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Mojo Consulting LLC
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異なるセクターにおける様々な主体が、共通のゴールを掲げ、お互いの強みを出し合いながら社会課題の解決を目指す『コレクティブ・インパクト』に関する理論と事例の解説。
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コレクティブ・インパクト(Collective impact)
1.
コレクティブ・インパクト モジョコンサルティング代表) 長浜 洋二
2.
代表)長浜 洋二 2©Mojo Consulting
LLC 1969年山口県周南市生まれ。中央大学を卒業後、NTTへ入社。 3年で退職し、米国 ピッツバーグ大学公共政策大学院へ留学 して公共経営学修士号を取得。その後、米国の非営利シンクタンクにて個人情報保護に 関する法制度の調査・研究、ファンドレイジング、ロビイングなどに従事する。 帰国後、マツダ、富士通でマーケティング業務に携わる一方、 NPOマーケティング研究所を立ち上げ、全国でNPO向けの マーケティング研修プログラム『草莽塾』を開催。公益組織の コンサルティング会社、PubliCoの起業を経て現在に至る。 著書『NPOのためのマーケティング講座』 鳥取県×日本財団地方創生プロジェクト アドバイザー 町田市地域活動サポートセンター 事業統括ディレクター 日光CSR推進連絡会 アドバイザー 神奈川大学/法政大学 講師 CRR Global認定システムコーチ(ORSCC) @yonst2 yohji.nagahama プロフィール
3.
コレクティブ・インパクト
4.
社会課題の解決における協働のバリエーション 4©Mojo Consulting LLC 助成財団など、同じ社会課題に対して支援を行う資 金提供者による連携。資金提供が主で、共通の行動 計画や評価指標は持たない。 『新公益連盟』など、社会課題の解決に向けた異な るセクターの利害関係者による連携。調査や政策提 言など、セクター全体にまたがるサポートを行う。 ○○協議会、○○連絡会、○○連盟など、同じ社会 課題に取り組む組織が対等の立場で繋がること。情 報共有や提言、短期的な行動にとどまることが多い。 資金提供者の連携 指定管理制度やPFI(Private
Finance Initiative)な ど、行政コストの削減が主たる狙いであることが多 く、他セクターにわたる巻き込みは限定的。 官民連携 業界団体 ネットワーク連携
5.
Collective Impact 5©Mojo Consulting
LLC 2011年、米国FSG社の John Kania氏とMark Kramer氏が、 『Stanford Social Innovation Review』 にて発表。 FSG社は『競争の戦略』の著者、 Michael Porter教授が設立した コンサルティング会社。
6.
コレクティブ・インパクトとは? 6©Mojo Consulting LLC 異なるセクターにおける様々な主体 (行政、企業、NPO、財団など)が、 共通のゴールを掲げ、お互いの強み を出し合いながら社会課題の解決を 目指すアプローチ
7.
インパクトの種類 7©Mojo Consulting LLC <概要> 単独の組織が、個別に特定の社会 課題の解決に取り組むアプローチ <特徴> 単純な社会課題は一組織によって 解決が可能であるが、現代の複雑 化・相互依存化した社会において は、単独の組織や個人による取り 組みだけでは限界がある <概要> 異なるセクターの様々な主体が、 共通のゴールを掲げ、特定の社会 課題の解決に取り組むアプローチ <特徴> 社会課題の根本解決に向けて経営 資源を集中的に投下するため、時 間はかかるが、大規模な社会変革 を起こすことができる 孤立したインパクト (Isolated
Impact) 集合的インパクト (Collective Impact)
8.
コレクティブ・インパクトの5つの条件 8©Mojo Consulting LLC 共通のアジェンダ 共有された 評価システム 相互強化の取り組み 継続的な コミュニケーション 2 4 1 3 取り組みを 支える組織 5 全ての参加者が変革に向けたビジョンを共有し ていること データ収集と効果測定により、取り組みを評価 するシステムを共有していること 参加者個々の強みを活かし、取り組みを相互に 補完し合えること 信頼形成に向け継続的かつオープンなコミュニ ケーションが行われていること 取り組み全体をサポートする独立した組織体が あること
9.
