日本地理学会発表

1. タブレットコンピューターを
用いた地形図の読図指導
高等学校の新必修科目「地理基礎」
実施を念頭に
2016.9.30 日本地理学会
伊藤 智章
（静岡県立裾野高等学校）

2. １．研究の目的
２．教材の概要
３．授業の実際
４．考察と展望

3. １．研究の目的

4. １．研究の目的
汎用型GISによる
教材開発と授業改善

5. 汎用型GIS
①脱・パソコン実習
②アナログとの併用
③アクティブラーニング

6. 授業改善
必修「地理基礎」を
見越す

7. 地理基礎（2022～）
たくさんの
地理ノンプロパー教員が
担当
（34歳以下には
高校地理・未履修世代も）

8. 4つの柱
①地図・GIS・・・地理的技能
②地理的な見方・考え方
③地域理解と課題解決学習
④持続可能な社会づくり

9. ２．教材の概要

10. 地理Ａ
「自然環境と防災」

11. ケーススタディ
雲仙・普賢岳の火山災害
（1991年6月）

12. (1)授業の到達目標
災害の実際と現状を
客観的に把握する
読図技能を身につける。

13. （２）教材開発の視点
「読図」指導の改善
白黒プリント
個人作業
「ワザ」「コツ」の伝授

14. 「読図」を支援するGIS
カラー大判地形図
タブレットコンピュータ
プロジェクタ

15. 地形図を読めるように
指導する
わからない部分を補助して
地図を読んで考える
機会を提供する

16. 一人で作業する
教えあう。探す。考える。

17. 授業の対象
①高校3年
地理Ａ（１０名×２）
②中学３年 模擬授業
（４０名×２）
５０分完結

18. ３．授業の実際

19. ①地形の読み取り
②問いかけと議論
③振り返りと言語化

20. ①地形の読み取り
②問いかけと議論
③振り返りと言語化
支援教材としてのＧＩＳ
（タブレット・プロジェクタ）

21. 側火山を探し
○で囲みなさい

22. 側火山？？

23. タブレットで

24. プロジェクタで

25. はい、○をつけましょう。

26. 山体崩壊の跡を
探しましょう

27. 山体崩壊？？
セントヘレンズ山（1980年噴火）

28. タブレットで

29. プロジェクタで
島原大変
肥後迷惑

30. ここだ・・・！

31. 名前はあるのに家がない集落
を探して○をつけましょう

33. プロジェクタで
動画視聴

34. タブレットで
衛星写真を見る

35. タブレットで
衛星写真を見る

36. 土石流災害に関する地名を
探しましょう。

37. 土石流災害に関する地
名を
探しましょう。

38. プロジェクタで

39. プロジェクタで

40. ①地形の読み取り
②問いかけと議論
③振り返りと言語化
支援教材としてのＧＩＳ
（タブレット・プロジェクタ）

41. Q 避難勧告も出ていた。
昼間である（16：08）
なぜ43人もの人が犠牲に？

42. 地図を見ながら考える・・・。

43. タブレットも見て考える

44. 火砕流の流れが想定外
だった？

45. ①地形の読み取り
②問いかけと議論
③振り返りと言語化
支援教材としてのＧＩＳ
（タブレット・プロジェクタ）

46. ワークシートに記入・提出

47. ４．考察と展望

48. 必修「地理基礎」時代の到来
白黒プリントだけでは
理解できない
（指導できない）教員が続出？

49. 嘆く前に、
まずはサポートである

50. 「読図」を支援するGIS
生徒自身もストレスなく
「地形を見る」「地図から考える」
ことに徹する事ができた。
結果的に
アクティブ

51. 展望と意見①
高校地理の必修化
ノンプロパーによる
地理教育への参入
嘆くだけでは、
何も対策にならない。

52. 展望と意見②
GIS、アクティブラーニング
課題解決学習、ESD・・・・
「新しい地理教育」としてそ
れを行うこと自体を目的と
してはいないか？

53. 展望と意見③
新学習指導要領の
高い理想、現場とのかい離
教師教育・研修・教員支援の
システム構築、使いやすい
教材の構築が急がれる！

54. おわり