2020/06/11(木)、ヤフー大阪のオープンコラボレーションイベント「Mix Leap Live Joint」で、ドローンの最新動向に触れ「防災・災害時対応」観点での活用を議論し合うイベントを開催しました。 イントロダクションLT③として登壇いただきました、神戸市 都市局市街地整備部 市街地整備課：小塚様の資料をSlide Shareにアップいたします。 ------ スピーカー： 小塚 満幹（Koduka Mitsutoshi） 1992年　神戸市役所採用 1995年　3年目の1月に阪神・淡路大震災を勤務地・東灘区役所で経験。市民相談、避難所班、解体班等を経験。神戸市の復旧・復興に携わった。 2017年　現職の危機管理室に着任。風水害時の災害警戒本部運営の他、特定外来生物ヒアリや新型コロナウイルス肺炎の初期対応を行った。併せて、神戸市危機管理システムの構築を行うとともに、災害時の情報集約等にドローンの活用を行っている。 ------ ヤフー天気・災害 https://weather.yahoo.co.jp/weather/ ------ Mix Leap ヤフー大阪で「発信」「交流」「共創」をテーマに毎週定期開催されている、「関西圏のオープンコラボレーションを支援する」イベントの総称 https://yahoo-osaka.connpass.com/ ------ ファイルアップロード担当： Mix Leap 企画・運営担当 Masashi Nakagawa

1. ICTなど最先端テクノロジーと
データを活用した神戸市の取り組み
小塚 満幹
神戸市都市局市街地整備課長
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2. 市内死者数：４，５７１人 経済的損失：６．９兆円（１年分の市内総生産に相当）
■阪神・淡路大震災の発生
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3. ① 大阪北部地震（平成30年6月18日 午前7時58分）
3

4. ② 平成30年７月豪雨↑
灘
区
篠
原
台
↑
山
陽
電
鉄
（
須
磨
～
垂
水
）
↓
夢
野
白
川
線
4
総雨量 ４６６ｍｍ 人的被害 1名（軽症）

5. ③ 台風２１号（平成30年9月4日）
↓
湊
小
学
校
前
（
東
川
崎
）
↓
高
橋
川
（
東
灘
区
深
江
）
↓
六
甲
ア
イ
ラ
ン
ド
↑
5
潮位は、第2室戸台風(1961）の3.2m(KP)を超える
3.21m(KP)

6. ■神戸市における災害時のＩＣＴ活用
１．災害時情報収集・情報共有
⇒災害時の概要をいち早くキャッチ。俯瞰化。人的資源の再配置に寄与
①神戸市新・危機管理システム（H31.4～）導入：公助
②ＡＩ機能を活用したＳＮＳからの情報把握（令和元年度～）：公助（共助）
③LINE@チャットボットを活用した「災害情報収集実証実験」（H31.４～）：共助・自助
④無人航空機（ドローン）を活用した状況把握：公助・共助
⑤他部局の取り組み：タブレットを活用した神戸港水門・防潮鉄扉の遠隔操作等
２．災害時情報発信
①災害時多言語発信等
②防災行政無線の活用
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7. ■ＡＩ機能を活用したＳＮＳからの情報収集
公の情報を補完するために有効⇒新・危機管理システム等の情報共有機能を補完
確からしさを
AI機能で分析
7
昨年の台風19号でもまちの状況を時系列で把握できた

8. 阪神・淡路大震災(想定)
D-SUMM
DISAANA
公式アカウント
ダミーデータを自動投入
つぶやき(1,000人規模)
市民・防災関係者
掲示板
（twittr相当）
書き込み
防災チャットボット
防災用ＡＩにより
フィルタリング、整理
被災状況の送信
位置情報・写真・文字
自助・共助としての活用
府省庁連携防災
情報共有システム
※このシステムは、戦略的イノベーション創造プログラム（SIP）国家レジリエンス（防災・減災）の強化「避難・緊急活動支援統合システムの研究開発」対話型災害情報流通基盤の研究開発
にて実施。
共同研究開発機関：国立研究開発法人防災科学技術研究所（NIED） 株式会社ウェザーニューズ（WNI）
国立研究開発法人情報通信研究機構（NICT） 協力団体：LINE株式会社
ＳＮＳを活用した災害時情報収集 実証実験イメージ
集約された情報の集約・可視化
公助としての活用
地図データ©2018 Google, ZENRIN

