Weitere ähnliche Inhalte
Ähnlich wie パタゴニア日本支社に対する戦略提言 (20)
Mehr von Tomohiro KIMURA (20)
パタゴニア日本支社に対する戦略提言
- 6. 売上はここ数年堅調な伸び
売上
グローバル
2009 年 300 億円
2007 年 270 億円
2006 年 260 億円
日本
2009 年 30 億円
店舗あたりの売上は変わらないものの、店舗数が増加
利益率
20 %弱
アパレル業界は、平均 10%
- 11. 購入にあたって比較される他社
モンベル
パタゴニア顧客層のアウトドアユーザーに最も近い
40 代以上に強い。アウトドアに特化し展開。アウトドア商品の品ぞろえが充
実。
サイクリングなどトレンドに合った商品もあり。
直営・取扱店ともに中心 売上構成:直営 4 割、ネット 1 割、取扱 5 割
直営店 63 店舗
ノースフェイス
20 代に強い。ファッション性が高い。カジュアル衣料品メーカー
( nanamica )と提携
取扱店中心 売上構成:直営 2 割、ネット 2 割、取扱 6 割
直営店 28 店舗
取扱店 数百店、デパート、アウトドアショップ、スポーツ品店
コロンビア
女性に強い。カラーバリュエーションが充実
取扱店中心 売上構成:直営 2 割、ネット 2 割、取扱 6 割
アウトドアショップ、スポーツ用品店、デパート
全国に数百店
- 16. メイン顧客は 30 代の男女
メイン顧客
30 代のアウトドアユーザー
オシャレでいいものを使いたい
30 代のフジロックにいくユーザー
アメリカ西海岸のファッションが好き
例外
地域密着店と展開している鎌倉店、目白店
40 代のセレブ主婦
※ 路上インタビューよ
り
- 17. 20 代後半 ノースフェースに多い
30 代後半 パタゴニア顧客に多い
40 代前半 モンベル顧客に多い
※Web アンケートよ
り
メイン顧客は 30 代の男女
- 20. デザインと機能性が購入基準
購入者の購入における判断基準
① 機能性、①デザイン、③価格、④カラー
判断基準で小さい環境への配慮
社会や顧客への環境問題、またその重要性の告知を積極
的に取り組んでいるにも関わらず、環境への配慮が購入
の判断基準になっていない
※Web アンケートより
※ 路上インタビュー結果よ
り
- 25. 支持はあるが、購入には至っていない
パタゴニアが No.1 評価であるが、
所有率は最も低い
知名度 最も好き
なブラン
ド
所有 ブランド評価理由
(多い順)
パタゴニア 10 名 ① 5 名 ③ 5
名
① デザインがよい 3
名
④ 品質がよい 1 名
④ 企業姿勢がよい 1 名
④ 環境への取り組み 1
名
モンベル 9 名 ② 4 名 ② 6
名
① 価格が手頃 2 名
③ 体型に合う 1 名
③ 品質がよい 1 名
ノースフェー 10 名 ③ 1 名 ① 7 ① デザインがよい
※ 路上インタビュー結果よ
り
- 26. 認知は高いが購入率は低い
パタゴニアは 80 %の認知があるが
購入経験者は 30 %と低い
パタゴニア ノースフェース モンベル
認知者率 80% 92% 68%
購入者率 30% 60% 42%
購入者 / 認知者 38% 65% 62%
※Web アンケートより
- 43. 新規顧客について
顧客数の拡大に苦戦
新規顧客の開拓に苦戦
アウトドアユーザーはあまり増えていない
新規女性アウトドアユーザーは微増
米国で企画しているため、山スカートなど日本のトレンド商品
が用意できていない
アウトドアに関心あるユーザーの取り込み
ブランドが知られていない
認知度不足
直営店が少ない
1.5 年に 1 店舗の出店スピード
新規店舗スタッフの育成に苦戦
新規店舗での顧客獲得に苦戦
取扱店が少ない
高価格であるため商品説明ができるスタッフが必要
- 44. Promotion
認知率が低い
先進的な商品による口コミが不足
過去の事例
フリース
DAS パーカー
オーガニックコットン
現状は、地域密着の店舗運営
鎌倉、目白店は地元のハイソな主婦には人気
- 45. Product
先進的な商品が出せていない
競合他社が環境に配慮した製品、機能性の高い製
品を強化している、またパタゴニア製品の真似を
している
日本のトレンド・嗜好にあった商品をタイム
リーに出せていない
色、サイズによっては商品不足がおきがちで
