Oracle GoldenGate FAQ

Oracle GoldenGate FAQ
Copyright© 2016, Oracle and/or its affiliates. All rights reserved. Page 1
Creation Date: 2012/08/22
Last Update: 2017/5/25
Version: 3.4

1. 本資料について
本資料は、Oracle GoldenGate に関する一般的な疑問を解消することを目的としています。
Oracle GoldenGate 全般の情報についてはオラクル社ホームページをご参照下さい。
http://www.oracle.com/jp/index.html
Oracle GoldenGate の技術情報については Oracle Technology Network(OTN)をご参照
ください。
http://www.oracle.com/technetwork/jp/index.html
本資料には、製品のサポートサービスをご契約頂いている御客様のみが参照可能な URL が
含まれている場合がありますのでご了承ください。（赤字で記載）
Oracle GoldenGate のサポート情報は、オラクル社サポートホームページをご覧ください。
http://support.oracle.com/

Table of Contents
1. 本資料について...................................................................................................2
2. Oracle GoldenGate 概要..................................................................................6
Q1. GoldenGate にはどんなコンポーネントがありますか？ .....................................6
Q2. Oracle GoldenGate（以下 GoldenGate）はどんな製品ですか？ ..................7
Q3. GoldenGate はどのような用途で使われるのでしょうか？.................................7
Q4. GoldeGate12c の機能はどんなものがありますか？........................................7
Q5. GoldenGate を使用して停止時間を最小限にアップグレードできるそうですが、どの
ようにして実現しているのでしょうか？ .....................................................................7
Q6. GoldenGate は何をレプリケーションすることができるのでしょうか？ ....................8
Q7. GoldenGate はどのような構成をとることが可能でしょうか？.............................8
Q8. 双方向での連携をした時に競合が起こる場合はどうなるのでしょうか？ ..............9
Q9. GoldenGate の実績・事例を教えて下さい。.................................................9
Q10. なぜ GoldenGate はソースシステムにあまり負荷をかけないのでしょうか？........10
Q11. GoldenGate は軽量・高速にデータ転送できるということですが、どのようにして実
現しているのでしょうか？....................................................................................10
Q12. なぜ GoldenGate は異種データベース間での連携ができるのでしょうか？........10
Q13. 転送するデータを絞り込んだり、異なる構成の表にレプリケーションしたり、データ変
換することは可能でしょうか？ .............................................................................11
Q14. GoldenGate 買収後の製品の方向性や既存の他機能との比較を教えて下さい。
11
Q15. GoldenGate と Oracle Active Data Guard（以下 Active Data Guard）は、どう
使い分ければ良いでしょうか？............................................................................11
Q16. GoldenGate、Veridata、Adapters が稼働する環境を教えて下さい。...........12
Q17. GoldenGate のマルチバイト対応について教えて下さい。...............................13
Q18. GoldenGate を試使用することはできますか？ ............................................13
Q19. GoldenGate 製品の最新パッチの入手方法を教えて下さい。........................14
Q20. GoldenGate のマニュアルはどこで読めるでしょうか。 .....................................14
Q21. 導入前に GoldenGate に関する質問をすることは可能ですか？....................14
Q22. GoldenGate の構築支援を依頼することは可能でしょうか？ .........................15

Q23. GoldenGate のトレーニングを受けたいのですが？........................................15
Q24. GoldenGate の最新動向の情報はどこから入手すれば良いですか？.............16
3. Oracle GoldenGate for Oracle Database.......................................................17
Q25. GoldenGate について勉強したいのですが、どこから情報を得たら良いでしょうか？
15
Q26. GoldenGate をインストールして Oracle Database 同士の同期を試してみたいの
ですが、どういう手順で行ったら良いでしょうか？.....................................................14
Q27. GoldenGate の異なるバージョン同士での連携は可能でしょうか？.................21
Q28. GoldenGate はどの Oracle Database の Edition で利用することができますか？
21
Q29. GoldenGate は RAC 環境でも導入できますか？.......................................23
Q30. GoldenGate は Exadata 環境でも導入できますか？ .................................23
Q31. Data Guard のスタンバイ REDO ログからのキャプチャは可能ですか？............24
Q32. REDO ログが ASM 上に配置されていても、GoldenGate でキャプチャすることは可
能ですか？......................................................................................................24
Q33. GoldenGate を DB サーバとは別のサーバで動かすことは可能ですか？ ..........21
Q34. GoldenGate は、LOB に対応していますか？ .............................................24
Q35. GoldenGate は、Oracle Database の圧縮機能に対応していますか？ ........24
Q36. GoldenGate は、Oracle Database の表領域暗号化・列暗号化に対応していま
すか？ ............................................................................................................24
Q37. Oracle Database で DBMS_OBFUSCATION_TOOLKIT によるデータ暗号化
をしているのですが、GoldenGate は対応していますか？.......................................25
Q38. データベースの順序（シーケンス）はサポートされますか？.................................25
Q39. 既存のデータベースが GoldenGate の制約にかかっているか確認したいのですが、
どうすれば良いでしょうか？.................................................................................21
4. Oracle GoldenGate アーキテクチャ ...................................................................17
Q40. GoldenGate の基本的なアーキテクチャを教えて下さい。 ..............................17
Q41. GoldenGate の Trail ファイルとは何ですか？ ..............................................18
Q42. GoldenGate のチェックポイントファイルとは何ですか？...................................18
Q43. GoldenGate の Manager プロセスとは何をするプロセスですか？...................18
Q44. GoldenGate の Extract プロセスとは何をするプロセスですか？......................18
Q45. 図 2 では、Extract プロセスが Capture と Data Pump に分かれていますが、なぜ
ですか？ .........................................................................................................19
Q46. GoldenGate の Collector プロセスは何をするプロセスですか？.....................19

