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20190808_たけしと生活研究会_「家を継ぎ接ぐ」で考えたこと

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2019年8月8日、認定NPO法人クリエイティブサポートレッツが主催する「たけしと生活研究会」に登壇しました。

「たけしと生活研究会」は、重度の知的障害がある青年・くぼたたけしくんを起点に、暮らしのあり方を探っていく研究会。その研究活動の一環として、障害の有無に関わらない、多様な暮らしの形・生活のあり方をめぐって様々なゲストと話し合うトークシリーズを開催しています。

ゲストを務めた第2回のトークでは、2017年より中田が続けてきた住まい方の実験的あn記録「家を継ぎ接ぐ」が題材。いまわたしたちの生をとりまくもの、そして他者と生きていくことについて考えました。

▼たけしと生活研究会
http://cslets.net/hotnews/news-1121
▼家を継ぎ接ぐ
https://tghgie.wordpress.com/

Veröffentlicht in: Kunst & Fotos
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20190808_たけしと生活研究会_「家を継ぎ接ぐ」で考えたこと

  1. 1. たけしと⽣活研究会����� 「家を継ぎ接ぐ」で考えたこと� ���⼀会
  2. 2. ことのはじまり/計画/⾝の丈/宣⾔/たぐり寄せ/信頼/開栓/企む /家の情報量/苗字と表札/庭の歴史/ご挨拶/友達の「⽥舎」/三⼈ の助っ⼈/所有/⼩さな⼩さな物語/イトコ化する空間/寂しさをどう にかする/眠る場所/お⽗さんの秘密基地/物語る/東京南側/乾物/ 現状回復/買い物リスト/再会のフレーズ/⼿を借りる/改造と再編集 /家を灯せば/きょうだい/巻物敷物/朝の姿/⾳楽ください/⾨を開 ければ/コントラスト/⼀⾝上の都合/ともだち⼊⾨/振り⼦/台所中 ⼼/芋を煮た/話を拾う/惑星探査/寒い/近道、寄り道/エスケープ /新しいもの/まちは静かで/ドラマ/海通い/プカプカ浮く/ことば を脱ぐ/六年前から届く/「解体」へ/わからなくて、しんどい/バッ クアップ/リスの棲む家/夜あるく/庭の攻防/電話と時計/良い遠さ /夏が来る/⽬隠しはいらない/⻲が消えて蜂が来た/岩⼭の⽗/ぞろ ぞろお盆/⼀⽇助⼿/よその⼦、よその親/公開記録のおわりに――《家 を継ぎ接ぐ》の⼗五ヵ⽉
  3. 3. 「ことのはじまり」
  4. 4. 2017年夏、32歳も終わりかけの夏。 東京の郊外で⽣まれ育ち、東京都⼼で暮らしてきた 「わたし」は、ふと、東京から少しだけ離れること にした。移り住む先は、都⼼からJRで約1時間、千 葉の住宅街にある「家」だ。
  5. 5. それは、かつて⺟⽅の祖⽗⺟⼀家が暮らしていた場 所で、今は空き家となっている築60年弱の⼀軒家。 趣のある古⺠家でも、リノベーション済みのおしゃ れな住宅でもない。
  6. 6. やや変わり者の家族の歴史が、たくさんの家財とと もに⽣々しく残る、きちんと歳を重ねた感じの昭和 の家だ。
  7. 7. まちにも、特に特徴はない。海も⼭も縁がない住宅 街で、最寄り駅はとても⼩さい。
  8. 8. 親しい友⼈も近くに住んでおらず、家族も⼀緒では ない(「わたし」は2年前に離婚していて、⼦もな く、親兄弟は離れて暮らしている)。
  9. 9. だけど、「わたし」は、そこでひとり、しばらく暮 らすことにした。
  10. 10. おそらく2、3年ぐらい。オリンピックの騒がしさが 過ぎ去るまで。新しい仕事づくりが落ち着くまで。 この⼈⽣の曖昧な継ぎ⽬の期間を「家」で暮らした い。
  11. 11. 増改築の跡がくっきり残る、継ぎ接ぎだらけの家の 寿命を、あと少しだけ延命するべく⾃分が住む。 「家」と「わたし」がお互いの接着剤になるような つもりで。
  12. 12. ひとまず始めてみようと気合いをいれて、記録をこ こに残すことにした。
