プレゼン勉強会の発表資料です。前回の「伝わるプレゼンをする方法」( http://www.slideshare.net/mollifier/ss-11840753 ) の改訂版です

1. 伝わるプレゼン
 2012年5月8日
 mollifier

2. 自己紹介
 はてな : id mollifier
 twitter : @mollifier
 神戸のプログラマ

3. 好きなもの
 zsh
 vim
 vimperator

4. ブログとか
 はてなダイアリー
http://d.hatena.ne.jp/mollifier/
 twitter
http://twitter.com/mollifier
 slideshare
http://www.slideshare.net/mollifier
 github
https://github.com/mollifier

5. 伝わるプレゼン

6. プレゼンに取り組んでい
る方はたくさんいます

7. みなさん色々工夫して
いると思いますが

8. 今日は僕が気をつけて
いる点についてお話し
します

9.  プレゼンの目的
 テーマ選定
 資料作成
 当日の発表
 まとめ

10.  プレゼンの目的
 テーマ選定
 資料作成
 当日の発表
 まとめ

11. そもそもなのですが

12. みなさん、何のために
プレゼンをしますか?

13. 目的は色々あります

14. 自分が知ってることを
人に伝えたい

15. 人を感動させたい

16. プレゼンをきっかけに
自分で勉強したい

17. などなど

18. でも、僕は違う

19. なんと言っても、
前で発表してる人は
かっこいい

20. 僕も発表して
目立ちたい

21. ちやほやされたい

22. 「ひょっとしてさっき
発表した人ですか!?」

23. 「あ、そうです」

24. 「ワー!」
「キャー!」

25. 「サインください!」

26. 「おおー、いいよー
いいよー」

27. 「いやー、サインが多
いとたいへんだなー」

28. 「はっはっはー」

29. とか言ってみたい!

30. こんな幸せな生活を目
指すにはプレゼンをす
るしかない

31. でもなかなか
うまくできない

32. 今日はプレゼンで成功するために
1.「テーマ選定」
2.「資料作成」
3.「当日の発表」
という観点で
それぞれ見ていきましょう

33.  プレゼンの目的
 テーマ選定
 資料作成
 当日の発表
 まとめ

34. プレゼンのテーマ

35. つまり
「何を発表するか」
「何を伝えたいか」

36. これを決めて、その
テーマについて自分な
りに調べて意見、考え
をまとめます

37. 一番大事な部分です

38. みんな苦労していると
思います

39. うまく出来ない人もい
るでしょう

40. テーマ選定をうまくす
るにはどうするかと言
うと、

41. 「みなさん、がんばっ
てください」

42. 楽な方法はありません

43. はっきり言って一番難
しいですし、その人の
個性が出る部分です

44. 自分でがんばるしかあ
りません

45. ただし、この時点で考
えておいたほうが良い
こともあります

46. プレゼンで意識した方
が良いことが

47. 「意外性」

48. 当たり前のことを言わ
れても聴いている方は
感動しません

49. 人が見たこと、聞いた
ことがないような内容
があるとプレゼンが盛
り上がります

50. テーマ選定の時点で意
外性が無いと感じたら
危険です

51. この時点で「これはす
ごい」と言える内容が
盛り込まれていること
が望ましいです

52. 自分で作ったものの発
表は、まだ誰も見たこ
とが無いものなので
チャンスです

53. そうでない場合でも、
まだあまり知られてい
ないもの、意外な使い
方などが入っていると
良い感じです

54. 「意外性」を意識して
考えてみましょう

55.  プレゼンの目的
 テーマ選定
 資料作成
 当日の発表
 まとめ

56. テーマ選定はなんとか
できました

57. 次にそれを資料にまと
めましょう

58. この資料作成が超重要
です

59. ちゃんと伝わるかどう
かがこれにかかってい
ます

60. さきほど「テーマ選定
は難しい」と言いまし
たが

61. それに比べると資料作
成はかなり簡単です

62. なぜか

63. 「テーマ選定」は自分
でがんばって考えるし
かない

64. でも、「資料作成」は
すでに良い手法がいく
つもある

65. 素直に真似していけ
ば、わりとだれでもう
まくできる

66. 「テクニック」や「慣
れ」で対応できるから
です

67. では、ここでその「テ
クニック」を紹介しま
しょう

68. いろいろあるのです
が、今回お話しするの
は

69. 話の構造

70. 「話の構造」というと

71. 例えば起承転結

72. これは小説などでよく
使われる話の構造です

73. 論文などでは「序論」
「本論」「結論」とい
う構造になっています

74. よく分かるプレゼンと
いうのは、全体として
の話の構造もうまくで
きているものです

75. 例を見てみましょう

76. かちかち山

77. むかしむかし、あると
ころにおじいさんとお
ばあさんが住んでいま
した

78. おばあさんは意地悪な
タヌキに殺されてしま
いました

79. おじいさんは
怒りました

80. タヌキを成敗するよう
にウサギに頼みました

81. ウサギはあの手この手で
タヌキを懲らしめます

82. そして、最後にはタヌ
キをやっつけておばあ
さんの敵を取りました

83. めでたしめでたし

84. このお話のメインは
ウサギがタヌキを懲ら
しめるところ

85. そこが一番盛り上がる
ところです

86. じゃあそこだけ話せば
良いか?

