７月日経BPプレセミナー講演資料

Copyright 2013 Dalian Random Walker co.,Ltd
BridgePM・SE育成実践塾
プレ講習
「今、どうしてオフショア開発が必要
か」
２０１３年５月１３日
大連ランダムウォーカー情報サービス有限公司
C.E.O
三宅雅文

講師略歴三宅雅文
大连阿乐迪信息服务有限公司董事总经理
岡山市生まれ。香川大学経済学部管理科学科卒。富士通ＳＥ会社に
20年勤続後、遼寧省大連市に、システムサービス会社を設立。富士
通ＳＥ会社に在籍時は、2005年から中国オフショア開発の現場マ
ネージャとして活躍し、多くの自社開発パッケージのコストダウン
に貢献する。独立後は、開発作業よりも、プロジェクトマネジメン
トに重きを置いた会社経営を実践している。
1990年 (株)富士通四国インフォテック入社、流通・製造・公共システム開発
に従事
2005年プロジェクトマネジャーとして、中国オフショア開発委託を始める
2006年 IPA（経済産業省認定）プロジェクトマネージャ資格取得
2007年米国PMI認定 PMP資格取得
2008年 ITCA（経済産業省推進）認定ＩＴコーディネータ資格取得
2008年 5月、9月東京国際フォーラムにてオフショア開発セミナー開催
2010年 3月大連阿乐迪信息服务有限公司設立（共同出資）
2010年 9月オフショア開発研究会主催「大連フォーラム」に参加
2011年 1月 (株)富士通四国インフォテック退社
2011年 7月 (社)日本オフショアビジネス協会理事就任
2012年 11月大連オフショアビジネスシンポジウム2012実行委員長
2013年 2月日経BP社ブリッジPM・SE育成実践塾講師

Contents
１．オフショア開発を取り巻く環境
２．日本市場、人口推移からみるオフショアの必要性
３．日本のソフトウェア産業構造からみるオフショアの必要性
４．経営戦略としてのオフショア（グローバルソーシング）
５．最後に（７月コースのご案内）

１．オフショア開発を取り巻く環境（中国、東南アジア）
１．政治的な問題
・反日運動
・暴動やストライキ、政情不安
・宗教対立や日本人を狙った強盗
２．経済的な問題
・急激な円安の進行
・途上国における労働賃金の上昇
・外資投資依存が高く不安定な国内経済
３．環境的な問題
・PM2.5をはじめとした環境汚染
・鳥インフルエンザなどアジア発の新型感染症
・台風、洪水や地震など災害
４．２月コースの受講生の声から
・異文化、多言語コミュニケーションなど面倒なことが多いのに何故、オフショア
するのか？
・せっかく関係が築けて開発も軌道に乗り始めたのにスタッフが入れ替わる・・・
・オフショア開発を始めて○年ですが、生産性も品質も伸び悩み・・・このまま続
けるのか？
・○○（相手国）も日本側も現場は頑張っているが、幹部が解ってくれない・・・
・○○（相手国）に合わせるのでなく、日本人を理解させれば良いのでは？
・トータルで考えてオフショアってプラスになっているのか？
・最近は、ニアショアという言葉も聞かれるが、日本人同士の方がうまく行くので

１．オフショア開発を取り巻く環境
© Offshoring Academy
1990年代
黎明期
～2003年
中国流行
2007～2008年
踊り場
Indiaから着手。
Onsite派遣から始
めて、徐々に日本
環境に慣れさせる
もことごとく失敗
。
中国流行から本格
化、定着化へ。需
要逼迫するも、
Leader人材の供給
が追いつかず、踊
り場にさしかかる
。
各社とも一斉に中
国進出を図る。人
材の囲い込みを狙
い、大規模なlabo
契約を試みるも、
ことごとく失敗。
2015年
再上昇
中国人Leader が
実力をつけて、人
に依存したやり方
から、成熟した組
織的な推進方法に
変わる。
2008～2010年
金融危機勃発
世界同時不況によ
り対日offshoring
従事者の稼働率は
激減。50%～60%減
は当たり前。
1691 1714
1430
1243 1128 1242 1124 1139
977
3307 3204
2694
2433 2368
2692
3635
4236
4089
0
500
1000
1500
2000
2500
3000
3500
4000
4500
2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008
輸出
輸入
億円出所：平成21年版情報通信白書 p38
China
China
India
2010
2015
2008年の金融危機後はOffshoring発注量は激
減するも、2010年には年率35%成長に戻り、5
年後には4.5倍に成長すると予測
（Offshoring Academy調べ）

