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要求分析におけるゴール抽出パターンについての考察
- 3. 1.はじめに 問題点
• なぜ、操作を挙げると問題なのか
– Lamsweerde:操作的な定義は問題[1](p313)
• ○利用可能なとき、本を借りている
• X 本を借りる
– いつでも本は借りられる?
• しかし、「HOW」を尋ねて詳細化する方法を[1]
で挙げている(p311)
– HOW(手段)→操作?
– 状態遷移で表現→完了形(過去分詞)表現(p318)
[1]Axel van Lamsweerde
‘Requirements Engineering: From System Goals to UML Models to Software Specifications’,
Wiley,2009. 3
何時可能になるのか等
の制約が必要になる
- 4. 1.はじめに
操作と状態遷移の違い
操作を挙げる
• 例:
– Aを行う
– Bを行う
– Cを行う
– Dを行う
• 順番はA→B→C→D?
• A,B,C,D以外の操作は
あるのか?
• A,B,C,Dすべて必要?
状態遷移で表現する
• 例:
– Aが実行されている
– A完了後にBが実行されている
– A完了後にCが実行されている
– B,C完了後にDが実行されて
いる
• A完了後、BとCは並行して行
える
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状態遷移で記述することにより、順序や漏れ・冗長が確認できる
具体例:
A:材料を用意する
B:パスタを茹でる
C:ソースを作る
D:パスタにソースを混ぜる
- 9. 4.実験
• TOPSE受講生と同じ問題で
分解を行う
– ゴール:美味しいぺペロンチー
ノがお皿に盛りつけてある
• AND分解する
– 美味しいぺペロンチーノがお皿
に盛りつけてある
• 事前状態:美味しいぺペロン
チーノとお皿がある
– 美味しいぺペロンチーノがある
– 盛りつけ皿がある
• 処理完了:美味しいぺペロン
チーノがお皿に盛りつけられて
いる
• 事後状態:美味しいぺペロン
チーノがお皿に盛りつけてある
• ここまでの分解結果
• 「美味しいぺペロンチーノと
お皿がある」を「美味しいぺ
ペロンチーノ」と「盛りつけ
皿」に分けている
– 「~と~」を2つに分ける
– 「美味しい」盛りつけ皿ではな
い
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- 10. 4.実験つづき
• 「美味しいぺペロンチー
ノがある」を分解する
– ドメインプロパティ
• 美味しいぺペロンチーノ
は美味しいパスタと美味し
いソースを混ぜるとできる
– 事前状態
• 美味しいパスタと美味しい
ソースがある
– 美味しいパスタがある
– 美味しいソースがある
– 処理
• 美味しいパスタに美味し
いソースが混ぜられてい
る
– 事後状態
• 美味しいぺペロンチーノ
がある
• ここまでの分解結果
• ぺペロンチーノの分解
– ドメインプロパティがないと
分解できない
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- 12. 5.考察
• ドメイン知識があれば提案手法で分解可能
– 概念モデルは必要だった
• ぺペロンチーノ=パスタ+ぺペロンチーノのソース
• ただし、操作によるドメイン知識だけでは、制約
が抜け落ちる可能性がある
– 美味しいパスタがある→ゆでる
• 美味しいパスタのゆで加減は?
– 美味しいソースがある→ソースを料理する
• 味付けはどうしたらよいのだろう?
– いつの間にか「操作をすればよい」という形になって
しまう
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