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September 29, 2023
名古屋大学 客員教授
野辺 継男
CASE、MaaS (周辺含む)の
世界動向調査・分析
Agenda
1
1. 重要なポイント
2. 8-9月の海外動向 まとめ
2
重要ポイント
◼ 米国UAWと米3社との闘いは、3社のEV化を更に困難にし非EV市場に留める
➢バイデン政権はUAWを称賛し、3社のEVへの転換に莫大な税金を投じているが、それは組合員に流れる
➢新規工場立地は共和党州に多い (青色州化が目的か?)
◼ EU、安価な中国EVを阻止するための調査で中国との緊張をエスカレート
➢EUの主張とは裏腹に、欧州でRenault/Dacia Spring (中国生産)より安い中国製EVはない
➢欧州の自動車会社ほど中国のEV製造の低コスト基盤を活用してきたところはない
◼ 1-7月の全世界PEVの新車登録台数は約700万台(前年比41%増)
➢市場シェア15% (BEV:10%、PHEV:5%)、2030年には50%
◼ 2030年までに、中国自動車会社の世界シェアは33%に達し、欧米の自動車
メーカーの世界市場シェアは、81%から58%に落ち込む (UBS予測)
➢Teslaのシェアは2%から8%に上昇する
➢VWはBEVを値下げしてもシェアが下がっている。Fordは生産を拡大しても販売が伸びず、在庫が拡大している。
◼ 米国で非高級車販売台数に占めるBEVの割合は1%、高級車では32%
➢2030年までに米国の新車販売台数の50%をEVにするためには、非高級BEVの市場投入が急務
◼ ネットワークセキュリティでもTeslaが最強 (ホワイトハッカーとOTA)
Agenda
3
1. 重要なポイント
2. 8-9月の海外動向 まとめ
4
米国の動向
◼ UAWとStellantis、バッテリー雇用で賃金の平等をめぐり対立が続く
➢JeepとRamのブランドオーナーであるStellantisは、21日にUAWに対して6回目の提案を行ったが協議は並
行線のまま。
✓ Stellantisの提案は正社員の雇用を保障するものだった
▪ Stellantisは、BEVの普及に伴い職を失う可能性のある労働者に対し、「自主的な解雇」パッケージを強化したものを
提示したが、職を失った労働者で同社に残りたい者は、Samsung SDIとのバッテリー合弁会社で新たな職務に応募し、
低賃金を受け入れなければならない。
▪ Carlos Tavares CEOは、EVの製造コストは内燃自動車より40%高く、消費者に転嫁できないと述べている。
✓ UAWは、メキシコではなく、イリノイ州ベルビデアにある休止中のJeep工場で製造することを望んでいる
✓ UAWはモパーの部品流通工場の従業員にも組立工と同じ賃金を求めている
Bloomberg、9月22日 (1)
▪ UAWのFain氏は、GMとStellantis双方の協議の争点として、
部品工場労働者の賃金平準化、雇用保障、インフレ対策、
利益分配方式の調整を強調した
▪ Fordは、部品工場で働く労働者の賃上げに同意したと、
Fain氏は演説で述べた
✓ GMでは生活費支給(COLA:Cost of living payments)と
臨時従業員の扱い方が依然として大きな問題となっている
▪ 組合はまた、解雇された労働者への2年間の支払い保証を
望んでおり、この要求にはFordは同意している。しかし、GM
はこの要求に難色を示したとFain氏は言う
5
米国の動向 (UAWのスト)1/2
◼ 歴史的ストライキを前に、米国自動車業界幹部はいかにUAWを見誤ったか
➢デトロイトの自動車メーカーは、パンデミックと半導体不足を乗り切り、バイデン政権からの$数Bの補助金
によって、EV時代への歴史的な転換を遂げようとしていた。そこにハリケーン・フェインがやってきた。
✓ Fain氏は、数十年の前例に従って1社ずつを標的にするのではなく、146,000人の組合員を雇用する3社すべ
てを一度に相手にした。
▪ ピックアップ・トラックとSUVの生産を中断させることで大きな損害を与えつつ、UAWのストライキ資金をあまり使い果た
さないように苦心している。必要であれば、さらに有利なピックアップ工場を閉鎖する選択肢も残している。
➢GM、Ford、Stellantisの3工場で、全米自動車労組委員長のShawn Fain氏が主導したストは、賃金体系と
労働条件を劇的にリセットし、自動車製造の経済性を実質的に変えることを求めている。
✓ 彼は、今後4年間で40%の賃上げと、アメリカの製造業では前例のない週32時間労働を要求。組合は週の
初めに昇給要求を36%に引き下げたが、それ以上譲歩する気はない。
▪ ストライキがハロウィーンまでに終結することを示唆するものは何もない。その頃には、組合員が失業に焦り始める。
➢「今回労働組合が失敗したら、労働者全体を脅かすことになる」、「労働組合が勝利すれば、労働者は今
こそ力を発揮できるというメッセージをさらに強めることになる」(シカゴ大学歴史学者Gabriel Winant氏)
✓ Chryslerが救済を必要とした1980年代には、輸入割当によりホンダやトヨタが国内各地に工場を設立したが、
UAWはその組織化を試みたが失敗した。
▪ 何十年もの間、デトロイトの交渉の場では、労働者側にはレバレッジが不足していた。
Bloomberg、9月17日(19)
6
米国の動向 (UAWのスト)2/2
➢かつて高水準だったアメリカの自動車労働者の賃金は2004年
以降着実に下がった。
✓ 工場閉鎖とUAWによる譲歩(退職者医療用の組合基金の設立
や新規労働者向けの低賃金設定など)は、2009年にGMと
Chryslerを倒産から救うには十分ではなかった。
✓ そこにオバマ政権による$80Bの救済措置を加え、両社は
Chapter 11を申請し、早期に回復する道を開いた。
✓ しかし、労働組合は、その後の自動車メーカーの業績改善を労
働者に還元することができなかった。
Bloomberg、9月17日(19)
✓ Fain氏は、組合員から直接選出された初のUAW会長であり、前任者2人とその部下がゴルフクラブ、豪華な宿
泊施設、シャンパンと葉巻付きのステーキ・ディナーに組合資金を使った罪で服役した後に登場した。
▪ StellantisとUAW指導部が先月2回目の会合を開いたとき、北米担当COOのMark Stewart氏はセカンドハウスのあるメ
キシコのアカプルコからビデオ会議で参加し、物理的に出席しなかった。
▪ FordのBill Ford氏とFarley氏、そして十数人の幹部がミシガン州ディアボーンにあるFord本社2階の会議室に到着する
と、ドアの前でUAWのChuck Browning副会長が出迎え、Fain氏は来ないと説明した。
✓ ストライキの可能性を繰り返し軽視するバイデン大統領は、時にはビッグスリーの経営陣を賞賛する発言をした。
▪ 「自動車会社の記録的な利益は、労働者に公平に分配されていないと私は考えている」とバイデン大統領は語った。
➢デトロイトの企業が不利になるような人件費に悩まされている一方、「ビッグスリーの首を絞めているのは、い
わゆる外国からの移籍組とTeslaだ。彼らは新市場の大部分を食いつぶしているが、組織化されていない」
(スタンフォード大学名誉教授)
7
米国の動向
◼ バイデン政権、自動車工場のEV向け改修に最大$12Bを拠出
➢バイデン政権は、自動車メーカーがEVを製造するための設備改修に、最大$12Bを提供する。
✓ この資金援助は、デトロイトの自動車メーカーと全米自動車労組との間で緊迫した交渉が行なわれている最中
に行なわれた。
▪ 全米自動車労組(UAW)はEVへの移行が組合員の雇用を脅かす可能性があるとの懸念を表明している
✓ 「この資金援助は、自動車産業が将来の世代のために変革していく中で、既存の労働者が雇用を維持し、新
たな優良雇用を確保するための最初の一歩となるだろう」(バイデン大統領)
▪ 米エネルギー省のクリーン自動車向け融資プログラムから新たに発表された$10Bの資金も含まれる。
▪ エネルギー省はまた、自動車と国の送電網のための国内バッテリー製造を拡大するために、さらに$3.5Bの融資を利
用できるようにする予定。
▪ 「資金提供は、移行期における労働者の維持を支援するため、長年自動車製造が行われてきた地域のプロジェクトを
支援する」。(米国DoE長官)
▪ バイデン政権が自動車メーカーのEVへの移行を支援する取り組みを倍増させることを示唆するもので、自動車労働者
の雇用保障と賃金上昇を求める労働団体からの支持を維持しようとしている。
▪ 一方、UAWは、デトロイトのレガシー自動車メーカー3社と4年間の新契約をめぐって険悪な協議を行っている最中で、
6月に発表されたFordの合弁事業(バッテリー)への$9.2Bの連邦政府融資を「低賃金雇用」への入り口だと非難した。
✓ 国内転換助成金プログラムでは、団体協約を維持する可能性が高いプロジェクト、および/または、現在その
業界でトップクラスの賃金を支払っている申請者など、既存の高品質で高賃金の時間給生産労働力を有する
プロジェクトに、より高いスコアが与えられる。
Bloomberg、8月31日(92)、electrek、8月31日(93)
8
米国の動向
◼ バイデン大統領のEV推進による$154Bの投資と188,000人の雇用の行方
は以下の通りだ
➢近年、自動車メーカーは総額$154BのEV投資と188,000人の雇用創出を発表している。
✓ EVへの投資は、業界の方向性が明らかであったため、すでに増加していた。
▪ しかし、 EV分野での国内製造を直接奨励するバイデン政府の政策により、米国における投資と雇用創出が急増した。
✓ 米国では組合支持率が過去半世紀で最高を記録しており、組合化が最近注目されている。
▪ GMのUltium工場が組合結成に圧倒的多数で投票し、その直後に25%の賃上げを勝ち取るなど、バッテリー製造には
関係なく組合の動きが見られる。
electrek、9月5日(72)
9
10
米国の動向
◼ アイシン、UAWストライキによるサプライチェーンへの打撃に頭を悩ます
➢アイシンは、全米自動車労組によるデトロイトの自動車メーカーに対するストライキが、より広範囲に影響
を及ぼすことを懸念している。
✓ アイシンの米国法人社長は、米国工場は労働組合に加入していないが、デトロイト3社を対象とした長期的な
操業停止による「波及効果」から免れることはできないだろうと述べた。
▪ 「もし彼らが施設を閉鎖したり休んだりすれば、当然我々の出荷も減少するだろう」と、GMとStellantisについて語った
▪ 同社によると、トヨタ以外の事業の売上高は全体の15%程度だという。
Bloomberg、9月13日(34)
11
米国の動向
◼ UAWのストライキ期限はデトロイトオートショーに暗雲を投げかける
➢北米国際自動車ショーが今週デトロイトで開催される中、UAWが設定したストライキの期限が迫っているこ
とが多くの人の頭をよぎるが、ショー会場でこの件について話している人はほとんどおらず、暗雲が立ち込
めていた。
✓ Covid以前と比べると見劣りするものの、地元で人気のGM、Ford、Stellatisは、いずれも派手な展示と数十台
の車両を出展している。世界的なメディアの前で新製品を発表する企業幹部は、争点となっている労働交渉
についての議論には関わりたくなかったようだ。
Bloomberg、9月14日(23)
12
中国の動向
◼ 中国、EV市場争奪戦におけるEUを「裸の保護主義」と非難
➢欧州委員会のUrsula von der Leyen委員長は20日、北京の支援により「人為的に安く」販売された安価