  13. 13. とても個⼈的な話で、とても私的なプロジェクトだ けど、なんとなく、きっと、同じようなことにつま ずき、悩み、救われ、考えている、同じような「わ たし」と「家」が⽇本には点在している予感がする ので。
  14. 14. (2017年7⽉31⽇)
  15. 15. 考えていきたいこと • 「家」と「わたし」のいい塩梅 • さまよう「わたしたち」のために • 東京をながめる / 家族をながめる • ゼロリセットしない / 気配と暮らす • たくさんの視点で⾯⽩がる • いろいろな⼈を巻き込む • 「⾝の丈」の実際のところ • 「いい暮らし」ぶらない / リアリティ • ⽣々しくて楽しい場所
  16. 16. ����「�たした�」を�し�� �������た�����
  17. 17. 「ことのなりゆき」
  18. 18. わたしは数年前に⼀回、家庭⽣活から逃げ、その家 で過ごしたことがある。 ―2017年7⽉10⽇「計画」
  19. 19. 条件を聞かれたので「とにかく家族の匂いがしない 賑やかなまちがいい」と答え、勧められたのがこの まちだ。 ―2017年9⽉17⽇「東京南側」
  20. 20. 東京は⾼いねえとため息をついた。本当にそう。 ちょっと無理。無理すればいけなくもないんだけれ ど、その無理が無理。⼤事なことを失う気がする。 ―2017年7⽉11⽇「⾝の丈」
  21. 21. 地縁と⾎縁が苦⼿だ。が、次の暮らしはそうはいか ない。 ―2017年7⽉25⽇「信頼」
  22. 22. 「そういうことは世間では普通じゃないから⾔わな いほうがいい」と、⼥性としての⼈⽣感について⼥ 性から指摘を受けたことがあったっけ。 ―2017年7⽉19⽇「たぐり寄せ」
  23. 23. Photo by Kazue Kawase
  24. 24. あれから3年。まさか⻑く住むとは思わなかった。 ここは仮住まいで、最初の2年で次の⽣き⽅をばしっ と決め、移動するつもりだったのに。 ―2017年9⽉21⽇「現状回復」
  25. 25. 昔の過敏なわたしだったらきっと、気持ち悪くて耐 えられなかったのに、今はそのほうが落ち着く予感 がする。 ―2017年8⽉8⽇「家の情報量」
  26. 26. そこまで⽣々しさを追求して⽬指すのは、「わたし の話」を「わたしたちの話」にすること。 ―2017年8⽉31⽇「寂しさをどうにかする」
  27. 27. ����家を���� ������た����
  28. 28. 「Facebookにあげていた写真の家、次いつ⾏かれま すか? 僕もご⼀緒できませんか?」 ―2017年7⽉31⽇「開栓」
  29. 29. 休⽇出勤の振替⽇、3⼈の助っ⼈とともに「家」に 向かった。名⽬は我が家の「視察ツアー」。 ―2017年8⽉21⽇「3⼈の助っ⼈」
  30. 30. 「で、あなたは、うちに帰って来る気はあるの? 家 はどうしておけばいいの? もっと年⽼いたらどうす るの?」 ―2017年9⽉7⽇「お⽗さんの秘密基地」
  31. 31. Sさんも交えておやつを囲み、家のことを聞く。 ―2017年9⽉10⽇「物語る」
  32. 32. 場数の違いを感じさせる発声と声⾊だ。挨拶とはこ ういうものだという、お⼿本のような挨拶。 ―2017年8⽉13⽇「ご挨拶」
  33. 33. まずは家を整える。壊れたものはなおし、不要なも のは⽚付け、使えるものは再活⽤する。 ―2017年10⽉3⽇「改造と再編集」
  34. 34. 掃除、修繕、模様替え、そして来客。いま、「わた し」が暮らしはじめた「家」は、ちょっとヘンテコ で楽しい姿になり、呼吸しはじめた。 ―2017年10⽉03⽇「⼿を借りる」
  35. 35. 「なんだここ、超居⼼地いいな…」と、帰り際に名 残惜しそうに⾔い残した彼に、姉はニヤリとした。 ―2017年10⽉12⽇「きょうだい」
  36. 36. 居間からは、ここは居酒屋かと思うほど賑やかな声 が聞こえる。 ―2017年12⽉05⽇「芋を煮る」
