sector – A Challenging Environment for Banks (Feb 2015), World Bank “ 386 414 433 465 497426 558 957 0 500 1,000 FY2011 FY2012 FY2013 FY2014 FY2015 MADB融資目標額(National Comprehensive Development Plan) と実際の融資額（Monsoonのみ）の比較 [Billion Kyat] N/A N/A Loan Target (NCDP) Actual Loan NCDPの目標は達成
- 39. Draft / Confidential 【農業金融】 Global Treasure Bank GTBは畜産・水産業者をターゲットに金融を実施してきたが、現在は融資対象を拡大 正式名称：Global Treasure Bank Public Company Limited 資本金：35 Billion Myanmar Kyat 支店数：81 * 従業員数：1,817 * 主業務：Financial Assistance / Financial Loan / Fixed Deposit / Current Deposit / Saving / Remittance / Money Change ※Loanは1年未満の短期のみ 取引先：借入者数 3400 (貸出総額2430億チャット) / 預金者：68600名 成り立ち 1996年2月に民間銀行として設立されたMyanmar Livestock and Fisheries Development Bankが前身とな る。畜産業者・水産業者への金融支援が主となってきた。 その後、業務拡張につき現在の名称に変更し、取引対象を 拡大 * 2014年3月の数値、これ以外は2013年の数値 39 概要 融資プログラム概要 畜産・ 水産 41% 貿易 29% 建設 13% 運輸・ サービス 17% ◆貸出取引先内訳 Details Remarks 目的 畜産、水産、貿易、建設、交通、 サービス業に対する貸付 融資期間 1 year 支払い猶予期間なし 金利 13 % p.a. 3ヶ月毎の返済 最大融資額 （資本金＋一般準備金）の20% これを超える融資は財務 大臣の許可を要する 融資限度額 不動産の価値の1/3まで 養殖業：1-5 lackhs ks. (100,000- 500,000 Ks) per acre 畜産業：資産価値の20% 養殖業の限度額は、事業 の進捗に応じて分割で融 資 有資格者 水産：Fishery Departmentの License所持者であること 畜産：農地がSLRDに登録されて いること 水産・畜産：Townshipの Livestock & Fishery Officerの 推薦が必要 担保 不動産（土地・建物） 出所: GTB, GIZ “Myanmar Financial Sector – A Challenging Environment for Banks (Feb 2015)
- 40. Draft / Confidential 【農業金融】 マイクロファイナンス マイクロファイナンスは、高い返済率を実現しうる仕組みを構築 40 PACT OISCA 正式名称：PACT Myanmar Fund: 返済率はともに99.8% Microfinance Program (MFP)：1997年から運営 （2006年からPACTのみが運営）。UNDPが資金提供し、 PACTがManagementを実施。受益者は40万人、60 PACT Global Microfinance Fund (PGMF): 2003年設 立、運用。USAID、DFID、LIFTで、受益者67万人 （98%が女性)、2012年には73万件 141 Million USDの貸付実施。 借り主 40%が農家、40%が畜産等の非農業従事者、20%が サービス業。 Item Details 目的 小規模な農家、畜産家、サービス業者に対する小規模金融の 機会提供を通じた生計向上支援 融資期間 4 – 6 months 金利 3% per month 融資限度額 100 lakh Kyats/acre：上限4 acre （24,710,000 Kyat/ha：上限1.6 ha） 担保・保証 なし ※グループに対する貸付。1グループで5名、4-10グループで 1つのCenterを形成し、トレーニング実施 保証制度 Beneficiary Welfare Programを併せて実施。 天災や病害虫による被害に対して、救済措置実施。 被害救済の額はCase by Case 例）家畜の死に対して50,000～100,000Kyatの救済。 原資は、ローン返済額の1％、またPACTの収入からも投入。 正式名称：Organization for Industrial, Spiritual and Cultural Advancements 2008年よりプログラム開始 対象：農業、畜産、土地なし（小規模ビジネス支援） 借り主 1500～1700世帯を対象に融資実施、返済率は100% 1村あたりの貸付対象は20-30世帯に限定 Item 農業 畜産 小規模ビジネス 目的 農業 家畜飼育 小規模ビジネス 融資期間 1シーズン (6months) 1 cycle (9months) 1 year 金利 2.5% per month 2.5% per month 20% per year 据置期間 1 season 1 cycle - 最大融資額 60,000 Kyat 60,000 Kyat 40,000 Kyat 担保・保証 グループ保証 グループ保証 グループ保証 返済方法 一括払い 一括払い 分割払い (25回) 諸条件 (1) 月例会号出席 (2) OISCA主催会 合出席 (1) 月例会号出席 (2) OISCA主催会 合出席 (1) 月例会号出席 (2) OISCA主催会 合出席 (3) 貯蓄プログラ ムへの参加 出所:JICA 「ミャンマー国農業セクター情報収集・確認調査」(2013年12月）、各機関Website
- 41. 農業セクターに機会（仮説） 41
