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寄付研究部門の活動概要報告 人工物工学研究センター価値創成イニシアティブ(住友商事)寄付研究部門  武田 英明
概要 名称:価値創成イニシアティブ(住友商事)寄付研究部門 Value Creation Initiative (VaCI) 期間:4年4ヶ月(当初計画より1年延長) 2005年12月~2010年3月 スタッフ(枠):教授1,准教授1,助教4
スタッフ 2005.12     2006.4                   2007.4                     2008.4                       2009.4                2010.3 教授  武田 英明 准教授 藤井 信忠 助手/准教授      竹中 毅 准教授 石井正道 助教 森下壮一郎 助教 福原 知宏 助教 鈴木 正昭 助教 鬼頭 朋見 助教 藤井 秀樹 客員研究員    歌原昭彦 2007.9 2007.12 2009.5 2008.5 2008.8
研究活動の概要
設立記念シンポジウム資料より 設立目的:価値創成イニシアティブ 21世紀初頭の現在、国や地域を超えた地球規模での経済活動、いわゆるグローバリゼーションの進行に伴い、価値観が多様化し固定的な価値観に基づく活動は変更を余儀なくされている。そして、価値がいまや操作対象となり、いかに新しい価値観を生み出すかが経済活動のひとつとして認められつつある。 このような価値観の流動化は人工物の設計、生産、利用と深い関わりをもつ一方で、価値観は存在する人工物や組織といった環境の中での人々の活動によって形作られる。すなわち、存在する人工物の体系が価値観を育み、人工物の多様化は価値の多様化と相互に関係している。 人々の作る組織も同様な関係をもっている。現在、組織構造は旧来の階層的かつ固定的構造から自律分散かつ動的なネットワーク構造へと急速に変化を遂げている。多様な価値を許容しうる構造が必要であり、またそのような構造がまさに新しい価値観を導いている。 以上のような見地から、価値を人工物の体系、人々の関係構造、そしてその両者を結びつける設計、生産、利用という活動と相互依存のものと位置づけ、新たな価値創成が可能なシステムを見出すことを目指す。
設立記念シンポジウム資料より 価値創成イニシアティブのビジョン(まとめ) ゴール 多様な価値体系から新たな価値体系発見 対象 組織-デジタル組織-デジタル人工物-人工物 方法論 オントロジー,ネットワーク分析,ネットワーク創発,設計学,創発的シンセシス,共創
人工物の関係性 社会性 物理性 持続可能性 社会 人 機能 地球社会 もの 実体,属性 物理世界
連携研究の位置づけ(H18) 社会性 物理性 持続可能性 社会 多階層ネットワークの可視化による社会制度の時系列データ解析 エネルギー・環境政策の戦略的価値創成と経済性分析 価値・技術・制度の共進化プロセス:環境イノベーションの創成メカニズムの分析 人 情報コモンズからの価値創成 社会共創と知識創造 問題解決のためのポータルサイト - 基礎技術としての知識共有システムとコミュニケーションシステム 人工物と人間の安全保障 人工物価値定量化のための生体インタフェースの研究 オンデマンドバスを実例とした大衆サービスから個別サービスへの展開手法の研究 機能 サービスにおける顧客価値評価手法の導入 地球社会 メタモデルを用いた製品開発のプロセスガイド・システムの構築 もの 情報通信技術(ICT)の環境効率指標の開発 ― ICTの価値の定量化への挑戦 水害軽減機能を有する都市構造の整備による価値創成に関する研究 実体,属性 信頼度を導入した相互診断型自己修復センサネットワーク 水素社会のための材料設計 プラスチックリサイクルにおける品質情報連鎖に基づいた価値の評価 物理世界
連携研究の位置づけ(H19) 社会性 物理性 持続可能性 多階層ネットワークの可視化による社会制度の時系列データ解析 社会 インターネット上のコミュニティシステムの構築とリアル社会とのインタラクションの研究 関係資源からの価値創造メカニズムの考察 コンテンツビジネスにおける企業の能力形成に関する研究 人 地方自治体の数理的な行政サービス評価 サステイナビリティ・イノベーション創成へ向けたグローバル情報コモンズのデザイン 情報通信技術(ICT)の価値指標創出 社会共創とイノベーション 製品・サービス設計のための提供価値の構造化 機能 主観的データによる価値創成-顔イラストへの表情付けシステムを通して 情報コモンズによる新パラダイム創成 地球社会 オンデマンドバスの個別サービスへの展開とそのサービス評価手法の研究 不確実性下におけるエネルギー・環境政策の評価と価値創成 もの 実体,属性 プラスチックリサイクルにおける品質情報連鎖に基づいた価値の評価 物理世界
