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コミュニティによる生産性向上のすすめ

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コミュニティによる生産性向上のすすめ

  1. 1. コミュニティによる 生産性向上のすすめ (と未踏社団のご案内) 2015/11/21 未踏中間合宿にて サイボウズ・ラボ 一般社団法人未踏 理事 西尾泰和
  2. 2. 生産性の向上 2 私は未踏社団で「生産性向上ワーキンググループ」を主宰している。 今回はみなさんの今後の人生の生産性を向上する方法について話す。
  3. 3. 相談 3 キーワードは「相談」 新しいものは知識の結合によって生まれる。 自分の中に既にある知識だけで結合を作ろうとするだけでなく、 自分と異なる知識を持った他人に相談することでも結合が生まれる。
  4. 4. 気軽に相談でき る相手を増やす 4 だから、あなたの今後の人生での生産性を向上するためには、
  5. 5. 相手の興味や 得意分野を知る 5 そのためには2つのことが必要。1つ目は 「~について誰か詳しい人いませんか?」なんてメールを100人に送っても、 受け手は誰も自分事だと思わないから反応は乏しい。(自分ならどうか考えよ) そうではなく、特定個人に「あなたこの件詳しいですよね、教えてもらえませんか?」 と相談することが重要。
  6. 6. 率先して助ける 6 2つ目は 見ず知らずや、もしくはイベント会場で名刺を交換しただけの人から 「助けてください」「教えてください」とメールが来た場合と、 自分がかつて助けてもらった人から同じメールが来た場合とをイメージしてみよう。 当然後者の方が、助けようという気になる。返報性の原理。Pay Forward。 率先して助けておくことが、未来のあなたを助けることになる。
  7. 7. 助ける ↓ 恩を感じる ↓ 助けてもらえる 7
  8. 8. 互恵的 コミュニティ 8 互いに恵みを与えあうコミュニティを作ること、 これがあなた自身の将来の生産性向上にとても大事。
  9. 9. 弱点 9しかし互恵的コミュニティには弱点がある。
  10. 10. 価値観の違う人 10
  11. 11. 囚人のジレンマ 11 Xさん\Yさん 選択肢A 選択肢B 選択肢A 2\2 0\3 選択肢B 3\0 1\1
  12. 12. 利益の総和を最大化 12 Xさん\Yさん 選択肢A 選択肢B 選択肢A 2+2=4 0+3=3 選択肢B 3+0=3 1+1=2 選択肢Aをみんなが選べば利益の和が最大になるから当然みんな選択肢Aを選ぶよね 互恵的コミュニティ内での主流な価値観は「利益の総和を増やすことがよい」
  13. 13. 一つの考え方 選択肢Aをみんなが選べば 利益の和が最大になるから 当然みんな選択肢Aを選ぶよね 13 互恵的コミュニティ内での主流な価値観は「利益の総和を増やすことがよい」 その結果 という考え方をみんながし、その結果みんなが選択肢Aを選び、 利益の総和が最大の「生産性の高い状態」が維持される。 しかし、これは一つの価値観に過ぎない
  14. 14. 価値観の違う人 14
  15. 15. 囚人のジレンマ 15 Xさん\Yさん 選択肢A 選択肢B 選択肢A 2\2 0\3 選択肢B 3\0 1\1 世の中には別の価値観の人もいる
  16. 16. 自分の利益を最大化 16 Xさん\Yさん 選択肢A 選択肢B 選択肢A 2\2 0\3 選択肢B 3\0 1\1 < < 世の中には別の価値観の人もいる。「自分の利益を増やすことがよい」という価値観。 Yさんの視点で考える。Xさんが選択肢Aを取るかBを取るかは不可知。 そしてAを取った場合でもBを取った場合でも、自分は選択肢Bを取った方が利益が高い。 だったら合理的に考えて選択肢Bを取るのが正しいよね。
  17. 17. もう一つの考え方 相手がどちらの選択肢を 取るかは不可知だ。 相手がどちらを取ったとしても 自分は選択肢Bの方が得。 だから選択肢Bを選ぶ。 17 こういう人が互恵的コミュニティの中に混じりこむと、 コミュニティの他のメンバがただ働きになり、疲弊してコミュニティが崩壊する。 そして互いに選択肢Bを選びあう「生産性の低い状態」が維持されるようになる。
  18. 18. 相手が悪人? この考え方に対して 「うらぎり」とか「詐欺師」とか 「共感能力のないサイコパス」とか 「利己主義者」とか、様々な ネガティブなレッテル貼りが行われがちだが それは問題の解決につながらない。 18
  19. 19. 事実に基づいた設計 • 世の中には互恵的コミュニティの維持に 価値を感じない人がいる • 他人の価値観は容易に変えられない • そういう人がいることを前提として 仕組みづくりをする必要がある 19
  20. 20. 観察者Zの導入 1対1のやり取りを避けて 観察者Zを導入する。 Zは「選択肢Bを選ぶこと はよくないことだ」とい う意見を表明しており、 XかYが選択肢Bを選んだ ときには2の損失を発生 させる。 20 X Y X Y Z Bはよくない
  21. 21. 囚人のジレンマ 21 Xさん\Yさん 選択肢A 選択肢B 選択肢A 2\2 0\3 選択肢B 3\0 1\1
  22. 22. 囚人のジレンマ 22 Xさん\Yさん 選択肢A 選択肢B 選択肢A 2\2 0\31 選択肢B 31\0 1-1\1-1 Zによる観察と選択肢Bに対する2の損失発生により、表が書き換わる。すると
  23. 23. 囚人のジレンマ 23 Xさん\Yさん 選択肢A 選択肢B 選択肢A 2\2 0\1 選択肢B 1\0 -1\-1 どちらの価値観でも選択肢Aが最適 > >
  24. 24. 観察者の存在が 互恵性の維持に 重用である 24
  25. 25. 25と言う話を2011年の情報処理学会誌で書いた
  26. 26. と言う話を2011年の情処で書いた… というか書きたかったけど紙面が少なすぎた。 26 この引用文献にねじ込んだ Binmore の話が、囚人のジレンマにおける協調に関する話
  27. 27. Binmoreは今年5月に和書がでた NTT出版 正義のゲーム理論的基礎 今回話した内容を100倍く らい濃密に解説している 27
  28. 28. おさらい • 1対1のやり取りを避けて観察者を置く • 観察者は「利己的行為NG」を宣言 • これによって利己的行為を抑止し 生産性の総和がUP!生産性向上! 28
  29. 29. 今後みなさんに起こりうること • 先輩起業家が「出資してやろう」と言う • 「事業のことについて他人に相談するな」 →1対1の関係に限定!危険な兆候! • 速やかに利害関係の少ない第三者に相談! 「観察者」になってもらおう! 29
  30. 30. 未踏社団が提供できるもの 相談窓口: head-office@mitou.org 直接相談に乗ったり、 良い相手とマッチングしたりします。 30
  31. 31. 本スライドの目的 • 「未踏採択者は未踏社団に相談をしているか もしれない」という状況を作り出す • 「未踏社団は利己的行為NG派」と噂を立てる • 利己的な人でも「未踏採択者をカモにするの はリスクが高くてやってられないぜ」 と判断する状況を作り出す • →未踏採択者がカモにされにくくなる! 31
  32. 32. [PR]生産性向上WG 生産性向上WGでは、最小限の労力で 大きな成果を導き出すことに 興味がある人をのんびりと募集中です。 32

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