87. もしそうしたらどうな
るか、試しに見てみま
しょう

88. 忙しい人のための
かちかち山

89. 絵本の1ページ目を
開いてみると

90. うぎゃー

91. いきなりタヌキが
燃えています!

92. しめしめ

93. それを見て喜ぶウサギ

94. ウサギ = 悪役

95. これはひどい

96. でも、実はこういうプレ
ゼンは結構多いんです

97. 話す方としては

98. 「俺、こんなこと
出来るぜ!」

99. 言いたいことだけ
言いたくなるものです

100. 盛り上がっています

101. でも、聞く方としては

102. 「だからどうしたん?」

103. ありがちな
パターンです

104. いきなり本題だけ言っ
ても伝わりません

105. そこで話の構造を工夫
します

106. 僕がよく使うのは
「問題提起 -> 解決」
のパターンです

107. プレゼンの前半で聞き手
に何がしたいか意識させ
ます

108. ・「あ、こんなことある」
・「僕もこれで困ってた」
・「これ一回試してみた
かった」

109. と思わせると、ぐっと
話に引き込まれる

110. そうやって前半で
煽っておいて

111. 華麗に問題解決

112. すると聞いている方は

113. 「おおー、すげー!」

114. となります

115. その他いろいろテク
ニックがあります

116. 「伝わるプレゼン」と
いうのは話の構造がよ
くできているものです

117. 「あの人のプレゼンは
よく分かった」という
ときは

118. その人の資料を見てみ
ると良いでしょう

119. きっと、単純に並べた
だけではない、どこか
工夫がされているもの
です

120. それを真似してみま
しょう

121. 発表のテーマを真似す
るのは難しいですが

122. 発表の手法を真似する
のは簡単です

123. 例えば、この資料

124. 高橋メソッドと呼ばれ
る、でっかい文字を並
べるプレゼン手法です

125. これは、最初に考えた
人はすごいのですが

126. 真似するのは簡単です

127. 資料作成については経
験と練習でうまくなる
のでがんばりましょう

128.  プレゼンの目的
 テーマ選定
 資料作成
 当日の発表
 まとめ

129. さあ、いよいよプレゼ
ン当日になりました

130. お客さんもいっぱいで
す

131. そのときに僕が注意し
ていることが、

132. 「深く考えない」

133. もちろん、前日の準備
ではいろいろ考えます

134. でも、当日になったら
あれこれ考えて工夫し
たりしません

135. 何か失敗してしまうこ
ともあるかもしれませ
んが

136. それも無視
気にしない

137. そのとき出来ることを
淡々とこなす、
簡単なお仕事です

138. なぜかというと

139. 練習で出来ないことが
当日いきなり出来るよ
うになることはありま
せん

140. みんなの前に立った時
点で出来ることはもう
決まっています

141. なので、そこから先は
もう作業です

142. ただし、これには違う
意見の人もいるかもし
れません

143. いわゆる、本番に強い
人

144. 本番になって初めて力
を発揮するタイプの人

145. その日のお客さんの様
子によって発表内容を
調節できる人

146. そういう人もいるかも
しれません

147. そういう当日になって
初めてできることがあ
るのも確かだと思いま
す

148. でも、僕はそんなアド
リブが効くタイプでは
ありません

149. なので、出来ないこと
はあきらめて出来る範
囲で精一杯のことをや
ります

150. 反省点があったら家に
帰ってから考えます

151. そうやって工夫して回
数を重ねていくと
ちょっとずつうまく
なっていくと思います

152.  プレゼンの目的
 テーマ選定
 資料作成
 当日の発表
 まとめ

153. プレゼンの手順の中で
も、資料作成を工夫す
るのが簡単で効果的で
す

154. 特に話の構造について
注意すると相手にうま
く伝わるようになりま
す

155. そして大事なのが

156. これは手法の一つです

157. 発表者や発表内容に
よってふさわしい手法
は変わります

158. 自分にあったやり方を
見つけるのが大事です

159. 例えばここが参考になります
Presentation Patterns
http://presentpatterns.sfc. keio.ac.jp/

160. 色々参考にしながら工
夫すれば必ずうまくな
ります

161. みなさんどんどん発表
してみましょう

162. ありがとう
ございました