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第4回Web UX 研究会
                                                2011年6月4日


       社会人の学びを促す学びのプロデュース術
              ~AIITデザインプログラムの経験から




                               千葉工業大学 デザイン科学科
                               Chiba Institute of Technology Department of Design

                               安藤 昌也
                               ando@sky.it-chiba.ac.jp
Copyright ©   Masaya Ando
1

   自己紹介




                安藤 昌也
                ANDO Masaya, Ph.D.
                千葉工業大学 工学部 デザイン科学科 准教授

                早稲田大学政治経済学部経済学科卒業。NTTデータ通信(現、NTTデータ)を
                経て、1998年 アライド・ブレインズ株式会社の取締役シニアコンサルタントに就任。
                早稲田大学、国立情報学研究所、産業技術大学院大学を経て2011年より現職。
                博士(学術)。専門は、人間中心デザイン。UX(ユーザ体験)の研究者。
                ユーザビリティやアクセシビリティのJIS, ISOの国内委員、人間中心設計推進機構
                理事を務める。 Twitter: masaya21
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2

   AIIT
    首都大学東京が設立した社会人向け専門職大学院。




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3

   私がプロデュースに関わったデザイン教育プログラム




                                              履修証明プログラム
                                           人間中心デザイン   (2009・2010)

                  子どもワークショップ (2008~2010)
                   デザイン活用セミナー (2008)
                   商店街デザイン選手権 (2010)




                    東京都実践デザイナー育成講座         産学連携による実践型人材育成事業
                            (2009一部)             (2010)



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4

   履修証明プログラム「人間中心デザイン」
    「人間中心デザイン」コースの目的
              – このプログラムは、「高いユーザビリティ、よりよいユーザ体験
                (UX)を実現するものづくり」を実践するために不可欠な、人間
                中心デザインの基礎知識の修得と、体系的なデザイン手法の
                修得を目的とする講義と演習によるプログラム。
                      基 礎 編 : 人間中心設計の基礎、認知科学などの基礎知識
                      デザイン編: 人間中心デザインのためのデザイン手法
                      応 用 編 : UXの最新動向、応用領域に関する知識




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5

   HCD業界で著名な講師陣
                 基礎編        デザイン編   応用編




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6

        楽しいコミュニティでの学び~2010年度の実績から




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7

   文科省 デザインスキルスタンダード・トライアルプログラム
    DSSTの目的
              – 産業デザイン分野における産学が一体となった人材教育プロ
                グラムの開発を目的とした事業。
              – 東京都のスキルスタンダードに合わせ、デザインスキルを4つ
                のレベルに分けて、教育プログラムを開発。
              – レベル4は、5年以上のデザイン実務経験者を対象にして開発。




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8

   レベル4のプルグラム概要
                                 伊藤 衡          渡邉 康太郎氏
          01 コミュニケーションスキル基礎                    (takram design
                                 (富士ゼロックス
                                 総合教育研究所)       engineering)



          02 知財戦略特論
                                 川崎 芳孝氏        根津 孝太氏
                                 (特許庁)         (znug design)


          03 デザイン戦略特論
          ~アジアデザインの現状と展望         青木 史郎氏
                                 (日本産業          吉田 道生氏
                                 デザイン振興会)       (日本サムスン)



          04 クリエイティブ・リーダーシップ特論
          ~チームエンパワーメントと創造力の向上    上平 崇仁氏
                                 (専修大学)




          05 ヒューマンセンタードデザイン特論
          ~エスノグラフックアプローチとコンセプト   安藤 昌也
           デザイン                  (産業技術大学院大学)




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9




                            社会人の“学び”とは何か?
                            何を考えてこれらのプログラムを設計したか




Copyright ©   Masaya Ando
10

   社会人の学びのプロデュース
    これまでのプログラム開発経験を通して、社会人の学び
     のプロデュースには3つのポイントがある。


        1                   企業実務を意識しフレームワークとアプ
                            ローチを組み合わせて提供する


       2                    「アプローチ」の学びには“集団協調的
                            省察”を促す仕組みを提供する


       3                    学びの成長プロセスを理解し提供者が
                            学習者と共に学び“批判的省察”を促す
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11

