「ごっちゃにLT会 #2」 - Cluster. にて登壇した際の資料です。 主にVR酔いと、ノベルコンテンツやアトラクション型のコンテンツをVRで作ってみての考察をまとめています。

1. VR美少女ゲームを
作ったときのおはなし

2. 自己紹介

3. 自己紹介
名前 ： 笊籬（いかき）
最近話題のプロゲーマー専攻なるものが、来
年から新設されることになった専門学校に通う
学生。
CV1予約勢。

4. 普段どんなことしてるの？
お絵かき（←）してコミックマーケットに薄い
本を出したり、
友人たちとゲームを作ったり、
色々な技術に浮気を続けてたり。
嫁は（画面内に）います（´(ｪ)｀）

5. さて、本題に。。

6. SweetsGirls
東京ゲームショウ２０１５向けに学校の
友人たちと作成
Oculus Rift DK2を用いた恋愛アドベン
チャーゲーム
遊園地内を歩きまわって女の子とコミュ
ニケーションしたり、アトラクションで楽しん
だりするゲーム内容
アトラクション性を求めたの

7. さあ作ろう…

8. ノウハウがない…
とりあえず…
普通の3Dゲームの作り方をしてみた

9. さあ、HMDで見てみよう！

10. 皆さんお分かりの通り、
体験者がことごとく酔う。

11. マシンスペックが原因…？
違う、これは作り方が問題なんだ

12. カメラ操作、移動方法など、
様々な問題が浮上。

13. …したのだが
全体的にあまりにも修正箇所が多く…

14. 当日…

15. なんだかんだで沢山の人が体験してくれた…
感想も貰えた…
嬉しい！

16. …しかし後日、
当日アンケートを見ると…

17. ・酔う
・どっちに行っていいかわからない
・何をするのかわからない
・酔う
・酔う
・酔う

18. …（´(ｪ)｀）

19. どうして…？考察してみた
まず酔いの問題。
今回、スペックの高いPCを使っての体験だったため、fpsは高
く、安定していた…
プレイヤーが慣れていない移動方法であった場合(今回はFPS
移動)、それは体験者にとって予想外の動きをもたらすことになる
…

20. どうして…？考察してみた
どうやって解決？
→ 移動方法を変えてみよう
メンバーで話題になったのが「ワープ方式」 （Googleス
トリートビューやBullet Trainなど）
→ 「自分はこれからここに移動する」と自覚してから移動を行う
ことで、移動時に起こりやすい体の各器官の間で生じる矛盾点
から起こる酔いを低減することができるようだ。

21. どうして…？考察してみた
原因２
アトラクション。今回はジェットコースターとお化け屋敷を実装…
どちらも閉塞的な空間だった。この環境での視点移動は目の
前の景色の移動量が増え、酔いを引き起こしやすくするようだ。
特にジェットコースターの場合は狭い上にレールがなく、アニ
メーションの質があまりよくなかった。
連続した予想外な動きが体験者の酔いを大きくしてしまってい
た。

22. どうして…？考察してみた
UIについて。
今回、ゲームの没入性を高めるためにUIを極力減らすデザイ
ンをしていた。
それが逆効果か。ゲーム内のオブジェクトとして看板を用意し
たり、操作方法の説明などをゲーム前に挟むなど最低限のUIは
用意したのだが、その時になってみないと操作は分からない。

23. 今回採用してよかった機能
・３Dサウンド（CRI ADX2 LEを使用）
声優を起用、録音したキャラクターの声を再生する上で、キャラ
クターとの対話感を高めることにつながった。
細かなSEにまで採用することができたら、更に臨場感を高められ
そう。
・Wiiコントローラー
Final IKによるプレイヤーモデルのアニメーションを実装しようとし
た…けれども失敗。。
ただ、結果的に体験の質を向上する意味では活躍してくれまし
た。

24. そんな経験を踏まえて
次の作品を作ってみよう！

25. …ということで作った。

26. Sweets Girls After School
学校の卒業進級制作展向けに制作
Oculus Rift DK2を使用した探索・恋愛
アドベンチャー
学校で女の子と教室に閉じ込められた
ので脱出しよう！！
先輩陣が後輩たちを育成する目的で企
画
前回と同じタイトルだが…シナリオやら
舞台設定やらキャラクターやら…共通性
は殆どと言っていいほど無い

27. 今回のゲームにはワープ移動を採用。

28. UIも豊富に作成。

29. 私たちはデスマーチを戦い抜いた…
うーん、このタスクの山…

30. これで各問題が改善された…

31. …気がしただけだった。

32. 再：どうして…？考察してみた
移動による酔いはポイント間のワープ移動を採用することで改
善。
しかし…今回の舞台は教室。そう、狭いのだ…そういうことな
のだ…
特に今回、比較的小さいモノ探しがゲームの達成条件。遠くよ
りも付近にあるモノをキョロキョロと探すはず。
多くのアイテムを壁寄りに集めてしまったために、酔ってしまう人
も…

33. 再：どうして…？考察してみた
やっぱり浮上するUI問題。
スプライト上にインベントリやテキストウインドウを表示。 → 結
果として視界を圧迫する一因に…
VRノベルでのテキストの表示はあえてウインドウを取っ払ったほ
うがいいように感じた。
あと移動先を示すUI。移動できる場所の上に配置し、そこを中心
を示すサークルで見ながらボタンを押すことで移動できるようにし
ていたのだが…
これが予想以上に分かりづらかったようで、当日特に外人の方
には説明に戸惑う場面も。。

34. 再：どうして…？考察してみた
アイテムの位置が分からない問題。
探しても、画面中心のサークルの色が変わらないとそれが取得
アイテムだと分からない設計になっていた。
→ ずっとウロウロするだけで制限時間オーバーでゲームオー
バーになってしまう方も。
取得できるものだとわかっていれば、取得しようと試みることが
できたかもしれない…
もう少し工夫すれば改善ができた点が多かった。

35. まとめ
快適に美少女とコミュニケーションを楽しむには、移動というパー
トを取っ払った上で、コミュニケーションに特化させる工夫が必要
か。
FPS視点での移動を実装する場合、壁際へ寄り過ぎない工夫、
または開けたステージにするなどの工夫ワープや段階的な移動
に置き換えるなどの工夫の必要がありそう…
UIの重要性と使いドコロも重要。
必要以上のUIは美少女との体験の没入感を削いでしまう。
体験者の「分からない」を取っ払うには、特に短い体験時間で
は、工夫が必要に感じた。

36. おまけ
Fictboxに潜入したおはなし

37. とある日のVRまつりにて、
たまたまカトウさんと知り合い
訪問させていただけることに。。

38. お邪魔します…

39. 渋谷駅近くのビル５階。

41. さあ作るぞ…

42. 複数のベンチャー企業が 同じ場
所内に入っているオフィス。

43. その一角にFictboxの作業スペースが。
写真めちゃめちゃボケてる…

44. 仕切るものがなく、お互いコミュニケーションが
取りやすくなっています。（意図的？？）

45. 端っこが落ち着く私は作業環境的にもいい感
じです（´(ｪ)｀）

46. なんと、そんな環境で私もアルバイトさ
せていただけることに…

47. ありがとうございます…（深々

48. これからVRでも
少しづつ頑張っていきたいです。

49. 皆さんどうぞ
よろしくお願いします…！