2010加圧カンファレス発表抜粋
- 4. Introduction
現在、加圧トレーニングの指導
現場では、低負荷での加圧を用い
たベンチプレスなどの多関節運動
は多く用いられている。
しかしながら、その際に体幹側の
大胸筋の活動レベルがどの程度
であるかは十分に知られていると
は言えない。
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- 5. Purpose
多関節運動(ベンチプレス)における加圧トレー
ニングが血流制限部位より体幹側の筋群の
筋活動に影響を与えるか筋電図解析を用いて
明らかにする。
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- 6. Methods
• Subject 健康な成人7名
2 women and 5 men, age, 24.4 (5.3) yrs; height, 168.5 (5.2) cm; weight, 62.6 (8.2) kg, means (SD)]
• Experimental Design クロスオーバーデザイン
測定2(7日目) 測定3(13日目)
測定1(1日目) A
加圧ベンチプレス 非加圧ベンチプレス
n=6 n=3
ランダムに 日程が合わず
1RM測定 振り分け 3名脱落
非加圧ベンチプレス 加圧ベンチプレス
n=11 B
n=5 運動が完遂できず
1名脱落 n=4
1RM (kg);
Women: 32.3±1.3, Men: 65.5±16.7
A [n=3]: 57.6±19.4, B [n=4]: 61.0±17.4
- 7. Methods
Exercise Protocols
電極装着
ベンチプレス 3セット
加圧ベルト装着 EMG測定
フラットベンチ スタンダードグリップ 30回/分ペース
W‐up(ベンチプレス)
1set 2set 3set
30%1RM×7回
50%1RM×5回
30%1RM 30%1RM 30%1RM
70%1RM×3回 ×30回 ×15回 ×10回
30 30
秒 秒 除
加 圧
圧
i-EMG
y = 1.6x + 52.333
10 30 50 70 90
Load (%1RM)
- 9. 結果
大胸筋の積分値は2セット目、3セット目と高くなるが、
特に加圧群でより高くなることが示された。
しかしながら周波数には変化が見られなかった。
このことから大胸筋は筋疲労と関係なく動員が高く
なったといえる。
(%) (Hz)
100 100
大胸筋 筋電図積分値 大胸筋 中央周波数
□ Control
80 ■ Kaatsu 80
60 60
40 40
20 20
0 0
1st_30rep 2nd_15rep 3rd_10rep 1st_30rep 2nd_15rep 3rd_10rep
- 10. 結論
• 上腕三頭筋外側頭は加圧による血流制限で
疲労度が高くなり動員が高まったといえる。
• 大胸筋は疲労を伴わずに動員が高まったことが
示されている。
• 加圧ベンチプレスにおける大胸筋の動員増加
は、血流制限部位である上腕三頭筋の疲労に
よる肘の伸展力の低下を、肩の水平屈曲力で
補ったために起こる、という解釈を支持できる。