Q47. GoldenGate の Replicat プロセスは何をするプロセスですか？ ......................19
5. Oracle GoldenGate 構築...............................................................................26
Q48. GoldenGate を導入するのに必要なディスク容量を教えて下さい。 .................26
Q49. GoldenGate のインストール方法を教えて下さい。 .......................................26
Q50. GoldenGate の環境を構築する手順を教えて下さい。 .................................26
Q51. 初期ロードとは何をするのでしょうか？..........................................................26
6. Oracle GoldenGate 運用管理........................................................................28
Q52. GUI で GoldenGate を監視/管理できますか？ ..........................................28
Q53. GoldenGate の監視ポイントはどこでしょうか？............................................28
Q54. GoldenGate でデータをレプリケーションした時に、データが一致しているか確認する
にはどうしたら良いでしょうか？ ............................................................................28
Q55. Trail ファイルの管理はどうすれば良いでしょうか？..........................................29
Q56. GoldenGate のプロセス障害が発生した場合、どうなりますか？.....................29
Q57.GoldenGate が稼働しているサーバの障害が発生した場合どうすれば良いですか？
29
Q58. 連携しているデータベースに障害が発生した場合はどうなりますか？ ................29
7. Oracle GoldenGate によるアップグレード ............................................................30
Q59. GoldenGate による移行は、他の移行方法と比べて何が違うのですか？ ........30
8. Oracle GoldenGate Veridata..........................................................................31
Q60. Oracle GoldenGate Veridata（以下 Veridata）はどんな製品ですか？........31
Q61. GoldenGate と一緒に使う場合、GoldenGate がきちんと動いてレプリケーションで
きていれば Veridata は不要ではないですか？ .....................................................31
Q62. Veridata を使用する状況、つまりデータの不整合が発生するようなケースを説明し
て下さい。........................................................................................................32
Q63. Veridata のデータ比較方法を教えて下さい。 ..............................................32
Q64. Veridata で非同期データが見つかった場合、修正はできますか？ ..................33
Q65. 過去に比較した時点から差分だけを比較することはできますか？ ....................33
Q66. Veridata の稼働環境を教えてください。......................................................33
Q67. Veridata のセットアップ方法を教えて下さい。...............................................33

2. Oracle GoldenGate 概要
Q1. GoldenGate にはどんなコンポーネントがありますか？
A1. 下記のコンポーネントが用意されています。
<ライセンス：Oracle GoldenGate>
□ Oracle GoldenGate for Oracle Database
<ライセンス：Oracle GoldenGate for Non Oracle Database>
□ Oracle GoldenGate for Non-Oracle Database
<ライセンス：Oracle GoldenGate for Mainframe>
□ Oracle GoldenGate for Mainframe
<ライセンス：Oracle GoldenGate Veridata>
□ Oracle GoldenGate Veridata （データの比較/修正）
<ライセンス：Management Pack for Oracle GoldenGate>
□ Oracle GoldenGate Director （GUI による基本的な管理・監視）
□ Oracle GoldenGate Monitor （GUI によるモニタリング）
□ System Monitoring Plug-in for Oracle GoldenGate
（Enterprise Manager Could Control より GUI で GG を監視）
<ライセンス：Oracle GoldenGate Foundation Suite>
□ ライセンス「Management Pack for Oracle GoldenGate」に含まれる製品
□ Oracle GoldenGate Veridata （データの比較/修正）
□ Oracle GoldenGate Studio （GUI による GoldenGate の実装）
<ライセンス：Oracle GoldenGate Application Adapters>
□ Oracle GoldenGate for JMS and FlatFile
□ Oracle GoldenGate for Base24
□ Oracle GoldenGate for Logger for Enscribe
<ライセンス：Oracle GoldenGate for Big Data>
□ Oracle GoldenGate for Big Data
<ライセンス：Oracle GoldenGate for Teradata Replication Services>
□ Oracle GoldenGate for Teradata Replication Services
但し、2017 年 5 月現在、Oracle GoldenGate for Non Oracle Database、Oracle

GoldenGate for Mainframe、Oracle GoldenGate Application Adapters、Oracle
GoldenGate for Big Data、Oracle GoldenGate for Terdata Replication Services のラ
イセンスに関しては、日本では制限付き出荷のステータスとなっています。利用をご検討される
場合は、担当営業または Oracle Digital までお問い合せ下さい。
Q2. Oracle GoldenGate（以下 GoldenGate）はどんな製品ですか？
A2. GoldenGate は、異機種データベース間でデータをほぼリアルタイムでデ
ータ連携、レプリケーションするための製品です。ソースシステムにほとんど負荷
をかけずに高速に転送することが可能です。
製品全体を説明しているデータシート、ホワイトペーパーをご参照下さい。
Q3. GoldenGate はどのような用途で使われるのでしょうか？
A3. 下記の例のように、汎用的な用途で利用することが可能です。
・リアルタイムデータウェアハウス
・レポーティング用データベースの作成
・データベースのバージョンアップ/システム統合
・災害対策、データ保護
・他種データベースからの移行/統合
・クエリ・オフロード（負荷分散）など
Q4. GoldeGate12c の機能はどんなものがありますか？
A4. GoldenGate12c 新機能のホワイトペーパーをご参照ください。
Q5. GoldenGate を使用して停止時間を最小限にアップグレードできるそうです
が、どのようにして実現しているのでしょうか？
A5. ソースシステムで変更されたデータを、GoldenGate により切り替え直前
までターゲットシステムに反映させてから切り替えることで、データの同期やアッ
プグレードの作業時間分だけシステム停止時間を削減することが可能です。
また、GoldenGate を使用してアップグレードする場合、双方向同期を設定
しておくことで段階的なシステム移行が可能となり、また、アップグレード完了
後に逆方向同期を設定しておくことで、アップグレード後に何か問題があった
場合の切り戻しも可能になります。

更に、GoldenGate は汎用的な製品であるため、アップグレード完了後には
DR 用や DWH 同期用など別の用途でもご利用頂くことが可能です。
具体的な移行イメージに関しては、下記の資料をご参照下さい。
【検証資料】Oracle GoldenGate 11g による Oracle Database の移行/アップグレード
ベストプラクティス
【セミナー動画/資料】ゼロダウンタイムに挑戦！GoldenGate 活用よる DB アップグレード
Q6. GoldenGate は何をレプリケーションすることができるのでしょうか？
A6. DML（INSERT 文など）文により追加・変更・削除されたデータの変更と、
DDL 文によって変更されたデータベースの変更をレプリケーションすることがで
きます。DML 文のみ、DDL 文のみ、または両方のいずれかのレプリケーション
方法を選択可能です。（一部のデータベースでは DDL レプリケーションをサポ
ートしていません）
Q7. GoldenGate はどのような構成をとることが可能でしょうか？

A7. システム要件に合わせて柔軟な構成を取ることが可能です。
図 1 GoldenGate の構成
Q8. 双方向での連携をした時に競合が起こる場合はどうなるのでしょうか？
A8. GoldenGate は競合解消機能を提供しています。
競合解消機能の詳細に関しては、GoldenGate マニュアル“管理者ガイド”
をご参照下さい。
Q9. GoldenGate の実績・事例を教えて下さい。
A9. GoldenGate は国内外の多くのお客様で実績のあるテクノロジーです。
全世界で数万社のお客様にご導入頂いています。
オラクル社のホームページより、全世界の GoldenGate 公開事例や日本の
お客様の公開事例もご参照頂けます。
＜国内の主な公開事例（順不同）＞
・公益社団法人国民健康保険中央会様
（共同運用センターと 47 都道府県別システムにおける拠点間のデータ連携）
・京都府様（500km 離れたデータセンターとの連携）
・べリトランス株式会社様（システム停止時間の極小化）
・ MS&AD システムズ株式会社（論理 DB との同期）
・サントリーホールディングス株式会社様
・住友重機械工業株式会社様（Veridata を利用したデータ比較）
・日本取引所グループ様（リアルタイム同期）（HP、事例 PDF）
・ IBJL 東芝リース様（システム停止時間の極小化）