出展総務省「情報通信白書H24版」図表1-2-1-6 日本の人口推移
生産年齢人口の減少によ
る労働力不足は顕著にな
る。
[その他（キーワード）]
理系（ＩＴ）就職不人気
育児参加、家族介護
サービスSEシフト
生産プロセスの改善道半
ば

出展総務省「情報通信白書H24版」図表1-2-２-４世界のＩＣＴ投資規模（予
測）
ＩＴ投資、開発案件は、
生産労働人口の減少に
反して微増。
[その他（キーワード）]
端末スマホ／タブレット
シフト
スマホ連携（家電、
Navi）
クラウドサービス
社会保障制度改革
マイナンバー制度

・現状、日本の情報サービス業界は、多くの下請企業が裾野産業を形成する多重下請け構造と
をなす
下請けピラミッドの最下
層
に位置する。
需給の調整弁として利用
発注単金切り下げな
ど・・・
既に、この構造は破たん
していないか。製造は儲
リスクもあるが、元請け
にならないと儲からな
い・・・

コスト削減圧力の増大
ビジネス環境変化に迅速・柔軟に対応できる体制変革
深刻・慢性的な主力要員不足
お客様ｿﾌﾄﾊｳｽ協力会社
競争激化単金UP交渉
・優秀なSEは、商談対応、アフタ、保守のかけもち
・品質確保のための作業増（社内報告対応、ISO、Pマーク・・・）
・常駐協力会社SEの高齢化、人材の固定化
・クラウド型の本格普及への対応、社内SEのサービスシフト
・新技術対応のスピードUP、社内SEのR&Dシフト

２０１２年時点、日本のＩＴ産業が置かれる現状と、これから向かうべき方向とは・・・（国
の考え）

親会社、グループ取引先からの下請け脱却も進む
①オフショア拠点はコストセンターではなく、事業拠点となる
②親会社、グループ企業からの受託から得たノウハウを外販する
③ソフト・サービスの地産地消へ（グローバル事業最適化）

出典：日経コンピュータ 2011年12月8日号 pp.65-68
※オフショアを事業として位置づけ、経営から発信する必要
がある
(例)当社は、互いの強みを活かした協業／分業で勝負したい
― 市場は、日本国内から、中国国内、東南アジア、西アジアへ・・・
― ＩＴも地産地消。でも、“創る”のは私たち。“作る”のは誰でも。
― その時代に必要とされる人材、オフショアSE、PMの育成が急務！

５．最後に
７月コースのセミナーでは、以下のオフショア教科書を教材に、現場観
点での解説や最新情報を加え実施致します。
また、幸地司氏が主宰する「オフショア大学」が監修した事例集や問題
集を活用した講座となっており、オフショア開発技術の最新動向を学ぶ
ことができます。
標準テキストオフショアプロジェクトマネジメント【SE編】
2009年3月27日発売
幸地司，霜田寛之著
北島義弘，倉田克徳監修
技術評論社
標準テキストオフショアプロジェクトマネジメント【PM編】
2009年9月25日発売
幸地司，霜田寛之著
北島義弘，倉田克徳監修
技術評論社

５．最後に（７月コースのご案内）
【特長】
・（知識＋テクニック）×演習 → オフショア成功スキルの習得を目
指します
・受講生は、ＩＴグローバル人材に必要な基礎を身に付けることができ
ます
・中国、ベトナムで実際にビジネスをされている講師の特別講義を用意
します
・定員５０名の比較的小規模の実践重視のコースとなっています
・個人演習、グループ演習を織り交ぜた、頭と手を動かす内容となって
経営戦略・事業・ミッ
ション
知識テクニック
実践

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