Bus-Visionのオープンデータ戦略　～GTFS対応担当の苦悩～

Bus-Vision オープンデータ戦略
GTFS対応担当の苦悩
移動体ビジネス事業部平田康之
2018年7月28日
Copyright 2018 RIOS Co., Ltd. All Rights Reserved.

○会社名：株式会社リオス
○所在地：岡山県岡山市中区藤崎564番の5
○代表者：代表取締役松田久
○設立： 2004年 4月1日
○資本金： 1,000万円
○売上高： 2,010百万円（2017年度実績）
○従業員数： 79名（2018年４月現在）
○認定資格：
○保有する技術者職員の状況：
会社紹介
資格取得人数
ＳＭ（ＩＴサービスマネージャ） 1
ＳＣ（情報セキュリティスペシャリスト） 4
ＤＢ（データベーススペシャリスト） 1
ＮＷ（ネットワークスペシャリスト） 1
ＰＭ（プロジェクトマネージャ） 1
ＳＴ（ＩＴステラテジスト） 2
ＡＥアプリケーションエンジニア 1
ＡＰ（応用情報技術者） 14
ＦＥ（基本情報技術者） 11
ＳＧ（情報セキュリティマネジメント） 2
ＩＰ（ＩＴパスポート） 16
Oracle Master Gold 1
Oracle Master Silver 1
Oracle Master Bronze 1

路線/高速バス向けサービス
【主要機能】
•AGS連携I/F
•ダイヤ連携
•通信サーバ
•運行管理機能
•共同運行管理
•自動配車
•接近情報連携
•時刻指定検索
•時刻表検索
•定点管理機能
バスロケ機能拡張サービス
【主要機能】
•バス接近メール配信
•スマートフォン/タブレット端末(Web)
•近傍バス停地図上表示
•デジタルサイネージ連携
•スマートフォンアプリ対応
バスロケ独自機能提供計画
【主要機能】※
•スマートフォンアプリ機能アップ
•オープンデータ(GTFS）対応
•リアルタイム検索エンジン連携
•アクセス分析（乗降指定など）
•ビッグデータ分析機能
新サービスへの検討
運行管理者様からの要望経営者様からの視点
機能強化の標準化検討
お客様の声機能強化要望機能強化要望
Ｂ事業者様
運行管理者様からの要望経営者様からの視点
Ａ事業者様
ご利用者様からの声
※今秋提供予定（朱色）
次期バージョン開発予定
Bus-Visionについて
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バス利用者様
バス停表示機
BUS STOP
バス乗り場
○○○○バス
福山駅前
調整中ランプ点灯中は
停電または機器に異常
か発生しておりますの
で下の時刻表をご覧く
ださい
空港線９ 52３５
まもなく来ます
▲
中央通り線
3つ前出ました
▲
循環線
2
708
海岸線特61
▲
2つ前出ました
大型モニター
バス事業者様
バス車両・車載機
PC／スマートフォン
向け案内
Bus-Vision（バスロケーションサービス）
一般利用者様への情報案内
フィーチャーフォン
向け案内
メール配信
事業者様向け管理機能
運行管理機能
（PC/タブレット）
ダイヤ管理機能
マスタ管理機能
実績データ出力
センターシステム機能
バス停表示機配信機能
大型モニター配信機能
車両通信・判定機能
ダイヤ連携機能
日次処理
外部データ連携
（GTFSﾘｱﾙ / ｵｰﾌﾟﾝﾃﾞｰﾀ）
ダイヤシステム
Excel
CSV
紙の時刻表
スターフデータ
等々
Google
コンテンツプロバイダー
スターフデータ出力機能

１． GTFS Realtime対応の背景
2016年1月
岡山電気軌道路面電車のロケーションシステムが稼働開始
（MOMO navi、Bus-Vision）
2016年6月17日
宇野バス「バスまだ？」の本格運用開始
2017年4月1日
両備バス、岡電バスのバスロケーションシステム(Bus-Vision)が稼働開始
2017年4月21日
宇野バス「バスまだ？」がGTFS Realtimeに対応。一般公開開始。
2012年2月25日
クラウド型バスロケーションサービス「Bus-Vision」提供開始！！

２． GTFS Realtime導入までの予定スケジュール
2017年 5月 6月 7月 8月 9月 10月
GTFS
GTFS
Realtime
標準データ
フォーマット
 GTFS、GTFS Realtime導入に向けた課題
 GTFS、GTFS Realtimeに関する知識の不足
 Bus-Visionから出力する際のデータの不足(主に料金等)
 開発リソースの不足（他業務との兼業で推進）
 2017年11月時点での状況
GTFSおよびGTFS RealtimeをGoogle(特定アカウント)上で表示させることは
出来た。（ただし、料金の表示は除く）

３．バス事業改善プロジェクトの発足
 目的
• 路線バスの利用促進および収支改善
• 改善のための連携体制の構築
 取組
• 1. 経路検索データ整備
• 2. 経路検索への適用
• 3. ダイヤ改善
• 4. 情報提供改善
• 5. 効果測定およびPR
 活動期間
• 2017年11月～2018年6月（第1期）
• 第一期のターゲットは2018春のダイヤ改正
• 継続的な取組としての定着を目指す
 関係組織
• 両備HD、岡山電気軌道、地域公共交通総合研究所、リオス、
両備システムソリューションズ

３．バス事業改善プロジェクトの発足
バス事業改善プロジェクトの発足により・・・
 GTFS、GTFS Realtime導入に向けた課題
 GTFS、GTFS Realtimeに関する知識の不足
⇒ 太田氏、伊藤先生の協力によりデータ精度、品質の向上
 Bus-Visionから出力する際のバスロケ側データの不足(主に料金等)
⇒両備バス、岡電バスのHPに掲載されている三角表からの取得を断念
運賃箱等のデータからバスロケへ取り込む方針へ転換
それでも、両備、岡電でフォーマットは全く違う・・・
 開発リソースの不足
⇒バス事業改善プロジェクトを名目にリソースの割り当て