・佐世保中央病院様（システム停止時間の極小化）（HP、取材記事）
・ JR 東日本様（システム移行）（HP、取材記事、事例 PDF）
・ DCM ホールディングス様（データベース統合）
・エディオン様（システム移行）（HP、取材記事、事例 PDF）
・全日本空輸様（リアルタイムデータ連携）（HP、事例 PDF）
・北陸コカ・コーラボトリング様（災害対策等）（取材記事）
・楽天様（システム停止時間の最小化）（取材記事）
・朋和産業様（災害対策）（取材記事）
Q10. なぜ GoldenGate はソースシステムにあまり負荷をかけないのでしょうか？
A10. Oracle Advanced Replication のようにデータベースに対して行われた
変更を取り出すためにトリガーを使用することもできますが、トリガーはデータベ
ースに非常に負荷をかける方法です。GoldenGate はデータベースが普段か
ら出力している変更ログ（Oracle Database の場合は REDO ログ）を使用
するため、追加の負荷をほとんどかけずに変更情報を取りだすことが可能で
す。
但し、データベースのアーカイブログ設定と、レプリケーション対象に関してサプ
リメンタルロギング設定が必要となりますので、その分の負荷は想定する必要
があります。
Q11. GoldenGate は軽量・高速にデータ転送できるということですが、どのよう
にして実現しているのでしょうか？
A11. 常に最新の変更ログを抽出・転送して転送・反映するため、最小のタイ
ムラグでデータを転送することが可能です（各プロセスがデフォルト 1 秒・最短
10 ミリ秒単位でポーリングするように設定可能）。これによって、一般的には
数秒レベルの遅延でデータを転送することが可能です（環境に依存します）。
また、変更データに関する情報のみを転送するため、ネットワークの負荷が低
くて済み、ネットワーク帯域も節約することができます。GoldenGate のネット
ワークデータの圧縮機能により、更なる節約も可能です。
Q12. なぜ GoldenGate は異種データベース間での連携ができるのでしょうか？
A12. GoldenGate は、各データベースが独自の形式で出力している変更ログ
を、GoldenGate 独自の形式である Trail ファイルに変換してデータ転送する

アーキテクチャを採用しているため、各データベースの独立性を保つことができ
ます。そのため、Oracle Database や特定バージョンに特化したものではなく、
異なる DB、バージョン、OS 間の連携を可能としています。
Q13. 転送するデータを絞り込んだり、異なる構成の表にレプリケーションしたり、
データ変換することは可能でしょうか？
A13. GoldenGate はマッピング、フィルタリング機能を提供しています。
レプリケーション対象を表単位で選択できることに加えて、抽出またはレプリケ
ートする行をフィルタで除外・選択することができます。異なる名前を持つター
ゲット列にソース列を明示的にマッピングすることで、異なる構成の表にもレプ
リケーションすることができます。更に、簡単なデータのテストや変換機能も提
供しています。
なお、DWH 環境で一般的に利用される ETL 機能のように複雑な変換など
が求められる場合は、Oracle Data Integrator と組み合わせてデータ連携す
ることを推奨しています。
Q14. GoldenGate 買収後の製品の方向性や既存の他機能との比較を教え
て下さい。
A14. GoldenGate 製品および関連するオラクルの高可用性・データ統合製品
の製品戦略について、「Oracle GoldenGate の今後の方向性」の資料で説
明しています。
Q15. GoldenGate と Oracle Active Data Guard（以下 Active Data
Guard）は、どう使い分ければ良いでしょうか？
A15. GoldenGate と Active Data Guard は双方ともログベースの連携によ
り、ソースシステムへの負担を最小限に抑えたデータ連携を実現することが可
能です。
Active Data Guard は主に Oracle Database のデータ保護、可用性向上
やディザスタ・リカバリー構成を目的としたスタンバイデータベースの構築のため
に、高度な機能を提供しています。それに対して、GoldenGate はデータベー
スに含まれるデータそのものに着目した論理的な複製に着目し、DB バージョ
ンや OS などが異なる異機種のデータベース間における柔軟な連携を想定し

ています。実現したい要件及び構成によっては、GoldenGate と Active
Data Guard を一緒に利用することも可能です。
<GoldenGate の主な利点>
・異なる環境（DB、DB バージョン等）間での柔軟なデータ連携
・最小限のダウンタイムでのバージョンアップ
・バージョンアップ後の並行稼働・切り戻しの容易な実現
<Active Data Guard の主な利点>
・同期転送モードによりデータロスが発生しないデータ保護構成が実現可能
・プライマリ・スタンバイの自由な切替えによる高い運用性の確保が可能
・ Oracle Database のデータ破損の保護
GoldenGate と Active Data Guard のベストプラクティスについては、こちらを
ご参照下さい。
Q16. GoldenGate、Veridata、Adapters が稼働する環境を教えて下さい。
A16. GoldenGate のサポートレベルは処理対象の Oracle Database のサポ
ートレベルに依存します。また動作 OS が OS ベンダでのサポート対象である
必要があります。Oracle 製品のサポートについては、下記の資料をご参照下
さい。
Oracle Lifetime Support Policy - Oracle Database -（DB）
Oracle Lifetime Support Policy - Oracle Fusion Middleware -（GG）
また、下記サイトの Certification Matrix にて、オラクル社が稼働を想定して
いる環境を記載しています。この Matrix で導入を想定している環境の OS や
DB の情報をご確認下さい。
- OS（種類・アーキテクチャ<CPU の種類>、バージョン、ビット数）
- DB（バージョン、PSR レベル）
System Requirements and Supported Platforms for Oracle GoldenGate 12c (12.3.*)
← Big Data R12.3 はこちらから
System Requirements and Supported Platforms for Oracle GoldenGate 12c (12.2.*)
← GoldenGate12.2、Big Data R12.2、Adapters R12.2 はこちらから