連携研究の位置づけ(H20) 社会性 物理性 持続可能性 不確実性のグリッドメタコンピューティング 多階層ネットワークの可視化による社会制度の時系列データ解析 社会 インターネット上のコミュニティシステムがリアル社会のインタラクションに与える影響の研究 社会共創のビジネス展開:コンテンツ産業の国際化への提案 インターネット上のコミュニティシステムと社会参加の関係に対して、地域の物理的要因が及ぼす影響の検討 潜在価値発見のための多角的行動分析手法の開発 人 国際共創のための情報コモンズ 認知的価値創出のための設計手法構築に関する研究 顧客価値の向上に向けたサービスの改善方法の分析 人工物保全に必要な最新技術の社会的受容性向上に関する調査研究 利用者サイドからみた情報通信技術サービスの価値定量化 サステイナビリティ・イノベーションによる価値創成メカニズム:太陽電池におけるビジネス・モデルと制度設計 機能 地球社会 オンデマンドバスを実例としたサービス評価・設計手法の研究 もの 社会的価値創成のためのプラスチック循環利用のシステム設計 実体,属性 物理世界
連携研究の位置づけ(H21) 社会性 物理性 持続可能性 社会 ソーシャルネットワークの時系列可視化によるコミュニティ参加者の属性分析 科学技術情報の価値のライフサイクルに関するプロセス設計 価値創成のためのサービス認知分析 人 産業創造に果たす技術パラダイムの役割:ロボットの事例 人工物保全に必要な最新技術の社会的受容性向上に関する調査研究 共同生産者としての顧客特性の構造化による高実現性サービスの設計支援 機能 地球社会 環境調和型品質機能展開(QFDE)を適用した衣服の価値評価と環境調和型製品設計 もの プラスチックリサイクルの社会的価値の評価とシステム設計 宇宙開発が人類にもたらす価値 実体,属性 水資源のサステイナビリティに向けた学融合:イノベーションを通じた社会的価値の創成 物理世界
連携研究の位置づけ(全体) 社会性 物理性 持続可能性 不確実性のグリッドメタコンピューティング 多階層ネットワークの可視化による社会制度の時系列データ解析 多階層ネットワークの可視化による社会制度の時系列データ解析 社会 多階層ネットワークの可視化による社会制度の時系列データ解析 インターネット上のコミュニティシステムがリアル社会のインタラクションに与える影響の研究 インターネット上のコミュニティシステムの構築とリアル社会とのインタラクションの研究 ソーシャルネットワークの時系列可視化によるコミュニティ参加者の属性分析 社会共創のビジネス展開:コンテンツ産業の国際化への提案 エネルギー・環境政策の戦略的価値創成と経済性分析 インターネット上のコミュニティシステムと社会参加の関係に対して、地域の物理的要因が及ぼす影響の検討 関係資源からの価値創造メカニズムの考察 価値・技術・制度の共進化プロセス:環境イノベーションの創成メカニズムの分析 コンテンツビジネスにおける企業の能力形成に関する研究 科学技術情報の価値のライフサイクルに関するプロセス設計 潜在価値発見のための多角的行動分析手法の開発 価値創成のためのサービス認知分析 人 地方自治体の数理的な行政サービス評価 サステイナビリティ・イノベーション創成へ向けたグローバル情報コモンズのデザイン 情報コモンズからの価値創成 社会共創と知識創造 産業創造に果たす技術パラダイムの役割:ロボットの事例 国際共創のための情報コモンズ 認知的価値創出のための設計手法構築に関する研究 問題解決のためのポータルサイト - 基礎技術としての知識共有システムとコミュニケーションシステム 人工物と人間の安全保障 人工物保全に必要な最新技術の社会的受容性向上に関する調査研究 人工物価値定量化のための生体インタフェースの研究 顧客価値の向上に向けたサービスの改善方法の分析 人工物保全に必要な最新技術の社会的受容性向上に関する調査研究 情報通信技術(ICT)の価値指標創出 共同生産者としての顧客特性の構造化による高実現性サービスの設計支援 社会共創とイノベーション 利用者サイドからみた情報通信技術サービスの価値定量化 サステイナビリティ・イノベーションによる価値創成メカニズム:太陽電池におけるビジネス・モデルと制度設計 製品・サービス設計のための提供価値の構造化 オンデマンドバスを実例とした大衆サービスから個別サービスへの展開手法の研究 機能 