- 42. Draft / Confidential 【周辺国貿易状況】 ミャンマーの主要貿易国の一次産品輸入においては大豆、天然ゴム等が上位を占める 42 Thailand Commodity Value (Million USD) Quantity (1000 ton) Unit Value (USD/ton) 1Soybeans 1,126 1,994 564 2Cotton lint 1,120 319 3,508 3Wheat 504 1,426 353 4Apples 136 123 1,102 5Malt 121 210 575 China India Japan Europe Malaysia Commodity Value (Million USD) Quantity (1000 ton) Unit Value (USD/ton) 1Soybeans 29,726 52,453 567 2Cotton lint 9,466 3,363 2,815 3Natural Rubber 9,378 2,101 4,464 4Palm oil 6,634 5,912 1,122 5Cassava Dried 1,388 5,026 276 Commodity Value (Million USD) Quantity (1000 ton) Unit Value (USD/ton) 1Palm oil 1,938 1,730 1,120 2Natural Rubber 2,295 667 3,439 3Cocoa beans 1,008 327 3,082 4Maize 934 2,863 326 5Wheat 438 1,142 383 6Cotton lint 427 122 3,498 7Soybeans 383 637 602 Commodity Value (Million USD) Quantity (1000 ton) Unit Value (USD/ton) 1Palm oil 6,766 5,973 1,133 2Cashew nuts 1,147 798 1,437 3Peas, dry 787 1,867 421 4Natural Rubber 706 158 4,460 5Beans, dry 567 631 900 6Apples 186 179 1,041 Commodity Value (Million USD) Quantity (1000 ton) Unit Value (USD/ton) 1Coffee, green 15,112 3,477 4,346 2Wheat 10,602 32,277 328 3Palm oil 8,830 7,604 1,161 4Soybeans 8,528 15,676 544 5Natural Rubber 8,210 1,664 4,935 6Maize 7,827 21,284 368 7Bananas 7,457 8,796 848 Commodity Value (Million USD) Quantity (1000 ton) Unit Value (USD/ton) 1Maize 5,347 15,285 350 2Natural Rubber 3,783 771 4,908 3Wheat 2,706 6,214 435 4Coffee, green 1,959 417 4,699 5Soybeans 1,810 2,831 639 6Bananas 903 1,064 848 Commodity Value (Million $) Quantity (1000ton) Unit Value ($/Ton) All Except JP/EU Soybeans 41,573 31,235 73,591 564.9 Natural Rubber 24,373 12,379 5,361 4,546.4 Palm Oil 24,168 15,338 21,219 1,139.0 Coffee, Green 17,071 NA 3,894 4,383.6 Wheat 14,249 941 41,060 347.0 Maize 14,108 934 39,431 357.8 Cotton lint 11,013 11,013 3,804 2,895.2 Bananas 8,359 NA 9,860 847.8 Cassava 1,388 1,388 5,026 276.2 Cashew Nuts 1,147 1,147 798 1,436.8 Cocoa beans 1,008 1,008 327 3,081.5 Dry Peas 787 787 1,867 421.5 Dry Beans 567 567 631 899.8 Apples 322 322 302 1,065.5 Malt 121 121 210 574.8 ミャンマー主要貿易国の第一次産品輸入 ミャンマー輸出実績 主要貿易国の農産品輸入を合算 した場合、輸入高においては大 豆、天然ゴム、パーム油等が上 位を占める このうち、現時点でミャンマー が輸出している農産物は、天然 ゴム、とうもろこし、綿花、豆 類（大豆、カシューナッツ、他 豆類）となる ミャンマーが輸出している農産品 出所: FAO Stat (2011)
- 43. Draft / Confidential 【周辺国貿易状況】 ミャンマーが輸出国としてプレゼンスを高めるオプションは作物毎に考えられる 43 Commodity Value (Million $) Quantity (1000ton) Unit Value ($/Ton) Myanmar Export Main Exporter in ASEAN + (In Upper 20th Countries)Quantity (1000ton) Unit Value ($/ton)All Except JP/EU Soybeans 41,573 31,235 73,591 564.9 5 460 China Natural Rubber 24,373 12,379 5,361 4,546.4 1.4 1,057 Indonesia, Thailand, Malaysia, Vietnam, Sri Lanka, Cambodia, India Palm Oil 24,168 15,338 21,219 1,139.0 Malaysia, Indonesia, Thailand Coffee, Green 17,071 NA 3,894 4,383.6 Vietnam, Indonesia, India Wheat 14,249 941 41,060 347.0 NONE Maize 14,108 934 39,431 357.8 140 260 India, Thailand Cotton lint 11,013 11,013 3,804 2,895.2 8 1,250 India, Pakistan Bananas 8,359 NA 9,860 847.8 Philippines, Thailand Cassava 1,388 1,388 5,026 276.2 Thailand, Vietnam, Indonesia, Sri Lanka, Cambodia, Philippines Cashew Nuts 1,147 1,147 798 