自己組織化されたチームにするために取り組んでいる内容の紹介。Scrumを実施する上で見えてきた課題とその解決策について。

1. [WIP]自己組織化チーム
Scrumの課題と実験中の解決策について
Product Manager night #1
@mizuman_
2019.5.10

2. 自己紹介
2
•水嶋 彬貴 / @mizuman_
•NTTコム 技術開発部
•SkyWay
• プロダクトマネージャー
• チームビルディングおじさん
•Lean Agile Base管理人
•勉強会配信マン

3. 3
LINEやSkypeのような通話機能を
自分のWebサイトやアプリに組み込める

4. 話すこと
4
•最高なプロダクトチーム
• 心理的安全性が高い
• “心理的安全性は成功するチームの構築に最も重要なものである”
Google Inc. Project Aristotle
• 自己組織化チーム
• “最良のアーキテクチャ・要求・設計は、自己組織的なチームから生み出さ
れます。”
アジャイルソフトウェアの12の原則

5. 心理的安全性の高いチーム
•心理的安全性の高いチームの作り方
•Scrumの詳細な取組み内容
https://www.slideshare.net/iwashi86/skyway-122781277https://logmi.jp/tech/articles/320513

6. 話すこと
6
•最高なプロダクトチーム
• 心理的安全性が高い
• “心理的安全性は成功するチームの構築に最も重要なものである”
Google Inc. Project Aristotle
• 自己組織化チーム
• “最良のアーキテクチャ・要求・設計は、自己組織的なチームから生み出さ
れます。”
アジャイルソフトウェアの12の原則

7. 本題
7

8. “最良のアーキテクチャ・要求・
設計は、自己組織的なチームから
生み出されます。”
アジャイルマニフェスト
アジャイルソフトウェアの12の原則

9. Scrumは、下手すると
自己組織化を阻害する

10. 何を作るか(Why, What)は
POが決める

11. 何を作るかはPOが決める
↓
Devチーム「自分たちが考
えてもしょうがない」

12. 何を作るかはPOが決める
↓
Devチーム「自分たちが考
えてもしょうがない」
「POへの遠慮」や「貢献場所の意識」が
次第に役割分担の壁として刷り込まれていく

13. 何を作るかはPOが決める
↓
Devチーム「自分たちが考
えてもしょうがない」
↓
指示者と作業者の関係

14. 自律とは真逆の
非常にまずい学習
14

15. Q. どうすればScrumチーム
全員で顧客のことを考え
自律的に動けるか
15

16. 王道な答え
Scrumの定義する
POの役割を果たす
16

17. A.顧客の姿をメンバーから
見えるようにする
17

18. 18
https://medium.com/serious-scrum/combine-design-thinking-lean-startup-and-agile-beware-of-waterfall-in-disguise-46b230f536c9

19. 19
https://medium.com/serious-scrum/combine-design-thinking-lean-startup-and-agile-beware-of-waterfall-in-disguise-46b230f536c9
POの
役割

20. 20
https://medium.com/serious-scrum/combine-design-thinking-lean-startup-and-agile-beware-of-waterfall-in-disguise-46b230f536c9
チーム
に伝え
る
顧客を理解し

21. 21
https://medium.com/serious-scrum/combine-design-thinking-lean-startup-and-agile-beware-of-waterfall-in-disguise-46b230f536c9完璧超人にはなれない
チーム
に伝え
る
顧客を理解し

22. どうしたか
22

23. Dev TeamにPOの役割へと
越境してもらう
23

24. ティール組織
24

25. 必要（やりたい）と考えた人が
PJとして自分で企画して、
自分で実施する
25

26. LeSS HugeのArea PO役をDevTeamが担当
https://less.works/less/less-huge/index.html

27. PdMは、顧客の理解と
ビジョン・ミッション・戦略
の発信にフォーカスする
27

28. [WIP]やってみた結果
• バックログの管理がめちゃくちゃ楽になった
• リリース速度（頻度）が上がった
• 仕掛中の中途半端な取り組みがなくなった
• Devチームから開発が楽しい、自分でやりきりたいという声が
増えた
• 「◯◯な機能を作りたい」から「ユーザ価値が不透明だからイ
ンタビューしよう」という声が出てくるようになった
• 間違いに気づいたPJで、Sprint中にもかかわらず大幅な軌道修正
が行われた
• 難易度の高い答えのない課題での自律的な試行錯誤
28

29. •アトラシアン
• 20%ルールを導入するも失敗
• PdMが戦略のみを伝え、
「どういう機能を作るか」
はエンジニアに任せたとこ
ろ、全員が探索を行うよう
になった。
29

30. まとめ
• 強いプロダクトチームの要素は心理的安全性と自己組織化
• 下手なScrumは自己組織化を阻害する可能性がある
• POは、ミッション、ビジョン、顧客の姿をチームに発信し続ける必要
がある（難しいけど！）
• 理想のPOは超厳しいので、Devチームに越境してもらった
• Scrumからティール組織ライクなPJ制へ
5分で語り尽くせなかったので、懇親会で話しましょう！
30