主観的データによる価値創成-顔イラストへの表情付けシステムを通して サービスにおける顧客価値評価手法の導入 情報コモンズによる新パラダイム創成 地球社会 環境調和型品質機能展開(QFDE)を適用した衣服の価値評価と環境調和型製品設計 オンデマンドバスを実例としたサービス評価・設計手法の研究 オンデマンドバスの個別サービスへの展開とそのサービス評価手法の研究 不確実性下におけるエネルギー・環境政策の評価と価値創成 メタモデルを用いた製品開発のプロセスガイド・システムの構築 もの プラスチックリサイクルの社会的価値の評価とシステム設計 社会的価値創成のためのプラスチック循環利用のシステム設計 情報通信技術(ICT)の環境効率指標の開発 ― ICTの価値の定量化への挑戦 宇宙開発が人類にもたらす価値 水害軽減機能を有する都市構造の整備による価値創成に関する研究 実体,属性 水資源のサステイナビリティに向けた学融合:イノベーションを通じた社会的価値の創成 プラスチックリサイクルにおける品質情報連鎖に基づいた価値の評価 信頼度を導入した相互診断型自己修復センサネットワーク 水素社会のための材料設計 プラスチックリサイクルにおける品質情報連鎖に基づいた価値の評価 物理世界
人工物の価値に関わる要素 社会性 物理性 持続可能性 社会 人 機能 地球社会 もの 実体,属性 物理世界
価値の3つの側面[Ueda09] Utility Function Bounded rationality Network effect Systems of Society Systems of Humans price Satisfaction Economy Politics Public Culture Community Cognition/Action Intelligence Brain Market Emotion Value Interface/Interaction Design Manufacturing Product Lifecycle Function cost Systems of Artifacts
脱物質的人工物 価値の3つの側面[Ueda09] Utility Function Bounded rationality Network effect Systems of Society Systems of Humans price Satisfaction Economy Politics Public Culture Community Cognition/Action Intelligence Brain Market Emotion Value Interface/Interaction Design Manufacturing Product Lifecycle Function cost Systems of Artifacts
人工物とサービス 相互作用のプロトコル 相互作用のプロトコル 人工物 プロトコルは人工物より自明 (狭義の)人工物[物質的人工物] (狭義の)サービス サービス・プロバイダー (狭義の)人工物 プロトコルが主プロバイダは従 プロトコルを含めて人工物 (産業・商品としての)サービス (広義の)人工物 デジタル人工物 脱物質的人工物 プロトコルは主人工物は従 デジタル人工物
脱物質的人工物の価値への取り組み ユーザと社会の関係性に着目して分析 ライフスタイルという視点 適応型サービスを対象とした分析
ライフスタイルとは何か? ライフスタイルとは:日常行動や余暇行動,価値観,パーソナリティ,情報機器への接触態度など,様々な人間的要素の総和として捉えられる.ただし,それぞれの要素は独立ではなく,相互依存的な関係がある. 社会におけるある価値の選択 創発論的アプローチ 社会的 相互作用 消費者 コミュニティ 年齢 消費者 消費意識 余暇志向 職業 パーソナリティ 性別 生活時間 計画性 個人のライフスタイル
ライフスタイル調査の結果例-日常行動の背景にある隠れた相関- ネット依存気味 情報活用・こだわり派 第2軸:情報機器への依存性 単独行動派 外向的な行動派 社会的な良識派 第1軸:行動の計画性 2007年1月に携帯電話を使って, 約8000人を対象として行われた調査
サービスの構成要素は何か?(消費者はどのようにサービスを選んでいるのか?) 携帯電話に関するアンケート:2008年8月に行った調査では,利用している携帯電話会社,通話やメールの頻度,携帯電話料金,よく利用している携帯電話機能やサービスなど,携帯電話に関する質問項目とともに,携帯電話に限らず,日常の一般的な消費傾向(衝動性,計画性,合理性,他人からの影響,自己意識)に関する25個の質問項目を用いた. 携帯電話サービスにおける3つの因子 第1因子「流行や口コミへの関心度」 第2因子「携帯電話の機能への関心度」 第3因子「通話やメールの頻度」 サービスの構成要素の特定:S(f1 f2 f3)
