dendai; sie talk live 2

1. SchemeでGIMPを動かしてみた
あると@twinkfrag

2. 軽く自己紹介を
• FI科 – 情報メディア学科2
年
• ソフトウェア研究部
• 趣味は
艦船を擬人化した女の子を
クリックして集めるゲーム
とか、
ヒロインの女の子をクリッ
クしてメッセージウインド
ウを読みながら攻略する

3. What’s GIMP?
• GNU Image Manipulation Program
• 言わずと知れた画像編集ソフト
• 多くのLinuxディストリに同梱されている

4. What’s Sheme?
• LISPの方言のひとつ
• こわい
• 言語仕様が小さいのが特徴らしい

5. GIMPとSchemeに何の関係が？
• GIMPは”Script-Fu”でマクロ操作ができる
• そのScript-FuはSchemeで動く
• 最近のGIMPにはPerlやらPythonやらで動く
環境も用意されてるらしいがせっかくな
ので手を出してみた
• 結果、大やけど

6. ざっくりとScheme入門1
• 関数は必ず()で括る
• (関数名 arg1 arg2 … argN) といった具合
• (+ 1 2) で 3 が返る感じ

7. ざっくりとScheme入門2
• LISPなのでリスト処理をしよう
• ‘(1 2 3) あるいは (list 1 2 3) の形式で作れる
• 中身は連結リスト
頭のオブジェクトをcar
後ろのリスト(を示すポインタ)をcdrと呼ぶ
1
car
cdr
2
3
‘()
• (cons 1 ‘(2 3)) でcarとcdrを指定して生成

8. ざっくりとScheme入門3
• (define シグネチャ 処理)で関数定義
• シグネチャ部分は関数呼び出しと同じ
(関数名 arg1 arg2 … argN)
• 処理部分は任意の数の関数が書ける
• 最後に標準出力に出されたものがそのま
ま返り値となる

9. ざっくりとScheme入門4
• (let* ((a 1) (b 2)) 処理)
で変数を利用した処理ができる
• 変数の束縛範囲はletが閉じるまで
• グローバル変数とかめんどくさいし使わ
ない
• どうしても使いたければdefineで定数返す

10. ざっくりとScheme入門5
• LISTの各項に対する処理は
(map 処理 list)
• 処理部分は引数1つの関数またはラムダ式
• ラムダ式
• 無名関数の記法のひとつ

11. GIMP上で必要なデータ型
• Image : 画像そのもの
• Display : 画像を開いている内部ウインドウ
• Drawable : レイヤーまたはチャンネル
操作が反映される対象

12. Script-Fuでよく使われる関数
• gimp-file-load : ファイルを読み込んでimage
を返す
• gimp-image-new : 新しいイメージを作成
• gimp-image-active-drawable : レイヤーを取
得
• gimp-layer-new : 新しいレイヤーを作成
• gimp-layer-set-offsets : レイヤーの位置を変
更

13. 注意点
• gimp関数は単一項でも必ずリストを返す
• gimp-image-insert-layer : 作成したレイヤー
をイメージに挿入
レイヤーは作成しただけでは表示されな
い
親になるイメージを関数で指定してるの
に…
• gimp-image-merge-visible-layers :
pngなど単一レイヤーファイルに出力する
際には、レイヤーの結合が明示的に必要

14. その他の関数
• ヘルプ/プロシージャーブラウザーを眺め
る

15. 実際にやってみた
• https://github.com/twinkfrag/scriptfu/blob/master/script-fu-sample-shift.scm

16. 実際にやってみた
• フィルター/Script-Fu/スクリプトを再読み
込み

17. 実際にやってみた
• Script-Fu コンソールで実行

18. 実際にやってみた
ちゃんと先ほどのスクリプトの
1. 1280x720の画像を作成して
2. 読み込んだ画像を(20 20)に移動して
3. -move.pngをつけて保存
ができている！！

19. まとめ
• レイヤーが表示されない！
→insertしてませんでした
• レイヤーへの変更が保存されない！
→mergeしてませんでした
• consがごちゃごちゃになって理解不能！
→落ち着け
• 適当に動作サンプルとして選んだ
くまりんこ可愛い！