Weitere ähnliche Inhalte Ähnlich wie HTML5時代のネット動画技術〜良い子悪い子普通の子(増補改訂版) (20) Mehr von Teiichi Ota (20) HTML5時代のネット動画技術〜良い子悪い子普通の子(増補改訂版)8. 当時Jobsがスゲーんだぞって言ってたのがHTML5 VIDEO要素
8
Link : http://www.w3schools.com/html/html5_video.asp
これ、いまやすべてのモダンブラウザでサポートされています。再生方式
は「プログレッシブダウンロード」っていいます。読み込んだ端からとり
あえず再生していく方式ですが、欠点が:
帯域にあわせた画質の調整とかできない(モバイル環境に向かない)
ライブできない(致命的)
ブラウザによって
対応するコーデック
が異なる場合があった
ため複数の動画
ファイルを指定
13. いま主流なHTTPアダプティブストリーミング技術はこの2つ
13
Apple HTTP Live Streaming
(HLS)
Apple社の独自規格
(IETFに仕様を気ままに提出・公開*)
Dynamic Adaptive Streaming over HTTP
(DASH)
最後発で登場した規格
国際標準化団体ISOの規格として認可
厳密に言うとどちらも
HTML5ではなく、
HTML5 VIDEO要素
ほか (後述) と組み合わせて
使える技術
* 2016年5月現在仕様ドラフトのバージョンは19、HLS自体のバージョンは7つにわたる http://bit.ly/28VH978
18. HTTPストリーミングの系譜。ご先祖は共通
18
2006
Move Adaptive Stream
(MAS)
2009
HTTP Live Streaming
(HLS)
2008
Smooth Streaming
(SS)
2010
HTTP Dynamic Streaming
(HDS)
2012
Dynamic Adaptive Streaming
over HTTP
(MPEG-DASH)
影響
影響
影響
資本関係
MPEG2-TS*
ISO BMFF*
規格の主要部分はSSをベースに
* ファイルフォーマット。MPEG2-TSは「放送系」の既存規格を改造。ISO MBFFはApple社のQuickTimeがルーツ (!)
規格策定に
参加
19. HTTPアダプティブストリーミングの比較
19
HLS DASH SS HDS
マニフェスト
ファイル M3U8
プレイリスト
MPD(Media
Presentation
Description)=
XML
XML XML
フラグメントの
コンテナ形式
TS MP4 MP4 MP4
ビデオコーデック H.264 H.264/VP9など VC-1/H.264 H.264
オーディオ
コーデック
MP3/HE-AAC MP3/HE-AACなど WMA/HE-AAC MP3/HE-AAC
実際に配信する動画・音声データの中身は同じ
21. 例)DASH-AVC/264
相互運用ガイドライン22
Video Codec : H.264/AVC
Audio Codec: HE-AACv2
File Format: ISO BMFF
DRM: Common Encryption (CENC)
DASH: BMFF Live & On-Demand
Subtitles: SMPTE Timed Text
このままだと
またバラバラに!
MPEG-DASHの相互運用性にDASH-AVC/264が果たす役割と
Ultravioletが及ぼした影響
21
MPEG2-TS
Simple
MPEG2-TS
Main
MPEG-DASH
Full Profile
ISO BMFF
Main
ISO BMFF
Live
ISO BMFF
On-Demand
プロファイル多すぎ
あとMPEG-DASHで
決めてないこと多すぎ
Video & Audio Codec
DRM etc.,
DECE
Common File Format1
(CFF)
強い影響
(てゆうかほぼ
そのまんま)
1Common File Format & Media Formats http://bit.ly/1aARJZv 2DASH-IF Inter-op docs http://dashif.org/guidelines/
25. Media Source Extensionsの役割
4〜10秒ごとのセグメントに分割・断片化 (パッケージ化) された動画ま
たは音声サンプルをHTTP受信し、決められた順番どおり継ぎあわせ
Video要素またはAudio要素としてブラウザに渡す
動画サンプルと音声サンプルを組み合わせて再生する
各動画サンプルのダウンロード速度から接続帯域のトレンドを検知し、
動的により大きいまたは小さいビットレートのサンプルに切り替える
「アダプティブビットレート」に対応できる(要JavaScript)
従来はFlash PlayerやSilverlightのようなプラグインがなければできな
かった継ぎ合わせ機能をブラウザ自体でサポートしようという試み
これが実装されていれば、原理上JavaScriptとの合わせ技でHLSも
MPEG-DASHもHDSもSmoothも、HTTPストリーミング技術はすべて対
応可能になる
DRMやコンテンツ保護にはまったく関係ないが、モバイル環境への適応
やネットワーク帯域の節約にとっては非常に重要な機能
25
26. Encrypted Media Extensionの役割
DRMサーバーから取得した復号鍵で
暗号化された動画サンプルを復号化
するための枠組み
ただし、EME仕様では具体的なDRM技術の
種類や実装方法については決められていない
DRMクライアント機能を持ったソフトウェアモジュールはContent
Decryption Module (CDM) 、つまり「プラグイン」というかたちで各
DRMベンダーから提供される
プラグインの規格は存在しないのでブラウザごとに違う実装になる
ブラウザベンダーの特性として、特定のCDMだけをデフォルトで組み込
んだり排除を行いがち。とくにApple
ChromeにはWidevine Modular CDMが、IEにはPlayReady CDMが、
そしてFirefoxにはPrimetime CDM(+Widevine Modular CDMを予
定)が提供されている
26
ChromeはWidevine Modularに対応(YouTube)
50. 配信ワークフロー統一への大きな一歩
WWDC 2016でAppleがDASH互換(Common Media Application Format
=CMAF)のfMP4(Fragmented MP4)に対応した新しいHLS仕様を発表
DRMを考慮しなければ、DASHのMPDファイルとHLSのm3u8ファイルの両
方を用意し、同一の動画セグメントファイルを参照して再生できるように。
つまりメディアファイルを2セット用意する必要がなくなる
ただしDRMの暗号化方式におけるDASHとHLSの非互換性は解消していない
50
Link: https://developer.apple.com/videos/play/wwdc2016/504/
51. PC版IE/Chromeは当面Flash Player (Primetime DRM) の100%同梱を継続
備考:動画配信テクノロジー (DRM & 配信形式) の長期トレンド
51
PC版・モバイル版ともにHTML5向けDRMモジュールの搭載が進む。
ただしすべてDRM技術はバラバラ
HTML5向けDRMモジュールの違いを
吸収する技術 (MPEG-CENC) が普及
Apple以外の企業は配信形式としてMPEG-DASH (コンテナ:MP4) を強力に推進
HLS (コンテナ:MPEG2-TS) はデファクトスタンダードであり続けAppleはDASH対応に消極的
CMAF対応(MP4採用)
DRM以外の配信フロー統一
Apple
主要
ブラウザ
DASH
陣営 HLSをネイティブサポートしない
デバイスが増加(Android/Chromecastとか)
暗号化形式で
GOOG/MSFTが歩み寄り
Appleデバイスにおける
CMAF対応環境が90%超え
DRMも含めた
配信フロー統一
※ 個人的な予想です