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北海道大学附属図書館(国連寄託図書館、EU情報センター)
2016年度 後期 アカデミックスキルセミナー
国際機関情報の探し方セミナー:
SDGs(持続可能な開発目標)の現在地
‐統計で知る
1
H28/10/12(水)14(金)18(火)20(木)24(月)26(水)
18:30-19:30
北海道大学附属図書館 本館 リテラシールーム
UN Photo by Cia Pak
各スライドの右上にあるアイコンの見方
2
→ 講師がスライドを基にお話しします
→ 講師と一緒にWeb画面を操作します
→ 各自の端末で取り組んでいただきます
と が
みなさんに手を動かしていただく箇所です
持続可能な開発目標(SDGs :
Sustainable Development Goals)
3
• 2030年までの国際開発目標
– 2015年までのMDGsの成果が土台
– 日本を含む全ての国が対象
– 17の目標、169のターゲット、230の指標
→ 多くは数値目標
このセミナーの目的
4
• SDGsの指標の多くは統計として
無料のWebツールで入手可能
→入手の流れを実習形式で紹介
→自らSDGsの進捗状況を把握する術を
身に付けよう
5
このセミナーの企画・実施の動機
・国連寄託図書館の担当者として
→SDGsの周知
・図書館職員として
→現代社会に深く関わるリテラシーに寄与
6
SDGsの進捗状況を把握する
→はじめに、簡単な全体像をつかみたい場合は
The sustainable development
goals report 2016
• SDGsの初めての年次報告書
(以下、SDGs報告書と省略)
7
検索キーワード
[SDGs report]で
上位にヒット
HOMEを押すと・・・
Sustainable Development Goal
indicators website
8
• 国連統計局のSDGs指標Webサイト
(以下、SDGs indicatorと省略)
SDGs indicatorは
後でまたアクセスします
9
画面はそのままに
国連広報センターによる
SDGs報告書の翻訳(概要)
10
• 日本語で概要をつかみたいならここ!
検索キーワード
[SDGs 進捗]で
上位にヒット
11
SDGsの進捗状況を把握する
→次に、個々の指標を掘り下げて把握する
SDGs indicatorで指標を見てみる
12
SDG INDICATORS
-Global Database
Select an SDG indicator
-1.1.1
→Goボタン
指標を見てみる
13
データフィールド
情報源などの注釈
14
キレイなWebサイトだが
動作が重たい場合や、表が見にくいことも
→別のサイトで見られないか?
UNData
15
• 国連の統計ポータルサイト
[UNData]で検索
UNDataトップページ概要
16
国連ファミリー
の統計データを
横断検索 用語集 引用元データについて
各データベースへ 各国の統計データおよび
各国の統計の官庁サイトへ
UNData → Sustainable
Development Goals indicators
17
Sustainable Development Goals indicators
18
• UNDataのページ内でツリー状に表示される
先ほどと同じ指標を見てみる
19
Goal 1
-1.1
-1.1.1
-上の項目のView data
先ほどと同じ指標を見てみる
20
データフィールド
Metadata Repositoryをクリック
さらに詳しく知りたいとき
21
See metadata(1)をクリック
• 指標の定義や、算出方法などを記載
• 末尾のReferencesにはWebツールの情報が
載っていることも
Metadata
22
PovcalNet
• 世界銀行が作成する貧困に関する統計の
Webツール
PovcalNet
23
任意の国の1日
1.9米ドル以下で
暮らす人の割合
を見てみよう
World Development Indicators
• 同じく世界銀行が作成する統計書/ツール
24
Data
World
Development
Indicators
World Development Indicators
• 主に発展途上国について様々な視点の統
計がまとめられている。
– SDGsの指標と重なる点も多い。
25
Online
Tables
気になる統計
を見てみよう
『世界経済・社会統計』
26
• World Development Indicatorsの日本語版。
• 最新版は2013/2014年。
• タイムラグはかなりあるが日本語で読めるのが
利点。
27
このようにUNDataとSDGs indicator
を出発点にさまざまなWebツールをご紹介
しかし、17の目標をすべて触れる時間は無い
そこで・・・
28
まず、17の目標を3のグループに分け、
そのうちの1グループに焦点を絞る
1から4のうち、どれか1つ選ぼう
① 福祉や教育などについて:1,3,4,5,8,11,16
② 農林水産業や環境などについて:2,6,13,14,15
③ エネルギーや経済などについて:7,8,9,10,12,16,17
④ 上記3つのどれでもOK
29
ここからは
参加されたみなさんの
選択に応じて
一部分のスライドのみ触れます
30
① 福祉や教育などについて
31
SDGs目標1:貧困をなくそう
32
• 指標の例
– 1日1.9米ドル以下で暮
らす人の割合
– 社会保険(年金など)
で保障される人の割合
– 災害の被害者数
取り上げるのは
これ
紹介するツールは
世界銀行のASPIRE
SDGs目標3:すべての人に健康と福祉を
33
• 指標の例
– 妊産婦死亡率
– 顧みられない熱帯病の治療を要する人
– 自殺死亡率
– 成人のアルコール摂取量
– 交通事故による死亡率
– 医療従事者の密度
取り上げるのはこれ
紹介するツールは
WHOの
Global Health
Observatory
data repository
顧みられない熱帯病の補足
主にアフリカやアジアなど、開発途上国の貧しい人々の間で蔓
延(まんえん)している重篤な感染症や伝染病のうち、3大感染
症と呼ばれるエイズ/HIV、結核、マラリア以外の病気。
フィラリア症、デング熱、 住血吸虫症、リーシュマニア症、ア
フリカ・トリパノソーマ症(眠り病)、シャーガス病などがあ
る。
これらの病気は、3大感染症に比べると死亡者数が少ない ため、
先進国において研究や医薬品開発が大きく立ち遅れてきた。し
かし近年、世界全体で推定10億人以上が何らかのNTDに罹患
(りかん)しており、とく に熱帯地域での蔓延が極めて深刻で
あることが判明。そのため世界保健機関(WHO)は、1995年
