1. 札幌市 創成川以東地区全体計画
創るを編む
～多様な人々によるまち創り～
A班
広島大学 B4 内田和音
北海道大学 B4 新谷綾一郎
山口大学大学院 M1 永江志緒里
東京大学大学院 M1 中野卓
明治大学 B3 六車柾俊

2. 計画対象地
所在地：札幌市創成川以東地区
人口：12,653人（平成25年4月）
世帯数：8,026世帯（平成25年4月）
・札幌市の都心に位置
・周辺の地区と同様に、
碁盤目状の街区構成をもつ

3. 敷地分析 ー 創成川以東地区の成り立ち
創成川以東地区
＝
かつては工業地域

4. 敷地分析 ー 創成川以東地区の成り立ち
●明治６年

5. 敷地分析 ー 創成川以東地区の現状
創成川以東地区は、開拓期から、工業拠点として札幌の
発展を支えてきた歴史を持っている地区です。しかし、現
在は都市の拡大成長期のまちづくりから立ち遅れ、土地
の低未利用地が残るなど課題を残した地区ともなってい
ます。
一方で、利便性が高い都心居住のニーズの高まりから、近
年は人口が大幅に増加するなどまちづくりの気運が高
まっています。
札幌市HP（ http://www.city.sapporo.jp/index.html ）より抜粋
地区の位置づけの変化に応じたまちづくりが必要

6. 敷地分析 ー 創成川以東地区の現状
いとなみの軸（東四丁目線）
■創成川以東地区の回遊・交流を
支える、人を中心とした空間の形成
うけつぎの軸（北三条通）
はぐくみの軸（大通）
■オープンスペースでの人の活動が多様で豊か
に展開できる場や機会の中心的な提供
■周辺機能と大通公園との連携による、多様で
魅力的な芸術・文化活動などを育む環境の創出
■札幌の都市形成を支えた歴史的
価値を継承し、新たな魅力の創出
による都心の発展を将来に、また
東方向へつなげていく

7. 敷地分析 ー 創成川以東地区の現状

8. 敷地分析 ー 創成川以東地区の現状
創成川以東地区 関連統計区 人口推移
中央区
東区
14,000
12,830
12,000
11,418
10,735
10,884
11,432
11,530
11,813
12,087
12,921
13,029
13,344
12,530
12,321
13,355
12,653
11,601
11,129
11,053
10,506
9,743
10,000
8,736
7,692
8,000
7,117
6,717
6,000
5,467
5,763
6,068
6,176
4,000
H12
H13
H14
H15
H16
H17
H18
H19
H20
H21
H22
H23
H24
H25(Apr)

9. 敷地分析 ー 創成川以東地区の現状
・築50年を超える建物が多く分布

10. 敷地分析 ー 創成川以東地区の現状
・10年後、老朽化は更に進行する

11. 敷地分析 ー 創成川以東地区の現状
●現況の空地・駐車場の分布
・開発が起こりうる土地が多く分布

12. 敷地分析 ー 創成川以東地区の現状
都心居住ニーズの高まり
（人口の増加）
＋
建物の老朽化
（開発用地の増加）
これから創成川以東地区は、建築の転換期に入るだろう

13. 敷地分析 ー 創成川以東地区の歴史資源
日本基督教団札幌教会
旧永山武四郎邸
歴史資源
サッポロファクトリーレンガ館

14. 敷地分析 ー 創成川以東地区の文化活動拠点
市民ギャラリー
中央体育館
歴史資源
文化活動拠点
岩佐ビル

15. 敷地分析 ー 創成川以東地区の飲食・物販
リノベーションによる飲食店
二条市場
歴史資源
文化活動拠点
物販系
飲食系
千歳鶴ミュージアム

16. 敷地分析 ー 若い人たちの新しい動き
古くからあるビルに新しいオフィスが入る
古い建物を活用して、店舗をオープンする
若い力を含めた様々な人々がこの地区で活動している

17. 敷地分析 ー 着眼点
●着眼点
・ものづくりの歴史がある
・活用できそうな土地（空地、駐車場、広場等）が多くある
・多様な主体が多様な活動を行っている
・碁盤目状の街区構成（初めて来た人にはわかりづらい）
・建物の老朽化（いずれは建替え？空地？）