System Requirements and Supported Platforms for Oracle Fusion Middleware 12c
(12.2.1.2) ←Monitor 12.2.1.2、Veridata 12.2.1.2、Studio12.2.1.2 はこちらから
(12.2.1.1) ←Studio12.2.1.1 はこちらから
(12.2.1) ← Veridata12.2.1、Monitor12.2.1、Studio12.2.1、Big Data12.2.1 はこちらから
(12.1.3) ← Veridata12.1.3、Monitor12.1.3 はこちらから
(12.1.2) ← GoldenGate12c、Director12c、Big Data R12.1.2.1 はこちらから
System Requirements and Supported Platforms for Oracle GoldenGate 11gR2
System Requirements and Supported Platforms for Oracle GoldenGate 11gR1
System Requirements and Supported Platforms for GoldenGate Veridata 11gR2
System Requirements and Supported Platforms for Oracle GoldenGate Application
Adapters 11gR2
Certification Matrix に載っていない環境でのサポートについては、適宜担当
営業または Oracle Digital までお問合せ下さい。
Q17. GoldenGate のマルチバイト対応について教えて下さい。
A17. GoldenGate11gR2 以降では、データ以外のオブジェクト名等に利用さ
れるマルチバイトにも対応しています（一部を除く。詳細は Note#1762320.1
参照）。GoldenGate11gR1 では、データベースに含まれる複製対象のデー
タのみマルチバイト対応しています。
Q18. GoldenGate を試使用することはできますか？
A18. Oracle Software Delivery Cloud から GoldenGate を試使用するこ
とが可能です。
1. Oracle アカウントでサインイン
2. 「検索基準」で製品とプラットフォームを選択して「続行」を押す
 GoldenGate for Oracle の場合は「Oracle GoldenGate」
3. 「リリース」でバージョンを選択して「続行」を押す
4. 「ライセンス契約」を良く確認し、受諾する場合はチェックボックスにチェック
を入れて「続行」を押す
5. 必要なファイルをダウンロードする

また、Oracle GoldenGate と全く同じソフトウェアを提供する PaaS サービス
「Oracle GoldenGate Cloud Service」を提供しています。PaaS サービス
を 30 日（最大 60 日）試使用できますので、データベースと GoldenGate を
組み合わせてクラウド上で試使用して頂くことが可能です。詳細はこちら。
Q19. GoldenGate をインストールして Oracle Database 同士の同期を試し
てみたいのですが、どういう手順で行ったら良いでしょうか？
A19. 事前にマニュアルでシステム要件を確認してからインストールして下さい。
Oracle Database のデータを連携する場合は、”Oracle GoldenGate
Oracle インストレーションおよびセットアップ・ガイド”やリリースノートで確認して
下さい。
下記のセットアップガイドを見ながら簡単に試すことができます。
Oracle GoldenGate R12.2 セットアップガイド（Linux）
Q20. GoldenGate 製品の最新パッチの入手方法を教えて下さい。
A20. My Oracle Support（以下 MOS)から入手することができます。具体的
な手順は、Note#1753153.1 をご参照下さい。また、併せて GoldenGate
のパッチの特徴と適用時の注意点について、Note#1766928.1 をご参照くだ
さい。
Q21. GoldenGate のマニュアルはどこで読めるでしょうか。
A21. Oracle Technology Network（以下 OTN）から日本語マニュアルを参
照することが可能です。また、最新版でまだ翻訳されていないマニュアル等は
US の HP から英語マニュアルを参照することが可能です。
Q22. 導入前に GoldenGate に関する質問をすることは可能ですか？
A22. 製品のご購入・ご導入に関する無料のご相談窓口である Oracle
Digital にお問い合わせください。エンジニアもおりますので、導入前の技術的
な質問にも対応可能です。電話または Web フォームでのお問合せができま
す。
・電話窓口：0120-155-096 （月～金：9～12/13～18 時、祝日・年末年始休業日を除く）
・Web フォーム窓口

また、GoldenGate の OTN Forum に技術的な質問をして頂くことも可能で
す。（英語）
Q23. GoldenGate の構築支援を依頼することは可能でしょうか？
A23. Oracle コンサルティング・サービスによりご支援が可能です。Oracle
Database の Upgarde 用途でご利用される場合のコンサルサービスのチラシ
もございます。その他の用途や詳細については担当営業または Oracle
Digital までお問い合わせ下さい。
Q24. GoldenGate について勉強したいのですが、どこから情報を得たら良いで
しょうか？
A24. OTN セミナーオンデマンドで、セミナー資料や動画を公開しています。
・DB 構築編：「最大可用性構成(MAA)
3) Oracle Data Guard / Oracle GoldenGate 高可用性のための実践 Tips 」
・DB 構築編：「20 分で理解する Oracle GoldenGate」
・DB 構築編：「Oracle GoldenGate 導入ベストプラクティス」
・DB 構築編：「リアルタイムレプリケーションを使い倒す！Oracle GoldenGate 概要紹介」
・DB 構築編：「ゼロダウンタイムに挑戦！GoldenGate 活用よる DB アップグレード」
・DB 構築編：「データベースを高速につなぐ最新技術 Oracle GoldenGate の仕組みと性
能を徹底解説！」
・DB 運用編：「これで解決! DB 移行/Upgrade 最新ソリューション」
・DB 運用編：「 DB 移行/Upgrade を加速する、GoldenGate 徹底解説！」
・オラクルコンサルが語る：「オラクルコンサルが語る！GoldenGate 導入プロジェクトの実例、実
装のポイント」他多数
Q25. GoldenGate のトレーニングを受けたいのですが？
A25. Oracle University による日本語の「Oracle Goldengate 基礎 for
Oracle」コース」を受講することができます。オンデマンドセミナーも提供してお
りますので、お好きな時間帯で受講して頂くことが可能です。
その他、不定期で無償のハンズオンセミナーや技術セミナー等も行っておりま
すので、担当営業または Oracle Digital までお問合せ下さい。

Q26. GoldenGate の最新動向の情報はどこから入手すれば良いですか？
A26. オラクル製品の技術情報を提供している「オラクルエンジニア通信」から、
GoldenGate やその他のデータ連携製品の最新情報を入手することができ
ます。

3. Oracle GoldenGate アーキテクチャ
Q27. GoldenGate の基本的なアーキテクチャを教えて下さい。
A27. 基本的に、下図の流れでデータを転送します。（Classic Capture 及び
Non-integrated Replicat を使用した場合）
図 2 GoldenGate の基本的なアーキテクチャ（Oracle データベースの場合）
＜ソースシステム＞
① ユーザがソースシステムに変更処理（DML/DDL）を実行する
② 変更ログが REDO ログに書き込まれる
③ Extract プロセス（Caputre）が REDO ログから REDO ログを読み込む
④ Extract プロセス（Caputre）が汎用的な形式に変換してからソース側の Trail
ファイルに書き込む
⑤ Extract プロセス（Data Pump）が、ソース側の Trail ファイルを読み込む
⑥ Extract プロセス（Data Pump）が、ターゲットシステムに転送する
＜ターゲットシステム＞
⑦ Collector プロセスが変更ログを受け取り、ターゲット側の Trail ファイルに書き
込む
⑧ Replicat プロセスがターゲット側の Trail ファイルから変更ログを読み込む