より熱帯病に関する研究訓練特別計画(The Special
Programme for Research and Training in Tropical Diseases
/TDR)を設けて、予防、排除、撲滅に取り組んでいる。2008
年7月に開催された洞爺湖サミットでは、NTDに感染した少なく
とも 75%の人々に支援を届けるため、活動を始めることで合意
がなされた。 (出典:イミダス2016)
34
SDGs目標4:質の高い教育をみんなに
35
• 指標の例
– 初等教育、中等教育を修了した児童・
生徒の割合
– 就学前教育を受けている幼児の割合
– ICTスキルを有する若者・成人の割合
– 訓練を受けた初等教育の教師の男女比
– 一定の読解力と数的思考力を有する人
の割合
取り上げるのはこれ
紹介するツール
はユネスコの
UIS Statistics
SDGs目標5:
ジェンダー平等を実現しよう
36
• 指標の例
– 若年婚の割合
– 無給労働に費やす時間の割合
– 管理職における女性の割合
– 土地について女性に同等の権
利を与えている国の割合
– 性別の携帯電話所有割合
取り上げるのはこれ
紹介するWebページは
ユニセフのMICSなど
SDGs目標8:働きがいも経済成長も
37
• 指標の例
– 性別、年齢、障害の有無によ
る失業率
– ニートの若者の割合
– 児童労働に従事する子どもの
割合と数
– 移民の労働災害の頻度
取り上げるのはこれ
紹介するツール
はILOのILOStat
SDGs目標11:
住み続けられるまちづくりを
38
• 指標の例
– 都市においてスラムなどに住む
人の割合
– 公共交通機関に簡単にアクセス
できる人の割合
– 都市における微小粒子状物質
(PM2.5など)のレベル
取り上げるのはこれ
紹介するツール
はUN-Habitatの
Urban Data
SDGs目標16:
平和と公正をすべての人に
39
• 指標の例
– 殺人事件の被害者数
– 体罰などを受けた子どもの割合
– 性暴力を受けた若者の割合
– 出生届が出された赤ちゃんの割合
取り上げるのはこれ
紹介するツール
はUNODCの
Data portal
1から8のうち、どれか1つ選ぼう
① 社会保険(年金など)で保障される人の割合
② 顧みられない熱帯病の治療を要する人
③ 訓練を受けた初等教育の教師の男女比
④ 若年婚の割合
⑤ 性別、年齢、障害の有無による失業率
⑥ 都市においてスラムなどに住む人の割合
⑦ 殺人事件の被害者数
⑧ 上記7つのどれでもOK
40
SDGs目標1:貧困をなくそう
41
• 社会保険(年金など)で保障される人の割合
UNDATAのSDGs indicator
Goal 1 → 1.3 → 1.3.1
Proportion of the population
covered by social insurance
programs
社会保険(年金など)で
保障される人の割合
42
• 統計データを見てみよう
社会保険(年金など)で
保障される人の割合
43
• Metadataによると ASPIREが
挙げられて
いる
[WB ASPIRE]
で検索
ASPIRE
44
• 世界銀行による発展途上国の社会的保護
の指標をまとめたWebツール
INDICATORS
AT A GLANCE Table 2
ASPIRE indicators at a glance
45
下位20%の
貧しい人々や
上位20%の
豊かな人々の
値も分かる
• 詳細な表を簡単に表示できる
World DataBank : ASPIRE
46
BUILD YOUR
OWN REPORT
• 次はカスタマイズしたデータ抽出を行う
World DataBank : ASPIRE
47
国:このアイコン
を押すと全ての国
にチェックが入る
項目:この3つにチェック
• 都市部と農村部のここ5年の値を見てみる
World DataBank : ASPIRE
48
年:「5」
をクリック
レイアウトを押して
以下のとおり変更
最後に画面中央のAPPLY
CHANGESをクリック
World DataBank : ASPIRE
49
一覧しやすい
表ができた
Excelなどに
ダウンロードも可
• 低所得国で何らかの社会扶助または社会
的保護を受けている人々の割合は5人に1
人と、上位中所得国の3人に2人と比べて
低くなっています。
(出典:国連広報センターWebサイト)
SDGs報告書では
50
学校給食のカバー率を調べる
51
ヒント
SDGs目標3:すべての人に健康と福祉を
52
• 顧みられない熱帯病の治療を要する人
UNDATAのSDGs indicator
Goal 3 → 3.3 → 3.3.5
Number of people requiring
interventions against
neglected tropical diseases
顧みられない熱帯病の治療を要する人
53
• 統計データを見てみよう
顧みられない熱帯病の治療を要する人
54
• Metadataに挙げられているURLにアクセス
[WHO NTD]
で検索すると
早い
顧みられない熱帯病の治療を要する人
55
NTD data in the
Global Health
Observatory (GHO)
Onchocerciasis
インタラクティブグラフ・マップ
56
View
interactive
graph
他の指標や年も
見てみよう
Global Health Observatory
データ
57
View data
表を見比べてみよう
58
• HIV、マラリアおよび結核の感染者数は、全世界で
2000年から2015年にかけて減少しました。しかし、
2015年の時点でも、210万人がHIVに新たに感染し、2
億1,400万人がマラリアを発症したものと見られていま
す。世界人口のほぼ半数がマラリア感染のリスクにさら
されていますが、サハラ以南アフリカは2015年の全症
例の89%を占めています。
(出典:国連広報センターWebサイト)
SDGs報告書では
Global Health Observatory
で成人のアルコール摂取量を調べる
59
例えば、このような表がある
60
• 訓練を受けた初等教育の教師の男女比
UNDATAのSDGs indicator
Goal 4 → 4.5 → 4.5.1
Gender parity index of
teachers in primary
education who are trained
SDGs目標4:質の高い教育をみんなに
61
訓練を受けた初等教育の教師の男女比
• 統計データを見てみよう
1を超えれば女性教師の
方が教員養成課程など
を経ている割合が高い
ことを示している
62
訓練を受けた初等教育の教師の男女比
• Metadataに挙げられているURLにアクセス
[UNESCO UIS]で