販売予測の精度が低い
日本ユーザーにうけるサイズ、カラーの在庫が不
足
- 46. Place
出店のロケーションに課題
アウトドアショップが多いターミナル駅への出店
不足
池袋、上野、新宿への出店がない
反対に目白、大崎、鎌倉に出店
競合他社に比べて、直営店が少ない
高機能商品を販売するうえで直営店が重要
モンベル 直営店 63 店舗
The North Face 直営店 28 店舗
パタゴニア 直営店 16 店舗
- 47. Price
1.5 ~ 2 倍の内外価格差
コアユーザーにとっては、内外価格差が不評
とはいえ、高機能にあった価格だという評判
- 48. 今後のターゲット
30 代 男女
所得はアッパーミドル
独身・既婚問わず
趣味はスポーツ全般
ジョギング、水泳、サイクリング、ボルダリング
(壁登り)
成長意欲が高く、自己啓発に熱心、読書家
バーベキューやアウトドアに誘われれば積極
的に参加
普段からジムに通い体を鍛えている
- 58. Company
会社概要
設立: 1965 年
本社:米国カリフォルニア
従業員: 1,300 人( 2007 年)
事業概要
登山用品、サーフィン用品、アウトドア用品、衣
料品の製造販売を手掛けるメーカー
ミッション
最高の製品を作り、環境に与える不必要な悪影響
を最小限に抑える。
そして、ビジネスを手段として環境危機に警鐘を
鳴らし、解決に向けて実行する。
- 59. 展開エリア
グローバル展開
27 ヶ国で展開
米国、日本、ヨーロッパ、カナダ、南米、オーストラリ
アの 6 エリア
主な機能は米国に。米国サイズで企画製造
製造はインド、ベトナム、中国
- 60. 国内展開
日本での展開
日本支社
1988 年、日本支社を鎌倉に設立
日本第一号店は目白店
現在、全国に直営店を 16 店舗展開
うちアウトレット店は 3 店舗
接客を通じて、機能性と環境負荷の少なさを伝えること
ができる直販を重視
アウトドア用品店大手が正規取扱店
支社長はアルバイト入社から
http://shonan.keizai.biz/headline/719/
売上 30 億円(グローバルの 10 %)
年成長率 5 %
1.5 年ごとに新規店舗設置ペースが目標
- 61. 直営1店舗売上予想
直営の 1 店舗あたり
売上 約 1 億 3 千万円
売上原価 約 5 千万円
売上総利益 約 8 千万円
販売管理および一般管理費 約 5 千万円
営業利益 3 千万円 営業利益率 23 %
- 63. 7 S
Shared value (共通の価値観・理念)
最高の製品を作り、環境に与える不必要な悪影響を最小限に抑える。
そして、ビジネスを手段として環境危機に警鐘を鳴らし、解決に向
けて実行する。
サーフィンに行かせよう
Style (経営スタイル・社風)
個人が力を発揮できやすい
個性を尊重する
風通しの良い
多数決ではなく合議制
スタッフ間での情報共有を重要視
他社をあまり気にしない
売上をあげることがかせられない 売上に対するモチベー
ションは高くない
- 65. Customer
年齢層
20 代後半以上
タイプ
属性ヤッピーとよばれるとエリートサラリーマン。大学院卒
、専門職に就き、収入はアッパーミドル
一般消費者重視で、プロ重視ではない
環境問題に意識が高い
パタゴニアのミッションを理解している。そのため、お店は
大通りに面したものではなく、裏の路地にある
アウトドアのユーザー
アルペンは伸び悩み
釣り、トレイルランニング
- 66. 趣味
アウトドア
モンベルにおいては多い。登山が趣味
The North Face 、コロンビアは、スポーツに関
心を持っているユーザーが多い印象
パタゴニアにおいては、アウトドアをやっている
人は多くはない。日常の外出、運動時(散歩、ハ
イキング、運動会)に着る
趣向
環境への関心
パタゴニアでは少し高い。元から高いのではなく
、顧客になった後、徐々に高まっている
- 67. 地域
パタゴニア直営店は都市に多い、取扱店も都市に多い。
The Noth Face においても都心に多い
コロンビアの取扱店は地方にもある印象
モンベルは 地方都市に多い。
家族構成
The North Face は独身男性が多い印象
パタゴニアは 30 歳以上の独身男性、裕福な既婚者
収入
パタゴニアは富裕層がターゲット
The North Face 、コロンビアにおいては、学生・若年層も
