2017年10月27開催の名古屋アジャイル勉強会資料です。

1. 傾聴とルーチンで
チームを導く
アジャイルリーダーシップ
名古屋アジャイル勉強会
山本 博之
2017/10/27
Attentively Listening
Routine
Agile
Leadership

2. 講師自己紹介
● 山本 博之（やまもと ひろゆき）
○ id: yama__moto
● ITベンダー勤務のプログラマー
○ メインフレームとオープンサーバーの連携ミドルウェア製品
の導入・カスタマイズサービスをしています
● 会社自体は重厚長大ウォーターフォール志向ですが、今僕が
やってるサービスは小口案件が多く、管理コストかけられない
のとレスポンス重視のため、アジャイルっぽくやっています
● 傾聴と共感を心がけていますが、なかなか習慣にできないの
で、今日はみなさんと一緒に学んでいきたいと思います
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3. アジェンダ
● 自己紹介
● チームリーダーは大変
● リーダースタイル
● アジャイル開発とリーダー（シップモデル）
● コーチングの主要な要素
● 傾聴とは
● 自律的なチームを育む
● ルーチンとは
● コーチングをルーチンにする
● メンバー育成自己分析（個人ワーク）
● 模擬面談（コーチング/傾聴ワーク）
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4. 自己紹介
● さっそくですが、自己紹介をしていただきます
● A3コピー用紙に、フリーフォーマットで、自己紹介文を書いてく
ださい
○ お名前（本名でなくてもOK）
○ お仕事（言える範囲でOK）
○ 今日の勉強会に期待すること、意気込み
○ お仕事でやっているアジャイルなこと（あれば）
● 全員書けたらテーブル内で発表してください
○ ひとり1分くらいでお願いします
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5. チームリーダーは大変
● チームリーダーは、成果と育成の両方が求められます
○ 片方だけでも簡単ではないのに
○ このふたつを別々のものとして扱う余裕がある職場は少な
いでしょう
● みなさん自身、あるいはみなさんの職場ではどうですか？
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6. リーダースタイル
● 古典的な指示命令形のリーダースタイルでは、今日のリー
ダーに対する要求に応えることは難しいです
○ メンバーの自主性、自律が抑制され、パフォーマンスが低
めになってしまい、成長もあまり望めません
○ もちろんリーダーやメンバーの個性資質によりますが
● 協調支援型のリーダーシップが注目されています
○ メンバーの自主性、自立性を引き出して、パフォーマンスと
成長につなげます
○ どうやって？それがキモであり、本日の主題です
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7. アジャイル開発とリーダー（シップモデル）
● 教科書的には、アジャイル開発に古典的な意味でのリーダー
はいません
○ 目的別のリーダーはいます
○ 例えば、製品のビジョンと展開について責任と権限を持つ
「プロダクトオーナー」
● メンバーには自主性が求められ、チームには自律性が求めら
れます
○ それらをサポートするために「スクラムマスター」（コーチ）を
置きます
● 自律的なチームが自発的に活動して、成果を上げながら、学
習と成長を続けてくのが（理想的な）アジャイルモデルです
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8. コーチングとは
● コーチング（coaching）とは、人材開発の技法の一つ
● 対話によって相手の自己実現や目標達成を図る技術であると
される
● 相手の話をよく聴き（傾聴）、感じたことを伝えて承認し、質問
することで、自発的な行動を促すとするコミュニケーション技法
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https://ja.wikipedia.org/wiki/コーチング

9. コーチングの主要な要素
● 傾聴：相手を理解することを目的に熱心に丁寧に聴くこと
● 質問：自ら考えるきっかけと観点を与えること
● 観察：結果だけでなく過程や感情をも観ること
● 提案：相手自身と判断を尊重して案を出すこと
● 要求：相手の成長のために枠の外へ連れ出すこと
● 承認：相手の現実と変化を認め伝えること
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10. 傾聴とは
● 傾聴は特徴的な「コーチング的」行為だと思います
● 傾聴を通じて相手を認め受け入れることで、相手は正直に意
見を述べたり相談することができます
● 相手の意見や話している内容に完全に賛同する必要はありま
せん。否定的な気持ちを持ってもいいです。ただ、相手が今そ
う言っているという事実を受け入れましょう(*)
○ 山本は「なるほど」とまず言うように心がけています
○ みなさんは、傾聴のためになにか心がけていること、して
いることありますか？
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*：部下の意見に賛同できなくても「肯定」すべき？～「ヤフーの 1on1」の舞台裏
http://diamond.jp/articles/print/144094