検索すると早い
63
訓練を受けた初等教育の教師の男女比
Go directly
to UIS.Stat
64
UIS Statistics
Education
-Human resources
-Teachers
-Teachers by
teaching level
of education
Customise
-Selection
-Indicator
• 先ほどの統計をもう少し詳細に見てみる
65
UIS Statistics
これら6つ
にチェック
66
UIS Statistics
Time
2014
Customise layout
67
UIS Statistics
Indicatorを
ドラッグ&ドロップ
View Data
68
UIS Statistics
一覧しやすい
表ができた
Excelなどに
ダウンロードも可
69
SDGs報告書では
• (注:取り上げた指標とはテーマが異な
りますが)
2013年の時点でも、7億5,700万人の成人
(15歳以上)が読み書きできない状態に
ありますが、その3分の2が女性です。
(出典:国連広報センターWebサイト)
70
SDGs報告書の下記の図を
UIS Statで確認する
(出典:国連広報センターWebサイト)
SDGs目標5:
ジェンダー平等を実現しよう
71
• 若年婚の割合
UNDATAのSDGs indicator
Goal 5 → 5.3 → 5.3.1
Proportion of women aged 20-24
years who were married by age 18
若年婚の割合
72
• 統計データを見てみよう
若年婚の割合
73
• Metadataに挙げられているURLにアクセス
まずは[unicef data]
で検索
若年婚の割合
74
Child marriage Download data
若年婚の割合
75
ダウンロードした
Excelファイルの
Source欄を見る
と「MICS」や
「DHS」が目立つ
がこれは何?
MICS:
Multiple Indicator Cluster Surveys
76
• unicefが主導する子どもに関する国別調査
• 主に発展途上国を対象に実施
• 一部のレポートはunicefのサイト内で入手可能。
(データセットの利用は事前登録を要する)
MICSのメインページ
([unicef MICS]で検索)
レポートはSurveysで一部
入手可(要事前登録)
DHS:
Demographic and Health Surveys
77
• 米国国際開発庁(USAID)の基金による人口や健
康に関する国別調査
DATA
-STATCOMPILER
CHOOSE
INDICATOR
[DHS program]で検索
DHS: Statcompiler
78
Complete List
Marriage
-Percentage first married
by exact age
-Women
-Women first married
by exact age 18
NEXT
DHS: Statcompiler
79
NEXT
Select All
Age (5-year groups)
SDGs報告書では
80
• 全世界の20歳から24歳までの女性のうち、
18歳の誕生日を迎える前に結婚していた
と報告する者の割合は、1990年頃の32%
から、2015年頃の26%へと低下していま
す。
(出典:国連広報センターWebサイト)
DHS: Statcompilerで
無給労働に従事する女性/男性の割合を調べる
81
ヒント
SDGs目標8:働きがいも経済成長も
82
• 性別、年齢、障害の有無による失業率
UNDATAのSDGs indicator
Goal 8 → 8.5 → 8.5.2
Unemployment rate
性別、年齢、障害の有無による失業率
83
• 統計データを見てみよう
性別、年齢、障害の有無による失業率
84
• Metadataに挙げられているURLにアクセス
[ILOSTAT]で
検索すると早い
ILOSTAT
85
• 失業率について詳しいデータを入手する
– ただし、障害の有無による失業率の網羅的デー
タは現時点では乏しいとのこと
Find Data
Browse by
subject
ILOSTAT
86
Unemployment
-by sex, age
and education
Customize
ILOSTAT
87
Time & Frequency:
2013 to 2015
Age:15-24
ILOSTAT
88
Apply Filters
Download
若者の性別・学歴別の
失業率が入手できた
SDGs報告書では
89
• 2015年の失業率は、男性の5.8%に対し、
女性は6.7%となっています。ジェンダー
の不平等が際立っている西アジアと北ア
フリカでは、女性の失業率が男性の2倍を
超えています。
(出典:国連広報センターWebサイト)
• ある新聞記事によるとEUの中で、イタリ
ア,フランス,ギリシャなどの失業率は
10%を超えるとのこと
– いずれかの国の失業率を調べる(ヒント:
Country profilesが便利)
ILOSTAT: 国ごとのデータ
90
SDGs目標11:
住み続けられるまちづくりを
91
• 都市においてスラムなどに住む人の割合
UNDATAのSDGs indicator
Goal 11 → 11.1 → 11.1.1
Proportion of urban population
living in slums
都市においてスラムなどに住む人の割合
92
• 統計データを見てみよう
都市においてスラムなどに住む人の割合
93
• MetadataにはUN-Habitatが挙げられている。
[UN habitat]で検索
都市においてスラムなどに住む人の割合
94
URBAN KNOWLEDGE
今回はUrban Dataをご紹介
Urban Data : Compare cities
95
Compare Randomize
Urban Data : Compare cities
96
都市間の
比較が
できる
選べる指標
は少ない
Urban Data : Explore data
97
Explore
Percentage of slum
population in urban area
地図上で見渡す
ことができる
Urban Data : Explore data
98
特定の国
を選択
経年変化を見る
ことができる
SDGs報告書では
99
• 2014年の都市部スラム居住者は8億8,000
万人と、世界の都市人口全体の30%を占
めていますが、2000年にはこの割合が
39%に上っていました。
(出典:国連広報センターWebサイト)
100
• 日本と中国、都市人口の割合が高いのは
どちら?