いる
モンベルは、収入に関係ない
職業
モンベルは、定年後の人が多い
- 68. 年齢・性別
10 歳台
パタゴニアのアウトレットでは親に人気
両親が顧客の場合、子供にも買っている
20 歳台
The North Face への来店者では多い。男性が多い
コロンビアへの来店者では 20 代女性が多い
30 歳台
都心のパタゴニアへの来店者では多い。女性よりも男性が多い
。ファッションとして。
40 歳台
鎌倉のパタゴニアへの来店者では圧倒的多い。特に女性が多い
。鎌倉のセレブな主婦が犬の散歩時に着る。
50 、 60 歳台
鎌倉のパタゴニアへの来店者では多い。特に女性が多い
モンベル渋谷店への来店者では多い。登山での利用。
- 71. VF Corporation (米国)
代表的ブランドは The North Face
売上 650 億ドル
年間成長率 7.4 %
利益率 8.5 %
Net Income 50 億ドル
- 74. Channel
世界
エリア
米国、日本、ヨーロッパ、カナダ、南米、オーストラリ
アに 6 エリアにわけて戦略策定
日本
直営店
16 店舗
都内 5 店舗、大阪 2 店舗
正規取扱店
アウトドア用品販売店
都内 57 店舗、大阪 11 店舗
カタログ販売
年間 8 回程度、発送。販売よりも環境問題に関するメッセージを発
信することを重視
ネット販売
米国は強いが、日本は弱い
- 75. 取扱店
OSHMAN'S (アウトドア総合店)
売上 69 億円、従業員 205 名、 60 店舗、株主:イ
トーヨーカード 100 %
アートスポーツ(アウトドア総合店)
ICI 石井スポーツ(クライミング、トレッキング
、スキー、テレマークスキー)
好日山荘(クライミング、トレッキング)
東急ハンズ(パック/トラベルギア)
SANSUI (フィッシング)
ストンプ・スタンプ(キッズ専門店)
ビームス(衣料品、グッズ、キッズ)
- 76. 比較
他社比較(日本国内)
パタゴニア
直営店中心
売上構成 直営 6 割、ネット 2 割、取扱 2 割
直営店 16 店舗
取扱店 アウトドアショップ
モンベル
直営・取扱店ともに中心
売上構成:直営 4 割、ネット 1 割、取扱 5 割
直営店 63 店舗
取扱店 数百店
The North Face
取扱店中心
売上構成:直営 2 割、ネット 2 割、取扱 6 割
直営店 28 店舗
取扱店 数百店、デパート、アウトドアショップ、スポーツ品店
Columbia
取扱店中心
売上構成:直営 2 割、ネット 2 割、取扱 6 割
アウトドアショップ、スポーツ用品店、デパート
全国に数百店
- 80. 人事、リーダーシップ、財務、 it, 法務など人事、リーダーシップ、財務、 it, 法務など
サービス
ロジス
ティックス
セールス・
チャネル
マーケ
ティング
製造 調達R & D
競合競合
自社自社
経営課題経営課題
・製品開発に2年間
テスト期間を要する
等力を入れている
・デザインより高機能
化を追求
・調達、製造、販売の垂直統合
に
より、製造費用 に 関して、原
価コスト
を抑えることが可能
・環境関連する
マーケティングを
重視
・他社等のトレンド
分析は重視しない
・直営店重視
16店舗
・取扱店
(オッシュマンズ)
(イシイスポーツ) 等
・ Web チャネル
・顧客とのリレー
ション構築重視
・修理等のアフター
サービスにも力を
入れている。
-
・共通の価値観(環
境)を重視している
ため、継続的な環境
に 特化した商品を
開発する必要有。
・オーガニックコットン等の環
境重視
の製品を提供するため、他企
業と
比較して高コスト構造となっ
ている。
・企業ポリシーに
共感したリピータ
が多いため、
新規顧客獲得の
仕組みつくりが必要
・年間 1.5 店舗増やす
ことによるう販売員
の応対品質の均一
化の維持が必要
ー-
・マスユーザを対象
にしたマーケティン
グを重視
・ブランド確立による
マーケティング手法
・大量調達、大量製造による
ボリュームディスカウント等
を実現
・機能だけでなく
デザイン等にも
研究開発費用
をつぎ込む
・ライセンス販売
・直営店
・ Web チャネル
・通販
による販売展開
- -
- 81. 製造
製造から販売の垂直?統合型
製品企画は米国内で
米国商品ということを評価してくれる顧客がいる