４． GTFS/GTFS Realtimeの品質改善
★＝重要度高　○＝重要度中　△＝重要度低　×＝削除・対応しない 2018年7月23日現在
課題数＝54　　★＝0　○＝22　△＝0　×＝0
完了数＝15　　★＝0　○＝0　△＝0　削除＝0
#####
残り数＝39　　★＝0　○＝22　△＝0
№
重要
度
緊急度カテゴリ質問
発見　or
記入日
発見者　or
記入者
対応担当者回答
期限
予定日
完了
完了日
確認日
1 ○ 中 GTFS
calendar_dates.txt がcalendar.txt を参照しない場
合のGoogleの動作確認
5/23 RIOS RIOS
GW中に玉野特急がおもちゃ王国まで運行する便が表示され
ることを確認
5/23 ● 5/31
2 ○ GTFS
piciup_type, drop_off_typeの項目について、省略
可能だが値を入力したほうがよい
5/28 RIOS RIOS
BVのマスタデータに乗車専用、乗降可能、降車専用のフラグ
を持っているので、その値を設定するように修正
5/23 ● 5/31
3 ○ GTFS
feed_info.txtを追加すること
5/23 RIOS RIOS
feed_info.txtを追加で出力するように修正
5/23 ● 5/31
4 ○ GTFS
agency.txtのagency_idに対して法人番号を設定す
る 5/23 RIOS RIOS
agency.txtおよびagency_jp.txtを出力し、agency_idに法
人番号を設定するように修正 5/23 ● 5/31
5 ○ GTFS
translations.txt の追加（漢字・読み仮名・英語）
5/23 RIOS RIOS
バス停名等について、translations.txtを出力するように修正
⇒読み仮名についてはカタカナで出力 5/23 ● 5/31
6 ○ GTFS
検索結果として表示する系統名(route_long_nm)を
バスロケとは別管理としてわかりやすい名称を設定
する。
5/23 RIOS RIOS
系統名称の案について作成済み。打ち合わせ時に説明の上で
ご判断いただくようにする。
⇒路線名称を表示することで合意
6/15 ● 6/15
7 ○ GTFS読み合わせ指摘
stops.txt：wheelchair_boarding
バスの場合、何も設定しない方が良い
5/23 RIOS RIOS
何も設定しないように修正済み
5/28 ● 5/31
routes.txt：jp_paren_routet_id
値が入っているのはGoodだが、路線名称にした方が
良いのでは？
5/23 RIOS RIOS
路線CDから路線名に修正
5/28 ● 5/31
trip.txt：trip_headsign
終点のバス停名称を設定する
5/23 RIOS RIOS
終点バス停を設定するように修正
5/28 ● 5/31
trips.txt：block_id
循環バスの場合は入れたほうがいいが設定可能か確
認する
5/23 RIOS RIOS
系統の属性を持たせる必要があるため、継続して対応を実施
する。
⇒別案件で循環バスに関する対応検討中なのでそちらの対応
と併せて対応検討
⇒経路は循環しているが、基本的に起終点となる停留所で降
6/28 ● 6/15
stop_times.txt：pickup_type,drop_off_type
岡山駅前は降車専用になっているので設定を見直す
(岡山駅方向に向かう岡山駅終点の系統)
5/23 RIOS RIOS
岡電、両備と打ち合わせ後に修正する予定
⇒両備バスは降車専用として設定、岡電は乗降可能な為、そ
のままとする
6/15 ● 6/15
fare_rules.txt
運賃の入ってない系統がある。
牛窓経由とかシーバス。めぐりん対策新路線とか。
内部的にチェッカを作ってチェックするほうがいい
5/23 RIOS RIOS
両備、岡電について登録済み系統の対応が完了
5/28 ● 5/31
GTFS品質改善

５． GTFS Realtime導入までの実態
2017
5月
2017
6月
2017
7月
2017
8月
2017
9月
2017
10月
2017
11月
2017
12月
2018
1月
2018
2月
2018
3月
2018
4月
2018
5月
2018
6月
GTFS
Real
time
標準
料金
品質
改善
事業者
チェック
 予定スケジュールに対する遅れの原因
 料金データを取り込むためのデータ・知識不足
 品質改善を行うためのBus-Visionの改修
 バス事業者の多忙な業務へさらにGTFSデータのチェック依頼
 問い合わせに対する回答の齟齬・・・

６． GTFS Realtimeが表示された！！
2018/07/27 『商用』バスロケとして初めてGTFSおよびRealtimeへの対応

７．オープンデータ化
2018/07/27 『商用』バスロケとして初めてオープンデータ化

８．今後の予定
 予測時間の精度向上
• バス停での待機時間（乗客の乗降時間）を考慮することで、より高精度な
遅れ時間の計算処理ロジックを構築
 shapes.txtへの対応
• 新規系統を除いて、バスロケの運行実績(位置情報)を用いた、shapes.txt
の自動生成
 停留所名称による名寄せへの対策
• GTFSで指定している停留所名が、Googleに表示した際に名寄せ？が行わ
れて意図していない停留所名が表示される問題への対応
 各種コンテンツプロバイダとの連携
• コンテンツプロバイダへのGTFS、GTFS Realtimeによる情報提供
 両備、岡電バス以外の事業者への展開
• 両備、岡電バスと同じ仕組みでバスロケを提供している中鉄バスや
福山市、笠岡市を運行している中国バス、井笠バスへの展開

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