いかにしてTECHFUNDは少人数超高速開発を実現してきたのか、 またリーン期のスタートアップはどのようにすれば超高速開発を手に入れることができるかをまとめた資料です。 9/4 HACKER'S MEETUP [BOOST] #01にてこちらの資料で講演いたしました。

2. Introduction
９歳からプログラミング
２０１１年４月 サイバーエージェント入社
２０１３年５月 株式会社ＣＡ Ｔｅｃｈ Ｋｉｄｓを創業
２０１４年１０月 ＴＥＣＨＦＵＮＤ創業
TECHFUND, Inc. CEO & CTO

3. About TECHFUND
TECHFUNDは起業家に「技術」を「投資する」団体です。
アイデアを持っていて情熱ある起業家が、プロダクトのリリースという
本当のスタートを切るために必要な手段を提供しています。
shibuya.shoto2014.10.9 $2M 8people

4. アイデアを形にする世界初の技術投資プログラム
SUNRISE PROGRAMではお金の投資の代わりに、株式8%に相当する技術やノウハウを投資することで、
あなたのアイデアを形にします。プロダクト開発から資金調達までを60日間で行う起業支援プログラムです。
具体化したアイデアで、本当のスタートを切りましょう。
http://techfund.jp/

5. Startups
http://doghuggy.com/ http://coupe-tokyo.com/
http://travelplanet.jp/ http://bizlink.io/
and more

6. Portfolio
200 30 6
Mentoring Prototypes Investees
この一年の結果…
なぜこれだけの高速開発が可能だったのか？

7. スタートアップ期における
リーン×超高速開発手法について
TECHFUND
development
architect
Measure
→ Learn
Re-Build

8. TECHFUND
development
architect
まずTECHFUNDの開発体制がユニークなのでご紹介します。

9. Development architect
Domain
Driven
Design
Polyglot
Framework
& Crowd
Lean
Tools

10. Domain Driven Design
機械学習
動画
チャット
クラウドソーシング
セキュリティ
クラウドファンディング
Music
IoT
Watch
今期#2注目投資領域
CoreDomain
社会問題
シビックテック
シェアリングエコノミー
人材
領域特化教育
SubDomain
決済
アドテクノロジー旅行
不動産
キュレーション
ファッション
オリンピック
設計には、広義のドメイン駆動設計(DDD)を用いています。
注目領域を定め、領域全体に適用できるmoduleを開発していきます。

11. Domain Driven Design
クラウドソーシング
今期#2注目投資領域
CoreDomain
Bizlink
Service Module
Vocrowd
タスカル
アカウント
チャット
案件登録
…
…
次に各領域内にはサービスが存在し、サービス全体に適用できる
moduleを開発していきます。それ以下はDDDと同様の設計にしています。

12. PolyglotFramework & Crowd
IaaS/PaaS = Crowd
BaaS = Polyglot Framework(honeybase)
アーキテクチャはCrowdサービスとフレームワークで構築しています。

13. Ruby
PolyglotFramework & Crowd
PHP
honeycomb-PHP
honeybaseは、honeycombと呼ばれるinputとoutputが統一された各言語の独自ライブラリを組み合わせ、
言語間の差異を無くすことで、どのような言語でもバックエンド開発を支援できるフレームワークです。
TECHFUNDの「必ず引き継ぎが発生する」「引き継ぎ先のエンジニアは何言語エンジニアか不特定」という
特徴から、このようなフレームワークを作成しています。 ※今年度中にBaaSとして一般公開予定です。
TECHFUNDでは”honeybase”というフレームワークを作り、開発を行っています。
PHP
Go
各言語ライブラリ 組み合わせるI/Oを統一 多言語対応可能に

14. Lean Tools
MVP CANVAS Git
Slack Trello BOOST
仮説管理 バージョン管理
コミュニケーション管理 タスク管理 スニペット管理
開発現場では様々なツールを利用しています。

15. 30個のプロトタイプ制作、6個のサービスリリースを通して
得たデータと学びを共有します。
Measure → Learn

16. Measure → Learn
ピボットは●●●● 見積もりは●●●●●

17. Measure → Learn
ピボットは●●●●

18. Measure → Learn
ピボットは10回する

19. Pivot
MVP CANVAS
TECHFUNDでは独自のMVPキャンバスをGoogle Driveで管理しています。

20. Pivot
このようなフォーマットで管理しています。これはTRAVEL PLANETのMVPCです。

21. Pivot
ここで注目していただきたいのが下記の部分です。
⑩という数字が見えますよね？

22. TRAVEL PLANETも今のバージョンになるまで10回ピボットしました。
旅人SNS ➡ 旅マガジン ➡ 旅メディア という変遷を遂げています。

23. Airbnbも成功するまでに1000日かかったのは有名な話。
イベント向けホテル ➡ シリアル販売 ➡ 部屋の貸し借り仲介サービス
と小さなピボットを繰り返し、10億ドルの評価額まで成長しました。
http://www.atmarkit.co.jp/news/201107/12/picwing.html

24. Measure → Learn
見積もりは●●●●●

25. Measure → Learn
見積もりは３倍かかる

26. Estimate
Trello
投資先との開発系のタスク管理はTrelloにて行っています。

27. Estimate
このようにカード/チェックリストで管理を行っています。

28. Estimate
このチェックリストの数、分かりますか？

29. Estimate
最初の見積もりは150個程度だったタスクが

30. Estimate
着地約450個になりました。

31. Measure → Learn
ピボットは10回する 見積もりは３倍かかる
半分以上のスタートアップ・プロジェクトが上記のような結果に
なりました。これは避けられない事実だと思います。

32. 体制と学びを活かし、スタートアップ向けに再構築します。
Re-Build

33. Gradation Model
Re-Build
Plan Culture
3つの問題の段階分け(Gradation)を行うことで、超高速開発が手に入るはずです。
Phase

34. Phase
速さが必要なフェーズと、成長が必要なフェーズを分ける
Growth
Fast
time
sales/user

35. Phase
最も早く作れる環境から始める。技術的負債OK。
いつまで技術的負債を負ったままでOKかを見越す。
いま使える技術、ではなく必要な・伸びる技術を選定。
ビジネスの先を見越す。技術的負債を無くしていく。
Fast
Growth

36. Plan
プログラミングの問題を分ける
（プログラミングしなくてよい、から考える。）
Non Programming

37. Plan
必要な機能
必要な機能
必要な機能
必要な機能
本当に必要な機能
初期MVPの80%はファウンダーの思い込み。
本当に必要な機能とそうでないものに分ける。プログラミングが必要ないのが最高。

38. Culture
「きみにバージョン管理はいらない。」
えっ

39. Culture
競合/衝突はコミュニケーションで回避する。
Fastフェーズならば競合/衝突 = 悪ではない。
バージョン管理もいわば管理費(時間)がかかっている。
・上書き保存してしまった
・誤ってファイルを消してしまった
ということが例え起きたとしても、
「もう一度同じファイルを作ればいい」
「次に作る時は前に作った時の10倍早く作れる」
というポジティブな文化作りで回避できれば、管理は必要無い。
ついバージョン管理ツールを入れてしまうことも多いが、本当に必要か考える。
フェーズ・文化によって必要なツールを分ける

40. Re-Build
Culture
他社に負けない、超高速開発をしましょう！
Gradation Model
Plan
Phase

41. Thanks!