1. PHP5.5についてのメモ
作成者 ina_ryu

2. PHP5.5新機能
ジェネレータの追加（5.5の目玉機能）
finallyキーワードの追加
foreachがlist()に対応
empty()が任意の式に対応
arrayとstringのデリファレンス
パスワードハッシュAPIや関数・クラスなどの新規追加

3. ジェネレータの追加
ジェネレータ関数の見た目は普通の関数と同じ
ジェネレータ関数の肝となるのがyieldキーワード
違うのは値を返すのではなく、必要な値をyieldする
ジェネレータが値をyieldした時点の状態を保存してお
き次に必要になったときにそこから再開

4. yieldキーワードについて
yield文の見た目はreturn文とほぼ同じ
ただし、return文の場合は関数の実行を終了して値を返すが
yield文は違う
yield文の場合はジェネレータを呼び出しているループに値を
戻してジェネレータ関数の実行を一時停止
内部的に整数の連番キーがyieldする値とペアになり、配列と
同じようになる
数値添字の配列だけでなく連想配列にも対応

5. <?php
/**
* ジェネレータテスト
*/
function test()
{
for ($i = 1; $i <= 3; $i++) {
// yieldを繰り返す間、$iの値が維持される
yield $i;
}
}
$test = test();
foreach ($test as $value) {
echo $value . “n”;
}
// 結果
// 1
// 2
// 3

6. finallyキーワードの追加
catchブロックの後にfinallyブロックを指定できる
tryおよびcatchブロックの後で常に実行される
例外がスローされたかどうかは関係なく実行される
finallyブロックを実行してから通常の処理を続行

7. foreachがlist()に対応
foreach構文にlist()が使える
ネストした配列を個別の変数に展開できる

8. <?php
/**
* foreachでlist()対応テスト
*/
$array = [
[1, 2],
[3, 4],
];
foreach ($array as list($a, $b)) {
echo “A: $a; B: $bn”;
}
// 結果
// A: 1; B: 2
// A: 3; B: 4

9. empty()が任意の式に対応
変数だけでなく任意の式を渡せるようになった

10. <?php
/**
* empty()の任意の式対応テスト
*/
function test()
{
return false;
}
if (empty(test())) {
echo “hogehogen”;
}
if (empty(true)) {
echo “fugafugan”;
}
// 結果
// fugafuga

11. arrayとstringのデリファレンス
個々の要素や文字に直接アクセスできるようになる

12. <?php
/**
* arrayとstringのデリファレンステスト
*/
echo “Array dereferencing: “;
echo [1, 2, 3][0];
echo “n”;
echo “String dereferencing: “;
echo ‘PHP’[0];
echo “n”;
// 結果
// Array dereferencing: 1
// String dereferencing: P

13. 関数やクラスの新規追加など
関数やクラスの新規追加についてはマニュアルを参照
例えば、array_columnやboolvalが追加された

14. ご清聴ありがとうございました。