5つの条件の関係性 9©Mojo Consulting LLC 『取り組みを支える組織』(Backbone
Organization)が関係者間の コミュニケーションを促進し、共通のアジェンダを形成する 【出典】When collective impact has an impact – a cross- site study of 25 collective impact initiatives (ORS Impact / Spark Policy Institute)
10.
『取り組みを支える組織』の役割 10©Mojo Consulting LLC ①
Guide vision and strategy 利害関係者に対して、事業全体の方向性や戦略、それぞれの事業の位置付けを理解させる ② Support aligned activities 利害関係者がそれぞれの役割を明確に理解し、進捗状況を確認しながら、事業の効率・効 果を高めて規模(関係者)を拡大させていく ③ Establish shared measurement practices 利害関係者がデータの意義を理解し、意思決定に活用させるとともに、データ収集・分析 に必要なインフラを整備する ④ Build public will 地域が当該課題を認識し、事業を支援したり、主体的に関わらせるように働きかける ⑤ Advance policy インフルエンサーや政策立案者が当該課題を認識し、事業を支援したり、政策立案を行う ように働きかける ⑥ Mobilize funding 資金提供者がNPOに対して当該事業に参加するよう奨めたり、資金を当該事業に振り向 けるように働きかける
11.
コレクティブ・インパクトの前提条件 11©Mojo Consulting LLC 影響力のある 推進者 資金力 課題解決の 緊急性 2 1 3 自分の意見を主張せず、参加者が 自ら考えるように促す「サーバント リーダー」(奉仕型リーダー) 最低2〜3年はプロジェクトを継続 できる規模の資金が必要 社会から新たなアプローチが必要 だという機運が醸成されていること
12.
コレクティブ・インパクトの基本ステップ 12©Mojo Consulting LLC ・主たる参画者の背景や 既存の実施事業、取り組 む社会課題の基礎データ を理解する ・解決に向けた計画を 立て、影響力のある リーダーを含むガバナン ス構造を構築する ・ゼロから事業を立ち上 げるのではなく、既に ある取り組みをベースと して作る ・利害関係者間で共通の ゴールや評価方法につい て検討する ・取り組みを支える組織 を作る ・共通のゴールや指標に 対して、関連する組織を 整理し集める ・この段階での“小さな 成功体験”が重要 ・事業の利害関係者が 協力しながら優先順位に 沿って活動を行う ・共通のゴール達成に 向けて、アクティブラー ニングと軌道修正ができ るように、評価に必要な データを集める フェーズ①
フェーズ③フェーズ② 立ち上げ 実行・継続インパクト設計 この2ステップだけで半年から2年 10年以上
13.
事例:StriveTogether
14.
StriveTogetherとは? 14©Mojo Consulting LLC •
2006年に米国シンシナティと ケンタッキー北部の300人以上の コミュニティ・リーダーにより 開始された若者/子どもの教育 課題を解決するための取り組み • 課題を根本的に解決するために は、全てのライフステージに関 わる団体が協力する必要がある という考えのもとに設立
15.
キャッチフレーズ 15©Mojo Consulting LLC ゆりかごから就職まで 〜Cradle
to Career〜
16.
きっかけ 16©Mojo Consulting LLC シンシナティの教育課題(米国の都市部の多くに共通) •
公立学校では高校卒業までに 50%近くが中退 • 読み書き算数のレベルが 州・全米の平均以下 • 大学進学率、卒業率ともに 州・全米の平均以下
17.
ゆりかごから就職まで 17©Mojo Consulting LLC
18.