な中国車が世界市場を蹂躙していると指摘した。
✓ 中国は、米国が中国のEVにすでに課している27.5%の水準に近い関税に直面する可能性がある。
▪ 北京の国家補助金について調査を開始するという決定は、EUと中国の関係に「否定的な影響」を与えると、中国商
務省は14日に警告した。
▪ 「これは、世界の自動車産業チェーンを著しく混乱させ、歪める裸の保護主義行為である」と述べ、中国のEV産業は
「革新」と「完全な産業サプライチェーン」によって繁栄してきたと、同省は付け加えた。
✓ 中国のEV大国化に反発するEUの決定は、世界第2位の経済大国である中国への米国の挑戦に対する防波
堤としてEUを取り込もうとする習近平国家主席の戦略に打撃を与える。
▪ 中国から見て、EUの動きは驚くべきものであり、関係全体にとって「逆効果」
Bloomberg、9月14日(25)
13
中国の動向
◼ 中国の国産自動車メーカーが台頭し、国内市場を席巻する
Bloomberg、9月12日(36)
➢中国自動車技術研究センターによると、中国企業は7月に初め
て自動車販売台数の50%以上を占めた。
✓ 手頃な価格の中国製EVの台頭により、欧米の自動車メーカー
はそれぞれの世界売上シェアを5分の1を失うと警告。(UBS)
✓ 「中国は恐ろしいスピードで進歩している。我々の中国での販
売も収益も悪化するだろう」 (マツダ毛籠社長)
▪ BYDは単独で中国の自動車市場で11%のシェアを占めている。
▪ 中国で最も売れている20ブランドのうち11ブランドが現地企業。
▪ 米国ブランドの市場シェアは、中国自動車技術研究センターが
2008年にデータの追跡を開始して以来最低に落ち込んでいる。
Teslaがなければ、状況はさらに悪化していた。
▪ フランスの
自動車メー
カーは、
Citroën、
Peugeot、
Renaultの3
社とも人気
は低迷し市
場シェアが
1%未満。
14
中国の動向
◼ 8月の中国自動車販売台数、輸出の伸びで過去最高を記録
➢中国は8月に224万台の自動車を卸売し、今年月間最多となり、通常低迷する時期としては過去最高と
なった。中国乗用車協会は、輸出が自動車販売全体の好調の「主な理由」であると述べた。
✓ BYD、Nio、SAICなどは、国内での販売が伸び悩む中、海外に目を向けて販売台数を伸ばしている。
▪ 第2四半期のEV販売台数の伸びは、世界平均の50%に対し、前年同期比37%に鈍化した。
▪ $20,000から$40,000のセグメントは、中国のEVブランドが多くの深みを持つ分野である一方、伝統的な自動車メー
カーは苦戦している。
✓ 中国を除く国々でのEV販売に占めるシェアは、Teslaを筆頭とする米国ブランドが35%、ドイツの自動車メー
カーが22%を占めていたなかで、中国メーカーは前四半期の9%から、第3四半期には10%を超えそうだ。
electrek、9月8日(54)
15
欧州の動向
◼ EU、安価なEVを阻止するための調査で中国との緊張をエスカレートさせる
➢欧州連合(EU)は、安価な輸入車の氾濫を防ぐため、中国のEVへの補助金について調査を開始する。
✓ 欧州委員会のUrsula von der Leyen委員長は欧州議会での年次演説で、「中国の莫大な国家補助金によって、
その価格は人為的に低く抑えられている。これが市場を歪めている」と述べた。
▪ 排出量削減のための野心的なグリーンディール計画の一環として、EUは2035年から内燃エンジン車の実質的な禁止
を推進している。しかし、中国がこの分野を積極的にターゲットにすれば、EU圏の自動車メーカーは価格競争に巻き込
まれる可能性がある。
▪ EU当局者によると、EU圏における中国ブランドのEVのシェアは昨年8%だった。中国製モデルは国産モデルより20%
ほど安いため、2025年までに15%を占めるようになるだろう、と同関係者は述べた。
✓ VWをはじめとするドイツの自動車メーカーにとって、中国は最大の市場であり、北京ともめるのはリスクが大きい。
Bloomberg、9月13日(32)
16
欧州の動向
◼ 欧州にRenaultの安いモデルより安い中国製EVはない
➢von der Leyen氏は13日に、「世界市場は現在、安価な中国製EVで溢れかえっており、その価格は莫大な
国家補助金によって人為的に低く抑えられている。これは我々の市場を歪めている」と述べた。
➢欧州に流入する安価な中国製EVに関する欧州委員会の調査には、皮肉な展開が待っている:欧州の自動
車メーカーほど、中国のEV製造の低コスト基盤を活用してきたところはない。
✓ Renaultは数年前から、Dacia Springをヨーロッパで最も手頃なEVとして販売している。
Bloomberg、9月13日(29)
▪ 中国の湖北省で製造されたこのクロスオーバーは、フランスでは
€20,800($22,300)から、国の補助金を加えると$15,800か
らとなる。
✓ 比較すると、BYDが1年前にヨーロッパで販売を開始するEVシ
リーズの販売前価格を発表した際、最も手頃なモデルは
€38,000の「Atto 3」だった。
✓ MG、Polestar、Nioなどの中国系ブランドのモデルは、主要な
欧州市場では本国よりもはるかに高い価格で販売されている。
▪ Dolphin:フランス国内:€28,990、中国:€15,200
▪ MG ZS:ドイツ国内:€31,310、中国:€15,600
▪ Zeekr X:ドイツ国内:€44,990、中国:€24,700
▪ Polestar 2:ドイツ国内:€48,990、中国: €38,900
▪ BMW iX3:ドイツ国内:€67,300ユーロ、中国:€51,800
▪ Nio ET7:ドイツ:€69,900 (バッテリーなし)、中国:€55,600 (バッテリーあり)
Dacia Spring Photographer: Alex Aristei/Renault
17
欧州の動向
◼ 欧州の中国調査は「巨大な」競争力問題を露呈した
➢ブレーキ・サプライヤーBremboのエグゼクティブ・ディレクターであり、イタリアの自動車業界団体(Anfia)の
会長へのインタビュー
➢中国製EVを満載した船が出港し、ハンブルクをはじめとするヨーロッパの港に向かっている今、特にヨーロッ
パと中国の政治的・貿易的関係が非常に微妙な時期に、調査を開始すると宣言するのは少し遅すぎる。
✓ 現在、欧州に入る中国のEVは10%の関税を支払うが、中国に入る欧州のEVはその特性によって15%から
25%の関税を支払う。
✓ 欧州でEVを作りたいなら、まだ数年は好むと好まざるとにかかわらず、中国のバッテリーを輸入する必要がある。
▪ 中国からバッテリーを買わされ、15%から20%の炭素税を課され、欧州車に組み立てられて、それで国際市場で競争
力があると思うのはどうかしている。
✓ 問題はヨーロッパが大規模な競争力問題を抱えているという事実だ。
▪ 欧州の人口は急速に高齢化し、自動車部門では2019年から2022年の間に生産される自動車が500万台減少する。
我々はもはや輸出国ではなく、昨年の時点で自動車の輸入国となっている。
Bloomberg、9月14日(24)
18
欧州の動向
◼ 欧州の自動車販売台数が21%増加、BEVが
成長連鎖の延長に貢献
➢欧州自動車工業会が20日に発表した8月の新車登録台数は、
前年同期比21%増の904,509台だった。
✓ EUの販売台数の20%を初めて超えたEVへの強い需要は、中
国企業がこの市場に足場を築くことにますます熱心になってい
る理由を物語っている。
▪ Ernst & Youngは、EVの需要は依然として国の補助金に依存して
おり、それでも需要は大流行前のレベルまで回復していないと分
析している。
▪ 販売台数は依然として、パンデミック前の水準からおよそ4分の1
減少している。更に、「自動車生産が正常化し、受注が軟化する
につれて、需要が供給を上回る状況は下半期に逆転する可能性
がある」 (Bloomberg)
▪ 欧州委員会の中国調査は、北京による報復の可能性に道を開く
ものであり、欧州圏の自動車メーカーに大きな打撃を与え、EVの
普及を遅らせる危険性がある。(Mercedes-Benz)
Bloomberg、9月20日(10)
19
欧州の動向
◼ 欧州をEVで縦断する旅が実現可能になっている
➢昨年8月以来、超高速充電ステーションの数はスペインで250%、フランスで356%増加している。
✓ 10分で航続距離を200キロも伸ばすことができる充電器は、ヨーロッパ中に出現している。
▪ オランダの急速充電プロバイダーFastnedは先月、営業利益が初めてプラスに転じたと発表した。
▪ BPも先月同様のニュースを発表し、DiDiとの充電合弁事業で最大の市場である中国とドイツでの事業が営業利益がプ
ラスになったと述べた。
▪ Teslaは重要なアドバンテージを築いているかもしれない。スペインのステーションには平均14個のコネクターがある。
Bloomberg、9月20日(11)
20
英国の動向
◼ 英スナク首相、「実は存在しなかった自動車禁止令」からUターン
➢スナク首相は20日、政府はEVへの移行を「緩和」し、英国人は2035年までガソリン車やディーゼル車、バン
を購入できるようにすると述べた。
✓ しかし、スナク首相は「英国の内燃機関の寿命をあと5年延ばした」わけではない。
➢そもそも英国政府は2030年に内燃機関を搭載した自動車を禁止する予定はなかった。
✓ 2020年11月、ボリス・ジョンソン首相(当時)の政権はプレスリリースを発表し、英国が2030年までにガソリン・
ディーゼル車の新車販売を終了するという「歴史的な一歩」を踏み出したと大々的に報じた。
Bloomberg、9月20日 (9)
✓ しかし、そこに重要な注釈があった:2030年から
2035年まで、相当な距離をゼロ・エミッションで走行で
きる(例えば、PHEVやフルハイブリッド)新車やバンを販
売することができる。
▪ いわゆるマイルド・ハイブリッド(惰性走行時に小型バッ
テリーがエンジンの代わりをする)は、除外されることは
なかった
▪ ブリュッセルが2030年の排出量削減目標を達成するた
めには、EUでは事実上すべての自動車が少なくともマ
イルドハイブリッドになる必要がある
リシ・スナク英国首相: Chris J. Ratcliffe/Bloomberg
21
英国の動向
◼ 英国はネット・ゼロを達成するために中国製バッテリーを必要としている、と英
商務長官は言う
➢BMWが2026年にMini EVの生産を復活させるために£600Mを投資すると発表した後、Badenoch商務長
官は11日、英国はサプライチェーンをできるだけ多様化させることを目指すと述べた。
✓ 「現時点では、中国がバッテリー技術をリードしている。だから、中国製品を完全に止めたり禁止したりすれば、
ネット・ゼロを達成することはできないだろう」、「バッテリーのエコシステムから中国製を排除することはできない」。
▪ 次世代Mini EVのバッテリー調達戦略はまだ確定していないが、BMWの最新バッテリーモデルは中国のパートナーである
Great Wallと共同開発された。
▪ 両社は江蘇省の合弁工場でEVの組み立てを開始し、中国のSvolt Energy Technologyがバッテリーを供給している。
▪ 7月には、Jaguar Land Roverの親会社であるTaTaグループが、£500Mの支援金を背景に、サマセット州に$4Bのバッ
テリー電池工場の建設計画を進めている。
Bloomberg、9月11日(43)
22
PEVの動向 (全般)
◼ EV需要が高まる中、ガソリン車の未来はどうなるのか?
