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金沢人工知能勉強会
物体検出をやってみよう!
流れ
1. 物体検出のためのセットアップ
2. SIGNATEのコンペで銀メダルを取るまで
3. 物体検出をやってみる
山本大悟
• 金沢工業大学情報工学科4年
• 来月から富山県のIT企業
に勤務
Twitter: @161abcd
自己紹介
物体検出のためのセットアップ
物体検出のためのセットアップ
SIGNATEのコンペ内容
SIGNATEって?
• SIGNATEはデータサイエンティストが作る「モデル」
を競う場。Kaggleの日本語版のような感じ。
• コンペの流れ
1. データをダウンロード
2. モデルを作成
3. 評価、提出
4. 結果発表
国立国会図書館の画像データレイアウト認識コンペ
https://signate.jp/competitions/218
評価指標
https://signate.jp/competitions/218#evaluation
https://arxiv.org/pdf/1906.09756.pdf
銀メダルを取るまで
試作1 SSDを使う
0.2
0.3
0.4
0.5
0.6
0.7
0.8
sample 試作1 試作2 試作3 試作4
平均IoUの推移
系列 1
SSD:Single Shot Multibox Detector[1]
• 複数のデフォルトボックスがありそれらがどれだけ物体から離
れていてその物体が何かを予測する。
SSDがうまくいかない理由
• 検出対象は細長く小さいものが多くデフォルトボックスが対応
できていない。
• 文字の行はほとんど検出できなかった。
試作2 Faster-RCNNを使う
0.2
0.3
0.4
0.5
0.6
0.7
0.8
sample 試作1 試作2 試作3 試作4
平均IoUの推移
Faster-RCNN[2]
https://www.slideshare.net/grafi_tt/20180427-arxivtimes-cascade-rcnn-delving-into-high-quality-object-
detection
Region Propasal Network(RPN):
物体の候補領域の推定を行うネットワーク
RoI Pooling:
固定サイズの特徴を取り出す。
試作3 Cascade R-CNN[3]を使う
0.2
0.3
0.4
0.5
0.6
0.7
0.8
sample 試作1 試作2 試作3 試作4
平均IoUの推移
Cascade R-CNNはFaster-RCNNの改善版
https://www.slideshare.net/grafi_tt/20180427-arxivtimes-cascade-rcnn-delving-into-high-
quality-object-detection
Cascade R-CNNのアーキテクチャー
Cascade R-CNN[3]
I:画像
Conv:畳み込み層
Pool:特徴量の縮小
H:出力
B:バウンディングボックス
C:クラス
B0:全体の出力
• Faster R-CNNの改善
• 出力IoUが入力IoUよりも高いことを利用
• 閾値近くの物体の検出に強くなる。
Ex. 閾値が0.5で検出対象の物体が0.55
試作3 テスト画像をページ単位にする
0.2
0.3
0.4
0.5
0.6
0.7
0.8
sample 試作1 試作2 試作3 試作4
平均IoUの推移
テスト画像をページ単位にする
1位の解法
https://www.slideshare.net/kojiasami/signate-1st-place-
solution-229868677
参考文献
[1] https://arxiv.org/abs/1512.02325
[2] https://arxiv.org/abs/1506.01497
[3] https://arxiv.org/abs/1712.00726
物体検出をやってみよう!

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