⑨ Replicat プロセスが SQL に変換してターゲットデータベースに実行する
詳細は、資料「Oracle GoldenGateアーキテクチャと基本機能」をご参照くださ
い。
Q28. GoldenGate の Trail ファイルとは何ですか？
A28. Trail ファイルは、プラットフォームに依存しない転送可能な形式（Oracle
GoldenGate Universal Data Format と呼ばれる）で、データベースの変更
データを格納している GoldenGate の中間ファイルです。
Q29. GoldenGate のチェックポイントファイルとは何ですか？
A29. GoldenGate の各プロセスの処理の進行状況を記録する為のファイルで
す。どこまでデータベースの変更を読みこんだかなどが記録されています。但し、
Replicat プロセスではターゲットデータベース内のチェックポイント表にチェックポ
イント情報を保持します。
Q30. GoldenGate の Manager プロセスとは何をするプロセスですか？
A30. ユーザーが GoldenGate の各プロセスを制御するために実行したコマンド
のハンドリングや、GoldenGate の各プロセスの監視、Trail ファイルの管理な
どを行います。
なお、全プロセスに共通する設定は GLOBALS ファイルに記述することが可
能ですが、このファイルは Manager プロセスの起動時に読み込まれます
Q31. GoldenGate の Extract プロセスとは何をするプロセスですか？
A31. データベースに対して実行された挿入、更新、削除や変更処理の結果と
してコミットされたトランザクションを構成する変更データを取得し、配信先にル
ーティングします。Extract プロセスは、データベースのログを取り出して Trail フ
ァイルに書き込む Capture 処理と、Trail ファイルからログを取り出して配信す
る Data Pump 処理の 2 つの処理を行います。
Oracle Database からデータをキャプチャする場合、Extract 処理では、2 つ
のキャプチャ方法を選択することができます。
・ Classic Capture

・ REDO ログから更新情報を直接取得
・ Integrated Capture（GoldenGate11gR2 以降）
・ Oracle Database の機能で REDO 情報を取得
注) 但し、Oracle 11.2.0.3 に個別パッチを適用した環境が必要です。
上記の 2 種類については、サポートされるデータ型やオプション、必要な設定
が異なりますので、導入の際はどちらをキャプチャ方法を利用するか、それに
伴ってどのような設定をすべきか確認する必要があります。
Q32. 図 2 では、Extract プロセスが Capture と Data Pump に分かれていま
すが、なぜですか？
A32. Extract プロセスの構成方法としては、Capture 用と Data Pump 用に
別々に構成する方法と、同じ 1 つの Extract プロセスで構成する方法から選
択することが可能です。
但し、1 つのプロセスで構成した場合、Data Pump 処理がターゲットに接続
できずに停止してしまうと、Capture 処理と同じプロセスで実行している Trail
ファイルへの書き出し処理まで停止してしまいます。そのため、可用性の観点
から別々に構成することを推奨しています。なお、例外的にデータ転送のタイ
ムラグを縮めたい場合などで同じプロセスとして構成するケースもあります。
Q33. GoldenGate の Collector プロセスは何をするプロセスですか？
A33. Collector プロセスは、Data Pump プロセスからの情報を受け取り、ター
ゲット側の Trail ファイルに書き込みます。Collector プロセスは、ソース側の
Extract プロセス（Data Pump）が起動する時に、ターゲットの Manager プロ
セスによって起動されます。
Q34. GoldenGate の Replicat プロセスは何をするプロセスですか？
A34. ターゲット側で Trail ファイルからログを取り出し、データベースに接続して
SQL 文を実行することにより、ターゲット側のデータベースに変更データを反映
させます。
Replicat 処理では、3 つの適用方法を選択することができます。
・ Non-integrated Replicat
・ Replicat から SQL を実行してデータベースに反映

・ Integrated Replicat（GoldenGate12c 以降）
・ Oracle Database の機能でデータベースに反映
・ Coordinated Replicat（GoldenGate12c 以降）
・ Oracle Database 以外の DB でパラレルに反映を実行

4. Oracle GoldenGate の技術全般に関する質問
Q35. GoldenGate の異なるバージョン同士での連携は可能でしょうか？
A35. 可能です（例：GoldenGate11gR2 と GoldenGate12c と連携）。新し
いバージョンから古いバージョンへレプリケーションする場合は、FORMAT
RELEASE パラメータを使用します。但し、古いバージョン側で新しいバージョ
ンの新機能のメリットを享受することはできませんのでご注意下さい。
Q36. 列の数や定義などが異なる表同士でもレプリケーションは可能ですか？
A36. はい、可能です。GoldenGate R12.2 からはデータの変更情報と共に表
定義データも送られるようになったので、より利用が容易になりました。詳細な
設定などはマニュアルをご参照ください。
Q37. GoldenGate でレプリケーションできるデータ型の制限はありますか？
A37. データベースの種類によって制限は異なります。各データベース向けに提
供されている「インストレーションガイド」に記載がありますのでご参照ください。
Q38. GoldenGate を DB サーバとは別のサーバで動かすことは可能ですか？
A38. ソース DB が Oracle Database であれば、Integrated Capture のダウ
ンストリーム構成を使用することで、一度異なるサーバに REDO ログやアーカ
イブログをコピーし、そこからキャプチャを行う構成が可能です。また、Classic
Capture の ALO（Archive Log Only）構成を使用することで、ダウンストリー
ム DB を構成する必要なく、ソース DB とは別のサーバからキャプチャを行うこと
ができます。
但し、各モードによってリアルタイム性が異なりますのでご注意ください。
Q39. 既存のデータベースが GoldenGate の制約にかかっているか確認したい
のですが、どうすれば良いでしょうか？
A39. 制約の詳細に関しては各データベース向けに用意されている”Oracle
GoldenGate インストレーションおよびセットアップ・ガイド”マニュアルをご参照
下さい。