「子どもたちの成功への道のり」 18©Mojo Consulting LLC 年齢 親や養育者 の語りかけ や歌などに 反応する Academic(教育) Student
& Family Support(子ども・生徒と家庭支援) 周囲に関心 を示す 文字や読む ことに関心 示す 質の高いプ レスクール に入る 全日制の Kindergarten に入る 4年生レベル の読みがで きる 大学進学への 意欲をもつ 数学1を 習得する 9年生科目の うち最低5つ は履修済 数学と科学 を習得する 大学1年ゼミ を履修する 大学3年に 進学する 親や養育者と 安定した関係 を築く 発育過程を理 解している親 や養育者をも つ 学習関連スキルを 示す:自制心、社 会競争、自尊心、 モチベーション 親以外の大 人のモデル を見つける 社会感情 competence を示す 地域や学校の 活動・組織に 参加する 十分な経済的支援がある 地域や大学の活動・組織に参加する タイムマネジメントとストレスマネ ジメントスキルを習得する 誕生 就職1 2 3 4 K 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16
19.
6つの主要な成果指標 19©Mojo Consulting LLC 指標
概要 ① 義務教育への準備状況 Kindergarten Readiness 文字や数字の認識、言語能力、共感、協力など、以後の学力や人 間形成に必要となるスキルを習得する。 ② 小学校低学年での読む力 Early Grade Reading “fourth grade slump”とも呼ばれ、この時期までに読む力を習得 することが、以降の高校、大学などへの進学率や卒業率などにも 影響を及ぼす。 ③ 中学校の数学 Middle Grade Math この時期までに数学(特に代数)を習得することにより、幾何や 三角法、微積分学の理解も高まるという統計データがあり、大学 への進学にも有利。 ④ 高校の卒業 High School Graduation 大学への進学、高所得、個人の幸福にとっても重要な影響を及ぼ す。高校中退者は失業率や貧困状態に陥る率も高い。 ⑤ 高等教育への入学 Post-Secondary Enrollment 低所得家庭や有色人種は高等教育への進学率が低い。4年生大学 への入学のみならず、2年生プログラムや技術的な専門性の保持 を示す証書の取得も有益。 ⑥ 高等教育の学位取得 Post-Secondary Degree Completion 2018年には高等教育を修了することが条件となる仕事が60%を 占めるという調査結果もあり、高所得のためから最低条件。健康 への関心度、子どもへの虐待などにも影響あり。 共有された53項目の教育上の成果目標・指標について意識を合わせ、進捗状況を 確認するための定期的なデータ分析・共有のためのミーティングを隔週で実施
20.
インパクト創出のための4つのポイント 20©Mojo Consulting LLC 全ての参加者は、問題とその解決に向けた集団 での取り組みについて共通理解を持つとともに、 変革に向けたビジョンを共有する データに基づいた取り組みを継続的に行うため に経営資源を使用し、かつ長期的な継続性を 担保するためにコミュニティを巻き込む 1.共有された コミュニティビジョン ニーズの存在や若者に向けた課題解決策の効果 を示すデータに基づいた意思決定を行う 2.根拠に基づく 意思決定 3.協働作業 4.投資と持続性 コミュニティのメンバーは、成果の創出に向け てデータ分析に基づき協働作業を行う
21.
成果:最初の5年間 21©Mojo Consulting LLC 9%
11 % 10 % 11% 10% 義務養育への準備 高校の卒業 高等教育への入学 最初の5年間で、共有された53項目の教育上の成果目標・ 指標のうち、以下を含む40項目で改善がみられた。
22.
成果:ネットワークの広がり 22©Mojo Consulting LLC 『StriveTogether
Cradle to Career Network』 のコミュニティ・パートナーが、全米32州、 69パートナー(10,200団体以上)に拡大
23.
事例:Shape Up Somerville
24.
Shape Up Somervilleとは? 24©Mojo
Consulting LLC ■2003年には、全ての子どもの44%が肥満 ■少数民族の間で肥満率が著しく高い ※ブラジル、ハイチ、ヒスパニック、ネパール等 ■肥満の若者の70%は、大人になっても 肥満になる可能性がある マサチューセッツ州サマービル市の「肥満」を防ぐ取り組み
25.