electrek、9月14日(26)
➢Bezos地球基金と提携したRMIは、2030年までに内燃機関
自動車の市場シェアは販売台数の14〜38%にまで落ち込む
という。
✓ RMIによれば、ガソリン車の販売台数は2017年をピークに、
それ以降は年5%のペースで減少している。
✓ 2040年代には、自動車部門からの石油需要はゼロになる
とRMIは述べている。
23
PEVの動向 (全般)
insideEVs、9月12日(39)
◼ 2023年7月の世界のPEV販売台数は3年連続で100万台を突破
➢7月に世界でのPEV新車登録台数は、前年同月比41%増の1,104,592台で市場全体の16%
✓ 充電式でないHEVと合わせると、世界市場の4分の1が何らかの電動化をされたことになる
▪ BEV登録台数は約75.9万台で、市場の11%
▪ PHEV登録台数は約34.5万台で、市場の5%
▪ 合計110.46万台(前年比41%増)、シェア16%
➢2023年1-7月の全世界PEVの新車登録台数は
6,937,134台(前年同期比41%増)で市場シェア15%。
✓ 1-7月のBEV販売台数は485万台でシェア10%
✓ 1-7月のPHEV販売台数は207万台でシェア5%。
24
PEVの動向 (全般)
◼ 「世界の自動車産業は、今後10年ほどの間に激変する」 (UBS)
➢UBSグループのアナリストによると、欧米の自動車メーカーは、より手頃な価格で安価に生産できる中国製EV
の台頭に歯止めがかからず、世界市場シェアの5分の1を失うことになるという。
✓ UBSは、BYDを筆頭に中国の自動車メーカーの自動車市場におけるシェアは2030年までに33%に達し、欧米の
自動車メーカーの世界市場シェアは、2030年までに81%から58%に落ち込むと予測。
electrek、9月5日(71)
✓ Teslaのシェアは2%から8%に上昇する可能性が高い。
➢UBSが2022年モデルのBYD Sealセダンを分解したところ、部品の75%が自社製であることが判明
✓ BYDのSealはほぼすべてが
中国製で、海外サプライ
ヤーからの部品供給は
10%以下だという
▪ UBSのレポートによると、
バッテリーや半導体も自
社で製造しているBYDは、
Teslaの中国製ベースセ
ダン「Model 3」に対して
15%、VWの「ID.3」に対
しては30%以上のコスト
優位性を持っている
25
PEVの動向 (米国)
◼ アメリカのEVに10種の新車が加わる
➢米国の新興EV市場が拡大を続ける中、ここ数週間で10車種の新型車が発売され、米国人が選べるBEV
の数は51に達した。
✓ 中国で販売されている数百のモデルや、多くのヨーロッパ諸国で販売されている80以上のモデルに比べれば
はるかに少ないが、急速に成長している。12ヶ月前の現時点では、アメリカには約30のモデルしかなかった。
Bloomberg、9月13日(30)
▪ 最近の製品の躍進はまだ市場の端境期にある。
S&Pグローバルによると、第2四半期のアメリカの
新車販売に占めるEVの割合は7.3%だった。
▪ そして、新車のほとんどは高級車か、製造実績の
少ない新興企業のモデルである。
26
PEVの動向 (米国)
◼ Teslaの値下げが牽引する米国のEVシェア、
登録データが示す
➢1月から7月までのEVの米国市場シェアは7.2%まで上昇した。
✓ 米国の7ヶ月間の自動車新車登録台数合計は約910万台で、
内EV新車登録台数は7ヵ月間で655,986台となり、EVシェア
が4.9%だった前年同期比で67%増加。
▪ Teslaの1-7月の登録台数は390,377台で、前年同期に比べ
50%増加し、EV市場のシェアは59.5%となった。
▪ リフレッシュされたModel 3は欧州で10月納車分として販売され
ており、米国では来年発売される予定だ。
▪ TeslaのライバルであるBMW、Mercedes-Benz、Rivianといった
EVメーカーは、昨年から大きくシェアを伸ばしている。
▪ ChevyはEV市場でシェア6%で、第2位となった。25台の新型
Siverado EVピックアップ以外は、Bolt EV/EUVの販売だった。
▪ FordのEVシェアは前年同期の6.9%から5.2%に低下。Mach-E
の新規登録台数は前年同期から18%減少、Lightningは5倍近
い11,883台に増加。
▪ Hyundai、Kiaは新規登録台数が増加したが、競争が激化する中、
市場シェアは低下した。
✓ J.D.Powerは、EVの市場シェアは今年末に9%になると予想し
ている。
Automotive News、9月12日(40)
40.3%
27
PEVの動向 (米国)
◼ BEVとHEVは、米国の小型車販売台数の16%を占めている
➢米国では近年、HEV、PHEV、BEVの販売が増加しており、HEV以外のガソリン車やディーゼル車の販売は減
少している。
✓ 各メーカーは、2021年から2Q23にかけて、非HEV内燃機関(ICE)車のモデル数を318から297に減らし、
BEVのモデル数を34から55に増やした。
✓ 高級車市場は新車販売台数全体の18%を占め、2020年の14%から上昇。
✓ BEVモデルへのシフトの大半は高級車セグメント。
▪ 23年第2四半期の高級車販売台数に占めるBEVの割合は32%。
▪ BEVのモデル数は高級車以外で7%に対し、高級車では20%。販売台数は非高級車でのBEVの割合は1%強。
▪ 2030年までに米国の新車販売台数の50%をEVにするというバイデン政権の目標を達成するためには、自動車メー
カーは高級車以外の購買層をいかに取り込むかを考えなければならない。
US Energy Information Administration、9月7日(60)、 electrek、9月7日(61)
28
PEVの動向 (中国)
◼ 中国 7月のPEV販売台数が再び世界のPEV販売台数の合計を上回った
➢7月に中国でのPEV新車登録台数は、前年同月比31%増の658,546台
✓ 中国の乗用車登録台数全体の38%を占め、欧米の平均をはるかに上回る。
▪ BEVは45万台で、市場の26%
▪ PHEVは21万台で、市場の12%
➢1~7月のPEV登録累計台数は3,920,195台(前年同期比36%増)
✓ 中国の乗用車登録台数全体の36%を占める。
▪ 1~7月のBEVは264万台でシェア24%
▪ 1~7月のPHEVは125万台でシェア12%
insideEVs、9月11日 (46)
中国の7月のPEV販売台数トップ10
1. BYD Song Plus 7,590 (BEV), 42,850 (PHEV)
2. BYD Qin Plus 11,455 (BEV), 30,700 (PHEV)
3. BYD Dolphin: 31,650 (BEV)
4. BYD Seagull: 28,001 (BEV)
5. Tesla Model Y: 24,351 (BEV)
6. BYD Yuan Plus (Atto 3): 23,614 (BEV)
7. BYD Han 11,634 (BEV), 11,149 (PHEV)
8. GAC Aion S: 22,437 (BEV)
9. Wuling Bingo: 19,782 (BEV)
10.Wuling Hong Guang MINI EV: 15,485 (BEV)
29
PEVの動向 (中国)
◼ 中国、ドイツ史上最低の自動車ショーに乗り込む
➢来週ミュンヘンで開催される国際自動車ショー(Internationale Automobil-Ausstellung)に参加する企業の
半数は外国企業で、アジアからの出展が41%を占める。
✓ 中国の自動車メーカーは、ガソリン車を販売する外国メーカーに大きく遅れをとっているが、政府の補助金やコー
ダーの増加により、最新のEVやデジタル技術で先手を打つことができるようになった。
✓ ドイツ勢はソフトウェアの問題で主要な新型車の開発が遅れており、開発のスピードアップを迫られている。
▪ 欧州の自動車メーカーも手をこまねいていたわけではないが、EV市場が本格化するにつれ、時間がなくなってきている。
Bloomberg、9月1日(88)
30
PEVの動向 (欧州)
◼ 2023年7月、プラグインカーの販売が加速
➢7月に欧州でのPEV新車登録台数は、前年同月比48%増の234,387台
✓ 欧州の乗用車登録台数全体の23%を占める。
▪ BEVは15.3万台(前年比68%増)で、市場の15%
▪ PHEVは8.2万台(前年比22%増)で、市場の8%
➢1~7月のPEV登録累計台数は1,670,953台(前年同期比30%増)
✓ 欧州の乗用車登録台数全体の22%を占める。
▪ 1~7月のBEVは109万台でシェア24%
▪ 1~7月のPHEVは57万台でシェア7%
9月11日 (47)
欧州の7月のPEV販売台数トップ10
1. Tesla Model Y - 11,748 (BEV)
2. VW ID.4 - 8,681 (BEV)
3. Skoda Enyaq iV - 7,228 (BEV)
4. MG 4 - 6,433 (BEV)
5. Dacia Spring - 5,986 (BEV)
6. Tesla Model 3 - 5,773 (BEV)
7. Volvo XC40 2,383 (BEV), 2,979 (PHEV)
8. Fiat 500 electric - 5,124 (BEV)
9. Ford Kuga - 4,838 (PHEV)
10.Audi Q4 e-tron - 4,649 (BEV)
31
PEVの動向 (ドイツ)
◼ 2023年8月のBEV販売台数が倍以上増加
➢8月のドイツでの乗用車新車登録台数は、前年同月比37%増の273,417台
✓ 8月のPEVは101,201台(前年比78%増)で、全体の37.0%
▪ BEVは86,649台(前年比171%増)で、市場の31.7%
▪ PHEVは14,552台(前年比41%減)で、市場の5.3%
➢1~8月の登録累計台数は1,913,564台(前年同期比16.5%増)。
✓ 1-8月のPEVは463,537台(前年比12%増)で、全体の24.2%
▪ 1~8月のBEVは355,575台(56%増)でシェア18.6%
▪ 1~8月のPHEVは107,962台(42%減)でシェア5.6%
insideEVs、9月18日(18)
ドイツの8月のPEV販売台数トップ17
1. VW: 11,418 (BEV), 265 (PHEV)
2. Mercedes: 4,659 (BEV), 3,375 (PHEV)
3. BMW: 4,890 (BEV), 2,293 (PHEV)
4. Opel: 6,495 (BEV). 504 (PHEV)
5. Tesla: 6.903 (BEV)
6. Hyundai: 6.523 (BEV), 298 (PHEV)
7. Audi: 3.374 (BEV), 1,492 (PHEV)
8. Kia: 4,139 (BEV), 544 (PHEV)
9. Seat/Cupra: 3,483 (BEV), 985 (PHEV)
10.Skoda: 3,345 (BEV), 331 (PHEV)
11.Fiat: 3,247 (BEV)
12.Renault: 3,074 (BEV), 32 (PHEV)
13.Dacia: 3,027 (BEV)
14.smart: 2,947 (BEV)
15.MG Roewe: 2,368 (BEV)
16.GWM: 2,210 (BEV), 1 (PHEV)
17.BYD: 2,034 (BEV)
32
PEVの動向 (フランス)
◼ 2023年8月のプラグイン車販売台数が53%増加
➢8月のフランスでの乗用車新車登録台数は、前年同月比24%増の113,599台
✓ 8月のPEVは101,201台(前年比78%増)で、全体の37.0%
▪ BEVは19,657台(前年比59.8%増)で、市場の17.3%
▪ PHEVは9,527台(前年比40.5%増)で、市場の8.3%
➢1~8月の登録累計台数は1,132,331台(前年同期比17%増)。
✓ 1-8月のPEVは275,190台(前年比41%増)で、全体の24.3%