ライフスタイル調査結果を用いた研究例:サービスの社会的普及に関する研究 アンケートによる実データをもとに800体、27種の消費者エージェントモデルを構築し、ネットワーク外部性を伴う仮想的なサービス市場の中でのサービスの普及に関するマルチエージェントシミュレーションを行った。  ・Toward Value Co-creation in Manufacturing and Servicing,CIRP Journal of Manufacturing Science and Technology, (2008) Sm = Sm (f1f2f3) 支払意思額=各機能への要求量dn×単位留保価格Vn ネットワーク外部性が高まることで、ある製品が過剰に普及する サービスの利用人数 要求量の違いによる消費者の分類(約800人の実データを利用) Fig. ネットワーク外部性が高まることで、選択されるサービスとその利用者が変化する。要求量が低い人も高い機能の製品を使ってしまう。(過剰転移) Fig. 2つの生産者が競合する市場でのサービスの普及と生産者、消費者の利益 21
脱物質的人工物の価値への取り組み 適応型サービス(脱物質的人工物)を対象とした分析 映画サービス 動員予測シミュレーション 会費モデル実験 テレビサービス 視聴モデル 視聴推薦 電気自動車 普及シミュレーション 交通流シミュレーション (ビジネスプロセス) イノベーションモデル
脱物質的人工物の価値への取り組み テレビサービス 価格・コスト 2400 2400 2000 1600 非会員 価格() 1200 1200 コスト() 映画サービス 電気自動車 ターン 1 2 3 4 5 6 消費者の行動
脱物質的人工物の価値への取り組み 共通する性質 提供者、受容者の相互作用に依存するサービス テレビサービス ユーザの生活パターンと放送パターンの相互作用 時間的に変化するサービス ~現在から未来へ~ 映画サービス ユーザの期待と環境からの動員変化 電気自動車 ユーザの期待と環境からの普及変化
まとめ 価値を総合的に研究する試み 物理システム、社会システム、個人-人間システムの3側面 脱物質的人工物においては社会システムと個人-人間システムの関係が重要 個人のライフスタイルに注目 主にサービス的人工物を分析 様々な側面から研究は連携研究プログラムによる取り組み

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  • 2. 概要 名称:価値創成イニシアティブ(住友商事)寄付研究部門 Value Creation Initiative (VaCI) 期間:4年4ヶ月(当初計画より1年延長) 2005年12月~2010年3月 スタッフ(枠):教授1,准教授1,助教4
  • 3. スタッフ 2005.12 2006.4 2007.4 2008.4 2009.4 2010.3 教授  武田 英明 准教授 藤井 信忠 助手/准教授      竹中 毅 准教授 石井正道 助教 森下壮一郎 助教 福原 知宏 助教 鈴木 正昭 助教 鬼頭 朋見 助教 藤井 秀樹 客員研究員    歌原昭彦 2007.9 2007.12 2009.5 2008.5 2008.8
  • 5. 設立記念シンポジウム資料より 設立目的:価値創成イニシアティブ 21世紀初頭の現在、国や地域を超えた地球規模での経済活動、いわゆるグローバリゼーションの進行に伴い、価値観が多様化し固定的な価値観に基づく活動は変更を余儀なくされている。そして、価値がいまや操作対象となり、いかに新しい価値観を生み出すかが経済活動のひとつとして認められつつある。 このような価値観の流動化は人工物の設計、生産、利用と深い関わりをもつ一方で、価値観は存在する人工物や組織といった環境の中での人々の活動によって形作られる。すなわち、存在する人工物の体系が価値観を育み、人工物の多様化は価値の多様化と相互に関係している。 人々の作る組織も同様な関係をもっている。現在、組織構造は旧来の階層的かつ固定的構造から自律分散かつ動的なネットワーク構造へと急速に変化を遂げている。多様な価値を許容しうる構造が必要であり、またそのような構造がまさに新しい価値観を導いている。 以上のような見地から、価値を人工物の体系、人々の関係構造、そしてその両者を結びつける設計、生産、利用という活動と相互依存のものと位置づけ、新たな価値創成が可能なシステムを見出すことを目指す。