Urban Dataを使って
SDGs目標16:
平和と公正をすべての人に
101
• 殺人事件の被害者数
UNDATAのSDGs indicator
Goal 16 → 16.1 → 16.1.1
Number of victims of intentional
homicide per 100,000 population
殺人事件の被害者数
102
• 統計データを見てみよう
殺人事件の被害者数
103
• Metadataに挙げられているURLにアクセス
[UNODC data
portal]で検索
UNODC data portal
104
Crime and Criminal Justice
-Homicide
-Homicide counts and rates
(2000-2014)
Run report
UNODC data portal
105
表のカスタマイズはできないので
見やすくしたい場合などはダウン
ロードして整形するとよい
SDGs報告書では
106
• 2008年から2014年の開発途上国におけ
る殺人発生率は、先進国の2倍に上ってい
ます。
• 2011年にピークを迎えた全世界の人身取
引犠牲者のうち、子どもの割合は34%と、
2004年の13%を大きく上回っています。
(出典:国連広報センターWebサイト)
UNODC data portalで
ドラッグの統計を見てみる
107
• 日本の注射麻薬使用者の推計人数は?そ
の情報源は?
ヒント
② 農林水産業や環境などについて
108
SDGs目標2:飢餓をゼロに
109
• 指標の例
– 栄養不足の人の割合
– 低体重児の割合、肥満児
の割合
– 家畜の在来品種のうち、
絶滅のリスクのある割合
取り上げるのはこれ
紹介するツールは
FAOのFAOSTAT
SDGs目標6:
安全な水とトイレを世界中に
110
• 指標の例
– 改善された飲み水を利用で
きる人の割合
– 水ストレス度:資源量に対
する取水量の割合
– 水資源の管理計画を策定し
ている国の割合
取り上げるのはこれ
(WHO/UNICEF JMP)
もしくはこれ(FAOの
AQUQSTAT)
SDGs目標13:
気候変動に具体的な対策を
111
• 指標の例
– 災害の被害者/被災者
数
– 気候変動に関する統合
的な計画などを立案を
目指す国の割合
取り上げるのはこれ
紹介するツールは
CREDのEM-DAT
SDGs目標14:海の豊かさを守ろう
112
• 指標の例
– 生物の持続可能性が保
たれるレベルの漁業資
源の割合
– 海洋の酸性度
– 海洋保護区などの割合
取り上げるのはこれ
紹介するのはFAO水産
養殖局のWebサイト
SDGs目標15:陸の豊かさも守ろう
113
• 指標の例
– 陸地に占める森林面積の割合
– 生物多様性の観点で重要な場所
が保護区に含まれる割合
– レッドリストインデックス(絶
滅のおそれのある野生生物の状
況を表す指標)
取り上げるのはこれ
紹介するのはFAO
のGlobal Forest
Resources
Assessments
1から7のうち、どれか1つ選ぼう
① 栄養不足の人の割合
② 改善された飲み水を利用できる人の割合
③ 水ストレス度:資源量に対する取水量の割合
④ 災害の被害者/被災者数
⑤ 生物の持続可能性が保たれるレベルの漁業資源
の割合
⑥ 陸地に占める森林面積の割合
⑦ 上記6つのどれでもOK
114
SDGs目標2:飢餓をゼロに
115
• 栄養不足の人の割合
UNDATAのSDGs indicator
Goal 2 → 2.1 → 2.1.1
Prevalence of undernourishment
栄養不足の人の割合
116
• 統計データを見てみよう
栄養不足の人の割合
117
• Metadataに挙げられているURLにアクセス
[FAO food security
stats]で検索
FAO Hunger Map
118
全体像がわかる
Food security indicators
119
各種指標をExcel
で入手できる
FAOSTAT
120
FAOSTAT
GO TO
WEBSITE
FAOSTAT
121
• 栄養不足の人の割合について任意の統計を抽出する
Food Security
-Download Suite of Food
Security Indicators
FAOSTAT
122
SELECT ALL
SELECT ALL
Value
Prevelence of
undernourishment
FAOSTAT
123
PIVOT PREVIEW
見やすい表
ができた
SDGs報告書では
124
• 飢餓に苦しむ人々の割合は、世界全体で
2000-2002年の15%から、2014‐2016
年の11%へと低下しました。それでも、
全世界で依然として8億人近くが、十分な
食料を手にできていません。
(出典:国連広報センターWebサイト)
• 発育不全状態(stunted)にある5歳未満児
の割合を表示する。
FAOSTATで他の統計を調べる
125
ちなみに・・・
• 5歳未満の肥満児の割合は、2000年から2014年にか
けて20%近く上昇しました。この年齢層では、2014
年の時点で約4,100万人が肥満状態にありますが、そ
のうちほぼ半数はアジアに暮らしています。
(出典:国連広報センターWebサイト)
SDGs目標6:
安全な水とトイレを世界中に①
126
• 改善された飲み水を利用できる人の割合
UNDATAのSDGs indicator
Goal 6 → 6.1 → 6.1.1
Proportion of population using
improved drinking water sources
改善された飲み水を利用できる人の割合
127
• 統計データを見てみよう
改善された飲み水を利用できる人の割合
128
• Metadataに挙げられているURLにアクセス
[WHO UNICEF JMP]
で検索
WHO / UNICEF
Joint Monitoring Programme
129
• 飲み水の利用について詳細を見てみる
DATA
TABLES
ここを
クリック
WHO / UNICEF
Joint Monitoring Programme
130
PARAMETERS
(COLUMNS)
Waterに全て
チェック
Sanitationの
チェックは外す
WHO / UNICEF
Joint Monitoring Programme
131
ここを
クリック 詳細を表示できた
Piped on
Premises:
水道管が引
かれている
Surface
Water:
川や池など
の水を利用
SDGs報告書では
132
• 2015年の時点で、世界人口全体の91%に
あたる66億人が、改良飲料水源を利用し
ていますが、2000年にはこの割合が82%
にすぎませんでした。しかし、2015年に
なっても、6億6,300万人が依然として未
改良の水源または地表水を利用していま
す。
(出典:国連広報センターWebサイト)
WHO / UNICEF
Joint Monitoring Programmeで
以下を確認する
133
• 2000年から2015年にかけ、改良衛生施設を利
