調査の趣旨と目的 良いまちをつくり、移住定住を推進する ためには、移住希望者、移住者、島民、 転出者など、それぞれの人の動向や現状 をしっかり理解することが必要です。「移住希望会員登録」「転入届 提出」「転出届提出」のタイミングでア ンケート調査を実施し、移住定住に関す る現状を把握することを目的とします。 調査方法 移住希望者の動向調査に関しては、ホーム ページ「島ぐらしガイド」に移住希望者会 員として登録頂く際にアンケートを実施し ました。2018年1月1日～2019年2月28日の 間での結果と、転入届/転出届提出時に配布した調査票の結果から、合同会社PLUCKが作成。

1. 転入出アンケート2019-2020
報告書
合同会社PLUCK

2. ・回収できたアンケートは72件
・転勤以外を理由にした転入者(移住転入者) 35件
・転勤を理由にした転入者(転勤転入者) 37件
・移住者は関東エリアからの単身者が多く、豊かな自然や暖かさ、島ぐらしへの憧れが移住の動機
・転勤者は沖縄県内からの単身者が多い
・両者ともに～3年程度の滞在を予定。従事する産業は公共サービスがメイン。仕事の充実や良好な人間関係、
医療の充実を期待している
転入

3. 移住転入者と転勤転入者の割合
概ね半々
n=71

4. 性別
n=34 n=37
概ね半々

5. 年齢
～30代が6～7割
n=34
n=37

6. 帯同者
単身者が8割程度
n=34
n=37
n=71

7. 出身
n=34 n=37
移住転入者は6割が県外出身
転勤転入者は6割が県内出身

8. 転入前にいた自治体
移住転入者は7割が県外から転入
転勤転入者は7割が県内から転入
n=34 n=37

9. 移住転入者の出身地
関東が過半数n=22

10. 移住転入者が転入前にいた自治体
関東が過半数n=24

11. 移住予定期間
移住者は5割程度が～3年を予定。3割程度は未定
転勤者は7割程度が～3年を予定
n=34 n=37

12. 移住転入者の転入前後の職業・業種
公共サービスが6割
母数が少ないが強いて言うなら
・民間→公務員が増加
・正社員→非正規が増加
・学生→社会人が増加
といった傾向が見える
n=32 n=24
n=30 n=28

13. 転勤転入者の転入前後の職業・業種
職業、業種は変わらず転入
n=36 n=27
n=36 n=27

14. 移住転入者の転入理由や動機
1位 自然環境に惹かれた
2位 島ぐらしがしたかった
3位 暖かい気候／田舎暮らしが
したかった
5位 良い仕事があった
「家族の都合」「生活費が割安」は
該当せず
n=33

15. 転入前の来島回数
移住転入者の7割、
転勤転入者の5割が転入
前に来島
回数は1～3回が7～8割 n=33 n=37
n=21 n=19

16. 参考にしたメ
ディア
・町役場HPはともに4～5割
・島ぐらしガイドは移住転入者には
見られているが転勤転入者には
あまり見られていない
n=33 n=31

17. 参考にしたメディア
【HP】
久米商船
小中学校
Youtube
公立久米島病院
【その他】
人事異動
住んでいる友人に聞いた
友人
地元だから
友人
実家があるので
面接で訪れ案内して頂いた
人から聞いた
地域みらい留学
知人
何も参考にしなかった
職安からの紹介

18. 期待するこ
と
良好な人間関係、
仕事の充実、医療
の充実に期待値が
高い
n=34 n=33

19. ・回収できたアンケートは72件
・転勤以外を理由にした転出者(移住転出者) 25件
・転勤を理由にした転出者(転勤転出者) 47件
・移住転出者は県外出身者に加え、学校卒業後就職や進学に伴う久米島出身者がボリュームゾーン。離島以外での
生活の憧れに加え、友人知人からの誘いが転出のトリガーになるよう。
・転勤転出者は家族帯同での転出も。移住転出者と比べ生活は充実していたと答える傾向にあるが、都市機能に対し
不十分さを感じやすくもある
・久米島における生活の充実度、愛着度が高い人ほど転出後にも関係維持を希望する傾向あり
・久米島で安定して暮らすための年収は300万～350万
転出

20. 移住転出者と転勤転出者の割合
回収件数としては
転勤転出者が多い
n=72

21. 性別
n=25 n=47
移住転出者は7割が女性
転勤転出者は5割強が男性

22. 年齢
移住転出者では進学・就職のために離島する10代がボリュームゾーンに
転勤転出者は転勤転入者と年齢分布は大きくは変わらない
n=25 n=47

23. 帯同者
移住転出者は8割が
単身
転勤転出者は比較
的世帯が多い
n=25
n=47
n=72

24. 出身
移住転出者は7割が久米島出身
転勤転出者は6割が県内出身
n=25 n=47

25. 転出先の自治体
移住転出者は6割が県外へ
転勤転出者は7割が県内へ
n=24 n=47

26. 移住転出者において、地元出身を除くと3～5年が多い
転勤転出者は6割強が～5年
滞在期間
n=20 n=47

27. 移住転出者の転出前後の職業・業種
学生が就職のために転出してい
る様子が伺える
n=21 n=12
n=18
n=12

28. 転勤転出者の転出前後の職業・業種
職業、業種は変わらず転出
n=47
n=38
n=45
n=36

29. 移住転出者の転出理由
や動機
1位 友人・知人からの誘い
2位 離島以外で暮らしたい
昨年も同様の傾向あり
「友人・知人からの誘い」が転出の
トリガーとなるよう
n=21

30. 久米島生活の充実度・愛着度(移住と転勤の比較)
転勤者の方が充実度は高い
愛着度は顕著な違い見られず
n=22 n=47
n=22 n=47

31. 転出後の久米島との関係(移住と転勤の比較)
・双方とも観光などでの再来島
が1位
・移住転出者は転出先での口コ
ミや島民とのコミュニケーション
を重視
・転勤転出者は商品の購買や
仕事での関わりを重視
(強いて言えば)
・ふるさと納税やNPOへの寄付
は回答件数が少なく一般的で
はない
n=22 n=47
n=18 n=38

32. 久米島生活の充実度・愛着度と「転出後の関係」
久米島生活の充実度や愛着度の高さ
は転出後の関係にもつながる
n=38
n=31
n=38
n=31

33. 不十分さを
感じたこと
・両者ともに医療、収入の良い仕事、
文化施設などに不十分さを感じてい
る
・移住転出者は学校以外の学びの場
へのニーズが高い
・転勤者の方が医療やショッピング環
境などの都市機能について不十分さ
を感じやすい
n=17 n=36

34. 久米島で安定して暮ら
すための年収
移住転出者も転勤転出者も
「300万～350万円」の回答が最
も多い
久米島の平均年収は244.8万
(2013年 納税義務者一人当たり
課税対象所得)
https://www5.cao.go.jp/keizai-shimon/kaigi/special
/future/keizai-jinkou_data.html
n=10 n=28

35. 転出者からのコメント
・豊かな島でした。自然も人も。なにもかも。
・とても過ごしやすい島でした。ありがとうございました。
・業者が単独かつ高齢なことが多い
・ネット環境が整っていたので、那覇より快適に暮らせたと思います。
・島の周りの目が気になる。好きな行動がなかなかできない。
・台風は大変でした
・島民の方の暖かさに触れ島を離れるのが残念です。家庭の事情で仕方がないのですが...
・プライバシーがすぐもれる（悪い点）人と仲良くなりやすい（良い点）
・良い町です
・とても良い島でした！！ありがとうございました。