第1回WBAレクチャー: 「認知機能の脳構造に沿った分解手法ー脳機能の体系的理解を目指してー」
日時:2月7日(日) (15:00~17:00)
https://wba-initiative.org/18094/
タイトル:脳機能の体系的理解を目指して
講演者: 山川宏(全脳アーキテクチャ・イニシアティブ)
概要:
・広範に知識を組み合わられるAGIシステムは複雑化する
・その設計空間を制約するため、BIFに対応づく複数のHCDからなる脳参照アーキテクチャ(BRA)を要求仕様として整備を進める。
- 脳情報フロー (BIF):メゾスコピック・レベルの神経回路
- 仮説的コンポーネント図(HCD): ROIにおける組織化された機能
・SCID法では、ROIの解剖学的構造をBIFとして整理し、ROI全体の機能をBIFに整合するように分解して蓋然性の高いHCDを作成する。
・SCID法で得た仮説は論文に掲載されつつある、BRA構築に取り組む研究者らが増加し、脳全体のBRAが早晩に完成することを期待している。
・BRAは、脳型AGIの実現を含む実用場面での利用のみならず、脳の広い範囲に渡る機能を体系的に理解することに役立ちうる。