連続工程におけるLtが伸びるとは
- 8. 単純な例題での溜まり方(例題1)
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
10 10 10 10 10 10 10 10 10 10 10 10
8 8 8 8 8 8 8 8 8 8 8 8
出荷数 LT 1 8 6 4 2
2 2 2 4 2
3 2 2 4 2
4 2 2 4 2
5 2 2 4 2
6 2 2 4 2
7 2 2 4 2
8 2 2 4 2
9 2 2 4 2
10 2 2 4
11 2 2
12 2
2 4 6 8 10 12 14 16 18 20 22 24
1 1.25 1.75 3 4.25 5.5 6.75 8 9.25 10.5 11.75 13
日数 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
仕掛品数 2 4 6 8 10 12 14 16 18 20 22 24
平均LT 1 1.25 1.75 3 4.25 5.5 6.75 8 9.25 10.5 11.75 13
前工程からの個数→
出荷総数→
日数→
総仕掛品数→
平均LT→
0
5
10
15
20
25
30
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
仕掛品と平均LT
仕掛品数 平均LT
8
- 10. 例題1と例題2の違い
例題1 例題2 比較
一日の出荷量 8 8 例題1例題2とも同じ
仕掛品総数 日を重ねる度に直線的
に増加
ほぼ0 例題2が良い
平均LT 日を重ねる度に、指数関
数的に立ち上がる
ほぼ1日 例題2が良い
工程1稼働率 100% 100%
工程2稼働率 100% 80%
見え方 全ての工程がフルに稼
働しているので働いてい
るように見える。
このままでは、納期がド
ンドン伸びる上、納期が
予想できない
工程1はフル稼働だが、
工程2は遊びが生じる。
しかし、ほぼ納期は読
める。
どう考えても例題2が良
いはず。遊びが出た時
間を、多能工化などの
時間に割り当てることが
有効だと思われる。
10
- 13. 色々な要素があった場合(2)
• 例題1‘と例題2において、余裕のある工程が、何らかの原因で1日だけ、60%まで稼働率が落ちたとしよう。
• 例題1‘
• 工程1では6個を工程2に送る。
• 工程2は6個処理して、6個完成
• 2個だけが一日遅れになり、以降全てのその日の投入数のなかで2個だけ予定より一日遅れになる。
• 例題2
• 工程1では、8個を工程2に送る
• 工程2では、6個処理して、6個完成
• 工程2の前に仕掛品が2個残る。しかし、翌日100%の稼働で、工程2が処理したとすれば、2個だけが一日遅れとなるだけで、
以降のオーダーには遅れが生じない
• もし工程2の能力が8しかなかったとすれば、例題1‘と同じことになる
最も弱い工程の前が、それよりも遅くなることが起きると、以降、それを回復すことは出来ない。
しかし、最も弱い工程の後が、それより遅くなることが起きても、余力があれば、影響を最小
限に留める事ができる。そのため、例題2の後工程での20%は、ムダにならない。保険であ
る。 13