▪ 1~8月のBEVは174.443台(47%増)でシェア15.4%
▪ 1~8月のPHEVは100,747 (31%増)でシェア8.9%
insideEVs、9月9日(51)
33
PEVの動向 (英国)
◼ 2023年8月のプラグイン車販売台数が70%以上増加
➢8月の英国での乗用車新車登録台数は、前年同月比24%増の85,657台
✓ 8月のPEVは23,844台(前年比72%増)で、全体の27.8%
▪ BEVは17,243台(前年比72%増)で、市場の20.1%
▪ PHEVは6,601台(前年比70%増)で、市場の7.7%
➢1~8月の登録累計台数は1,179,298台(前年同期比20%増)。
✓ 1-8月のPEVは273,676台(前年比37%増)で、全体の23.2%
▪ 1~8月のBEVは193,218台(41%増)でシェア16.4%
▪ 1~8月のPHEVは80,458台(30%増)でシェア6.8%
insideEVs、9月6日(70)
英国の8月のPEVトップモデル
◼ 8月、Tesla Model Yは2,313台で、Ford
Puma(2,336台)にわずかに及ばず、
英国で2番目に登録台数の多いモデルと
なった。
◼ Tesla Model 3は1,698台でトップ10入
りを果たし、先月6番となった。他の単
独のBEVはランクインしていない。
◼ Tesla Model YはYTDで24,148台を販売
し、3番目に人気のあるモデルである。
34
Teslaの動向
◼ ギガ・テキサスで信じられない雇用数を明かす
➢Teslaは昨年末までにギガファクトリー・テキサスで12,000人以上の従業員を雇用し、オースティン地域の
従業員は現在すでに2万人を超えている。
✓ Teslaがギガファクトリー・テキサスでCybertruckの生産を完全に立ち上げる頃には、従業員数が6万人にま
で増加する見込みで、これまで州で一位の食料品チェーンH-E-Bを超える。
▪ Teslaはギガ・テキサスで年間375,000台のCybertruckを生産する計画。
▪ Teslaはこの工場で、バッテリーセルや正極材も製造している。
9月22日 (3)
35
Teslaの動向
◼ Teslaのバッテリー寿命は寒冷地の方が優れていることを新たに発見
➢Recurrentは、そのソフトウェア・サービスを通じて、米国内の12,500台以上のTesla車のデータにアクセ
スしており、そのデータに基づいてTeslaのバッテリーに関する興味深い新情報を発表している。
electrek、9月18日(16)
✓ 同社は、寒冷地や沿岸地域のTesla車は、米国内
の暑い地域のTesla車よりも平均してレンジスコア
が高いことを発見した。
▪ 極端な寒さはEVの航続距離に悪影響を及ぼす。ア
クティブ・サーマルマネジメントは温度調節のために
パックのエネルギーの多くを費やすからだ。
▪ バッテリーは人間と同じで、常に老化している。私
たちは、運動や睡眠のように老化を抑えることもで
きるし、喫煙や日焼けのように老化を早めることも
できる。
✓ バッテリーの劣化を加速させる閾値として一般的に
認められているのは、摂氏約30度、華氏約86度
である。
36
Teslaの動向
◼ Tesla、500万台目の電気自動車生産と発表
➢Teslaは2020年初めに100万台のマイルストーンを達成した。
✓ Teslaは最初の100万台を製造するのに12年の操業期間を要した。
✓ マイルストーン達成後の3年間で、さらに400万台を製造した。
✓ 400万台目のEVを製造したと発表してからわずか6ヵ月後にこの発表を行った。
➢Teslaの現在の年間生産能力は以下の通り
✓ Cybertruckの生産が間もなく開始されるため、生産能力はさらに増強される予定
electrek、9月18日(17)
37
Teslaの動向
◼ Walter Isaacson氏によるElon Musk氏
の伝記によると、Musk氏は以前から
Teslaのカメラを使ってドライバーを監視
し自動操縦の訴訟に勝とうとしていた
➢最近の多くの車にはこのようなカメラが搭載されており、
ドライバーの注意力を監視し、ドライバーが道路にあま
り注意を払っていないようであれば警告を発するように
なっている。
electrek、9月15日(20)
✓ Teslaは以前からこのカメラを搭載して
いたが、利用していなかった。
✓ 現在では、AutopilotやFSDが作動してい
る間もドライバーが道路を見ていること
を確認するためにカメラが使われている。
▪ データ・プライバシーのポップアップは
出ている。
38
Teslaの動向
◼ 自動車の一体鋳造でブレークスルーを達成との報道
➢Model Yのリアとフロントの鋳造を可能にし、Cybertruckの部品を製造するために9,000トンのプレスを新
たに作った。
✓ 今回、Teslaは "EVの複雑なアンダーボディのほぼすべてを一体でダイキャスト鋳造する"という "技術的なブ
レークスルーを起こすための一連の革新"を成し遂げたとする新たな報道がなされた。(Reuters)
✓ Teslaが2025年頃までに$25,000の価格で発売を目指す小型EVには、フロントとリア、そしてバッテリーが
収まる中央のアンダーボディを組み合わせた1つの大きなフレームが使用される可能性があるという。
➢Reutersによると、革新的な技術のひとつは、3Dプリンターと工業用砂を使って鋳造用の型を作ること。
✓ Teslaは3Dプリンターで工業用砂からテスト鋳型を作る企業に目をつけた。
▪ デジタル設計ファイルを使用し、バインダージェットと呼ばれるプリンターが砂の薄い層に液体の結合剤を付着させ、
溶融合金をダイキャスト鋳造できる鋳型を層ごとに徐々に作り上げていく。
▪ 報告は、Teslaが使用するDesktop MetallのExOneマシンについて言及している
✓ もうひとつの革新は、材料科学によるもの。
electrek、9月14日(28)
▪ Teslaは金型の3Dプリント工程と自動車の性能・安全要
件の両方に対応する合金を持つという問題に直面した。
▪ 鋳造のスペシャリストたちは、特殊合金の配合、溶融合金
の冷却プロセスの微調整、さらに生産後の熱処理を考案
することでそれを克服した。
▪ TeslaにはSpace Xと共有する強力な材料科学チームが
あり、両社が使用するいくつかの新しい合金をすでに設計
している。
39
Teslaの動向
◼ Tesla次世代EV、当初はメキシコではなくテキサスで生産か
➢当初、Teslaは次世代EVを生産するためにメキシコに新しいギガファクトリーを建設すると発表していた。
✓ しかし、同社のトップエンジニアがメキシコに移転して製造ラインを開発しなければならないことが判明し、彼
らはそれを望んでいない
➢Musk氏の伝記を書いたWalter Isaacson氏は、“Teslaのエンジニアリングを成功させるためには、全員を
メキシコに移住させることは絶対に不可能だった”と記載している。
✓ そのため、2023年5月、Teslaは次世代EVの初期製造場所をメキシコからオースティンに変更することを決
定した。
✓ 開発と初期生産はギガ・テキサス工場で行われ、その後、生産ラインがメキシコやその他の場所にコピーされ
ることになるようだ。
insideEVs、9月10日(50)
40
Teslaの動向
◼ Model 3 Highlandにブラインドスポットインジケーターを追加
➢TeslaはEUでModel 3オーナーズマニュアルを更新し、リフレッシュ版に純正のブラインドスポットインジ
ケーターが含まれていることを明らかにした。
✓ 新型Model 3のリフレッシュでは、Aピラー横のスピーカーグリル内に実際のブラインドスポットインジケーターを
装備することになった。
✓ この機能は、ドライバーが方向指示器を使うたびにサイドカメラの映像を表示し、そこに何があるのかを確認
できるようにするもので、クルマの周辺とその周辺にいる他のクルマを視覚化して表示する。
▪ 但し、このブラインドスポットインジケーターは助手席側ではなく、運転席側にしかないかもしれない。
electrek、9月7日(62)
41
Teslaの動向
◼ ギガ上海で200万台目のEV生産を発表
➢ギガ上海は2018年12月の着工から2019年12月の生産開始となった。生産開始からわずか2年で、
大差をつけて世界最大/最も生産性の高いEV工場となった。
✓ Elon Musk氏は2021年、ギガファクトリー上海の生産能力がフリーモント工場を上回ったことを明らかにし、
Teslaは中国工場を新たな主要輸出拠点とした。
✓ 昨年8月、Teslaはこの工場が100万台目の車両を生産したと発表した。
▪ この工場ではModel 3とModel Yを生産している
electrek、9月7日(65)
42
Teslaの動向
◼ Model S/Xを値下げ、Model Xは米国税額控除の対象となる
➢Teslaは米国ではModel SとModel Xのすべてのトリムレベルで15~19%の値下げを実施した。
✓ インフレ削減法では、$7500の税額控除を受けることができる車両の希望小売価格の上限が設定され、乗
用車は$55,000、トラックとSUVは$80,000となっている。これまで、Model SとXはどちらもこの上限を上
回っており、Sはまだ乗用車の上限を上回っているが、XはSUVの上限を下回った。
▪ 工場から物理的にオプションが装着されていないベースModel Xを購入する限り、Sよりも安い価格でXを手に入れ
ることができる。
▪ 更に、Model S、Model X両車のPlaidバージョンが同様に値下がりしており、昨日の$108,490から今日は
$89,990となっている。
▪ 他の国々でも同様に価格が下がっている。欧州全域と中国では、両モデルとも米国と同程度に値下がりしている。
electrek、9月1日(89)
43
Teslaの動向
◼ FSDを米国で$3,000、カナダで$3,500値下げ
➢Teslaは、Full Self-driving(FSD)ソフトウェアの価格を$3,000引き下げ、米国での$15,000から
$12,000になった。
✓ この値下げは他のすべての地域では反映されていない。英国では6,800ポンド、ノルウェーでは59,600krと、
本日の値下げ前と同じ価格で表示されている。
▪ 為替レートを考慮すると、FSDは米国よりも欧州の方が圧倒的に安い。
electrek、9月1日(90)
44
Teslaの動向
◼ Teslaのバッテリー寿命は頻繁な過充電に影響されないとの研究結果
➢米国内の12,500台以上のTesla車のデータにアクセスできるRecurrentの新レポートは、頻繁な急速充
電と稀な急速充電のバッテリー劣化にほとんど差がないことを明確に示している。
✓ レポートによると、Tesla車は20万マイル走行してもバッテリー容量は約12%しか減らない。
▪ Teslaの取扱説明書では、頻繁なDC急速充電がバッテリーの寿命に影響を与えるという記述はなくなっているが、
ピーク充電率を「わずかに低下させる」可能性については触れている。
electrek、8月29日(97)
45
VWの動向
◼ VWのEV苦境が深刻化 需要低迷の中、人員削減が計画される
➢VWの欧州最大のEV生産拠点ツヴィッカウが、需要低迷の中で雇用削減の危機に瀕している。
✓ VWは2018年に$1.29Bを投資し、EV生産用にツヴィッカウ工場を転換すると発表した。同工場は26カ月で
内燃エンジン車の生産からEVへの転換に成功し、労働力を安定させた。
✓ その一方で、Teslaや中国のEVメーカーといった競合がVWの本拠地(および海外)で急速に拡大し、インフレ率
の上昇と補助金の減少が需要を弱めている。
▪ 状況は悪化しており、需要は低迷し、見通しは暗い。ディーラーは、VWのMEB EV 3モデルに対する関心の低下を報
告している。
✓ VWのツヴィッカウ工場では、ID.3、ID.4、ID.5を含むMEBベースのEVが生産されている。Audi Q4 e-Tronや
Cupra Bornなど、他のVWブランドのEVもここで製造されている。
electrek、9月13日(35)