1,436.8 1.1 921 Vietnam, India, Indonesia Cocoa beans 1,008 1,008 327 3,081.5 Indonesia, Malaysia Dry Peas 787 787 1,867 421.5 623 852 China, Myanmar, Thailand, Dry Beans 567 567 631 899.8 Apples 322 322 302 1,065.5 Japan Malt 121 121 210 574.8 NONE 主要貿易国主要輸入農産品(再掲)に対するミャンマーの輸出状況と他輸出国 ミャンマー として 取りうる オプション 品質向上 天然ゴム品質拡大・量的拡大多い ミャンマーが安価 少ない ミャンマーが安価 少ない 輸出していない or 少ない 新規進出 × × × = = = 想定対象作物オプション周辺競合国 比他国単価 出所: FAO Stat (2011) Discussion! 量的拡大 豆類、とうもろこし、綿 花 ニーズ高 高単価 パーム油 コーヒー
- 44. Draft / Confidential 【仮説】 農業 農業セクターの投資ポテンシャルは高い 44 課題 可能性 • 農家の金融アクセスの乏しさ • 農業技術の遅れ • 農業投入材の未活用 • 物流インフラ、コールドチェーンの未整備 • 重点作物と外貨獲得手段として念頭においた有望作物のギャップ • Product Out（ものありき）の発想での政策策定が行われている • 農産物そのもの→Market Outの発想への転換 ➢ 周辺国・既存貿易国でニーズが高い作物への注力 ➢ 高付加価値作物への展開 • プロセスでの高付加価値化 ➢ 食品加工業への展開（コールドチェーンの未整備を克服） • 農業周辺ビジネス ➢ 農業投入材（肥料・農業機械）の現地での利用促進による生産性向上 ➢ マイクロファイナンス・農業 • 農業インフラ ➢ ソフト：規制面での支援、特に知財 ➢ ハード：灌漑技術活用、農産物物流インフラ（道路・倉庫） Discussion!
- 45. 参考 45
- 46. Draft / Confidential 【参考】 農業関連業界団体 UMFCCIとMRFが独立して存在しており、各々傘下に細分化された組織を有する 46 UMFCCI MRF 正式名称：Republic of the Union of Myanmar Federation of Chambers of Commerce and Industry 民間団体代表として政府主催のWorking Committeeに参 加する他、民間企業・団体へのコンサルティングサービス の提供、輸出品の産地証明発行等 UMFCCI傘下の農業関連組織は以下 正式名称：Myanmar Rice Federation 2012年UMFCCI傘下であったMyanmar Rice Industry Associationをベースに設立されたコメ農家・業者を代表 する民間団体 現在はUMFCCIから独立し、対等な組織として活動 主な会員はコメ生産農家、収穫後処理業者、流通業者、販 売業者、輸出業者で約30万（2013年時点） 目的：コメのサプライチェーン強化・生産性の向上、輸出 力強化等 Capacity Buildingも実施しており、50名程度のトレー ナーを育成して研修サービスを提供している MRF傘下の組織は以下 MFAは会員20万のうち、90%がコメ農家で農家支援を実 施、政府援助を原資にムリ市の短期融資を展開 組織名 1 Myanmar Pulses, Beans & Sesame Seeds Merchants Association 2 Myanmar Edible Oil Dealers Association 3 Myanmar Fisheries Federation 4 Myanmar Livestock Federation 5 Myanmar Fruit and Vegetable Producer and Exporter Association 6 Myanmar Agro Based Food Processors and Exporters Association 7 Myanmar Onion, Garlic and Culinary Crops Production and Exporting Association 8 Myanmar Rubber Producers’ Association 9 Myanmar Perennial Crop Producers’ Association 10 Myanmar Sugarcane and Sugar Related Products Merchants and Manufacturers Association 11 Myanmar Oil Palm Producers Association 12 Myanmar Farm Crop Producers’ Association 組織名 1 Myanmar Rice Millers Association 2 Myanmar Rice and Paddy Traders Association 3 Myanmar Paddy Producers Association 4 Myanmar Farmers Association 5 Myanmar Agribusiness Public Corporation 6 Myanmar Fertilizer, Seed and Pesticide Entrepreneurs Association 7 Rice Specialization Companies 出所:JICA 「ミャンマー国農業セクター情報収集・確認調査」(2013年12月）
- 47. Draft / Confidential 参考文献一覧 • JICA 「ミャンマー国農業セクター情報収集・確認調査」(2013年12月） • 外務省「ミャンマー農業分野、食料・食品分野、職業訓練・産業教育分野に関するニーズ調査」(2015年3月) • JICA 「ミャンマー国農業機械化に関する情報収集・確認調査」(2012年7月) • 豆類協会 “豆類時報 No.75 「ミャンマーにおける豆類の生産流通消費の概要」”(2014年6月) • 外務省「ミャンマー農業分野、食料・食品分野、職業訓練・産業教育分野に関するニーズ調査」(2015年3月) • GIZ “Myanmar Financial Sector – A Challenging Environment for Banks (Feb 2015) • 他、World Bank、United Nations、IMF、FAO等の国際機関のデータを活用 47