  37. 37. 15ヵ⽉の間に、「家」は姿を変え、様々な⼈が訪れ、 暮らしの場所としてすっかり安定した。ときどき事 務所になったり、合宿所になったり、宴会場になっ たりもする。 ―2018年10⽉31⽇「公開記録の終わりに」
  38. 38. Photo by Masashi Kuroha
  39. 39. そして我が家では今⽇も「寒い寒い」と笑いながら、 ⼤鍋から湯気が⽴つ。 ―2017年12⽉21⽇「寒い」
  40. 40. �����し�を������� ���を考えた����
  41. 41. 東京のスピードはちっとも届かず、⽗の⽥舎ほどの 共同体感もなく、かといって郊外の主役である家庭 ⽣活はここに無い。 ―2018年2⽉3⽇「ドラマ」
  42. 42. どうしてだかそっち向きを選んでしまう⾃分の思考 を観察しようというのがこの「家を継ぎ接ぐ」だ。 ―2017年8⽉31⽇「寂しさをどうにかする」
  43. 43. わたしはずっと、友達をつくることが下⼿だった。 ⼈付き合いの「当たり前」がよくわからなかった。 ―2017年11⽉14⽇「ともだち⼊⾨」
  44. 44. そこはわたしが苦⼿な⾊合いをしている。息が苦し い。前の珍妙な、誰のための器でもないような、そ ういう場所にはやく「家」をリセットしなくては。 ―2018年4⽉24⽇「わからなくて、しんどい」
  45. 45. 恐怖や危機感すら、共振先や守るべき⼈がいないと、 鈍るのだ。「ねぇ、このニュースさ」と⾔う相⼿は、 ⼈間らしさを保つために必要だなぁと切実に思う。 ―2017年8⽉29⽇「⼩さな⼩さな物語」
  46. 46. 「もうそれって惑星探すみたいな話なんですよ」 ―2017年12⽉19⽇「惑星探査」
  47. 47. 「物理的に距離が遠い。でもそこまで遠くではない。 それが、こちらの事情を察してくれそうで、でも客 観的に⾒てくれそう、という安⼼感に繋がっている 気がします」 ―2018年6⽉18⽇「良い遠さ」
  48. 48. 「またエスケープしに来るね!」と帰っていく彼⼥。 ⺟が家を「みんなの避難所」と呼んでいたことを思 い出した。 ―2018年1⽉4⽇「エスケープ」
  49. 49. 浮いた場所だから訪れる⼈にとっては避難所にもな る。けど、避難所で暮らし続けるわたし⾃⾝ってな んなんだろう。何から避難しているのだろう。いつ かパッと夢から覚める感じが訪れるのだろうか。 ―2018年2⽉3⽇「ドラマ」
  50. 50. 「なんかさ、こう、浮くんだよね、⾃分。周りの⼈ たちから。本当に物⼼ついた頃からそうで。割と社 交的にしてるつもりなんだけどな。気がつくと変わっ たヤツ、って扱われて⼤縄跳びの外にいる感じ」 ―2018年2⽉24⽇「プカプカ浮く」
  51. 51. 彼⼥とわたしの共通点といえば、最近、何もないと ころで転んで怪我をしたことだ。わたしは両⼿をす りむき膝をうち、彼⼥はズボンが破れて⾜から出⾎ した。「そいうのってちょっと落ち込むよね」 ―2018年5⽉4⽇「リスの棲む家」
  52. 52. この連休、何度ひとの話を聞きながら、⾃分の話を しながら、泣いたかわからない。もらい泣きの連鎖 で、もはやなんで泣いているのかわからないぐらい ―2018年5⽉3⽇「バックアップ」
  53. 53. 「わたしの話」を外気に晒していくと「わたしたち の話」になっていく。話は話を引き寄せ、⽣き物の ように増殖してわたしの⼩さな話も呑まれていく。 ―2017年12⽉6⽇「話を拾う」
  54. 54. なんでもない⽇常を⾒て、感じ、考え、書く。それ をぐるぐるぐるぐる繰り返していたら、いつの間に か⽇常の解像度が上がってきた。 ―2017年12⽉6⽇「話を拾う」
  55. 55. わたし達世代の「新しいもの」は、祖⽗達の世代と は少し違う。戦後ガンガン⽣産されたあらゆるもの と仕組みを⾒直し、解体し、仕⽴て直し、賢く使う。 そういう「つくる⼒」が、今、わたしは欲しい。 ―2018年1⽉17⽇「新しいもの」
  56. 56. �����を���� �「家」とこ������

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