Azure Storageのオブジェクトレプリケートを検証した内容のLTです

1. Azure Storageの
オブジェクトレプリケートを
試してみた
2020年10月10日
第42回AZUREもくもく会 LT

2. 注意
※この資料は2020年10月10日時点での情報を元に作成しています
※更新が早いのですぐに古い情報になる可能性がありますが予めご了承ください

3. Azure Storage オブジェクトレプリケートとは
対象のコンテナ内のソースを非同期に宛先コンテナにコピーしてくれる機能です
https://docs.microsoft.com/ja-jp/azure/storage/blobs/object-replication-overview

4. 何がいいの？
• 設定しておけばAzure側で勝手にコピーを作成してくれるの
で便利
• 自前でAZ Copyを実行するバッチやLogic Appsを作る必要
がなくなった
• 自前でバッチを管理しなくてよくなるので監視対象が減る

5. 設定方法-StorageAccount
新規作成時は追跡のところでバージョン管理と変更フィードにチェックが必要です
ここはSotrageAccountを作成した後でもチェックを追加することが可能です
注意としてコピー元となるStorageAccountとコピー先となるStorageAccount両
方に設定が必要です。厳密にはコピー先は「BLOBの変更フィードを有効にする」だ
けチェックが入っていればレプリケーションは実行されます。

6. 設定方法-StorageAccount
作成済みのSotrageAccountの場合は「Blob Service」の「データ保護」から「追
跡」の各項目にチェックを入れます。

7. 設定方法-レプリカ設定
レプリケーションの規則を追加します。
現在選択しているストレージがソース（コピー元）になり宛先（コピー先）を選択し
て設定を行います。

8. 設定方法-レプリカ設定
フィルターはプレフィックスをつけることでコピー対象のコンテナやBLOBを絞り込
むことができます。

9. 設定方法-レプリカ設定
上書きコピーには3種類あります。
AzurePortal上で設定する時は「新しいオブジェクトのみ」が初期選択されています。
・「すべて」
すべてを選択すると既存のファイルも含めてすべて宛先にコピーされます
・「新しいオブジェクトのみ」
新しいオブジェクトのみを選択すると、既存のファイルはコピーされず設定後に
追加されたオブジェクトのみ連携されます
・「カスタム」
カスタムは指定した日付以降に作成されたオブジェクトだけ連携されます

10. 検証した内容
「１つのソース（コピー元）から複数のコピー先を選択できるか？」
今はできないようで必ずコピー元とコピー先は1対1となります。
また、既に設定されている場合は設定対象とはならないようです。
「コピー先にCool Storageは利用できるか？」
利用できます。
保存先としてCoolを利用すれば利用料を圧縮することができます。
「ソース（コピー元）のオブジェクトを変更・削除すると連携されるか？」
連携されます。
同じ状態を維持する形になるので変更した場合や削除した場合も反映されます。

11. 検証内容
「コピー作成までどのくらいかかるか？」
コピー量やコピー先によります。
コピー元を日本東、コピー先をヨーロッパ西にして１Mのファイルを100個作成して
試したときは2分～3分でコピー完了していました。
同一リージョンで試したときは早くて1分くらいでコピーが完了していました。

12. 注意点
• 保持する容量が倍になるので費用もおのずと倍になる
• コピー先に別のリージョンを選択するとコピー作成時の通信
料が発生するかもしれない
• ソースを削除するとコピー先のオブジェクトも削除されてし
まうので注意が必要
• オブジェクト数が多いとコピー作成に時間がかかる

13. 終わりに
ご清聴ありがとうございました