プロジェクトの始まり 25©Mojo Consulting LLC
タフツ大学栄養学部のクリスティーナ・エコノモス准教授を中 心に、サマービル市、疾病対策センターが連携し、小学校低学 年の子どもの肥満を防止するために3年(約1.5億円)の調査を 実施 肥満に関するデータを収集するとともに、フォーカスグループ、 インタビュー、コミュニティ集会などを開催してデータを共有 し、もっとも効果的な解決策を模索するための情報を集め、パ イロットプログラムを設計
26.
多様な主体による役割分担 26©Mojo Consulting LLC Early
Morning Environment During School Environment Afternoon Environment At Home Safe Routes to School Maps Walking to School (-30 kcals) Healthier Home Breakfast Fiber, Sugar, Fat Appropriate Portion Sizes Before School Program Healthier School Breakfast Fiber, Sugar, Fat Appropriate Portion Sizes Increased Fresh Fruits Breakfast Coordinator Reinforcing Environments Home Environment (~15 kcal) Parent Newsletter w/ coupons Growth Reports Screen Time Promotional Gifts Community Environment Community “Champions” Restaurant Participation Pediatrician Training & Support Community TV Appearances Ethnic Group Outreach Community PA Resource Guide Community Events At home Safe Routes to School Maps Walking Home (-30 kcals) Healthy Home Snack Fiber, Sugar, Fat After School Program Curriculum: Cooking Lessons Physical Activity (-30 kcals) Nutrition Education Professional Development Classroom Micro Units Physical Activity (- 25 kcals) 5 days/wk (10 min) Nutrition & Physical Activity Education 1 day/wk (30 min) Healthier Fundraising Alternatives Professional Development Teachers Administrators Food Service Staff PE Teachers Physical Activity Equipment for Recess Physical Activity (- 25 kcals) Healthier School Lunch Fiber, Sugar, Fat Increased Fresh Fruits & Vegetables Appropriate Portion Sizes Improved Presentation and Atmosphere Social Marketing in Cafeteria Alternative “Healthier” A La Carte Items New Food Service Equipment 家庭 家庭 家庭 学校 学校 学校 コミュニティ (放課後プログラム) 企業(飲食店) 行政 メディア ヘルスケア システム コミュニティ (エスニックグループ) https://nyshealthfounda tion.org/wp- content/uploads/2017/1 1/catalyzing- communities-to-reduce- obesity-economos-slide- presentation.pdf に筆者情報追加
27.
多様な切り口による施策の実施(例) 27©Mojo Consulting LLC 食 事 運 動
食事メニューに健康的なフルーツと野菜を増やす一方、アイスクリーム などの不健康な食べ物を廃止 放課後プログラムでの栄養教育と調理レッスンの実施 栄養と肥満に関するカウンセリングの向上とヘルスセンターでの 医療データ管理 50人以上の臨床医と保健室の先生に対して、肥満の子どもに対応するた めのツールキットを使用した教育を提供 40以上もの地元レストランでメニューに健康食を追加 低脂肪/高栄養値の食事メニューを提供するとサマービル市が認証付与 サマービル市運営のファーマーズ・マーケットの開催 17の公園を改装し、市の所有地を活用し4つの公園を新設 学校の体育とジム設備の改善し、放課後プログラムで運動教育を実施 サマービル市で働く人にスポーツジムの会員割引を提供 自転車専用道と自動車の速度制限基準の設置 歩道の整備と横断歩道のペンキ塗り直し
28.
市認証のレストランとメニュー 28©Mojo Consulting LLC
29.
市主催のファーマーズマーケット 29©Mojo Consulting LLC
30.
ウォーキングマップ 30©Mojo Consulting LLC
31.