9. 時間範囲の指定
本実験では収集開始(16：10)から
20分で1,016件※の投稿
「地図表示」を選択
報告状況の数が可視化
※情報の空白地帯の把握も可能
※地図の拡大により、ピンポイントで事案の詳細を確認
※投稿数：予め設定した掲示板（twitter相当）
からの情報含む
ｶｯｺ内はチャットボットからの情報提供
20分 1,016件(229件)
50分 2,968件(319件)
※投稿された写真は匿名化され、各画面において表示
集約状況の例(地図表示)
地図データ©2018 Google, ZENRIN
地図データ©2018 Google, ZENRIN

10. １ 総報告数 108件
10 月11日(金)15：00～12日(土)19：00
・市内全域から投稿。災害規模からすれば、適当な投稿数
・約半数が「気象」に関すること、残りは「災害」「未分類」など
２ 主な投稿例
「風がつよくなってきた」「少し強い雨です。風も若干強目です。被害が出そうな様子で
はありません」
「大雨で瞬間的に暴風が吹き荒れています」「風が強く横なぐりの雨」「強い雨が降って
いる 雨以外は特に危ない事は無さそう」「雨やんで風もおだやかになりました。青空も少
し見えます。」など
まちの状況を時系列で把握できた
神戸市災害警戒本部で活用
市全域にわたって投稿
実災害時における市民による情報共有(台風19号) 危機管理室
地図データ©2019 Google

11. ■神戸市灘区 土砂災害状況（ドローン空撮）
■神戸市灘区土砂災害による道路閉鎖（ドローン空撮）
■協定に基づく無人航空機（ドローン）による情報収集等
災害時の状況把握以外に住
民説民会や測量等に活用
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12. ■兵庫県国民保護共同訓練等でのスピーカー等を搭載した
無人航空機（ドローン）が多言語にて呼びかけ
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13. ■「放送設備とデジタルサイネージを連携させたシステム」の実証実験
（１）実施日時
令和元年1月17日9時～10時
（２）実施場所
神戸ハーバーランドセンタービルB1F ハーバービュー
（神戸市中央区東川崎町1-3-3）
ハーバービュー
「放送設備とサイネージを連携させたシステム」を設置し、聴覚と視覚
を連携させた情報でより的確な避難誘導が行えるかを検証
昨年1月も拡大
して実施。
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14. ■日本初！
緊急事態宣言発令下における繁華街での外出自粛
にかかるドローンでの呼びかけ
◎兵庫県警の路上での外出自粛呼びかけと連携し、三
宮の繁華街上空からスピーカー付きドローンにて外出
自粛を呼びかけ。
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15. ■ＡＩアナウンサーが中央市民病院での検温・問診呼びかけ
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◎令和2年5月18日より神戸市立医療セン
ター中央市民病院におけるスタッフの負担
軽減を目的に、AIアナウンサー「荒木ゆ
い」を活用した音声案内システムによる
「検温・問診アナウンス」を実施。
◎併せて、医療センター駅にて医療従事者
への「ブルーライトメッセージ」をＡＩア
ナウンサー「荒木ゆい」が放送。

16. 1.目 的：院内感染リスク対策
患者及び家族間の通話等
2.導入機器：WEBカメラ＋音声装置⇔専用端末
タブレット端末⇔タブレット端末
→医師の遠隔診断（288倍拡大）が可能に
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■中央市民病院コロナ病床に遠隔通信システム導入

17. 17
■まとめ
○災害直後の災害の状況を俯瞰するツール等として、ドローンは有効なツール。
引き続き技術革新に期待。
○災害時にドローンを活用するには、不断の努力（訓練、実証実験）と災害直後の
オペレーターが不可欠。災害直後に目視外、自動走行ができれば・・。
○災害以外にも、橋梁点検、農薬散布、測量、危険箇所での状況把握、離島など
への物品・医薬品搬送、映画撮影、定点観測、水中探索等々さまざまな分野での
活用が可能。
○Ｗｉｔｈコロナの時代にあって、ドローンをはじめとするテクノロジーは益々活躍の
フィールドが拡大。
○それらを使いこなすには、一人一人の感性と想像力を磨くことが必須。
⇒テクノロジーを使いこなし、「一人一人の居場所と出番」をつくること。
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