ツヴィッカウ工場の外にあるVWID.3(出典:VW)
▪ VWはまだ人員削減の可能性についてコメントし
ていないが、ザクセン州のMichael Kretschmer
知事のイベントでのコメントから、同社の計画が
リークされた。
▪ Kretchmer知事は、「今後数日、もしかしたら数
時間のうちに、不幸なニュースを耳にすることに
なるかもしれない。私たちは、VWのザクセン州で
起きているエレクトロモビリティに関することを誇り
に思っていたが、最終的には、それほど成功する
ことはないだろう。少なくとも一時的に、大勢の
同僚がそこで働けなくなる」と述べた。
46
VWの動向
◼ VW、航続距離を伸ばした2024年型ID.6 Crozz EVを中国で発売、初値は
$35,000ドル
➢VWは、3列シートの電動SUV「2024 ID.6 Crozz」を発表した。新しいVWのEVは、航続距離の向上、デザイ
ンの更新、約$35,500からの価格が特徴。
✓ 一汽VWは今月初め、ID.4 Crozzを期間限定で値下げし、$20,060(145,900元)からとした。VWは7月にも
中国でID.3を値下げし、販売台数を伸ばしている。
▪ インテリアは、12インチのセンターコントロールスクリーン、5.3インチのインストルメントパネル、ARヘッドアップディスプ
レイを備える。一方、ボタンの多くは取り除かれ、コントロール画面上に配置されている
electrek、9月11日(45)
47
VWの動向
◼ Teslaと中国は、VWをどこにも行けない道に置き去りにする可能性がある
➢Blume氏がCEOになった直後、上級幹部が中国の競争調査に派遣されBlume氏にVWは最も重要な中国市
場でEV競争に敗れ、自力で追いつく見込みがないと告げた。
✓ ドイツの外相は、「自動車産業は、我々が将来世界のリーダーになれるかどうか、またどのようにすればなれるか
という問題に直面している。自動車産業が価値創造の大きな割合を占めるわが国にとって、これは単なる経済
問題ではなく、安全保障の問題でもある」と述べている。
▪ VWがEV戦略を正しいものにする時期は迫っている。
▪ 変曲点が近づいており、VWグループは衰えつつある内燃エンジン車市場に閉じこもり、肥大化した構造を支えるだけの
台数を確保できなくなる危険性がある。
✓ 中国経済が低迷する中、中国の新たな競争相手たちは今、ヨーロッパに目を向けている。
Bloomberg、9月10日(49)
✓ 一方、Teslaが拡大を続け、自動車技術革新におけ
るリーダーシップを主張し、Mercedes-BenzやBMW
のみならず、VWの資金源であるAudiを弱体化させ
ている
▪ 売上高はTeslaの3倍にもかかわらず、時価総額は
Teslaの10分の1にも満たない。
▪ VWは、戦後ドイツの復興という「経済の奇跡」を象徴
する企業であるが、馬力よりもソフトウェアに依存す
る自動車に軸足を移すための苦闘は、ドイツがデジ
タル時代に適応する難しさを示している。
48
VWの動向
◼ VW CEO、中国EVメーカーを脅威と見なさず 海外で中国車は価格倍増
➢Blume CEOは、ミュンヘンで開催されたIAAモビリティショーで、「中国は過去数十年の間に自動車製造の
方法を学んだ」と認めたものの、VWがまだ優位に立っていると考えている。
➢VW CEOは、中国勢は欧州で中国市場の2倍の価格で車を提供していると述べた。
✓ VWグループとPorscheのCEOは、中国のEVメーカーは中国で約20%安く車を製造できるが、車両を欧州の要
件に適合させ、販売網を確立するためのコストが高いため「中国で提供しているレベルのコストを欧州で提供
することはできない」と説明した。
▪ 「われわれには車のノウハウがあり、品質レベルもある。そして、ブランドの遺産もある。新参者にはそれがない。だか
ら我々は、自分たちのポジションは十分だと考えている」とBlume CEOは述べた。
electrek、9月6日(68)
VWID 2 all EVコンセプト(出典:VW)
▪ そして、VWは競争力を維持するために、より良いポジショニングを
とる必要がある。「我々はコスト面で努力しなければならない」と
Blume氏は説明した。
▪ 最大の焦点のひとつは、EVの主要コストであるバッテリーだ。VW
は新しい統一セルによってコストを50%削減し、より安価なEVを
実現することを目指している。
▪ VWは3月、$27,000(€25,000)以下で購入でき、航続距離
279マイル(約450km)を実現する、手頃な価格のEVコンセプト
「ID 2all」を発表した。
✓ 一方、今年1Qに中国からドイツに出荷されたEVのシェアが3倍
以上(昨年の7.8%から28.2)になった
49
VWの動向
◼ 2024 VW ID.4がインフォテインメント・システムのアップグレードで航続距離
と馬力を向上させる
➢VW of Americaは本日、2024年型VW ID.4 EVコンパクトSUVの82 kWhバッテリーモデルが大幅にアップ
グレードされることを明らかにした。
✓ テネシー州チャタヌーガで製造される2024年型ID.4は、スタンダード/プロ、S、Sプラスの3つのトリム・レベル
が用意され、62 kWhまたは82 kWhバッテリー、FRまたはAWDが選択できる。
✓ 2024年型ID.4の馬力向上により、加速が向上し、航続距離も向上する
electrek、9月5日(74)
50
VWの動向
◼ 中国でID.4の価格を引き下げ、2万ドルからとなる
➢一汽VWは、新たなプロモーションとしてID.4を大幅に値下げした。
✓ この電動SUVは現在、145,900元($20,060)からとなっている。
▪ VWは2021年1月にID.4を中国で発売した際、193,900元($26,700)という価格でデビューした。
▪ VW-SAICは7月初めにEVID.3の価格を、「歴史的な低価格」キャンペーンとして大幅に引き下げた。
▪ 当初の価格から16%値下がりし、スタート価格12万5900元(約$17,500)とした。
✓ 8月、VWは、ID.3が価格プロモーション後に1万台以上の注文を集めたと発表した。
▪ ID.3の販売台数は6月の1,819台から7月には7,378台に急増した
▪ Tesla、BYDと異なり、VWはこのような低価格では、これらの車両で利益を出すことはできないだろう。(electrek)
electrek、9月4日(81)
51
VWの動向
◼ EV高性能ハッチバックの登場だ: VWはGTIを電動化する
➢1976年に発売された初代Golf GTIは、VWとして初めてフュエル・インジェクションを採用した。
✓ VWはGTIの呼称を他のパフォーマンス志向のモデルにも拡大し、VW Golf GTIは手頃な価格でありながらクイッ
クな高性能ハッチバックとして人気を博し、このセグメントを定義してきた。
▪ この呼称を将来のBEVモデルに与えることは大きな意味を持ち、VWが来るべき電動ID. GTIはその伝統にふさわしいも
のになるだろう。
▪ BEV VW ID. GTIコンセプトは、ドイツのミュンヘンで開催されるIAAオートショーに先立ち、9月3日発表された。
✓ ID. GTIコンセプトは、小型で安価なEVハッチバックであるID. 2allをベースにしている。
electrek、9月3日(84)
52
Mercedes-Benzの動向
◼ Teslaや中国自動車メーカーに対抗してBYD製バッテリーを投入へ
➢中国紙CBEAによると、Mercedes-Benzの関係者は、新たに公開されたCLA EVセダンのコンセプトは、BYDの
LFPバッテリーを搭載し、航続距離は750kmになると述べている。
✓ CBEAは、新型EVの生産を2025年に開始すると報じた
▪ 新型CLAコンセプトは、次世代プラットフォーム800V MMAを採用し12kWh/100kmというエネルギー消費量となる予定。
▪ CLAコンセプトには、ブランドのEQSやEQEセダンのような弓形のルーフラインがない。低めのルーフは空力特性を高め、航
続距離を伸ばす一方で、後席コンパートメントのヘッドルームを狭くする。
▪ 新型CLAがショールームに並ぶのは2025年前半になるだろう。
✓ MMAプラットフォームのすべての車両には、AIと機械学習を備えたスーパーコンピューターが搭載される。
▪ Mercedes-Benzによると、MB.OSソフトウェアは、SAEレベル3の自律走行システムのアップグレードに「おおむね対応可
能」だが、当初はレベル2の機能で発売されるという。
electrek、9月8日(55)、electrek、9月3日(82-83)
(出典:Mercedes-Benz)
53
Mercedes-Benzの動向
◼ G-Wagon G、より小型で廉価なBEVモデルが登場する
➢Ola Kallenius CEOは3日、Mercedes-Benzの象徴であるG-Wagonの、より小型で安価なBEVバージョンを製
造すると述べた。
✓ 次期MMAプラットフォームとMB.EAプラットフォームの組み合わせとなる可能性がある。
▪ フルサイズのBEV GクラスEQGは来年発売される予定だが、MB.EAプラットフォームは2025年まで登場しないため、小型
G-Wagonは早くても2026年まで期待できない。
▪ Mercedes-Benzの新型SUV、Gクラスの価格は$139,900からであるため、小型EVバージョンは大幅に安価になり、市場
が拡大する可能性がある。
electrek、9月4日(80)
Mercedes-Benzの電動GクラスEQGコンセプト (出典:Mercedes-Benz)
54
BMWの動向
◼ Mini EVを生産する英国工場に6億ポンドを投入
➢BMWは、Miniブランド発祥の110年の歴史を持つ工場に投資し、EVを製造する。
➢昨年自動車生産台数が1956年以来最低に落ち込んだ英国にとって、大惨事となることは避けられた。
✓ 自動車業界のロビー団体である自動車工業会(SMT)は、エネルギーコストの高騰が自動車産業が復活するため
の最大の障害だと述べている。
✓ 自動車産業は多くの困難に直面しており、その一部は規制によるものだ。
▪ メーカーにネット・ゼロへの移行を求めれば、追加コストが発生する。世界の自動車産業は純粋な自由貿易市場ではない。
Bloomberg、9月11日(42)
55
BMWの動向
◼ Vision Neue Klasseを発表:ブランドのハイテクで効率的な未来を示す
➢「Neue Klasse」は飛躍的に向上した効率性を持つ。
✓ インテリジェントな熱管理システムとともに、最適化された重量、空気、転がり抵抗による高いエネルギー効率を
特徴とする。
✓ Oliver Zipse CEOは2021年3月、EV時代を契機にBMWを変革する3段階の計画を明らかにした。
▪ 第1段階では、プロジェクト「i」の先駆けとして、i3やi8のようなモデル(特にPHEV)でEVのノウハウを量産に移した。
▪ 第2段階として、BMWはi4、i5、i7など、最も人気のあるセグメントでBEVのオプションを提供し始めた。
▪ そして今、BMWは「BMW Vision Neue Klasse」によって、その第3段階を迎える。
✓ 「Neue Klasse」によって、BMW史上最大の投資に乗り出した
▪ “航続距離が30%伸び、充電が30%高速化し、車両全体の効率が25%向上する “
▪ エネルギー密度が20%高い、新しい円形のバッテリー・セルも含まれる。
▪ 2025年に2つの新型モデルで展開を開始する予定。
electrek、9月3日(85)
56
バッテリーEV (BEV)と内燃機関車 (ICV)は全く別物
◼ 化石燃料利用のICVは、地中の炭素を酸化(CO2)しエネルギーを取り出し、
大気中に放出する
➢ICVは運動エネルギーに変換できるが、多くを摩擦、熱、音、振動等で多くを無駄に消耗している
✓ 運動エネルギー約20%
C
C + O2 → CO2 + 394KJ
CO2
エネルギー損失は、摩
擦、熱、音、振動等で
無駄に消耗している
大気
風力発電
太陽光発電
メガ蓄電設備
源泉は太陽エネルギー
※最近では、BEVの製造も再生可能エネルギーで行われつつある
