植物は、子孫を残すために実をつけ、その中に種を宿します。実が熟することによって種は地上に落下し、新たな生命を生み出していくのが自然界の習わしです。野生種では何百、何千という世代をかけながら、その土地にもっとも適した品種を作り上げてきました。自家採種を代々続けることで、その土地の自然に最も適合した野菜となり、ストレスのない「健康な野菜」をつくることができます。

1. 自家採種に挑戦しよう
カボチャ編

2. カボチャの種をとる
指で示した部分が茶色に変色したら熟成
した証拠です。
種採り用に使う実を決めれば、そ
れにテープなどで目印をつけておけ
ば誤って収穫してしまうことがあり
ません。
また、全体から見て健康そうなも
のを種採り用に残すよう心がけます。
健康な実からはいい種が採れます。
より充実した種を採取する場合は、
涼しい場所に２～３週間置きます。

3. ①真ん中から切ります。②ザルとスプーンを用意。
③種を取り出します。④採取された種。

4. ⑤水を少し加えビニール袋に移
し、口をしばります。
⑥暗冷所に１〜２日置くと、ワ
タが発酵します。
⑦ボールの中に種を出し、沈ん
だ種を残し、浮いた種は取り除
きます。
⑧ネットに入れて水洗いしなが
ら種のぬめりを取ります。

5. ⑨種をザルに移し、天気の日に
屋外で天日干しを１〜２時間ほ
どします。その後２〜３日陰干
しをしてよく乾燥させます。
⑩種を紙袋に入れます。
⑪紙袋に種の名前と日付を書
き、乾燥剤と共にビニール袋
に入れます。
⑫ビニール袋の空気を抜き密
封してから保存します。

6. ５℃で保管すると品質はほとんど
劣化しないので何年かに分けて使
えます。冷蔵庫で保管しましょう。