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FSS2013ComicComputing.pdf
- 1. コミック 工 学
- 2. ! 増加から安定へ ! 市場を牽引しているのは「マンガ・コミック」ジャンル ! 市場の82%を占めている (2011年度) (『電子コミックビジネス調査報告書2012』株式会社インプレスR&D)
- 3. ディジタルコミックの現状 ! 現在のディジタルコミックはアナログのデジタル化状態 ! 紙媒体のコミックをそのまま電⼦化(PDF化)している アナログ媒体 PDF化 専⽤ビュワー / acrobat 紙媒体との違いが殆どない
- 4. コミック工学 Comic Computing ! 課題の面白さ ! マルチモーダルかつ ill-formed なコンテンツ ! 画像＋テキスト ! rich なリソースとも、poor なリソースとも言える ! 高い潜在的ニーズ ! 様々な応用が期待される ! 現状は職人仕事の集大成 ! 課題の難しさ ! 分野横断的な技術の必要性 ! 目の肥えたユーザ
- 5. コミックのコード化
- 6. ! コマの位置情報やコマ内の描画オブジェクトの情報を コード化し、アクセス可能にする必要がある ! 汎用的な側面 ＋ アプリケーションに特化した側面 ! add hoc に追加できる枠組みが必要 １コマのコード化
- 7. ! 枠線の抽出 ! 濃度勾配を利用して分割線を同定 ! 枠線が明確に記されている作品で有効 ! 少女漫画は現状では難しい コミックからの情報抽出 出典： 石井大祐, 河村圭, 渡辺裕: 分割線選択によるコミックのコマ分割に関する検討, 情報科学技術フォーラム一般講演論文集, Vol. 5, No. 3, pp. 263-264 (2006). 他
- 8. コミックからの情報抽出 ! コマの順序の同定 ! ヒューリスティクスによる順序決定 ! 右から左へ ! 上から下へ 出典： 山田雅之, 鈴木茂樹, ラフマットブディアルト, 遠藤守, 宮崎慎也: 携帯電話を利用したコミッ クの閲覧システムとその評価, 芸術科学会論文誌, Vol. 3, No. 2, pp. 149-158 (2004).
- 9. ! 吹き出しの抽出 ! OCRで台詞を特定 ! その周辺領域をSVMで分類 ! 通信型 ! 曲線型 ! 折れ線型 ! 四角型 コミックからの情報抽出 出典： 田中孝昌, 外山史, 宮道壽一, 東海林健二: マンガ画像の吹き出し検出と分類, 映像情報メディア学会誌, Vol. 64, No.12, pp. 1933-1939 (2010).
- 10. コミックからの情報抽出 ! キャラクター抽出 ! HOG特徴量に基づいて顔候補を同定 し、予め登録したDBとマッチング ! 現状では精度が安定しない 出典： 新井俊宏, 松井佑介, 相澤清晴: 漫画画像からの顔検出, 電子情報通信学会総合大会, p. 161 (2012). 他
- 11. キャラクター抽出の難しさ ! 実在の人物の認識に比べて格段に難しい ! 線画で描かれている ! 誇張表現が多用されている ! 枠線の関係で、見切れていることが多い ＝ 斉藤 英二郎「ブラックジャックによろしく」
- 13. 正解率 0% 20% 40% 60% 80% 出現補正値 0 10 20 30 40 50 宇宙兄弟 テルマエ・ロマエ 神の雫 バガボンド ブラックジャックによろしく 漫画の特徴を加味したキャラクター識別 我々の取り組み
- 14. 獲得された知識の利用
- 15. コミック質問応答 出典： 福田美沙紀, 白水菜々重, 松下光範: コミックを対象とした質問応答技術のための基礎 検討, 人工知能学会ことば工学研究会資料, SIG-LSE-C003, pp. 57-62 (2012). 我々の取り組み ドラえもん で ジャイアン が おままごとをしているシーン は 何巻 ですか？ ⼿がかりの種類 内容 ①コミックタイトル ドラえもん ②キャラクター ジャイアン ③状況 （キャラクター）がまま ごとをしている 質問タイプ 巻に関する質問 ① ② ③
- 16. 新しい表現：キネティックオノマトペ ! オノマトペに動きを与える ! 動きのパラメータ ! 文字サイズ ! 文字速度 ! 動きの振れ幅 我々の取り組み し ゅ ば っ 出典： 今岡 夏海, 松下 光範. ディジタルコミック制作のための動的な音喩表現生成システム, 2011年度人工知能学会全国大会論文集, 1C1-OS4a-3 (2011).
- 17. 理解の向上を目指したコミック表現の利用 出典：Sumi, Y., Sakamoto, R., Nakao, K. and Mase, K.: ComicDiary : Representing Individual Experiences in a Comics Style, Proc. UbiComp 2002, pp. 16--32 (2002). Comic Diary 出典：藤本雄太, 宮下芳明: マンガのコマ割り表現 を用いたプレゼンテーションツール, 情報処理学 会研究報告, 2010-HCI-139, No.11, pp. 1-7 (2010). プレゼンツール
- 18. メディアアートへの展開： Manga Generator 出典： Nara, Y., Kunitomi, G., Koide, Y., Fujimura, W. and Shirai, A.: Manga Generator, Laval Virtual VRIC 2013, Article No.~29-7 (2013). Kinect でユーザの姿勢を取得し、 漫画の登場人物として取り込む メディアアート