用する人々の割合は、世界人口の59%から68%
へと上昇しました。それでも、24億人が置き去
りにされています。その中には、まったく衛生
施設を使えず、依然として屋外で排せつしてい
る9億4,600万人が含まれています。
(出典:国連広報センターWebサイト)
SDGs目標6:
安全な水とトイレを世界中に②
134
• 水ストレス度:資源量に対する取水量の割合
UNDATAのSDGs indicator
Goal 6 → 6.4 → 6.4.2
Level of water stress: freshwater withdrawal as
a proportion of available freshwater resources
水ストレス度:資源量に対する取水量の割合
135
• 統計データを見てみよう
水ストレス度:資源量に対する取水量の割合
136
• Metadataに挙げられているURLにアクセス
[AQUASTAT]で検索
テーマで
調べる
国で
調べる
メインデータ
ベース:国、
年、統計の項
目などを細か
く設定・表示
する場合はこ
ちら
AQUASTAT
137
Water
uses
AQUASTAT
138
Proportion of renewable
water resources withdrawn-
Water
uses
AQUASTAT: Summary maps
139
色の濃いのが
水ストレス度の
高い国・地域
AQUASTAT: Database
140
Freshwater withdrawal as %
of total renewable water
resources: Go to database!
水ストレス度
のデータが
表示できた
AQUASTAT: Database
141
New search
これらにチェック
Latest values only
Axes: Variable
Submit
AQUASTAT: Database
142
農業用水のみの
水ストレス度も
表示できた
SDGs報告書では
143
• 水ストレスは全世界で20億人以上に影響
を与えていますが、この数字は今後、さ
らに上昇するものと予測されています。
(出典:国連広報センターWebサイト)
AQUASTAT: Database
でさらに調べる
144
• 水資源量(Total renewable water
resources)も表示させる
– その国の水資源全体はどのくらいで、そのう
ち、どれだけ使っているのか?
SDGs目標13:
気候変動に具体的な対策を
145
• 災害の被害者/被災者数
UNDATAのSDGs indicator
Goal 13 → 13.1 → 13.1.2
Number of persons affected
by disaster per 100,000 people
災害の被害者/被災者数
146
• 統計データを見てみよう
災害の被害者/被災者数
147
• Metadataには、所管の組織としてUNISDR
(国連国際防災戦略事務局)が挙げられている
UNISDRの統計の
ページを見てみる
→[UNISDR Stats]
で検索
UNISDR Disaster Statistics
148
View disaster
data and
statistics on
PreventionWeb
国名 – Disaster profiles
のどれかを選択
PreventionWeb:
Disaster & Risk Profile
149
災害リスク軽減に関する
Webプラットフォームで
あるPreventionWeb上
で各国の災害などの統計
を入手できる
UNISDR Disaster Statistics
150
Visit EMDAT/CRED
database
Country Profile
EM-DAT: Country Profile
151
国を選び、Display
country profileを選択
• EM-DATは自然災害研究の国際的な組織である
CRED(Centre for Research on the Epidemiology
of Disasters)が運営するデータベース
仙台防災枠組2015-2030
152
外務省のサイト内に
骨子や仮訳あり
• 防災についての2030年までの国際的指針
SDGs報告書では
153
• 2000年から2013年にかけて生じた自然
災害により、毎年平均で8万3,000人が命
を失ったほか、2億1,100万人が被災して
います。
(出典:国連広報センターWebサイト)
EM-DAT
で特定の災害の概要を調べる
154
• いったんEM-DATのトップページに戻り、
Disaster Profilesを選択
– 任意の災害を選び、表を観察
SDGs目標14:海の豊かさを守ろう
155
• 生物の持続可能性が保たれるレベルの
漁業資源の割合
UNDATAのSDGs indicator
Goal 14 → 14.4 → 14.4.1
Proportion of fish stocks within
biologically sustainable levels
生物の持続可能性が保たれるレベルの
漁業資源の割合
156
• 統計データを見てみよう
生物の持続可能性が保たれるレベルの
漁業資源の割合
157
• Metadataに挙げられているURL
にアクセスすると・・・
• FAOのFisheries and Aquaculture Department
が作成している世界の漁業資源の現状についての
報告書
“Review of the state
of world marine fishery resources”
158
末尾には統計表を掲載
• 関連する統計データを抽出してみる
Fisheries and Aquaculture Department
の統計ページ
159
Statistics
[FAO Fish]
で検索
Fisheries and Aquaculture Department
の統計ページ:Online Query Panels
160
Online Query Panels
Global Aquaculture
Production(養殖)
Global Capture
Production(漁獲)
Online Query Panels:
Global Capture Production
161
Country: select all
Global
Capture
Production
(漁獲)
Species
Tunas, bonitos,
billfishes(マグロ、
カツオ、カジキ)
Online Query Panels:
Global Capture Production
162
2000年代と
1990年代を
広げてから、
select allで
全て選択
Time 最後にsubmit
1990年代以降の
マグロ等の漁獲量
SDGs報告書では
163
• 世界の海洋魚種資源のうち、生物学的に
持続可能な水準にあるものの割合は、
1974年の90%から2013年の69%へと低
下しています。
(出典:国連広報センターWebサイト)
1990年代以降のマグロ等の