BEVとICVは全く別物
57
バッテリーEV (BEV)と内燃機関車 (ICV)は全く別物
◼ 技術や作り方のみならず、事業構造、産業構造、エネルギー循環を変える
➢BEVは電気エネルギーで加速し、電気エネルギーで減速する
✓ BEVはエネルギー変換器、機械工学よりも応用物理の世界
▪ 電気エネルギーを運動エネルギーや位置エネルギーに変換する、逆も真
▪ ICVのエネルギー利用は不可逆、BEVは可逆
(mgh=0、E100)
(mgh>>0、E50)
(mgh=0、E80)
mgh
エネルギー損失は
バッテリー、モーター、
インバーター等
の熱放出
エネルギー損失は車
両摩擦、バッテリー、
モーター、インバー
ター等の熱放射
(1/2mv2=0、E100) (1/2mv2>>0、E50) (1/2mv2=0、E80)
BEVとICVは全く別物
58
BMWの動向
◼ BMWのCEO、次世代電気自動車が利益を押し上げると見る
➢自動車業界の幹部たちは長い間、EVは内燃機関自動車に比べて収益性が低いと不満を漏らしてきた。
BMWのOliver Zipse CEOは、そんな時代は終わったと言う。
✓ BMWは中国で成長しており、ライバルブランドのMercedes-BenzとAudiを合わせた台数の2倍のBEVを販売して
いるとZipse氏は述べた。
▪ BMWのEVはすべて利益を上げており、2025年以降に発売予定のバッテリー駆動車 “Neue Klasse”はさらに利益を上
げるだろうと、Zipse氏は2日に語った。
▪ 「BMWは中国で成長しており、ライバルブランドのMercedes-BenzとAudiを合わせた台数の2倍のBEVを販売している」
とZipse氏は述べた
Bloomberg、9月2日(87)
59
GMの動向
◼ Cadillac、2024年型LyriqのOTAパワーアップを発表
➢現在、FRのLyriqは340馬力と325ポンドフィートのトルクを発揮する。これにより、0-60マイル/時は5.7秒
となり、e-Tronに匹敵する。
➢AWDのLyriqは、合計500馬力と450ポンドフィートのトルクを発生するデュアルEVモーターを搭載しており、
0-60マイル/時は4.7秒で、Tesla Model Yのロングレンジに匹敵する。
➢2024年型Cadillac Lyriqは、その性能はさらに向上する。
✓ $1,200のOTAアップグレードで購入するベロシティパッケージは、Lyriq AWDのパフォーマンスをアップグレードする。
▪ 馬力は増加しないが、ベロシティ・パッケージはトルクを450ポンドフィートから524ポンドに増加させる。このアップグレー
ドにより、60マイルタイムは0.3秒短縮され、4.4秒となる。
insideEVs、9月9日(52)
60
GMの動向
◼ 2024 Chevy Blazer EV 2024の注文受付を開始、まずは2LTとRS AWDトリ
ムが登場
➢GMは2022年のCESでBlazer EVを発表し、話題を呼んだ。昨年夏、ChevyはBlazer EVを正式に発表した後、
4つのトリムを用意することを明らかにした。
➢その後、Chevyは1LTトリムの廃止を決定し、2LT AWDバリアントが、最も安価な電動Blazerとなり$56,000
から、IRA EV税額控除後、$50,000未満となる。
✓ 最初のBlazer EVは、納車に先駆けて7月にメキシコのGMラモス・アリズペ工場から米国へ出荷を開始した。
▪ 最高出力557ps、0-60mph加速4秒以下という高性能なSSトリムが最初に発売される予定だったが、Chevyは発売を
2024年春まで延期した。スタート価格は$65,995以上となる見込み。
▪ Blazer EV RS RWDバージョンは今秋デビュー予定で、スタート価格は$61,790、GM推定航続距離は320マイル。
electrek、9月7日(66)
61
Fordの動向
◼ BEV販売低迷でハイブリッドトラックF-150の生産量を倍増へ
➢F-150のHEVモデルの需要が高まっており、F-150の10台に1台がHEVである。
✓ 来年は生産台数を倍増し、HEVを$55,000+配送料で販売する予定。
✓ この動きは、今後5年間でHEVの販売を4倍にするというJim Farley CEOの計画の一環。
▪ FordはBEVの高価格に自動車購入者が反発する中BEV価格を引き下げ、野心的だったBEVの生産計画を縮小している。
▪ Fordの小型ピックアップ・トラックMaverickのハイブリッド・モデルは、販売の60%近くを占めている。この2つのモデルを
合わせると、Fordはハイブリッド・ピックアップの米国市場の4分の3以上を占める。
Bloomberg、9月13日(33)
2024年型Ford F-150パワーブースト・ハイブリッド: Bill Pugliano/Getty Images
▪ Emmert事業部長は、F-150の販売台数
の5分の1がハイブリッド車になると予想し
ている。販売台数はおよそ2倍になると予
想しており、販売規模が拡大すれば、従来
のF-150と同等の価格で販売できるよう
になる。
▪ 購入者がHEVトラックに注目しているのは、
牽引するパワーを持ちながら燃料消費を抑
える方法を提供してくれるため。
▪ $49,995から買えるBEVのF-150
Lightingで重い荷物を運ぶと、バッテリーの
消耗が早くなり、走行距離が短くなる。
▪ F-150 HEVはラインナップ中最もパワフル
な430馬力を発揮する。
62
Fordの動向
◼ Ford Mustang Mach-Eの販売が回復し、Tesla Model Yに次いで2番目に売
れたEV SUVとなる
➢FordのMustang Mach-Eの販売が8月に回復し、昨年比61%増となった。Mach-Eは、TeslaのModel Yに
次いで米国で2番目に売れたEV SUVとなった。
✓ Mach-Eは、FordがEV SUVの生産拠点のメキシコの工場を改修したため、今年前半は20%以上落ち込んだ
✓ Mach-Eは、1月に0台、2月に300台、3月に7,381台、4月に11,858台、5月に13,639台、そして6月にさら
に13,000台が生産された。
▪ これまでのところ、 4月から6月までのMach-Eの販売台数は8,633台で、Mach-Eの8月の販売台数は前年同月比
61.3%増の5,033台だった。
✓ 一方、FordのEVピックアップ、F-150 Lightningの8月の販売台数は、前年同月比で57%減少した。
▪ FordはElectrekに対し、“F-150 Lightningの生産は、ルージュEVセンター拡張のための6週間の操業停止後、7月と8
月の限定的なデリバリーで立ち上がり始めている ”と語っている。
▪ Fordによると、ルージュのEV施設は、今秋までに15万台の生産を目標に、生産能力を3倍に拡大する勢いだという。
➢販売台数が増え続けているとの報道にもかかわらず、Ford Model eのEVプログラム担当副社長は、"我々は
ディーラーに車を積んでいるだけだ "と主張した。
electrek、9月5日(73)
63
Rivianの動向
◼ OTAソフトウェア・アップデートにより、R1TとR1Sの乗り心地を改善した
➢現在、多くの自動車メーカーがEVにOTA機能を導入し、航続距離、機能、走りの質などを向上させている。
✓ 従来の自動車では、(自分で改造しない限り)購入したものをそのまま使ってきたが、EVとデジタルの時代はそれ
を変えようとしている。
➢Rivianは、OTA(Over-the-Air)アップデートによって頻繁に車両を改良してきた。
✓ Rivianは毎月新しいソフトウェア・アップデートをリリースすることを約束しているが、ここ数ヶ月はさらに多くのアッ
プデートを提供している。
➢Rivianはすべてのドライブモデルで、低速で段差やくぼみを乗り越える際の全体的なハーシュネスを最小限に
抑えながら、鋭利な物体を乗り越える際の衝撃を軽減した。
✓ 駐車場や近隣、オフロードを走行する際、スピードバンプなどを乗り越える際のジャークが軽減されていることを感
じるかもしれない。
electrek、9月14日(27)
64
BYDの動向
◼ 手頃な価格のDolphin EVを日本で発売 トヨタが独占する市場を解き放つ
➢BYDは20日、363万円($24,570)からのEV Dolphinハッチバックを日本で発売し、トヨタに真っ向から対
抗しようとしている。
✓ 日本は世界第3位の自動車市場だが、依然としてハイブリッド車を好む傾向が強い
▪ 日本で、輸入車は市場のわずか6%を占めるに過ぎない。そのほとんどはPorsche、BMW、Mercedesの高級車。
✓ Dolphinは、1月に日本で発売されたBYDのEV SUV「Atto3」とともに、同地域で2番目のEVモデルとなる。
▪ Atto 3は440万円からだが、410万円からの日産LEAFにはまだ対抗できていない。BYDは発売以来、日本で約700台
のAtto 3を販売している。
✓ BYDは、来年初頭までに日本でEVセダン「SEAL」を発売することを目指している。
▪ SEALは€45,000 ($48,000)からで、航続距離は最大570km。
▪ BYDは日本でのブランド拡大を計画しており、2025年までに100のディーラーとショールームを開設する計画
electrek、9月20日(12)
65
BYDの動向
◼ 開始価格$20,000を切るEV「Yuan Plus (Atto 3)」、大きな節目を迎える
➢BYDは、15日に50万台目のYuan Plus EVを出荷し、重要なマイルストーンを達成した。
✓ 月間販売台数が常に3万台を超え、市場投入からわずか19カ月での達成。
✓ 2023年8月時点で102,000台以上のAtto 3が輸出されている。
▪ 2022年2月に中国でデビューして以来、Yuan Plus (海外ではAtto 3)は世界的なセンセーションとなった。現在、世界
55カ国で販売されている。
▪ 7月にスウェーデンでVW、Tesla、Volvoを抑えて最も売れたEVとなった。
▪ ベースモデルは49.92kWhのBYD BladeバッテリーとフロントEVモーターを搭載し、最高出力は201ps、最大トルクは
310Nmで、航続距離は430kmとなる。価格は13万5800元(約$18,700)からとなっている。
electrek、9月15日(21)
66
BYDの動向
◼ BYDの新型EVセダンはTesla Plaidを超える最も空力的なEVになると誓う
➢BYDは最近、YangWangブランドの最新EVモデルの名称YangWang U6を発表する。
➢この新型EVセダンは、すべての市販車の中で最も低い空気抵抗係数を持つという。
✓ BYDの新プラットフォーム「e4」を搭載しており、出力1,100馬力以上の4つのEVモーターを搭載し、優れた安全
機能を備え、初値は$110,000前後で、中国で$114,000から販売されるTesla Model S Plaidを下回見込み。
▪ Cd値(空気抵抗係数)が0.195と極めて低いことが強調されている。YangWang U6がCd値0.195で市販されれば、市
販EVの中で最も低い数値となり、Tesla Model S PlaidやLucid Airを凌ぐことになる。
electrek、9月11日(44)
67
BYDの動向
◼ 2023年8月、BYDプラグインカーの販売台数が過去最高を更新
➢8月のBYD乗用車PEV販売台数は274,086台(プレミアムEV「Denza」11,515台を含む)で、前年比57.5%
増となった。
➢伸び率は2020年後半以降最低。
✓ それでも、2023年の販売台数は300万台を超える可能性がある。
▪ BYDの販売台数の圧倒的多数は中国国内であり、輸出台数は全体の数%。
▪ ここ数カ月、BEVの販売台数がPHEVの販売台数を上回っている。
✓ 8月の販売台数
▪ BEV:145,627台(前年比76%増)
▪ PHEV:128,459台(前年比41%増)
▪ 合計:274,086台(前年比57.5%増)
✓ 1-8月累計販売台数
▪ BEV:897,220台(前年比84%増)
