LTSpiral #2 で発表したものです。今のところソースコードは含んでいません。

1. 簡単なものこそBDDで！(for LTSpiral #2) By しずと (Ryo Nagai) @shizuto_a 2010/11/27 簡単なものこそBDDで！ 1

2. Person(:Shizuto).introduce 組込み系のソフトやさん だいたいC。ログ解析などでTclとかRubyとか。 元数学やさん 整数論(数論幾何)やってました。 言語好き 日本語 英語 フランス語 タガログ語 Ruby 2010/11/27 簡単なものこそBDDで！ 2

3. 伝えたいこと 仕事の補助にRubyで小物ツールを作っていました。 ある日、RSpecなるものを発見。 使ってみた。 効率が上がった！ これはぜひとも紹介せねば！ そんなわけでRSpecの紹介です ……と、いきたいところですが Ruby勉強会じゃないので、BDDに焦点を当てます。 2010/11/27 簡単なものこそBDDで！ 3

4. BDDって何？ Behavior Driven Development ビヘイビア(振舞い)駆動開発 スペックファースト TDD(テスト駆動開発)+ α 「テストとして動く仕様書」 2010/11/27 簡単なものこそBDDで！ 4 仕様書 テスト スペック

5. BDDのためのツールの例 RSpec (Ruby) 今回の例はRSpecで書きます。 Cucumber (Ruby, 他) 小物ツールではたぶん使わない。 ごめんなさい、Ruby以外のBDDはあんまり知りません。 C,Java,PHP,JavaScript,.NET もいろいろあるみたいです。 ○○Specとか、JBehaveとか、Specterとか。 2010/11/27 簡単なものこそBDDで！ 5

6. 開発はじめ 2010/11/27 簡単なものこそBDDで！ 6 では、実際にBDDやってみましょう。 題材は、動物園のモデル化です。(動物と、ケージと) ↓ 写真はマニラ動物園

7. Programming テストを書いて、失敗するのを確認。 ソースは何も書いてないからね。 テストが通るように、コードを書く。 成功するのを確認。 Green! テストを追加、そして失敗するのを確認。 テストが通るように、コードを書く。 成功するのを確認。 All Green! 2010/11/27 簡単なものこそBDDで！ 7

8. うれしいことその1 どう作ればいいか分からなくても、まず作り始められる。 とにかく手が動く。 少し作ってみると、どう作るかも考えやすくなってくる。 ここまではTDDのうれしさ。 2010/11/27 簡単なものこそBDDで！ 8

9. 余談：スペックを何語で書くか がんばれば日本語でもできるけど・・・ “The common language in the scientific world should be poor English, just as I am speaking now.” 科学の世界はそう。 数学の世界もそう。 ITの世界でもたぶんそう。 なので、僕はRSpecは英語で書きます。 そもそもRSpecは英文法に近くなるように設計されてるし…… Cucumberとかは日本語でもいいかも。 2010/11/27 簡単なものこそBDDで！ 9

10. プログラミングのつづき では、開発を進めていきましょう。 2010/11/27 簡単なものこそBDDで！ 10

11. Programming 中身がだんだん大きくなってきた。 今までのコードもちゃんと動いてるだろうか。 All Green! (or ...?) アルゴリズム変えたくなった！ 変えてみよう。 All Green! (or ...?) 2010/11/27 簡単なものこそBDDで！ 11

12. 作る途中のうれしさ 作るたびにレグレッションテスト(退行テスト)ができる。 気軽にリファクタリングできる。 臭いを嗅ぎつけたら、勇気を持ってリファクタリング！ これもTDDのうれしさ。 2010/11/27 簡単なものこそBDDで！ 12

13. Programming さらにプログラミングを進めて、できあがり！ 仕事もはかどって、めでたしめでたし。 サンプルが実用的じゃなくてすいませんでした。 2010/11/27 簡単なものこそBDDで！ 13

14. それで、後日 使う環境が変わった！ (例えばRuby 1.8.7 ->1.9.2) 何かが変わっていて動かない！ 前に使ったあのツールを使いたい！ でも、どう使うんだっけ？ 今回のデータもそのまま使えるっけ？ 他に使いたい人が現れた！ 使い方を教えている余裕がない。 改造して使いたいらしいけど、あの人Ruby知らないはず…… 2010/11/27 簡単なものこそBDDで！ 14

15. BDDで作っていればスペックがある！ スペックは仕様書 それぞれが何をしているか書いてある。 考え方が分かれば、他人は他の言語に移植できるかも。 どこまでケアしているかが書いてある。 スペックはマニュアル 使い方が書いてある。 スペックはテスト どれだけ実装できているかは動かせば分かる。 どこが動かないのか、一目瞭然。 2010/11/27 簡単なものこそBDDで！ 15

16. Programming, once more では、あらためてソースとスペックを見てみる。 いろいろ作り込みを考えてみよう。 1匹(1頭)なのに複数形なので直したい。 Mouseクラスを追加しよう。 ちなみに、mouseの複数形は？ 特定の種類の動物が何匹いるか調べたい。 ケージから出したい。 複数のケージを合併させたい。 さあ、軽い気持ちで追加できる？ 2010/11/27 簡単なものこそBDDで！ 16

17. さらにいいこと テストしやすいコードを強要される。 最初は窮屈かも。 でも、だんだん慣れてくる。 改良したり直したりしやすいコードを自然と書くようになる。 やりたいことに素直なソースを強要される 最初は窮屈かも。 でも、だんだん慣れてくる。 後で読みやすいコードを自然と書くようになる。 2010/11/27 簡単なものこそBDDで！ 17

18. まとめ 2010/11/27 簡単なものこそBDDで！ 18 テストファーストは開発しやすい。 テストをスペックにしておくと何かとうれしい。 スペックファーストしていると頭がよくなる。 だから、簡単なものこそBDDで！

19. おしまい 2010/11/27 簡単なものこそBDDで！ 19 興味がある方はRuby勉強会@関西もどうぞ。 次回は12/4 京都女子大学 S108にて 僕もいち参加者で、スタッフではないですが・・・