漁獲量と養殖量を見比べる
164
• Online query panelsの
Global Aquaculture Productionで先ほど
と同様に指定し、漁獲量と養殖量を比較
SDGs目標15:陸の豊かさも守ろう
165
• 陸地に占める森林面積の割合
UNDATAのSDGs indicator
Goal 15 → 15.1 → 15.1.1
Forest area as a proportion of
total land area
陸地に占める森林面積の割合
166
• 統計データを見てみよう
陸地に占める森林面積の割合
167
• Metadataに挙げられているURLにアクセス
[FAO FRA]
で検索
• 国連食糧農業機関(FAO)の世界森林資源評価
– FAOの最も包括的な森林調査
– 近年は5年おきに刊行
2015 2010 2005 2000
Global forest resources assessments
(FRA)
168
Global forest resources assessments
(FRA): Maps
169
世界の森林について地図
で全体像を見渡せる
Maps
Global forest resources assessments
(FRA): FLUDE
170
(画面や操作を省略)
データ比較やグラフ作成
Explore Data
Global forest resources assessments
(FRA): Infographics
171
FRAとSDGsの関係等
を図表でまとめている
Infographics
SDGs報告書では
172
• 世界の森林面積の純減は、1990年代の
730万ヘクタールから2010‐2015年の
330万ヘクタールへと縮小しました。
(出典:国連広報センターWebサイト)
• 以下の表は林野庁のFRA2015の仮訳から抜粋
– FRAのMapと見比べよう
(出典:林野庁Webサイト)
Global forest resources assessments
(FRA): Mapsを詳しく見る
173
③ エネルギーや経済などについて
174
SDGs目標7:エネルギーをみんなに
そしてクリーンに
175
• 指標の例
– 電気を利用できる人の
割合
– 最終消費エネルギーに
占める再生エネルギー
– エネルギー効率
取り上げるのはこれ
紹介するツール
は世界銀行の
Sustainable
Energy for All
SDGs目標8:働きがいも経済成長も
176
• 指標の例
– 人口1人当たりの実質
GDP成長率
– 1人当たりの実質GDP
成長率
– 銀行口座などを持つ成
人の割合
取り上げるのはこれ
紹介するツールは国連の
National Accounts Main
Aggregates Databaseなど
GDPのツール
SDGs目標9:
産業と技術革新の基盤をつくろう
177
• 指標の例
– 1人当たりの製造業付
加価値額
– 二酸化炭素排出量
– フルタイム相当の研究
者数
取り上げるのはこれ
紹介するツールは
UNIDOのUNIDO
Statistics Data Portal
SDGs目標10:
人や国の不平等をなくそう
178
• 指標の例
– 貧困層の家計支出/収
入
– 労働分配率(GDPに占
める労働者の所得)
取り上げるのはこれ
紹介するツールは世界
銀行のPoverty and
Equity Database
SDGs目標12:つくる責任 つかう責任
179
• 指標の例
– 1人当たりのマテリアル・
フットプリント(等価換
算した天然資源の輸入量
+国内における採掘量-
等価換算した輸出量)
取り上げるのはこれ
紹介するツールは
国連環境計画の
UNEPLive
SDGs目標16:
平和と公正をすべての人に
180
• 指標の例
– 賄賂の要求を一度でも
受けた企業の割合
– 国際機関での発展途上
国の投票権などの割合
取り上げるのはこれ
紹介するツールは
世界銀行の
Enterprise Surveys
SDGs目標17:パートナーシップで
目標を達成しよう
181
• 指標の例
– 先進国から発展途上国
へのODA(政府開発援
助)の額
– 世界の輸出における発
展途上国の占める割合
取り上げるのはこれ
紹介するツールは
OECDのQWIDSと
OECD StatExtracts
1から8のうち、どれか1つ選ぼう
① 最終消費エネルギーに占める再生エネルギー
② 1人当たりの実質GDP成長率
③ 1人当たりの製造業付加価値額
④ 貧困層の家計支出/収入
⑤ 1人当たりのマテリアル・フットプリント
⑥ 賄賂の要求を一度でも受けた企業の割合
⑦ 先進国から発展途上国へのODA(政府開発援
助)の額
⑧ 上記7つのどれでもOK
182
SDGs目標7:エネルギーをみんなに
そしてクリーンに
183
• 最終消費エネルギーに占める再生エネルギー
UNDATAのSDGs indicator
Goal 7 → 7.2 → 7.2.1
Renewable energy share in the
total final energy consumption
最終消費エネルギーに占める再生エネルギー
184
• 統計データを見てみよう
最終消費エネルギーに占める再生エネルギー
185
• Metadataに挙げられているURLの1つにアクセス
[WB Sustainable
Energy data]で検索
World DataBank:
Sustainable Energy for All
186
表のアイコンを
クリック
187
国:このアイコン
を押すと全ての国
にチェックが入る
項目:この3つにチェック
• 再生エネルギーの10年ごとの値を見てみる
World DataBank:
Sustainable Energy for All
188
年:1990、2000、
2010を選択
レイアウトを押して
以下のとおり変更
最後に画面中央のAPPLY
CHANGESをクリック
World DataBank:
Sustainable Energy for All
189
一覧しやすい
表ができた
Excelなどに
ダウンロードも可
World DataBank:
Sustainable Energy for All
190
SDGs報告書では
• 近代的な再生可能エネルギーは2010年か
ら2012年にかけ、年率4%という急速な
成長を遂げました。
(出典:国連広報センターWebサイト)
• SDGs報告書の以下の図に関連して、電気
を利用できる人の割合を見る
(出典:国連広報センターWebサイト)
191
World DataBank:
Sustainable Energy for All
で調べる
SDGs目標8:働きがいも経済成長も
192
• 1人当たりの実質GDP成長率
UNDATAのSDGs indicator
Goal 8 → 8.1 → 8.1.1
Growth rate of real GDP per capita
1人当たりの実質GDP成長率
193
• 統計データを見てみよう
1人当たりの実質GDP成長率
194
• Metadataに挙げられているURLにアクセス
[UN GDP]で検索