  • 6. 設立記念シンポジウム資料より 価値創成イニシアティブのビジョン(まとめ) ゴール 多様な価値体系から新たな価値体系発見 対象 組織-デジタル組織-デジタル人工物-人工物 方法論 オントロジー,ネットワーク分析,ネットワーク創発,設計学,創発的シンセシス,共創
  • 7. 人工物の関係性 社会性 物理性 持続可能性 社会 人 機能 地球社会 もの 実体,属性 物理世界
  • 8. 連携研究の位置づけ(H18) 社会性 物理性 持続可能性 社会 多階層ネットワークの可視化による社会制度の時系列データ解析 エネルギー・環境政策の戦略的価値創成と経済性分析 価値・技術・制度の共進化プロセス:環境イノベーションの創成メカニズムの分析 人 情報コモンズからの価値創成 社会共創と知識創造 問題解決のためのポータルサイト - 基礎技術としての知識共有システムとコミュニケーションシステム 人工物と人間の安全保障 人工物価値定量化のための生体インタフェースの研究 オンデマンドバスを実例とした大衆サービスから個別サービスへの展開手法の研究 機能 サービスにおける顧客価値評価手法の導入 地球社会 メタモデルを用いた製品開発のプロセスガイド・システムの構築 もの 情報通信技術(ICT)の環境効率指標の開発 ― ICTの価値の定量化への挑戦 水害軽減機能を有する都市構造の整備による価値創成に関する研究 実体,属性 信頼度を導入した相互診断型自己修復センサネットワーク 水素社会のための材料設計 プラスチックリサイクルにおける品質情報連鎖に基づいた価値の評価 物理世界
  • 9. 連携研究の位置づけ(H19) 社会性 物理性 持続可能性 多階層ネットワークの可視化による社会制度の時系列データ解析 社会 インターネット上のコミュニティシステムの構築とリアル社会とのインタラクションの研究 関係資源からの価値創造メカニズムの考察 コンテンツビジネスにおける企業の能力形成に関する研究 人 地方自治体の数理的な行政サービス評価 サステイナビリティ・イノベーション創成へ向けたグローバル情報コモンズのデザイン 情報通信技術(ICT)の価値指標創出 社会共創とイノベーション 製品・サービス設計のための提供価値の構造化 機能 主観的データによる価値創成-顔イラストへの表情付けシステムを通して 情報コモンズによる新パラダイム創成 地球社会 オンデマンドバスの個別サービスへの展開とそのサービス評価手法の研究 不確実性下におけるエネルギー・環境政策の評価と価値創成 もの 実体,属性 プラスチックリサイクルにおける品質情報連鎖に基づいた価値の評価 物理世界
  • 10. 連携研究の位置づけ(H20) 社会性 物理性 持続可能性 不確実性のグリッドメタコンピューティング 多階層ネットワークの可視化による社会制度の時系列データ解析 社会 インターネット上のコミュニティシステムがリアル社会のインタラクションに与える影響の研究 社会共創のビジネス展開:コンテンツ産業の国際化への提案 インターネット上のコミュニティシステムと社会参加の関係に対して、地域の物理的要因が及ぼす影響の検討 潜在価値発見のための多角的行動分析手法の開発 人 国際共創のための情報コモンズ 認知的価値創出のための設計手法構築に関する研究 顧客価値の向上に向けたサービスの改善方法の分析 人工物保全に必要な最新技術の社会的受容性向上に関する調査研究 利用者サイドからみた情報通信技術サービスの価値定量化 サステイナビリティ・イノベーションによる価値創成メカニズム:太陽電池におけるビジネス・モデルと制度設計 機能 地球社会 オンデマンドバスを実例としたサービス評価・設計手法の研究 もの 社会的価値創成のためのプラスチック循環利用のシステム設計 実体,属性 物理世界
  • 11. 連携研究の位置づけ(H21) 社会性 物理性 持続可能性 社会 ソーシャルネットワークの時系列可視化によるコミュニティ参加者の属性分析 科学技術情報の価値のライフサイクルに関するプロセス設計 価値創成のためのサービス認知分析 人 産業創造に果たす技術パラダイムの役割:ロボットの事例 人工物保全に必要な最新技術の社会的受容性向上に関する調査研究 共同生産者としての顧客特性の構造化による高実現性サービスの設計支援 機能 地球社会 環境調和型品質機能展開(QFDE)を適用した衣服の価値評価と環境調和型製品設計 もの プラスチックリサイクルの社会的価値の評価とシステム設計 宇宙開発が人類にもたらす価値 実体,属性 水資源のサステイナビリティに向けた学融合:イノベーションを通じた社会的価値の創成 物理世界