   企業での実務を意識した学びの提供
                     知識・概念・理論             方法論・手技法


                 フレームワーク                  アプローチ
                                 実践
                                学びのエンジン




                    自己探索的
                                 省察       集団協調的

Copyright ©   Masaya Ando
12

   企業での実務を意識した学びの提供
                     知識・概念・理論             方法論・手技法


                 フレームワーク                  アプローチ
                                 実践
                                学びのエンジン




                    自己探索的
                                 省察       集団協調的

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13

   社会人の理想的な学びのプロセス

                            教育者が教える
                            <教育者決定型学習>

     提供者・教育者                                                   社会人学習者


                                           学習者が主体的に学ぶ
                                           <自己(学習者)決定型学習>




                             教育者・学習者が共に学ぶ
                                                               批判的省察
                                  <相互決定型学習>

                             (参考:三輪建二『おとなの学びを育む一生涯学習と学びあうコミュニティの創造』鳳書房、 2009年)
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14

   まとめ:コミュニティの学びとは


         1
                            企業実務を意識しフレーム
                            ワークとアプローチを組み
                            合わせて提供する



         2
                            「アプローチ」の学びには、
                             “集団協調的省察”を促
                             す仕組みを提供する
                                            コミュニティ
                                              の力

        3
                            学びの成長プロセスを理解
                            し提供者が学習者と共に
                            学び“批判的省察”を促す
Copyright ©   Masaya Ando
15

   まとめ:コミュニティの学びとは


         1
                            企業実務を意識しフレーム
                            ワークとアプローチを組み
                            合わせて提供する



         2
                            「アプローチ」の学びには、
                             “集団協調的省察”を促
                             す仕組みを提供する
                                            飲み会
                                             の力

        3
                            学びの成長プロセスを理解
                            し提供者が学習者と共に
                            学び“批判的省察”を促す
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16

   連絡先
    安藤研究室は、総武線津田沼駅
     3分の千葉工大津田沼キャンパス
     にあります。
     お近くにお寄りの際はぜひ!



                        安藤個人宛 連絡先
                           Mail: ando@sky.it-chiba.ac.jp
                                   masaya.ando@gmail.com
                           Twitter: masaya21