国連統計部による
GDPのWebツール
National Accounts
Main Aggregates Database
195
Data Selection
– Basic Data Selection
National Accounts
Main Aggregates Database
196
Allを選択し、
Addボタン
GDP, Per Capita
GDP – US Dollars
2014を選択し、
Addボタン
Submit
National Accounts
Main Aggregates Database
197
成長率ではなく
額ではあるが
表示できた
National Accounts
Main Aggregates Database
198
• Metadataを見てみると
Meta-Data
さまざまな
機関のデータ
GDPを抽出するツール
199
• 他にもさまざま、各ツールで値が違う
OECDの
OECD Stat Extracts
世界銀行のWorld
Development Indicators
IMFのWorld
Economic Outlook
SDGs報告書では
200
• 後発開発途上国(LDCs)の1人当たり国
内総生産(GDP)の年平均成長率は、
2005-2009年の4.7%から2010-2014年
の2.6%へと低下しました。これは目標成
長率7%の半分にも満たない数字です。
(出典:国連広報センターWebサイト)
National Accounts Main Aggregates Databaseと
OECD Stat ExtractsのGDPの値を見比べる
201
[OECD 統計]で検索
Get real-time dataで
OECD StatExtractsへ
SDGs目標9:
産業と技術革新の基盤をつくろう
202
• 1人当たりの製造業付加価値額
UNDATAのSDGs indicator
Goal 9 → 9.2 → 9.2.1
Manufacturing value added per capita
at constant 2010 United States dollars
1人当たりの製造業付加価値額
203
• 統計データを見てみよう
1人当たりの製造業付加価値額
204
• Metadataに挙げられているURLにアクセス
[UNIDO STATS]で
検索(UNIDO:
国連工業開発機関)
1人当たりの製造業付加価値額
205
resources
UNIDO Statistics
Data Portal
MVA 2016
UNIDO Statistics Data Portal:
MVA 2016
206
この両者の商が
1人当たりの製造業
付加価値額にあたる
SDGs報告書では
207
• 2015年の時点で、LDCsにおける1人当た
り製造業付加価値は100米ドルに満たない
のに対し、先進地域ではこれが5,000米ド
ル近くに達しています。
(出典:国連広報センターWebサイト)
1人当たりの製造業付加価値額の
変遷を散布図で見る
208
Show Graph
このような
グラフを表示
年をスライドし
変遷を見る
SDGs目標10:
人や国の不平等をなくそう
209
• 貧困層の家計支出/収入
UNDATAのSDGs indicator
Goal 10 → 10.1 → 10.1.1
Growth rates of household expenditure
or income per capita among the
bottom 40 per cent of the population
貧困層の家計支出/収入
210
• 統計データを見てみよう
貧困層の家計支出/収入
211
• Metadataに挙げられているURLにアクセス
すると・・・
世界銀行のGlobal
Database of Shared
Prosperityというページ
貧困層の家計支出/収入
212
Poverty and
Equity Data
• 今回はPoverty & Equity Dataをご紹介
[WB Poverty
Equity]で検索
World Data Bank:
Poverty and Equity Database
213
DATABANK
World Data Bank:
Poverty and Equity Database
214
国:このアイコン
を押すと全ての国
にチェックが入る
項目:この2つにチェック
• 下位40%の貧困層と、全体を比較してみる
World Data Bank:
Poverty and Equity Database
215
年:「5」
をクリック
レイアウトを押して
以下のとおり変更
最後に画面中央のAPPLY
CHANGESをクリック
World Data Bank:
Poverty and Equity Database
216
一覧しやすい
表ができた
Excelなどに
ダウンロードも可
SDGs報告書では
217
• 2007年から2012年にかけてのデータが
入手可能な94カ国のうち56カ国では、最
貧世帯40%の1人当たり所得が全国平均を
上回る増大を示しています。
(出典:国連広報センターWebサイト)
World Data Bank:
Poverty and Equity Database
でジニ係数を調べる
218
Map機能で
見てみる
• 所得格差を表す指標。0から1までの値で,1に近いほど
格差が大きい。
(出典:国連広報センターWebサイト)
※今回紹介したツールでは0から100までの値をとります。
SDGs目標12:つくる責任 つかう責任
219
• 1人当たりのマテリアル・フットプリント
UNDATAのSDGs indicator
Goal 12 → 12.2 → 12.2.1
Material footprint per capita
1人当たりのマテリアル・フットプリント
220
• 統計データを見てみよう
1人当たりのマテリアル・フットプリント
221
• Metadataについて確認したいが、SDGs indicator
のサイトには無い
• ただし、SDGs indicatorの同じ統計のFootnotes
には”United Nations Environment Programme”
との記載が
UNEP: UNEPLive
222
• 今回はUNEPのサイトからUNEPLiveをご紹介
[UNEP]で検索
UNEPLive
UNEP: UNEPLive
223
Sustainable
Development
Goals
12- → 12.2-
→ MF- の順
でクリック
UNEP: UNEPLive
224
この図のとおり、マテリアル・
フットプリントの指標はSDGs
の目標8(働きがいも経済成長
も)にもあります
UNEP: UNEPLive
225
ページの下にある地図上の丸
のどれかをクリックし、さら
にCountry Linkをクリック
UNEP: UNEPLive
226
例:インドにおける
資源に関する統計
データが表示される
100件表示に変更
UNEP: UNEPLive
227
細分化されたものを含め、様々な
マテリアル・フットプリントを表示