18. 敷地分析 ー 『 創成川以東地区 』という土地の解釈
創成川以東地区とは・・・
ものづくりの歴史を継承し、新たなものづくりの動きがある
多様な資源・多様な人材を持ち、多様な可能性を秘めている
これを活かしたまちづくりを行うことで、多様な人々が
生き生きと暮らせるまちを目指すことが出来るのでないか

19. コンセプト
札幌市 創成川以東地区の全体コンセプト
創るを編む
～多様な人々によるまち創り～

20. コンセプト
誰が
何を
住民
行政
デベロッパー
地区外の市民
観光客
地区で働く人
学生
子ども
大人
親子
もの
魅力
食
芸術
回遊
コミュニティ
誇り
創る
多様な主体が多様なものを創る

21. コンセプト
個々に完結していた「創る」という活動 ＝ 糸

22. コンセプト
活動の場を整備する ＝ 束ねる

23. コンセプト
多様な主体の活動同士を
編むように連携させる
＝ 布

24. コンセプト
もともとの創成川以東地区に、さまざまな「創る」
という糸を新しく織り込むことによって、地区全体
がより密でより丈夫なものになる。
また「創る」ことによって生まれたさまざまな特徴
の糸を織り込むことで、いろんな絵柄やカラーを
地区で表現できるようになる。

25. 提案 ー 各エリアの提案
地区の全体像

26. 提案 ー 各エリアの提案
いままで
点在していた資源

27. 提案 ー 各エリアの提案
Ｂ班 東４通り・北３エリア
コンセプト
「ものづくりと歴史の交わりから生まれる
玄関口」
「東４通り」と「北３条通り」の２本の軸を中
心としたエリアで、その交差点を以東地区
の玄関と位置づける。
北３条通りにトラムを走らせることで地区
外から人を呼び込み、そこから地区内の
様々な場所へと人をいざなう。

28. 提案 ー 各エリアの提案
Ｃ班 中央体育館エリア
コンセプト
「ものづくりコミュニティの発信と継承」
建て替えが行われる中央体育館を中心
としたエリア。
以東地区の個性である「ものづくり」を市
民の手で継承し、発信をするための場。

29. 提案 ー 各エリアの提案
Ｄ班 大通エリア
コンセプト
「生活する人がつくる東西南北の連結」
大通を創成川の東側まで延伸することで
商から住まで多種多様な地区の特色をグ
ラデーションのように結ぶエリア。
また東４通りとの交差点では南北方向へ
の流れを生み、以東地区全体の流れを連
結する基軸となる。

30. 提案 ー 各エリアの提案
Ｅ班 二条市場エリア
コンセプト
「路地におけるコミュニティとその回遊性」
「食」という特色をもつ二条市場周辺地区
で、街区内に残るすきま・空地を連続させ
ることで路地を生み出し、人々が回遊でき
るエリアにする。

31. 提案 ー 全体の提案
各提案を連結することで、地区内外に回
遊とアクティビティが生まれる。

32. 提案 ー 全体の提案
ケーススタディ①
他の地区からの来訪者
トラムに乗って、サッポロファクトリーを
訪れる。
東４通りを通って、大通へとつながる
回遊性を生む。

33. 提案 ー 全体の提案
ケーススタディ②
周辺住民
他の地区からの来訪者
ものづくりヴィレッジに周辺住民が集
まり、創作活動を行う。
他の地区からの来訪者も創作活動に
参加するために訪れる。

34. 提案 ー 全体の提案
ケーススタディ③
以東地区に通勤する人々
北3条通り・東4通りの周辺は、昼や帰
宅前に、人びとが行き交う。
帰宅前に二条市場周辺に立ち寄って
同僚とご飯を食べて帰る。

35. 提案 ー 全体の提案
ケーススタディ④
他の地区への通勤者
帰宅時に二条市場周辺に立ち寄り、
飲み屋で一杯引っ掛けて帰る。

36. 提案 ー 全体の提案
各提案を組み合わせることで、創成川
以東地区内に新たに多様な動きをひ
ろげることができる。

37. 提案 ー 全体の提案
糸 ＝ 活動の資源を生み出す個々の「創る」 → 住民など
糸を編む ＝ 資源をつなげて環境を整える → 行政、事業主体

38. 提案 ー 全体の提案
多様な人が、多様なものを創り、
以東地区の街に編み込んでいく。
様々なアクティビティが密に編み込まれるほど
丈夫になり、 いきいきとした街を創っていく。