Oracle Database 向けには、既存のデータベースをチェックするサンプルスクリ
プトを MOS から入手することが可能です。
・Oracle Database スキーマチェック用スクリプト（Note#1296168.1）
・Oracle Database 全体チェック用スクリプト（Note#1298562.1）
*但し、上記スクリプトはサポート対象外です。スクリプト実行に起因する障害はサポートさ
れないため、内容確認・テスト実施の上での実行やテスト環境での実行を推奨します。ス
クリプトでは、主要な制限にヒットしているかの確認が可能ですが、全ての制限をチェックす
るものではありませんので、マニュアルを補足するツールとしてご使用ください。

5. Oracle GoldenGate for Oracle に関する質問
Q40. GoldenGate はどの Oracle Database の Edition で利用することができ
ますか？
A40. 2017 年 5 月現在、Oracle Database EE/SE2/SE/SE1 の利用が可
能です。但し、SE/SE1 についてはサポートレベルにご注意ください。
Q41. GoldenGate は RAC 環境でも導入できますか？
A41. 導入可能です。
構成としては、GoldenGate が起動するのは基本的に 1 ノードで、単一の
Extract（Capture）プロセスが複数 REDO スレッドをキャプチャします。レプリ
ケーションするスキーマや表を分割することで、複数のノード（プロセス）からのキ
ャプチャも可能ですが、お互いの整合性は担保できないので業務的・システム
的に分かれている場合に限ります。
RAC 環境では、障害発生時のためのフェイルオーバー設計が必要です。
・GoldenGate のバイナリは全 RAC ノードで起動できるように導入
・共有ファイルシステム（ACFS/NAS/DBFS など）を導入して、Trail ファイル
等を配置
参考：
- ホワイトペーパー「Oracle Real Application Clusters を使用した
Oracle GoldenGate の構成」
- NAS のマウントオプションに関しては Note#1232303.1 を参照
- 障害発生時のアクションスクリプトの作成については、ホワイトペーパー
「Oracle Clusterware で実現する OracleGoldenGate の高可用性」
を参照
Q42. GoldenGate は Exadata 環境でも導入できますか？
A42. 導入可能です。
Exadata 利用時の注意点に関しては、”Oracle GoldenGate Oracle イン
ストレーションおよびセットアップガイド”やホワイトペーパー「Oracle

Exadata Database MachineでのOracle GoldenGateの構成」をご参照
下さい。
Q43. Data Guard のスタンバイ REDO ログからのキャプチャは可能ですか？
A43. GoldenGate R12.1.2.1 以降で、Data Guard のスタンバイ REDO ロ
グからキャプチャすることが可能になりました。それ以前のバージョンではアーカ
イブログからのキャプチャが可能です。詳しい制限事項は”Oracle
GoldenGate Oracle インストレーションおよびセットアップガイド”をご参照
下さい。
Q44. REDO ログが ASM 上に配置されていても、GoldenGate でキャプチャす
ることは可能ですか？
A44. 可能です。Classic Capture を使用する場合、設定が必要になりますの
で、”Oracle GoldenGate Oracle インストレーションおよびセットアップガイ
ド”をご参照ください。
Q45. GoldenGate は、LOB に対応していますか？
A45. CLOB、NCLOB、BLOB、SecureFile/BasicFile に対応しています。
但し、4KB 以上のオブジェクトのフィルタリング・マッピング・変換には対応して
いません。
Q46. GoldenGate は、Oracle Database の圧縮機能に対応していますか？
A46. GoldenGate 11gR2 より、圧縮表へのトランザクションキャプチャに対応
しています。対応するデータベースのバージョンは 11.2.0.3 以降です。圧縮表
がターゲットとなる場合は、GoldenGate、Oracle Database のバージョンに
依存せず、対応します。
Q47. GoldenGate は、Oracle Database の表領域暗号化・列暗号化に対
応していますか？
A47. 対応しています。但し、データベースのバージョンによって利用できるキャプ
チャ方法が異なったり、キャプチャ方法等によって設定内容が異なりますので
詳細はマニュアル等でご確認下さい。

Q48. Oracle Database でDBMS_OBFUSCATION_TOOLKIT によるデー
タ暗号化をしているのですが、GoldenGate は対応していますか？
A48. ソース側で GoldenGate がキャプチャするのは
DBMS_OBFUSCATION_TOOLKIT によって実際に暗号化された後のデ
ータになりますので、使用は可能です。
但し、トリガーベースで実装している場合は、ターゲット側でもトリガーが実行
されて二重で暗号化されてしまうため、下記の対応をする必要があります。
a. ターゲット側でトリガーを削除または無効化しておく
b. ターゲット側で「DBOPTIONS SUPPRESSTRIGGERS」を設定
Q49. データベースの順序（シーケンス）はサポートされますか？
A49. Oracle Database では、一方向のレプリケーションのみサポートします。
SEQUENCE パラメータを使用してレプリケーションしたい順序を指定します。
順序の DDL（CREATE、ALTER、DROP、RENAME）をレプリケートする
には、Oracle GoldenGate DDL サポートを使用します。

6. Oracle GoldenGate 構築
Q50. GoldenGate を導入するのに必要なディスク容量を教えて下さい。
A50. インストールするプラットフォームなどに依存して必要なディスク容量が異な
ります。詳しくは、各プラットフォーム向けの”Oracle GoldenGate インストレ
ーションおよびセットアップ・ガイド”をご参照下さい。
Q51. GoldenGate のインストール方法を教えて下さい。
A51. GoldenGate 12c からは、Oracle Universal Installer（以下、OUI）に
を使用してインストールすることが可能です。GoldenGate11g までは Zip ファ
イルを展開する方式です。
Q52. GoldenGate の環境を構築する手順を教えて下さい。
A52. 主な手順は下記の通りです。
・ GoldenGate のインストール
・ Manager の構成（通信ポートの設定とパラメータ設定）
・ソース DB への設定（サプリメンタルロギングの設定、管理用ユーザ作成）
・ GoldenGate 各プロセスの構成
・初期ロード
・データ連携の開始
Q53. 初期ロードとは何をするのでしょうか？
A53. GoldenGateによるレプリケーションを開始する前に、レプリケーション対象
となるオブジェクトやそのオブジェクトに格納するデータを準備する作業です。
幾つかの方法があるため、事前にどの方法で初期ロードを行うのか検討して
おく必要があります。
<Oracle Database の機能：Oracle Database 同士で利用>
・ Export/Import
・トランスポータブル表領域
・リストア＆リカバリなど
<GoldenGate の機能：主に異種 DB 間で利用>
・ Direct Load

・ File to Replicat
・ Direct Bulk Load
・ File to Database Utility
データを同期する前に GoldenGate のキャプチャを開始しておき、初期ロード
した後で同期を開始して追い付き処理を行うことで、システム無停止でデータ
を同期することが可能です。