グラフ表示も可
SDGs報告書では
228
• 2010年の先進地域のマテリアル・フット
プリント(一次産品使用量)はGDP1単位
当たり23.6キログラムと、開発途上地域
のGDP1単位当たり14.5キログラムを大き
く上回っています。
(出典:国連広報センターWebサイト)
• 同年の先進地域における1人当たり国内物
質消費量は、開発途上地域を72%上回っ
ています。
(出典:国連広報センターWebサイト)
SDGs報告書の以下の記載を
UNEP: UNEPLiveで確認する
229
任意の2か国で
見比べる
SDGs目標16:
平和と公正をすべての人に
230
• 賄賂の要求を一度でも受けた企業の割合
UNDATAのSDGs indicator
Goal 16 → 16.5 → 16.5.2
Proportion of firms experiencing at
least one bribe payment request
賄賂の要求を一度でも受けた企業の割合
231
• 統計データを見てみよう
世界銀行のEnterprise Surveys
232
• Metadataに挙げられているURLにアクセス
[WB enterprise]で検索
世界銀行のEnterprise Surveys
233
Select an economyで国を選ぶ
世界全体などの値と
比較できる
世界銀行のEnterprise Surveys
234
Custom Query
1. Choose
Economies: All
2. Choose Topics:
Corruption
3. Choose
Subgroups: All
Create Table
世界銀行のEnterprise Surveys
235
業種や都市ごとの値
も表示されます
世界銀行のEnterprise Surveys
のGenderのデータと以下を見比べる
236
当然、単純には
比べられない点
が多々あること
に留意
• 出典:男女共同参画白書
平成27年版
SDGs目標17:パートナーシップで
目標を達成しよう
237
• 先進国から発展途上国へのODA
(政府開発援助)の額
UNDATAのSDGs indicator
Goal 17 → 17.2 → 17.2.1
Net official development assistance (ODA) to
LDCs from OECD-DAC countries, by donor
先進国から発展途上国へのODA
(政府開発援助)の額
238
• 統計データを見てみよう
LDC:後発開発途上国
OECD-DAC:OECD
開発援助委員会
先進国から発展途上国へのODA
(政府開発援助)の額
239
• Metadataに挙げられているURLにアクセス
[OECD finance
sustainable]で検索
OECD:
Financing for sustainable development
240
Data visualisations
Aid at a glance
by donor
OECD:
Financing for sustainable development
241
援助国ごとにODA
などの全貌を図示
後発発展途上国へ
の援助
Total net ODA disbursements
from all donors to developing
countries
OECD:
Financing for sustainable development
242
Online Databases
QWIDS
243
• OECDの開発援助のWebツール
援助国と供与国を
変更してみよう
OECD Stat Extracts
244
OECD.Stat
OECDの統計
データが柔軟
に出力できる
Webツール
OECD Stat Extracts
245
Development
-Flows by Provider
and Recipient
-Total receipts by
country and region
(ODA+OOF+private)
表示のカスタマイズや、
データの出力も可
SDGs報告書では
246
• 政府開発援助(ODA)の総額は2015年、
1,316億ドルと、2014年を実質ベースで
6.9%上回り、記録を更新しました。
(出典:国連広報センターWebサイト)
OECD Stat Extracts
でさらに調べる
247
• 日本のODAなどを援助額が多い地域・国
の順番を確かめる
ヒント:列の値
の下のアイコン
をクリックする
ことで昇順/降順
に並ぶ
ここからは
再び全てのスライドに触れます
248
最後に
249
• SDGs目標17には「過去10年で1回以上国勢
調査を行った国の割合」という指標がある
UNDATAのSDGs indicatorに
よると世界全体では90%だが、
後発発展途上国では79%
最後に
250
• また、「国家レベルの統計計画がある国」と
いう指標もある
– Metadataに挙げられているPARIS21の”NSDS
Status Report”(2016)の要約表は以下のとおり
計画が未発達な発展途上国が少なくないと言える
最後に
251
• 第46回国連統計委員会(2015)の背景資料
には以下のような図表も
SDGsの指標の値
を報告できると
した国の割合
出典:Results of the global questionnaire of the Friends of the Chair on broader measures of progress Part II:
Availability of indicators for Sustainable Development Goals and associated targets
最後に
252
• 指標の和訳は、図書館職員によるものだが、
大雑把なものであることに注意
→掘り下げて比較・考察などを行うのであれば
指標の定義などを詳細に把握する必要あり
• ただし、ここ数スライドで見たとおり、どの
程度信頼できる値なのか?という視点も重要
論文やレポートでの引用
• Webで入手した統計データなどを論文
やレポートで引用する場合、Webツー
ルの名称とURL、アクセス年月日を挙
げることをおすすめします。
– 同じWebツールでも時間の経過により値が書き
換わることがあります。
253
本館のレファレンス・サービス
(平日9-17時)
• レファレンスカウンターに常駐はし
ていません(奥の事務室にいます)。
お手数をおかけしますが、総合カウンターでレ
ファレンス希望の旨をお知らせください。
• 011-706-2973,011-706-3615
• ref@lib.hokudai.ac.jp
254
オンラインフォーム
(24H受付)
• 図書館トップページ → 学習・研究支援情報
→ 図書館スタッフに相談しよう
255
ご参加ありがとうございました!
• 本セミナーがグローバル社会をより良く知るう
えで少しでも役立てば幸いです。
北海道大学附属図書館(国連寄託図書館)
256

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