web活用による通学路の交通安全
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web調査（SAFETY MAP）により、効率的に通学路の交通安全の課題箇所を抽出し、交通安全対策に役立てる手法の提案です。
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web活用による通学路の交通安全
- 1. web活用による 通学路の交通安全 2016年7月19日 稲野 茂 一般財団法人 道路新産業開発機構 元 国⼟交通省 国⼟技術政策総合研究所 1
- 7. 小学生の交通安全対策を進める際 • どこが交通安全上の課題箇所なのか？ • 交通量が少ない通学路（生活道路）は、各種 データのサンプル数不⼗分のケースが多い • 一部の関係者による表面的な調査だけでは、 不⼗分 • 住⺠目線の意⾒を、広く集めるべき • ワークショップ開催やアンケート調査には、 予算＋労⼒が必要 ※関係者の声等を踏まえた個⼈の考えです。統計的調査に基づくものではありません。 7 課題箇所の抽出が課題
- 8. web活用により 住⺠目線の課題箇所を抽出 • 無料のwebサイトSAFETY MAPを活用 • 保護者に対し、通学路の課題箇所について、 web⼊⼒を依頼 • 効率的に住⺠目線の課題箇所を抽出 8 通学路の課題箇所の調査
- 9. SAFETY MAP • 本田技研工業㈱による無料のwebサイト • 交通安全上の課題箇所を、誰でも投稿・閲覧 • 事故多発エリア（警察の情報）と急ブレーキ多発地点 （インターナビ情報）を地図上に提示 • ストリートビューとの連動により、現地に⾏かなくても 概略状況を確認可能 9
- 10. SAFETY MAPとは、「急ブレーキ多発地点」や「事故の多いエリア」 そして、「みんなが追加した地点」などを、確認することができる地図サービスです。 （HONDA SAFETY MAP のwebページより引用 ） 10
- 11. つくば市の事例 1. つくば市の要（かなめ）小学校を対象 2. 保護者に対し、通学路の課題箇所について、 SAFETY MAPへ⼊⼒を依頼 3. 住⺠目線の課題箇所が多数⼊⼒される 4. ⾏政側で現地状況を確認の上、対策を⽴案 5. 地元説明でスムーズに合意形成 6. 対策工事を実施 11 通学路の交通安全対策
- 14. SAFETY MAPに⼊⼒された 通学路の課題箇所（表示例） 14 本田技研工業㈱ SAFETY MAP 要小学校
- 15. 対策の実施箇所（丸数字） 15
- 16. ⼊⼒された情報の内訳 16 道 路 が 狭 い ・ 歩 道 が な い ス ピー ド が 出 て い る 車 が 多 い 見 通 し が 悪 い 歩 行 者 ・ 自 転 車 の 飛 出 し が 多 い ハ ン プ 狭 さ く シ ケ イ ン 路 側 帯 整 備 路 面 表 示 ま た は 看 板 そ の 他 ① 4 3 3 2 △ ○ ② 4 6 7 2 見通しが悪く、左折する車にひかれそうになった 3 ○ ○ 植栽の剪定 ③ 2 2 2 0 県道からスピードを出して曲がってくる車が多い 1 ○ ④ 1 1 0 0 狭いが交通量が多く車同士すれ違いの際は歩行者が危険 1 ○ ⑤ 7 6 7 3 ○ 植栽の剪定 ⑥ 0 0 2 0 ○ ○ 植栽の剪定 ⑦ 7 7 8 4 変速十字路のためと、カーブミラー等がない 1 ○ ○ 植栽の剪定 ⑧ 0 2 1 0 ○ ⑨ 6 6 6 3 ○ ⑩ 0 0 0 0 私物が道路上に出ていて、すれ違いの際危険である 1 路上占用物の撤去 ⑪ 3 4 6 1 以前あった停止線が工事で消えたままになっている 1 ○ 停止線の設置 対策（案） 地点 そ の 他 みんなの意見（人） ※Safety Mapの入力情報は、2014年10月20日時点ものである。
- 17. 対策⽴案の考え⽅ （用地買収不要の軽微な工事を前提） 17 1. 道路が狭い – 路肩のカラー化 2. スピードを出している⾞が多い – ハンプ、スムース横断歩道、狭さく 3. ⾒通しが悪い – 支障物除去、カーブミラー 4. その他全般 – 路面表示や看板による注意喚起
- 18. 実施した対策の例 18
- 20. web調査は様々なメリットあり 20 1. 住⺠目線の課題箇所を効率的に把握 2. 労⼒小、コストゼロ 3. 対策⽴案に使える情報が得られる 4. 保護者や関係者にも好評 通学路の交通安全対策を進める際の 新たな効果的な手法