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社会人の学びを促す学びのプロデュース術

  • 1. 第4回Web UX 研究会 2011年6月4日 社会人の学びを促す学びのプロデュース術 ~AIITデザインプログラムの経験から 千葉工業大学 デザイン科学科 Chiba Institute of Technology Department of Design 安藤 昌也 ando@sky.it-chiba.ac.jp Copyright © Masaya Ando
  • 2. 1 自己紹介 安藤 昌也 ANDO Masaya, Ph.D. 千葉工業大学 工学部 デザイン科学科 准教授 早稲田大学政治経済学部経済学科卒業。NTTデータ通信(現、NTTデータ)を 経て、1998年 アライド・ブレインズ株式会社の取締役シニアコンサルタントに就任。 早稲田大学、国立情報学研究所、産業技術大学院大学を経て2011年より現職。 博士(学術)。専門は、人間中心デザイン。UX(ユーザ体験)の研究者。 ユーザビリティやアクセシビリティのJIS, ISOの国内委員、人間中心設計推進機構 理事を務める。 Twitter: masaya21 Copyright © Masaya Ando
  • 3. 2 AIIT  首都大学東京が設立した社会人向け専門職大学院。 Copyright © Masaya Ando
  • 4. 3 私がプロデュースに関わったデザイン教育プログラム 履修証明プログラム 人間中心デザイン (2009・2010) 子どもワークショップ (2008~2010) デザイン活用セミナー (2008) 商店街デザイン選手権 (2010) 東京都実践デザイナー育成講座 産学連携による実践型人材育成事業 (2009一部) (2010) Copyright © Masaya Ando
  • 5. 4 履修証明プログラム「人間中心デザイン」  「人間中心デザイン」コースの目的 – このプログラムは、「高いユーザビリティ、よりよいユーザ体験 (UX)を実現するものづくり」を実践するために不可欠な、人間 中心デザインの基礎知識の修得と、体系的なデザイン手法の 修得を目的とする講義と演習によるプログラム。  基 礎 編 : 人間中心設計の基礎、認知科学などの基礎知識  デザイン編: 人間中心デザインのためのデザイン手法  応 用 編 : UXの最新動向、応用領域に関する知識 Copyright © Masaya Ando
  • 6. 5 HCD業界で著名な講師陣 基礎編 デザイン編 応用編 Copyright © Masaya Ando
  • 7. 6 楽しいコミュニティでの学び~2010年度の実績から Copyright © Masaya Ando
  • 8. 7 文科省 デザインスキルスタンダード・トライアルプログラム  DSSTの目的 – 産業デザイン分野における産学が一体となった人材教育プロ グラムの開発を目的とした事業。 – 東京都のスキルスタンダードに合わせ、デザインスキルを4つ のレベルに分けて、教育プログラムを開発。 – レベル4は、5年以上のデザイン実務経験者を対象にして開発。 Copyright © Masaya Ando
  • 9. 8 レベル4のプルグラム概要 伊藤 衡 渡邉 康太郎氏 01 コミュニケーションスキル基礎 (takram design (富士ゼロックス 総合教育研究所) engineering) 02 知財戦略特論 川崎 芳孝氏 根津 孝太氏 (特許庁) (znug design) 03 デザイン戦略特論 ~アジアデザインの現状と展望 青木 史郎氏 (日本産業 吉田 道生氏 デザイン振興会) (日本サムスン) 04 クリエイティブ・リーダーシップ特論 ~チームエンパワーメントと創造力の向上 上平 崇仁氏 (専修大学) 05 ヒューマンセンタードデザイン特論 ~エスノグラフックアプローチとコンセプト 安藤 昌也 デザイン (産業技術大学院大学) Copyright © Masaya Ando
  • 10. 9 社会人の“学び”とは何か? 何を考えてこれらのプログラムを設計したか Copyright © Masaya Ando
  • 11. 10 社会人の学びのプロデュース  これまでのプログラム開発経験を通して、社会人の学び のプロデュースには3つのポイントがある。 1 企業実務を意識しフレームワークとアプ ローチを組み合わせて提供する 2 「アプローチ」の学びには“集団協調的 省察”を促す仕組みを提供する 3 学びの成長プロセスを理解し提供者が 学習者と共に学び“批判的省察”を促す Copyright © Masaya Ando
  • 12. 11 企業での実務を意識した学びの提供 知識・概念・理論 方法論・手技法 フレームワーク アプローチ 実践 学びのエンジン 自己探索的 省察 集団協調的 Copyright © Masaya Ando
  • 13. 12 企業での実務を意識した学びの提供 知識・概念・理論 方法論・手技法 フレームワーク アプローチ 実践 学びのエンジン 自己探索的 省察 集団協調的 Copyright © Masaya Ando
  • 14. 13 社会人の理想的な学びのプロセス 教育者が教える <教育者決定型学習> 提供者・教育者 社会人学習者 学習者が主体的に学ぶ <自己(学習者)決定型学習> 教育者・学習者が共に学ぶ 批判的省察 <相互決定型学習> (参考:三輪建二『おとなの学びを育む一生涯学習と学びあうコミュニティの創造』鳳書房、 2009年) Copyright © Masaya Ando
  • 15. 14 まとめ:コミュニティの学びとは 1 企業実務を意識しフレーム ワークとアプローチを組み 合わせて提供する 2 「アプローチ」の学びには、 “集団協調的省察”を促 す仕組みを提供する コミュニティ の力 3 学びの成長プロセスを理解 し提供者が学習者と共に 学び“批判的省察”を促す Copyright © Masaya Ando
  • 16. 15 まとめ:コミュニティの学びとは 1 企業実務を意識しフレーム ワークとアプローチを組み 合わせて提供する 2 「アプローチ」の学びには、 “集団協調的省察”を促 す仕組みを提供する 飲み会 の力 3 学びの成長プロセスを理解 し提供者が学習者と共に 学び“批判的省察”を促す Copyright © Masaya Ando
  • 17. 16 連絡先  安藤研究室は、総武線津田沼駅 3分の千葉工大津田沼キャンパス にあります。 お近くにお寄りの際はぜひ!  安藤個人宛 連絡先 Mail: ando@sky.it-chiba.ac.jp masaya.ando@gmail.com Twitter: masaya21 Copyright © Masaya Ando