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2010 電子情報通信学会論文誌-要求変更によるソースコードへのインパクトを分析するシステムの開発と評価
- 1. 発表論文
• タイトル
– 「要求変更によるソースコードへの
インパクトを分析するシステムの開発と評価」
• 著者
– 海谷治彦、長田晃、原賢一郎、海尻賢二
• 出典
– 電子情報通信学会論文誌. D, 情報・システム
J93-D(10), 1822-1835, 2010-10-01
0
- 3. 背景1
ソフトウェア開発の大部分は、
既存ソフトウェアの修正
動作実績があるソフトウェアの修正は、
リスクが伴う
インパクト分析(修正箇所の特定)が不可欠
2
- 6. SDKとSCKの形式例
• SDK
キーワード1 MIN 4 AND キーワード2
– キーワード1が4回以上出てきて、
かつキーワード2が1回以上出てくる部分
• SCK
{語1,語2 ,語3 …} MIN 閾値
– 含まれている、語1,語2,語3…の合計が閾値以上
になる関数
5
- 9. 支援ツール3(候補関数の検索)
1.閾値を指定 2.候補関数が
表示
0.SCKが表示
• ヒット期待関数数:期待関数数
• 期待ヒット数:期待関数∩候補関数
• 再現率:擬似再現率
• 適合率:擬似適合率
• 総関数数:存在する全関数
• ヒット関数数:全関数∩候補関数
• 候補率:全関数に対する候補関数
の割合 8
- 10. 評価
• 実験1
– 期待関数(3個)を与え、擬似再現率・擬似適合率
を参照しながら実験を行わせる
– 正解関数(13個)を使った真再現率・真適合率と
比較
• 実験2
– SDKのキーワードの数を変化させ、結果を評価
• 実験3
– SCKの閾値を変化させ、結果を評価
9
- 11. 実験1
• 最終的に、
– 再現率:0.76
8割正解(10/13)
– 適合率:0.16
50個はごみ(10/61)
– 候補率:0.19
変更箇所を、全関数
の2割まで絞った
– レビュー時間
60%(40%短縮)
10
- 12. 実験2
• 熟練開発者が、
8個のキーワードを選択(閾値は5)
優先度順
• 8個のキーワードに優先度をつける
– 優先度順で実験
– 逆順で実験
• 優先度順の方が、再現率が高い
逆順
• キーワードの重要性がわかれば
なおよい 11
- 13. 実験3
• 閾値:0~116で実験
(SDKは常に8個)
• 閾値が上がれば、
– 再現率は下がる
– 適合率は上がる
• 擬似再現率を1に
する範囲で閾値を設定
12
- 15. 私見
• 長所
– 実際の開発現場の状況を説明した後に、
アプローチや評価実験の説明をしていて、
研究のイメージがつかみやすい
• 短所
– 評価実験は一人の被験者にだけやらせるのでは
なく、複数人で行い結果を比較すべき
14