補足として、このスライドは各ペアの共和分性がどれだけ継続しているかを調べたものになります。
Out of Sample期間中にローリングウィンドウ方式で、共和分検定を行いました。
予想に反して、長く共和分性が成り立つペアは少ないという結果になっています。
ほとんどのペアがOut of Sample期間全体の1/3程度しか共和分性を満たしていません。
では、まとめです。
リスクリターンコストの観点から構築したMPCによるポートフォリオは各Out of Sample期間において、狙い通り、取引コストを控除しても、なお良好なパフォーマンスを挙げました。
今後の課題としては、ペアのスクリーニングプロセスの改良や、ペアの時系列モデルに条件付き分散を考慮したシミュレーションの実施。
さらに今回はOut of Sample期間でペアを固定していたのですが、それらを動的に入れ替えたうえで、シミュレーションを実施すること。
またMPCの定式化を連続時間へ拡張すること等が挙げられると思います。