7. Oracle GoldenGate 運用管理
Q54. GUI で GoldenGate を監視/管理できますか？
A54. 下記の製品により GUI で管理・監視をすることができます。
・Oracle GoldenGate Monitor（GG 監視・管理を行うスタンドアロン製品）
・Oracle GoldenGate Plug-in for EM
（Enterprise Manager Cloud Control より GoldenGate の監視が可能。
DB と同一のインタフェースやメトリックを使用した総合的な監視が可能）
・Oracle GoldenGate Director（古い GG インストールに対する管理・監視
機能を提供）
・Oracle GoldenGate Studio（GUI で GoldenGate を管理・実装するため
の機能を提供）
また、GGSCI (Oracle GoldenGate Software Command Interface)
という GoldenGate のコマンドラインインタフェースを提供しています。
GGSCI を使用して、GoldenGate を設定・制御・監視をすることが可能
です。
Q55. GoldenGate の監視ポイントはどこでしょうか？
A55. GoldenGate では、主に下記の観点での監視が必要です。
・各プロセスの死活監視
・ソース側での SQL 処理量、ソース DB からのタイムラグの監視
・ターゲット側での SQL 処理量、ソース DB からのタイムラグの監視
・Trail ファイルの領域管理と監視
・各種ログの監視（ggserr.log など）
Q56. GoldenGate でデータをレプリケーションした時に、データが一致している
か確認するにはどうしたら良いでしょうか？
A56. Veridata により、ソース・ターゲットのデータ比較を GUI ベースで実行可
能です。また、不整合のあったデータを修正することが可能です。

Q57. Trail ファイルの管理はどうすれば良いでしょうか？
A57. Trail ファイルはトランザクション単位で出力されます。ファイルサイズのデフ
ォルトは 100MB です。短時間で多数の Trail ファイルが生成される場合はサ
イズを大きくすることを検討して下さい。ファイルの命名規則はパラメータで設
定可能です。
Trail ファイルはアーカイブログファイルから再生成可能であるため、Trail ファイ
ルの定期バックアップは必須ではありません。
Manager プロセスよって処理済みの Trail ファイルは自動削除するように設定
ことが可能です（PURGEOLDEXTRACTS パラメータを設定）。但し、自動
削除を設定してあっても、プロセス障害時などに Trail ファイルが蓄積される可
能性があるため、領域監視は必要です。
Q58. GoldenGate のプロセス障害が発生した場合、どうなりますか？
A58. 障害が発生したプロセス毎に、以下の動きになります。
Extract/Replicat プロセス： Manger の設定により自動再起動
Manager プロセス： OS/クラスタウェアから再起動の設定が必要
Collector プロセス： Extract プロセス（DataPump）起動時に再起動
Q59. GoldenGate が稼働しているサーバの障害が発生した場合どうすれば良
いですか？
A59. サーバ再起動・DB再起動後にGoldenGateの各プロセスを起動する必
要があります。
Q60. 連携しているデータベースに障害が発生した場合はどうなりますか？
A60. GoldenGateとOracle Databaseは独立している製品ですので、ソース
データベースに障害が発生した場合、キャプチャはできなくなりますが、Trail フ
ァイルに書き込み済みのデータの転送は引き続き実行されます。
また、ターゲットデータベースに障害が発生した場合、データベースへの反映は
できなくなりますが、ターゲットの Trail ファイルに変更情報は保存されています
ので、再起動され次第順次適用されていきます（但し、Trail ファイルの領域
には注意する必要があります）。

8. Oracle GoldenGate によるアップグレード
Q61. GoldenGate による移行は、他の移行方法と比べて何が違うのですか？
A61. アップグレードを実施する前に下記の点を確認する必要があります。
・ OS を変更する予定があるか？
・新規ハードウェアへの移行をする予定があるか？
・許容できるダウンタイムはどの程度か？
・切り戻し要件はあるか？
・どのようにアプリケーションテストを実施するか？
・キャラクタセットを変更するか？
・新機能を利用する予定があるか？
その上で、下記の観点で要件にあった移行方法を選択して下さい。
異なる
断片化
解消
切り
戻し
中間
ファイル
移行時間
システム
停止時間H/W OS
ブロック
サイズ
キャラク
タセット
Database Upgrade
Assistant（DBUA）
△*1 × × × × ○ 不要小小
コマンドライン
アップグレード
○ × × × × ○ 不要小小
DataPump(10.1～) ○ ○ ○ ○ ○ △ 不要*3 データ量比例中
Export/Import ○ ○ ○ ○ ○ △ 必要データ量比例大
DB リンク＋ダイレクト・
パス・インサート
○ ○ ○ ○ ○ △ 不要データ量比例中
トランスポータブル表領
域（8i～）
○ △*2 × × × ○ 必要データファイル
容量比例
小
GoldenGate ○ ○ ○ ○ △ ○ 必要極小極小
*1: 移行先環境に旧バージョンの DB を構築することで可能
*2: Recovery Manager（RMAN）を利用することで可能
*3: NETWORK_LINK インポートを使用することで可能

9. Oracle GoldenGate Veridata
Q62. Oracle GoldenGate Veridata（以下 Veridata）はどんな製品ですか？
A62. Veridata は、異機種データベース間のデータをオンラインで高速に比較
するための製品です。GoldenGate によりレプリケーションや移行を行った際に、
正確にデータがコピーされているかを対象システムをオフラインにすることなく確
認することが可能です。GoldenGate との組合せ以外にも、Oracle
Database のテスト機能「Real Application Testing」により実行したデータ
の結果を比較するなど、多様な用途にご利用頂けます。
製品全体を説明しているホワイトペーパーをご参照下さい。
Q63. GoldenGate と一緒に使う場合、GoldenGate がきちんと動いてレプリケ
ーションできていれば Veridata は不要ではないですか？
A63. 移行プロジェクトでは GoldenGate によるレプリケーションのほかに、その
他の外部要因（例：作業者の操作ミスでデータ変更、想定外のアプリケーショ
ンからのデータ変更等）などにより、新環境もしくは既存環境のデータを書き
換えてしまうリスクがあります。その際に Veridata をご利用頂くことで、時間が
限られた移行プロジェクト内で迅速にデータ整合性を確認することが可能で
す。
また、アップグレード後の稼働判定でデータ整合性の確認を行うために、
過去多くのケースでは、コストをかけてプロジェクト毎に当該判定用プログラム
を開発したり、整合性リスクには目をつむり件数のみのチェックで判定をしたり
など、効率的にデータ整合性を可視化することが困難でした。Veridata は、
データ整合性の確認のための工数を削減し、高い精度の比較情報を提供
可能です。
更に、Veridata は Veridata サーバをインストールしたマシンに対してライ
センス課金され、接続対象データベースの数には依存しませんので、移行プ
ロジェクトが終了した後でも、他システムの移行や開発環境と本番環境のデ
ータ比較など有効にご利用頂くことが可能です。