米国人向けサイズ(ウェスト、袖丈、パンツの太さ)が困るという
顧客もいる。また日本のトレンド、色などが反映されていないのが
困るという声も
最近では、日本からの要望を聞きいれて、 XS を作るようになった
新製品開発
約 2 年かけて新製品開発
2000 年頃は、 DAS パーカーが大ヒット
薄くて、濡れても大丈夫なダウンジャケット
ファッション性が高く、木村拓也など芸能人が着用しヒット
品数が少ないのでネットオークションで高額で取引される
機能重視、特に耐久性
環境への影響度を最小限に
世界で初めて、ペットボトルからフリース再生
原材料
- 82. コスト構成
他社事例
ゴールドウィン(単体)
売上 361 億円
販売一般管理費 152 億円 売上比 42 %
研究費 1.45 億円 売上比 0.4 %
広告宣伝費 24.76 億円 売上比 6.8 %
原価 193 億円 売上比 53.4 %
営業利益 0.24 億円 売上比
0.07 %
経常利益 10 億円 売上比 2.9 %
営業外収益でロイヤリティ収入がある
年売上成長率 -7.9 %
- 83. コスト構成
他社事例
ミズノ(単体)
売上 1,437 億円
販売一般管理費 541 億円 売上比 38 %
原価 839 億円 売上比 58 %
営業利益 55.7 億円 売上比
3.9 %
経常利益 57 億円 売上比 3.9 %
- 84. ユニクロ(単体)
売上げ
売上 6,850 億円
販売一般管理費 億円 売上比%
原価 億円 売上比%
営業利益 億円 売上比%
経常利益 億円 売上比%
年成長率 16.8 %
- 85. 視察メモ:鎌倉店
鎌倉店
日曜の 15 時くらいで客は 15 名~ 20 名程度
客層は女性が多い、年齢層は 30 前後~ 50 くらい
店舗の 6 割~ 7 割は女性用品
あまり高いものを買うというよりも、シャツなど軽いものを購入しているようなイ
メージ
とはいえ高いものもあるので、客単価は 1 万円前後か
1 店舗あたりの売上約 6 千万円 = 客単価 1 万円 ×1 時間あたり 2 名購入 ×8 時間 ×30 日
×12 ヵ月
店員は 5 名対応(正社員比率は 2 名くらいか)
接客態度 良い~とても良い 製品知識については要検証
店員もアウトドア好きそう
地域密着イベントや地域の自然へのチャリティ活動を実施
店の大きさはそこまで大きくない 5M×5M くらい
場所は駅ちかい 徒歩 5 分程度
鎌倉なので、海用品がメイン
- 86. 横浜アウトレット店
横浜アウトレット
主に 2008 年~ 2009 年のシーズンのものを扱っている。 20 ~
30%off
中には 2006 年~ 2007 年のものもあり、 50 %くらいでセールを
している
製造はインド、ポルトガル、ベトナム、中国?のパタゴニアの基準
をクリアしている
提携工場で製造している
客層はファミリーから 20 代、 30 代
日曜の 17 時くらいで、客は 25 名前後
店員もアウトドア好きそう
店員は 5 名(正社員比率は 2 名くらいか)
売上仮説は鎌倉点と同様なイメージ
アクセスはあまり良くなさそう
- 87. 大崎店
大崎店
店長インタビュー
店舗の雰囲気やレイアウトなどは店舗に裁量権がある
スタッフが話し合いをおこない、きめている。会議室で 1 日会議をして
有給消化率は高い。雰囲気が良く、休みやすいが責任もある
スポーツが好きでおもしろい人材が集まっている。
接客態度良い ~ 非常に良い 落ち着いている
店員は下の会と合わせて 5 名程度 2F だてになっている
地域密着イベントを実施している
1 %キャンペーンの説明会も開催している
製品の機能性と質は説明や触った感じはとてもよさそうだった
ターゲットはビジネスマン
Hinweis der Redaktion
- 1店舗あたり
売上 約1億3千万円
客単価 1万5千円
1時間あたりの購入者 3名
営業時間 8時間
年中無休 365日
売上原価 約5千万円
アパレルの通常3割
流通コストや環境に重点をおいた製造コストなので4割程度
売上総利益 約8千万円
販売管理および一般管理費 約5千万円
人件費 2千万円
正社員2名×400万円=800万円
パート3名×300万円=9000万円
その他
販売促進費 1千万円
パンフレット
パーテーテーション
店舗内装など
場所のコスト 1千万円
本社管理コスト1千万円
営業利益 3千万円 営業利益率23%