  • 12. 連携研究の位置づけ(全体) 社会性 物理性 持続可能性 不確実性のグリッドメタコンピューティング 多階層ネットワークの可視化による社会制度の時系列データ解析 多階層ネットワークの可視化による社会制度の時系列データ解析 社会 多階層ネットワークの可視化による社会制度の時系列データ解析 インターネット上のコミュニティシステムがリアル社会のインタラクションに与える影響の研究 インターネット上のコミュニティシステムの構築とリアル社会とのインタラクションの研究 ソーシャルネットワークの時系列可視化によるコミュニティ参加者の属性分析 社会共創のビジネス展開:コンテンツ産業の国際化への提案 エネルギー・環境政策の戦略的価値創成と経済性分析 インターネット上のコミュニティシステムと社会参加の関係に対して、地域の物理的要因が及ぼす影響の検討 関係資源からの価値創造メカニズムの考察 価値・技術・制度の共進化プロセス:環境イノベーションの創成メカニズムの分析 コンテンツビジネスにおける企業の能力形成に関する研究 科学技術情報の価値のライフサイクルに関するプロセス設計 潜在価値発見のための多角的行動分析手法の開発 価値創成のためのサービス認知分析 人 地方自治体の数理的な行政サービス評価 サステイナビリティ・イノベーション創成へ向けたグローバル情報コモンズのデザイン 情報コモンズからの価値創成 社会共創と知識創造 産業創造に果たす技術パラダイムの役割:ロボットの事例 国際共創のための情報コモンズ 認知的価値創出のための設計手法構築に関する研究 問題解決のためのポータルサイト - 基礎技術としての知識共有システムとコミュニケーションシステム 人工物と人間の安全保障 人工物保全に必要な最新技術の社会的受容性向上に関する調査研究 人工物価値定量化のための生体インタフェースの研究 顧客価値の向上に向けたサービスの改善方法の分析 人工物保全に必要な最新技術の社会的受容性向上に関する調査研究 情報通信技術(ICT)の価値指標創出 共同生産者としての顧客特性の構造化による高実現性サービスの設計支援 社会共創とイノベーション 利用者サイドからみた情報通信技術サービスの価値定量化 サステイナビリティ・イノベーションによる価値創成メカニズム:太陽電池におけるビジネス・モデルと制度設計 製品・サービス設計のための提供価値の構造化 オンデマンドバスを実例とした大衆サービスから個別サービスへの展開手法の研究 機能 主観的データによる価値創成-顔イラストへの表情付けシステムを通して サービスにおける顧客価値評価手法の導入 情報コモンズによる新パラダイム創成 地球社会 環境調和型品質機能展開(QFDE)を適用した衣服の価値評価と環境調和型製品設計 オンデマンドバスを実例としたサービス評価・設計手法の研究 オンデマンドバスの個別サービスへの展開とそのサービス評価手法の研究 不確実性下におけるエネルギー・環境政策の評価と価値創成 メタモデルを用いた製品開発のプロセスガイド・システムの構築 もの プラスチックリサイクルの社会的価値の評価とシステム設計 社会的価値創成のためのプラスチック循環利用のシステム設計 情報通信技術(ICT)の環境効率指標の開発 ― ICTの価値の定量化への挑戦 宇宙開発が人類にもたらす価値 水害軽減機能を有する都市構造の整備による価値創成に関する研究 実体,属性 水資源のサステイナビリティに向けた学融合:イノベーションを通じた社会的価値の創成 プラスチックリサイクルにおける品質情報連鎖に基づいた価値の評価 信頼度を導入した相互診断型自己修復センサネットワーク 水素社会のための材料設計 プラスチックリサイクルにおける品質情報連鎖に基づいた価値の評価 物理世界
  • 13. 人工物の価値に関わる要素 社会性 物理性 持続可能性 社会 人 機能 地球社会 もの 実体,属性 物理世界
  • 14. 価値の3つの側面[Ueda09] Utility Function Bounded rationality Network effect Systems of Society Systems of Humans price Satisfaction Economy Politics Public Culture Community Cognition/Action Intelligence Brain Market Emotion Value Interface/Interaction Design Manufacturing Product Lifecycle Function cost Systems of Artifacts