パートナー団体 31©Mojo Consulting LLC ■NPO •Active
Living By Design •Boston Cyclist Union •Boys and Girls Club of Middlesex County •Brazilian Woman’s Group •Books of Hope •CORES – Community Organization for Refugees •from El Salvador •East Somerville Main Street •Elizabeth Peabody House •Federation of Massachusetts Farmers’ Markets •FSG – Social Impact Consultants •Greater Boston Nepali Organization •Green Streets Initiative •Groundwork Somerville •Healthy Meals for All •Haitian Coalition •Hearty Meals for All •Institute for Community Health •MAPC •Mass Bike •Massachusetts Alliance of Portuguese Speakers •Mystic Learning Center •Somerville Chamber of Commerce •Somerville Local First •Somerville Transportation Equity Partnership •Somerville YMCA •Open Arms Foundation International •Project Bread •Robert Wood Johnson Foundation •Ruby Rogers Center •The Growing Center •The Family Center •Walk Boston •Welcome Project ■政府 •City of Somerville – Community Action Agency of Somerville – Mayor’s Office, – Traffic and Parking – Veterans Services – Strategic Planning and Community Development – DPW – Libraries –Communications, – Environment, – Recreation and Youth – Constituent Service (311) •Centers for Disease Control and Prevention •Let’s Move •Massachusetts Department of Public Health •Massachusetts Department of Transportation •Mass. In Motion Communities •National Institutes of Health •Somerville Police Department •Somerville Public Library •Somerville WIC •State Representative Denise Provost •USDA ■ヘルスケア •Cambridge Health Alliance ■ •Brooklyn Boulders Somerville •Boston Breakers •Enterprise Farms •Green City Growers •Lego land •Lincoln Technical Institute •Market Basket •Metro Medal Power •Shape Up Approved Restaurants (40+) •Taza Chocolates •Whole Foods ■教育 •Bunker Hill Community College •MIT – Sloan School of Mgt. •Somerville Public School •Tufts School of Medicine •Tufts University -Friedman School •UMASS – Boston ■その他 •Community Cooks •Early Childhood Advisory Council •Hearty Meals for All •Immigrant Service Providers Group •MBTA •Somerville Bicycle Committee •Somerville Food Security Coalition •The Growing Center http://www.somervillema.gov/departments/health-and-human- services/shape-up-somerville/partners (2017年7月現在)
32.
取り組みの成果 32©Mojo Consulting LLC
2003年から2005年の期間、サマービルの子どもの 平均体重が毎年1ポンド減少(統計的に有意) 対応を施さないコントロール・グループでは、逆に、 1ポンド増加 子どもの体重と肥満指数が大幅に減少
33.
コレクティブ・インパクトのまとめ 33©Mojo Consulting LLC 共通の目的・目標 共有された 評価システム 相互強化の取り組み 継続的な コミュニケーション 2 4 1 3 取り組みを 支える組織 5 当初は子どもの肥満防止がゴールであったが、市内の 全住人、訪問者、働く人にまで拡大。 学校や家庭でのデータ収集により「肥満指数」「エネル ギー消費量」「体重」の3つの評価指標を設定。成果は、 科学誌やコミュニティで共有。 親のウォーキング促進プログラムの提供、市による歩行 者通路と自転車専用道路の整備などを実施。 特設サイトでの進捗共有や関係者間での定例会議を実施。 メディア露出、月1回の新聞コラム(2万人)、6種類の ニュースレター発行(353団体)を実施。 行政が担当(4人一組のチーム)。当初は大学や財団か らの資金提供が主であったが、現在は税金を主に充当し て運営。
34.
コレクティブ・インパクトの展開
35.
コレクティブ・インパクトの成功を補完する8原則 35©Mojo Consulting LLC ①
公平性に優先順位をおいた事業を設計し実行する ② コミュニティ・メンバーを巻き込む ③ セクターを超えたパートナーを募り、協働する ④ 継続的に学び、実践し、改善するためにデータを活用す る ⑤ 独自のリーダーシップ・スキルでリーダーを育成す る ⑥ プログラムやシステムの戦略策定に注力する ⑦ パートナー間の関係性、信頼、尊重を育む文化をつくる『WHEN COLLECTIVE IMPACT HAS AN IMPACT』参照
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