▪ PHEV:886,132台(前年比82%増)
▪ 合計:1,783,352台(前年比83%増)
insideEVs、9月5日(77)
68
Nioの動向
◼ 新型EC6が9月のデビューに先駆けて目撃される
➢NIOの第2世代プラットフォームへの転換が完了した最後のモデルであるEC6が、9月の正式デビューに先
駆けて目撃された。
✓ NIOのCEOであるWilliam Li氏は、新型EC6は発売後、このセグメントで「主要な市場シェアを独占するだろう」
と考えている。
▪ EC6には、NIO標準の75 kWh、100 kWh、150 kWhのバッテリーが用意され、サブスクリプション・サービスも選択でき
る。最大出力482psのツインEVモーターを搭載する。価格はまだ明らかにされていない。
▪ NIOはラインナップを最新のNT 2.0 EVプラットフォームに移行しており、高度なADASを可能にする4つのNvidia DRIVE
Orinシステムオンチップ(SoC)を搭載したNIO Adamスーパーコンピュータを搭載している。
electrek、8月31日(94)
69
XPengの動向
◼ 2024年にさらに3つの欧州市場に進出する計画を発表
➢XPengのヨーロッパ進出は、ノルウェーでP7セダンから始まり、2021年夏に最初のデリバリーを開始した。
✓ 2022年2月までに、オランダ、スウェーデン、デンマークの新市場で小売契約を締結し、正式販売に先駆けて
ブランドの認知度を高め、各市場の顧客ニーズを把握することを意図した。
✓ これらの欧州市場では2023年にP7がG9とともにリフレッシュされ、今年初めに販売が開始された。
▪ ミュンヘンで開催されたIAA MobilityでXPeng Motorsが次に狙っている具体的な新市場が判明した。2024年にドイ
ツ、フランス、イギリス(右ハンドル)の市場への進出を計画している。
✓ 欧州のほとんどの市場ではXPengのEVはまだあまり知られていないが、7月にはVWグループと提携し、中国で
のEV製造を支援することを発表し、本格的なスポットライトを浴びた。
✓ XPengは2023年第2四半期も損失を計上したが、複数の市場でTesla Model Yの明確なライバルとなっているG6の追い
風を受け、販売台数は着実に増え続けている。
electrek、9月4日(79)
XPengのSUV「G9」 / Credit: XPeng Motors
70
Geelyの動向 (Lotus)
◼ Lotus、Porsche Panameraに似たEVセダン「Emeya」を発表
➢Geelyが所有するLotusは7日、SPACとの合併に合意した後、3年以内に3種のモデルを発表すると約束して
いた最初のモデル、Emeyaセダンを発表。
✓ Emeyaは、ゼロから時速100kmまで2.8秒以下で加速し、PorscheのBEV Taycan Turbo Sとほぼ並ぶ。
▪ Emeyaは、LotusのLife Style EVラインナップのフラッグシップモデルとなり、中国武漢工場で、来年初頭から生産開始。
▪ Emeyaは、約$100,000以上で販売されているEletreと同様の価格設定となる。
Bloomberg、9月8日(53)
71
Geelyの動向 (Volvo)
◼ 来年ついにディーゼル車を廃止し、BEVの未来を選ぶ
➢来年初頭発売されるディーゼル車がVolvo最後となる。
✓ 昨年、Volvoの販売台数のうちディーゼル車はわずか8.9%で、BEVやハイブリッド車が大半を占めていた。
▪ 2019年のVolvoの販売台数の大半をディーゼルエンジン車が占めた。7月にはわずか14%にまで落ちている。
▪ Volvoのディーゼル車生産終了の決定は、自動車業界と消費者の嗜好がいかに急速に移行しているかを示している。
➢VolvoはC40 Recharge、XC40 Recharge、EX90に続き、これまでで最も小型で最も安価なEV SUV、EX30を
発表した。
✓ 来年から納車が開始され、一部の市場で受注が開始される予定のEX30は$35,000前後から販売され、航続距
離は最大275マイルと予想されている。
electrek、9月19日(15)
Volvo EX30(出典:Volvo)
72
Avatrの動向
◼ CATLとHuaweiのプレミアムEV新興企業Avatr、セダンの発表に続きEU投入を
発表
➢CATL、Huawei、長安などの大手ハイテク企業が支援するAvatrは、同社の2番目のEVモデル「12」(「ワン
ツー」と発音)のデビューに続き、欧州でEVを販売を発表し、欧州でEVを製造もする意向。
✓ このセダンは、本来は中国企業3社によって中国で製造されるが、11 SUVの兄弟車とともにミュンヘンのスタジオ
で設計された。
✓ Avatrは、CATLの新しい急速充電ShenXing LFPセルを導入する最初の自動車メーカーのひとつになることを確認
しているが、12セダンに搭載されることは確認していない。
electrek、9月8日(57)
クレジット:Avatr/微博
Hyundaiの動向
◼ Tesla並みのギガプレスを開発し、EVの生産とコスト削減を目指す
➢Teslaはギガ・キャスティングを使ってコストを約30%削減したと言われている。
✓ HyundaiはTeslaを参考に、同社のギガ・キャスティングに倣った新しいEV生産方式を計画している。
▪ 同社はすでに2023年8月21日、米国特許商標庁に「Hypercasting」の商標を申請している。
✓ 中国の吉利汽車はすでにZEEKRモデルの製造にこの方法を導入している。
✓ トヨタ、VW、Volvoなど、複数の自動車メーカーが同様のプロセスの導入を検討している。
➢Hyundaiは、12日に韓国の労働組合と暫定的賃金協定を結び、"将来の成長のための特別協定 "に合意。
✓ その目的は、既存のICE製造工場を “将来の自動車のための中核製造拠点 ”に転換するための国内投資を促
進すること。
▪ Hyundaiは、独自の鋳造・加工・組立工場を開発することを決定し、2026年の生産を計画している。
▪ TeslaやBYDのようなEVリーダーに追いつくために、Hyundaiは生産ネットワークを変革する機会を見出している。
73
electrek、9月12日(37)
Hyundai Santa Cruz クロスオーバー・トラック・コンセプト(出典:Hyundai)
Kiaの動向
◼ KiaのEV「Ray」、韓国で6000台の予約注文を獲得、価格は$20,400から
➢Kiaは21日、新しいエントリーレベルの都市型EVを発売した。予約注文は8月24日に開始。(日産サクラは
$16,000から)
✓ 初代Ray EVはKia、そして韓国初の100%EVで、2011年に発売された
74
9月21日 (6)
▪ ガソリン車のRay CUVに近いモデルとして、「韓国モーター界の新時代
を築いた」
✓ 最も安価なEVモデルであるKia Ray EVは、約$20,400(約2,735万
ウォン)のスタート価格で、韓国で6,000台の予約注文を記録した。
▪ 35.2kWhのLFPバッテリーを搭載し、エアロダイナミクスを改善した新
型Ray EVの航続距離は最大205km、市街地走行では、233km。
▪ すべてのシートをフラットに折り畳むことができる。
▪ エアコンやオーディオなどの電気機器を、長時間運転しなくても使用で
きる。この機能は、仕事、キャンプ、休憩などに利用できる。
Kiaの動向
◼ Kia EV9、米国デビューを前にプレミアム価格と品質問題で販売鈍化
➢有望なスタートにもかかわらず、Kiaの新しいフラッグシップEV9の販売は、EV SUVの勢いを鈍らせる高価
格と品質問題で、販売台数は7月から300%以上減少し、このEV SUVが本国市場で人気を失ったことを
示唆している。
✓ 韓国国土交通省によると、KiaのEV SUVはロールアウト中に、ランプ制御信号、充電制御、その他のシステムな
ど、いくつかの品質問題が発生した。Kiaは所有者に無償で問題を修正した。
75
electrek、9月7日(63)
2024 Kia EV9(出典:Kia)
76
トヨタの動向
◼ 最新ビデオで新型コンパクト電気SUVを予告
➢トヨタは最近のティーザー映像で、新型コンパクトEV SUVを紹介した
✓ 7月までのトヨタの販売台数580万台のうち、EVは1%に満たない。
electrek、9月21日 (5)
▪ トヨタは初のオール電化車bZ4Xの展開で苦戦を強いられたが、次世代モデル
が競争の場に立てると信じている。
✓ 2026年までに航続距離を500マイル近く(800km以上)まで伸ばす先進
的なバッテリーを搭載し、次世代EVモデルがより効率的なものになると宣
言している。
77
トヨタの動向
◼ 新技術の採用推進を続ける
➢バイポーラ型LFP(リチウム鉄リン酸塩)バッテリー@貞宝工場
✓ 2026年か2027年にBEVのフルラインナップとともに展開す
ることを目指す。
➢ギガキャスト@明知工場
✓ 溶かしたアルミニウムを4,000トンの圧力で鋳造し、自動車の
シャーシの大部分を作る。
✓ EVシャシーを3つのパーツで構成できるようになる。
▪ 公開されたプロトタイプは、1/10スケールで高さ50cmだった
➢「自走式BEV組立ライン」
✓ EVはガソリン車と異なり工場内を走っても有害なガスを充満
させたり、作業員を危険にさらしたりすることがないため、モー
ターと車輪を装備して生産ラインを自走し、産業用ベルトコン
ベアを不要にする。
Bloomberg、9月19日(13)、electrek、9月19日(14)
トヨタの貞宝工場: 出典:トヨタ自動車
トヨタの明知工場: 出典:トヨタ自動車
78
トヨタの動向
◼ 生産シフトのために技術部門を刷新
➢James Kuffner氏がWoven by ToyotaのCEOを退任し、後任には、2019年にトヨタのトップサプライヤーに
よって設立されたJ-QuAD Dynamicsを率いてきた隈部肇氏が就任する。
✓ Kuffner氏は、トヨタの新しいソフトウェアを研究・開発する新設のソフトウェア開発センターのシニアフェローとして、
トヨタの組織に残る。
▪ Kuffner氏は豊田章男氏にスカウトされ、2016年にCTOとしてトヨタ・リサーチ・インスティテュート (TRI)に入社。
✓ Kuffner氏がWoven by Toyotaから退いたのは、佐藤恒治氏がトヨタのCEOに就任してから約5ヶ月後のことで、
佐藤氏は直後に新経営陣を発表し、CTOに中島弘樹氏を任命した。
➢トヨタは、世界の産業界がカーボンニュートラルの実現を急ぐなか、EVの生産を拡大すると宣言している。
✓ トヨタは、Wovenが開発した技術、特に車両を接続し自律走行を可能にするソフトウェアを自社の製品ラインナッ
プに導入する方向で動いている。
Bloomberg、9月7日(59)
79
トヨタの動向
◼ Hilux、水素燃料電池プロトタイプ、推定航続距離365マイルでデビュー
➢同社は年内に10台を製造する予定。
✓ トヨタは10台のプロトタイプをテストし、ハイラックスの頑丈なレガシーに見合うモデルであることを確認する予定
▪ トヨタは燃料電池ピックアップの可能性とリスクを理解したいと考えている
✓ このHiluxのパワートレインには、トヨタMiraiの部品が使用されている。水素を充填するまでの航続距離は365マイ
ル(約588km)だという。
▪ ターボディーゼル2.8リッターエンジンを搭載したオーストラリアのHiluxの水素充填走行距離は、約715マイル(1,150km)
✓ 画像によると、水素タンクは、キャビンが収まる位置のフレームレールの間に収まっている。他の燃料電池コン
ポーネントはボンネットの下、通常は内燃エンジンがある場所にある。バッテリーは後部にある。
✓ トヨタはまた、Land CruiserのFCVバージョンを作るかどうかも検討している。
▪ PHEVやBEVバージョンも可能性がある。現時点では、これらのうちどれが実際に生産されるかは明らかではない。
insideEVs、9月5日(78)
80
トヨタの動向 (Lexus)
◼ Lexus、EV時代の競争相手としてTeslaを「謙虚に」見据える
