「公共交通オープンデータ最前線 in インターナショナルオープンデータデイ 2009」におけるディスカッション資料です。

1. 坂村先生：誤解を正しに来た！
伊藤: 坂村先生の誤解を解きたい！
東京大学 生産技術研究所

2. 2019年2月12日 in 広島 中国運輸局 交通実践セミナー in 広島
オープンデータシンポジウム2018 （VLED）

3. • 東京で出来たら地方では出来る。東京は最も複雑
• 事業者の経営状態が大きく違い、インセンティブ設計などが異
なる
• 1便ごとに経路が異なるコミュニティバス、オンデマンド運行、
一部だけオンデマンドなど運行形態が意外と複雑
東京と地方

4. GTFS vs ODPT
よくある誤解

5. ODPTの提供プロセス（想像図）

6. 実際の関係
API
サーバ
GTFS
交通事業者がAPIサーバに
提供するデータ形式
ODPT
アプリによってアクセスされる
API形式

7. 坂村先生、
ODPTでGTFSデータを
取り込みませんか？

8. • 強い標準化はオープンの妨げになる
– データを出すときにコラムを全部埋めてくださいというと、埋めるのが嫌になって、
データが出てこなくなる
• イノベーションが求められる分野での標準化は見切りが重要
– 自由度を失わせる標準化は望ましくない
• 公共交通は100年掛けて標準が浸透した領域
– 「停留所」「ダイヤ」「運賃・料金」 「営業所」などの概念は法体系も含め統一されて
いる
• 標準が無いことがITシステムをコスト高にしている
– 業界構造上、標準を打ち出せるのは国しかない
「強い標準」は必要か？

9. • シアトルのSound TransitがGTFSの項目
に子供料金、シニア料金を独自に追加
GTFSの柔軟さの例
http://transitfeeds.com/p/sound-transit/44/latest/file/fare_attributes.txt

10. • GTFSへの変換をどこも意識している
– →GTFSでなくてもいい、しかしGTFSに変換
できることは重要
ヨーロッパの標準
http://www.mlit.go.jp/pri/kikanshi/pdf/2018/71_3.pdf

11. APIかファイルか

12. • SOA、
• SOAP, XML-RPC
• Restful API
Web APIのトレンドは頻繁に変わるから
標準に向かない
https://www.slideshare.net/tmasao/web-api-49080729/75
高久雅生 (筑波大学図書館情報メディア系）氏発表資料より

13. データの寿命は長い（例）
JPEG形式
1992年にITU-T勧告 T.81
CSV形式
1972年のIBM Fortran がサ
ポート（Wikipedia）
2005年にRFC4180として成
文化
ASCIIコード
1963年にAmerican
Standards Association（ASA、
後のANSI）によって制定

14. • ODPTからGTFSへの変換は簡単だが、GTFSからODPTは面倒
• GTFSはODPTに提供できるが、ODPTのAPIからGTFSを作成す
るのは困難
• 優劣ではなく「米から餅は作れるが餅から米は作れない」と同
様の意味
データの相互変換
GTFS ODPT