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CROSS 2014
言語CROSS

Smalltalkによる

じゃんけんお題別解解説

2014 SoftUmeYa, LLC
Masashi Umezawa
じゃんけん課題
* プレイヤーは二人。片方はコンピューター。
* 手は「グー、チョキ、パー」。あとは一般的なじゃんけ
んの規則にのっとります
* 少なくとも、プレイヤーかコンピューターが勝ったかを
判定できること
* 入力・出力は自由。ゲーム用の関数が定義されて、
対話コンソールから入力で
きれば十分とします
* じゃんけんのルールをどう実装するかは、各種の言語
で差が出ることを期待
(関数型、オブジェクト型の違い)
* 余力でリッチなGUIを実装してくれる人がいる
* ライブラリ自慢
どう解く?
関数型の言語ではパターンマッチとか
使ってくるであろう
Smalltalk的にはオブジェクト指向っぽく
解くのが礼儀というもの
ガチなOOで
でもコードはシンプルに
さて...
街で見かけたじゃんけん
ポケモンのおみくじバトル
マクドのハッピーセットのおまけ

あ、これだ!
勝ち負けの関係

素直にクラス間の関係として表してみる
クラス間の関係
良くあるのは
スーパークラス・サブクラスの関係
「勝つクラス・負けるクラス」というの
を導入する
クラス間の関係の実装
Goo,Choki,PaaのスーパークラスTeを定義
クラスインスタンス変数 wins, losesを定義
Te class
instanceVariableNames: 'wins loses'
Te class >> initializeで関係を設定する
initialize
Goo wins: Choki; loses: Paa.
Paa wins: Goo; loses: Choki.
Choki wins: Paa; loses: Goo.
• 宣言的でいい感じ
勝ち負け判定
相手のクラスがどちら側か調べるだけ
Te >> pong: other を実装
pong: other
self class wins = other class ifTrue: [^#win].
self class loses = other class ifTrue: [^#lose].
^#draw

以上で終わり! 動かしてみる
ワークスペースで実行
goo := Goo new.
paa := Paa new.
choki := Choki new.
goo pong: paa. "=> #lose"
choki pong: paa. "=> #win"
choki pong: choki. "=> #draw"
待てよ...
* じゃんけんのルールをどう実装するかは、各種の言語
で差が出ることを期待
(関数型、オブジェクト型の違い)
* 余力でリッチなGUIを実装してくれる人がいる
* ライブラリ自慢

期待に応え切れていない?
SmalltalkでのUI
 MorphicかMVC
 Webアプリでやります
Seaside
•
•

継続ベースのWebアプリフレームワーク
http://seaside.st/

「SeasideへGO!!」
•

http://www.ogis-ri.co.jp/otc/hiroba/technical/seaside/
継続によるフロー制御
 ゲームの流れを「普通の」アプリっぽく書ける
JankenGameTask >> go
howManyRounds := self call: JankenTitleView new.

何回先取か聞く

[self someoneWins: howManyRounds]
誰かが先取する
whileFalse: [
までループ
[| playerTe comTe pongResult |
playerTe := self call: (JankenPongInputView on: self).
comTe := Te subclasses atRandom new.
pongResult := self call:
(JankenPongJudgeView playerTe: playerTe comTe: comTe).
pongResults add: pongResult.
あいこの場合は続
pongResult = #draw] whileTrue].
けてポン

self call: (JankenEndView on: self).
self initialize

成績表示して最初に戻る
Webブラウザから実行
http://localhost:8080/jankenにアクセス
ライブなデバッグもしてみる
CSSスタイルの動的変更
コードの変更

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