➢Lexus社長の渡辺氏は、LexusはTeslaの業績を「謙虚に見習い、学んでいく」と語った。
✓ 「2026年には、車両のモジュール構造を刷新し、生産方法を大幅に変更し、ソフトウェア・プラットフォームを完全
に再構築した次世代BEVを投入する」(渡辺氏)
▪ Lexusは2030年までに年間100万台のEVを販売し、2035年までにBEVのラインナップを揃えることを目指す。
▪ トヨタとLexusを合わせた昨年のEV販売台数は24,466台だった。全体の販売台数950万台以上と比較すると、EVの
シェアはわずか0.26%に過ぎない。
▪ 2023年1~7月までのEV販売台数は7,400台強で、トヨタとLexusの合計販売台数の1%にも満たない。米国では、
Lexusは初のEVモデルであるEV SUV「RZ」を2,068台しか販売していない
✓ トヨタは、2026年に発売予定の次世代EV用バッテリーが、bZ4Xと比較して20%のコスト削減を実現しながら、
航続距離を約500マイル(800km以上)にすると宣言している
9月21日 (7)
Lexus RZ(出典:Lexus)
81
日産の動向
◼ 試合は継続している: 日産アリヤとの1週間
➢日産がEVレースで先行していると確信させるには不十分だが、彼らはまだゲームに参加している。
✓ Ariyaを真に際立たせているのは、インテリアデザインの細部へのこだわりだ。
➢Ariyaの最大充電速度は150kwだが、ネット上の独自テストによると、充電速度は50%までは130kwで安定
し、90%では70kwまで低下する。
✓ 一方、Mustang Mach-Eは150kwで充電するが、それは最初の2~5%の間だけで、その後、100kwまで下がり、
しばらくは75kwまで下がり、最終的にはチョロチョロ充電するのみで、Ariyaの方がよい。
▪ トヨタのBZ4Xは1日に2回しか急速充電できない。
electrek、9月7日(64)
82
ホンダの動向 (東風ホンダ)
◼ ホンダJV、中国でEVの新ブランドを立ち上げる初の海外パートナーとなる
➢東風ホンダは今週、新しいEVブランド「Lingxi」を立ち上げ、中国で全く新しいEVブランドを立ち上げた最初の
外国合弁会社となった。
✓ 東風ホンダは発表会で、「電動化された新しいブランドイメージで、我々は "価値創造企業 "へと変身する旅に邁
進している」と述べた
✓ 新しいスマートドライビング体験を継続的に提供する「Lingxiインテリジェント・プラットフォーム」の2つの「魔法の武
器」は、新しいバッテリー安全システムと没入型スマートコックピットになると述べた。
▪ 東風ホンダは、先進的なコンセプト、技術、デザイン、サービスを駆使して、中国EV市場の「新合弁時代」をリードする計画。
▪ Lingxiブランドは、新しいEVプラットフォームを使用し、価格と位置づけの面で現在のe:NSとは異なるものになる。
✓ 東風ホンダは、2025年までに製品の半分を電動化し、10年後までに10車種以上の完全電動化モデルを投入
すると見込んでいる
9月22日 (2)
83
大型トラックの動向 (Daimler)
◼ 新型EVトラック「RIZON」は、自動車を運転しているような感覚を味わえる
➢Daimlerは最近、ゼロエミッションに特化したクラス4-5の中型トラックブランド、RIZONを立ち上げた。
✓ 加速感はディーゼル・トラックよりも速く、ギアがないためスムーズで、ディーゼル・エンジンがないため静かだ。
▪ 回生ブレーキは調整可能で、最高設定では十分に強力だが、特に荷物を満載した場合、もう少し強くしてほしかった。
✓ 今のところ、Rizonは4つのモデルを用意している。
▪ e16とe18の2つのサイズ、MとLの2つのバッテリー構成である。航続距離は用途、構成、積載量に大きく依存するため、
一概に数字で示すことはできないが、「M」バージョンは70~110マイル、「L」バージョンは110~160マイル程度が目安。
▪ DaimlerやTeslaなど多くの企業が開発に携わっている次期メガワット充電システム(MCS)を待っている。
▪ 死角警告、緊急ブレーキアシスト、車線逸脱警告など、豊富な安全機能が標準装備されている。
✓ 「$150,000台の仕様になる」という。
▪ これはディーゼル・トラックの後継車よりも高価だが、政府のインセンティブが利用可能で、インフレ削減法による最大4万
ドルのインセンティブや、カリフォルニア州など一部の州では追加インセンティブが利用できる。
▪ もちろん、義務期間中の燃料費やメンテナンス費も節約できる
electrek、9月3日(86)
84
バッテリーの動向
◼ 2023年上半期、EV用電池サプライヤーはCATL、LGES、BYDが上位に
➢リチウムイオンバッテリーの自動車需要は昨年約65%増加し、2021年の330GWhから550GWhに拡大。
➢2023年1月1日から6月30日までの電池容量トップはCATLで、93GWh近くを供給しており、2023年には
200GWhに達する可能性が高い。
✓ 49.4GWhで3位のBYDは、前年比2倍の販売量を記録しており、将来的には2位になる可能性もある。
▪ パナソニックは2019年までシェア30%以上であったが、Teslaへの依存度が高く、つい最近まであまり投資をしていな
かったので、現在28.1GWhで4位である事は驚くことではない。
insideEVs、9月11日(48)、Autovista24、8月24日(99)
85
バッテリーの動向 (リチウム)
◼ 中国リチウム鉱山オークションの狂気の世界
➢中国のリチウム埋蔵量は世界の一部に過ぎないが、国内の深鉱権オークションでは、膨大な数の入札が行
われ、開始価格の1000倍以上を約束した買い手が支払いをせずに立ち去る。
Bloomberg、9月13日(31)
✓ 背景には、価格のジェットコースターがある。高額で落札しても、
価格が下がりすぎてプロジェクトが経済的に成り立たなくなると
いった事が起こっている。
▪ 2月のオークションで新疆中鉄新材料有限公司が60億元で同自治
区鉱山の探鉱権を落札したが、その後支払いに応じなかった。
✓ 8月、四川省で2つの鉱山で激しい競争により価格が高騰し、来
月雲南省でのオークションの行方が注目される。
▪ 内蒙古大中鉱業が、開始価格の1,300倍を超える42億元
($580M)で同省のバーカム鉱山の権利を落札した。オークション
には11,000件以上の入札があった。2番目の鉱山には10億元の
値がつき、四川省エネルギー産業投資集団の子会社が開始価格
の1800倍近くを支払った。
▪ 今度の雲南省でのオークションでは、入札者はオファーが一定レベ
ルに達したら手付金を預ける事になった。
✓ 「中国は国内のリチウム資源の探査と開発に力を入れている。重
要鉱物の供給を確保するため、地政学的リスクや世界中の保護
主義的な動きに対抗する二重の保険として、採掘と加工の両方
を拡大したいと考えている」(Rystad)
86
バッテリーの動向 (ブラック・マス)
◼ EV業界が「ブラックマス」について語る理由
➢「ブラックマス」とは、使用済みEVバッテリーやバッテリー工場から出るスクラップ
をリサイクルする際の中間生成物
Bloomberg、8月28日(98)
➢現在、自動車メーカーのブラックマスへの関心は確実に高まっている。
✓ すでに、BMW、Ford、Mercedes-Benzなど、EVバッテリーのリサイクル機会を探るための提携や合弁事業を発
表している企業もある。
▪ Glencoreは5月、カナダのリサイクル企業Li-Cycleとイタリアのサルデーニャ島でブラックマスを処理する計画を発表。
▪ BASFは来年ドイツでブラックマスを生産する予定。
▪ TechMet-Merrcuriaは、ブラックマスの世界的な販売を支援するため、米国のリサイクル業者との合弁事業に合意。
✓ ニッケルやコバルトを含まないLFP電池の市場価値は低いため、LFP電池のリサイクルは低コスト化が必要。
87
バッテリーの動向 (CATL)
◼ CATL、航続距離700kmの神行(ShenXing)LFPバッテリーを欧州で生産する
➢CATLは間もなく、ShenXingバッテリーの生産をヨーロッパの2つの地域に移す意向だが、このバッテリーを
EVに搭載する自動車メーカーについては語っていない。
✓ ShenXingバッテリーはドイツとハンガリーの現地工場で生産されるとメディアに語った。
▪ それに先立ち、今年後半には中国で大量生産が開始される予定だ。
▪ CATLのドイツ工場は2022年後半から稼働しているため、まずはドイツだが、ハンガリーはあと2~3年は建設が完了し
ないだろう。
✓ 最大航続距離700kmの新型急速充電セルは、早ければ2024年にもEVモデルに搭載される見込みだ。
▪ しかし、どの自動車メーカーのどのモデルかについては、CATLは明言しなかった。
▪ 但し、現在の顧客であるBMWとTeslaについて具体的に言及し、ShenXingセルは現在使用されているニッケル・マンガ
ン・コバルト(NMC)製の円筒形セルよりも低コストで、競争力のあるエネルギー密度を提供すると述べた。
electrek、9月5日(75)
88
バッテリーの動向 (Gotion)
◼ イリノイ州に$2BのEVバッテリー・ギガ工場を建設し、数千人の雇用を創出
➢Gotionの新工場はイリノイ州史上最大のEVバッテリー技術への投資となる。
✓ Gotionは1回の充電で1,000km(621マイル)の航続距離を約束する新しいリチウム-鉄-マンガン-リン酸塩
(LMFP)バッテリーを開発している。
▪ 直近では、VinFastのエネルギー部門であるVinESとの合弁事業を通じてベトナムに進出している。
✓ 完成すれば、10GWhのリチウムイオンパックと40GWhのリチウムイオンセルを生産し、米国のEVサプライチェー
ンを支える最新鋭の施設となる見込み。
▪ イリノイ州は、Gotionの優遇措置全体が$536Mで、州のREV(Reimagining Energy and Vehicles)を通じて今後30年
間で$213Mの税制優遇を受ける資格があることを明らかにした。
electrek、9月8日(58)
89
バッテリーの動向 (Hyundai/LG)
◼ HyundaiとLG、米国ジョージア州のEVバッテリー工場に$2Bを追加投資へ
➢自動車メーカーのHyundaiとリチウムイオン電池メーカーのLGESは、5月にソウルのLGES本社で覚書に調
印した。
✓ EV工場とバッテリー工場を合わせると、ジョージア州への投資額は$7.5Bを超え、新たに$2Bが投入される。こ
れにより、今後8年間で創出される新規雇用の数は8500人に上る。
▪ ジョージア州はバイデン大統領が覆した元々共和党州
✓ バッテリーの生産は、早ければ2025年末に開始される予定。
electrek、9月1日(91)
90
バッテリーの動向 (大型トラック向け)
◼ $2-3BのEVトラック用バッテリー工場が米国に建設される
➢Daimler、Cummins、PACCARは、商用EVトラック用のバッテリーセルを米国で製造する合弁会社を設立する。
✓ 総投資額は21GWhの工場で$2B~$3B程度と予想され、当初はLFPバッテリー技術に重点を置く。
✓ 各社、合弁会社の30%を所有し、EV用LFP電池セルを製造する中国のEVEエナジー社は、合弁会社の技術
パートナーとして10%を出資する。
electrek、9月7日(67)
91
◼ わずか10年余りでスーパーチャージャー5万台のマイルストーンに到達
➢Teslaは、わずか10年強で世界中に5万台のスーパーチャージャーを配備した。
✓ これらの50,000のストールは、北米、ヨーロッパ、中国を中心に、世界中の約5,500箇所のステーションに設
置されている。
▪ Teslaはまた、充電ステーションに太陽光発電とバッテリーを追加することで、より多くの再生可能エネルギーでスー
パーチャージャーに電力を供給するようになると予想されている。
electrek、9月8日(56)
充電インフラの動向 (Tesla)
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