Using Social Network Service On The Internet In Mihama-Minami Elementary School, Urayasu
- 2. 3・11大震災の教訓
都心に帰宅困難者として取り残された
保護者が多数。情報不足で学校のウェ
ブサイトにアクセスが殺到
学校の緊急連絡メールシステムは機能。
しかし、地域の情報(給水車、小売店
の営業状況など)は共有されず
学校に避難してきた地域住民を、学校
の先生たちが全然知らなかった・・・
学校と地域住民とのつながりが希薄
- 3. 従来のネットワーク
PTA 学級単位の 学校
連絡網
緊急連絡
? メールシステム
お父さんたち
(PCユーザー)
地域住民
?
• 学校は災害時/一方通行の連絡のみ、しかも1家庭1つの携帯しか登録できない
• 通常の連絡メールは学級委員さんが掌握、PTAは紙の配布しか連絡手段なし
• そして、いずれにせよお父さんたちや地域住民にはまったく情報が届かない
- 4. 「情報化」の基本方針
情報の発信権限はなるべく多くの人に
情報の集約拠点はなるべく1つに
情報の受信手段はなるべく多様に
平時に皆に使われていないシステムは、
いざという時の役にも立たない
- 5. 新たなネットワーク(1)
PTA 学校
学級単位の
連絡網
• PC、スマホ、携帯などどんな端末にも配信できるメールシステムをPTA
主体で構築し、学校の緊急連絡メールを統合
• 各家庭1台のルールを撤廃し、何人でもいくつでもメアドを登録できる
ように(→お父さんへの情報配信を強化)
• 学校教職員、PTA役員、学級委員に配信権限を付与。個人情報に触るこ
となく、さまざまな目的のメール配信が可能に
- 6. 新たなネットワーク(2)
ウェブでの情報発信・共有は、3層構造:
対象者 必要な情報 使用ツール
PTA本部・ • メンバー同士の連絡や意 ソーシャル
専門委員会 見交換 ネットワーク
etc. • 作成した会議資料の共有 (facebook)
• 子どもたちの様子やイベ
ントの報告
在校生 認証制限
• PTAからの連絡(議事録・ ウェブサイト
保護者
おたより等) +メルマガ
• ボランティアの募集
地域住民・ • 学校の魅力の紹介
公開ウェブサイト
入学予定者 • 防災・防犯関連の情報
- 7. facebook導入の効果
最大の効果は「非同期コミュニケーション」
• facebookをもっとも使い倒すのは専業主婦のお母さん
• だが、SNS活用に本当にメリットを感じているのは、
活動時間に制約の大きい兼業主婦のお母さん
活性化するチームも出る一方、停滞するところも
• ルーティンワークがほとんどの委員会では、導入して
もまったく使われず
• プロジェクトベースで活動する委員会では、アジェン
ダやスケジュールを決めて動かせるリーダーがいるか
どうかが有効活用のカギ
目的のないままSNSに集まっても、何も起こら
- 8. 地域連携はイベントで
12年度は「ワークショップ大会」を開催
• 「家庭でも学校でも子供たちが普段できない体験をさ
せる」をコンセプトに、半日の「ワークショップ大
会」を開催
• ワークショップのアイデアを保護者から募り、さらに
運営サポートも募集(すべてネットで)。すると、地
域に隠れていたリソースと保護者とがつながった
ボランティアを集めて行うイベントで、地域
に隠れたリソースを発掘し、保護者や学校と
- 9. まとめ
コミュニケー ツールでカバーす
ションツール
の機能
∝ る集団のコミュニ
ケーション濃度
この法則に逆らっても、ツールは機能しない
ツールの機能の高さ:
SNS > ウェブ > メール > 紙のチラシ
巻き込みの手順:
① 広く薄くカバーする媒体で情報を発信
② リアルイベントで発掘・巻き込み
③ プロジェクトを立ち上げSNSにのせる!