Q64. Veridata を使用する状況、つまりデータの不整合が発生するようなケース
を説明して下さい。
A64. ターゲットデータベースとソースデータベースでデータの不一致が発生する
のは様々な要因がありますが、意図的な場合と意図的でない場合がありま
す。
・レプリケーションの欠落（例：GoldenGate は正しい設定をしていたが、ソー
ス側で NoLogging 処理が行われ、データがターゲットにレプリケートされな
かった）
・レプリケーションの待機時間（例：ソースデータベースに大量の更新が発生
し、ターゲットへの反映がおいついていなかった）
・インフラ障害（例：ターゲットデータベースでシステム障害が発生し、リカバリ
した後にソースとのデータ整合性が失われていた）
・ユーザ・エラー（例：ターゲットデータベースが書き込み可能な場合、DBA や
ユーザが誤って、または悪意を持ってデータを変更してしまった）
・アプリケーション・エラー（例：システム稼働当初は整合性を保っていたが、ア
プリケーションが変更され整合性が保てなくなった）
・ツールによるデータ処理の相違（例：移行ツールは未知の値を“？”で処理
するが、レプリケーションツールは“NULL”で処理していた）
・ロケール、キャラクタセット等の相違（例：日付・時間形式が異なっていた）
・主キーや一意キーの設定の相違（例：ソースは一意制約がついているが、
ターゲットは一意制約がなく重複行が紛れ込んでいた）
Q65. Veridata のデータ比較方法を教えて下さい。
A65. Veridata のデータ比較は下記の 2 ステップで行われます。
ステップ１：初期比較
ソースとターゲットから行を取得し、異なるデータベース間でも比較できるよ
うに標準的な形式に変換します。デフォルトでは主キー列は値で比較し、
それ以外の全ての列はハッシュ値を使用してデータを比較します。全ての
列を値で比較することも可能ですが、列の数が多いと処理パフォーマンスが
低下し、ネットワーク転送量も増大するため、ベストプラクティスとしては推
奨していません。
レプリケーションが実行されている環境では、Veridata が初期比較を終了
した時点で同期されていない行を MOOS（Maybe Out-of-sync）キューに

格納します。レプリケーションと比較が同時に行われているため、ソースで存
在するデータがターゲットには適用されていない可能性があるためです。
ステップ２：確認ステップ（Confirm Out-of-sync）
初期比較で MOOS キューに入った行のステータスがどう変化しているか、
指定されたレプリケーション待機時間の閾値を過ぎた後で確認します。
このステップの最後で、各行は「同期（今度は同期が取れていた）」「永続
的に非同期（引き続き同期が取れていなかった）」「実行中（初期ステップ
の後で行が更新された）」といったステータスの評価がレポートされます。
ジョブが完了すると、比較結果のレポートと非同期レポートを確認できま
す。
上記の 2 ステップで比較することで、Veridata は変化し続けるオンライン環境
の比較に対応しています。
Q66. Veridata で非同期データが見つかった場合、修正はできますか？
A66. はい、Veridata12c（12.1.3）から修正機能を提供しています。上記の比
較ステップで非同期と検出されたデータの中から任意でデータの修正ステップ
に進むことができます。
Q67. 過去に比較した時点から差分だけを比較することはできますか？
A67. 可能です。GoldenGate R12.1.3 までは NonStop プラットフォームのみ
対応していましたが、R12.2.1 からは全てのプラットフォームで差分比較（デル
タ処理）することが可能となっています。
Q68. Veridata の稼働環境を教えてください。
A68. 本資料の「Q16. GoldenGate、Veridata、Adapters が稼働する環境
を教えて下さい。」をご参照下さい。
Q69. Veridata のセットアップ方法を教えて下さい。
A69. OTN-J からダウンロードできる「Veridata セットアップガイド（R12.2 用）」
でダウンロード方法からセットアップ方法まで説明していますのでご参照くださ
い。詳細はマニュアルをご参照下さい。

Document Control
Author
日本オラクル株式会社
クラウド・テクノロジー事業統括 Cloud/Big Data/DIS プロダクト本部舟橋直美
Reviewer
クラウド・テクノロジー事業統括 Cloud/Big Data/DIS プロダクト本部谷川信朗
クラウド・テクノロジー事業統括 Cloud/Big Data/DIS プロダクト本部後藤陽介
カスタマーサポートサービス統括植田智広
Change Logs
Version Version Changes
2012/09/18 1.0 Created
2012/10/4 1.1 Oracle Directのサービスを追記
2013/10/15 2.0 Oracle GoldenGate 12cに対応、Q&Aを追加
2014/9/17 2.1 Oracle GoldenGate R12.1.2.1に対応、リンク修正
2014/10/7 2.2 表記をKROWN番号からMOSのNote番号へ変更
2015/3/3 2.3 Oracle GoldenGate for Big Dataを追加、リンク修正
2015/8/13 2.4 Veridataの章を追記、リンク修正、他微修正
2015/10/28 3.0 GG/Veridata/Monitor R12.2対応、SE2対応追記
2016/3/4 3.1 GG Foundation Pack/Studio対応、リンク修正
2016/10/4 3.2 Oracle Directの表記をOracle Ditigalに変更、事例追加、SE/SE1の注意事
項追記
2016/10/13 3.3 試使用ライセンス利用方法に関する記述を変更
2017/5/29 3.4 事例などを最新情報に更新。
Copyright
〒107-0061 東京都港区北青山 2-5-8 オラクル青山センター
Copyright © 2016 Oracle. All Rights Reserved.
無断転載を禁ず
このドキュメントは単に情報として提供され、内容は予告なしに変更される場合があります。このドキュメ
ントに誤りが無いことの保証や、商品性又は特定目的への適合性の黙示的な保証や条件を含め明
示的又は黙示的な保証や条件は一切無いものとします。日本オラクル株式会社は、このドキュメントに
ついていかなる責任も負いません。また、このドキュメントによって直接又は間接にいかなる契約上の義
務も負うものではありません。このドキュメントを形式、手段（電子的又は機械的）、目的に関係なく、
日本オラクル株式会社の書面による事前の承諾なく、複製又は転載することはできません。
Oracle と Java は、Oracle Corporation 及びその子会社、関連会社の米国及びその他の国におけ
る登録商標です。文中の社名、商品名等は各社の商標または登録商標である場合があります。

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