11. 自律的なチームを育む
● メンバーの持つ力を十分に発揮し、より高い目標に挑戦できる
ために、まず「安全」が大事だと、最近のアジャイルでは考えら
れています(*)
● 安全は信頼の上に、信頼は具体性と一貫性の上になりたちま
す
○ スローガンだけでは誰も動かないし、実際の行動がスロー
ガンと合致していないと信頼を損ないます
● 一貫性のある具体的な行動を習慣化（ルーチン化）する必要
があります
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*：モダンアジャイル、
https://www.infoq.com/jp/news/2016/08/agile2016-modern-agile

12. ルーチンとは
● ルーチン（Routine、ルーティーンとも)とは習慣化された行動
のこと
○ ラグビー五郎丸選手の所作で流行語になりました
● 一般的には習慣化とは、いちいち考えなくてもできるまで習熟
すること（結果）ですが
● ここでは、それに加えて、
習慣化の取り組みのなかで
本質を理解し、
同時に洗練させること、
と捉えたいです
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13. コーチングをルーチンにする
● トヨタでは、つぎのような問いかけが、あらゆる場面で行われ
るということです(*)
○ どのような状態を目指しているか
○ 現在の状況は
○ 障害はなにか、そのうちのどれに取り組んでいるのか
○ 次に行うことはなにか
○ このステップでなにを学んだか
● この様式で問いかけ、考え、行動することで
改善サイクルを回し続けることが、トヨタの強みの
根源である、ということです(*)
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*：トヨタのカタ マイク・ローザ著 日経BP社刊

14. ここまでのまとめ
● 協調支援的なリーダーシップスタイルが求められています
● コーチングの考え方と技術が有効そうです
● コーチングの重要なコアスキルのひとつが傾聴です
● 傾聴は相手を理解するために丁寧に相手の発言を聴くこと
● チームが好転させるためには、コーチングが習慣化するとよさ
そうです
● 世界的な成功企業トヨタではコーチングがカタとして日常的に
用いられているそうです
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15. ここまでの理解度チェック
● 「表明じゃんけん」で確認します。
● ここまでの説明について、
○ よく分かった。満足した。という方は「パー」を、
○ ちょっと分からないところがあるけど、まあOK。という方は
「チョキ」を、
○ 全然意味分からない。という方は「グー」を。
○ せーの、でいずれかをお出しください。
● せーの！
● 質問、ご意見があればお願いします。
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16. ワークショップ
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17. メンバーの成果と成長を引き出せていますか？
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● 皆さん各自で、自己分析をしてみましょう
○ 自己分析やりたくない人は無理にしなくていいです。その
場合は、相談ください
● みなさん各自で、表題のテーマで自己分析を行って、結果をコ
ピー用紙に書き出してください
○ フォーマットは特に規定しません。
● できあがったら、次はその資料をもとに「面談」を行います。

18. 傾聴とコーチングを意識した面談体験
● 2人組になって、ひとりが説明役、ひとりが聞き役になって「面
談」を行ってください
● 面談の目標は、説明側の人が目標に向かって次の具体的な
アイデアを認識してやる気になれていることです。
● 聴き手側の人は、トヨタのカタにならって、以下について聴きだ
してください
○ どのような状態を目指しているか
○ 現在の状況は
○ 障害はなにか、そのうちのどれに取り組んでいるのか
○ 次に行うことはなにか
○ このステップでなにを学んだか
● 「傾聴」でお願いします！18

19. 感想の共有
● いかがでしたか
○ 話し手として
○ 聴き手として
● 傾聴することができましたか
● ルーチン化した質問についてどう感じましたか
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20. まとめ
● 協調支援的なリーダーシップスタイルが求められています
● コーチングの考え方と技術が有効そうです
● コーチングの重要なコアスキルのひとつが傾聴です
● 傾聴は相手を理解するために丁寧に相手の発言を聴くこと
● コーチングを習慣化させるとよさそうです
● トヨタではコーチングがカタとして日常的に用いられています
● メンバー育成のための取り組みについて自己分析をしました
● 自己分析について傾聴してもらいました・傾聴しました
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21. 理解度チェック
● 「表明じゃんけん」で確認します。
● 今日のこの勉強会について、
○ よく分かった。満足した。という方は「パー」を、
○ ちょっと分からないところがあるけど、まあOK。という方は
「チョキ」を、
○ 全然分からない。そりゃないぜ。という方は「グー」を。
○ せーの、でいずれかをお出しください。
● せーの！
● 質問、ご意見があればお願いします。
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22. おつかれさまでした！
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23. トヨタのコーチングのカタ（風）質問
● どのような状態を目指しているか
● 現在の状況は
● 障害はなにか、そのうちのどれに取り組んでいるのか
● 次に行うことはなにか
● このステップでなにを学んだか
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