  • 15. 脱物質的人工物 価値の3つの側面[Ueda09] Utility Function Bounded rationality Network effect Systems of Society Systems of Humans price Satisfaction Economy Politics Public Culture Community Cognition/Action Intelligence Brain Market Emotion Value Interface/Interaction Design Manufacturing Product Lifecycle Function cost Systems of Artifacts
  • 16. 人工物とサービス 相互作用のプロトコル 相互作用のプロトコル 人工物 プロトコルは人工物より自明 (狭義の)人工物[物質的人工物] (狭義の)サービス サービス・プロバイダー (狭義の)人工物 プロトコルが主プロバイダは従 プロトコルを含めて人工物 (産業・商品としての)サービス (広義の)人工物 デジタル人工物 脱物質的人工物 プロトコルは主人工物は従 デジタル人工物
  • 19. ライフスタイル調査の結果例-日常行動の背景にある隠れた相関- ネット依存気味 情報活用・こだわり派 第2軸:情報機器への依存性 単独行動派 外向的な行動派 社会的な良識派 第1軸:行動の計画性 2007年1月に携帯電話を使って, 約8000人を対象として行われた調査
  • 20. サービスの構成要素は何か?(消費者はどのようにサービスを選んでいるのか?) 携帯電話に関するアンケート:2008年8月に行った調査では,利用している携帯電話会社,通話やメールの頻度,携帯電話料金,よく利用している携帯電話機能やサービスなど,携帯電話に関する質問項目とともに,携帯電話に限らず,日常の一般的な消費傾向(衝動性,計画性,合理性,他人からの影響,自己意識)に関する25個の質問項目を用いた. 携帯電話サービスにおける3つの因子 第1因子「流行や口コミへの関心度」 第2因子「携帯電話の機能への関心度」 第3因子「通話やメールの頻度」 サービスの構成要素の特定:S(f1 f2 f3)
  • 21. ライフスタイル調査結果を用いた研究例:サービスの社会的普及に関する研究 アンケートによる実データをもとに800体、27種の消費者エージェントモデルを構築し、ネットワーク外部性を伴う仮想的なサービス市場の中でのサービスの普及に関するマルチエージェントシミュレーションを行った。  ・Toward Value Co-creation in Manufacturing and Servicing,CIRP Journal of Manufacturing Science and Technology, (2008) Sm = Sm (f1f2f3) 支払意思額=各機能への要求量dn×単位留保価格Vn ネットワーク外部性が高まることで、ある製品が過剰に普及する サービスの利用人数 要求量の違いによる消費者の分類(約800人の実データを利用) Fig. ネットワーク外部性が高まることで、選択されるサービスとその利用者が変化する。要求量が低い人も高い機能の製品を使ってしまう。(過剰転移) Fig. 2つの生産者が競合する市場でのサービスの普及と生産者、消費者の利益 21
  • 22. 脱物質的人工物の価値への取り組み 適応型サービス(脱物質的人工物)を対象とした分析 映画サービス 動員予測シミュレーション 会費モデル実験 テレビサービス 視聴モデル 視聴推薦 電気自動車 普及シミュレーション 交通流シミュレーション (ビジネスプロセス) イノベーションモデル
  • 23. 脱物質的人工物の価値への取り組み テレビサービス 価格・コスト 2400 2400 2000 1600 非会員 価格() 1200 1200 コスト() 映画サービス 電気自動車 ターン 1 2 3 4 5 6 消費者の行動
  • 24. 脱物質的人工物の価値への取り組み 共通する性質 提供者、受容者の相互作用に依存するサービス テレビサービス ユーザの生活パターンと放送パターンの相互作用 時間的に変化するサービス ~現在から未来へ~ 映画サービス ユーザの期待と環境からの動員変化 電気自動車 ユーザの期待と環境からの普及変化
  • 25. まとめ 価値を総合的に研究する試み 物理システム、社会システム、個人-人間システムの3側面 脱物質的人工物においては社会システムと個人-人間システムの関係が重要 個人のライフスタイルに注目 主にサービス的人工物を分析 様々な側面から研究は連携研究プログラムによる取り組み