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Mehr von Fukuji Imai (17)
データや論文をオープンにする:学術コミュニケーションやオープンデータの動きを中心に
- 10. • 図書館情報学の世界では次の定義が行われます。
• データ:
- 既知の事項や判断材料。研究活動においては調査や実験により得られ,考
察の材料となる客観的な結果である。(中略)また,データは情報を生み
出す材料と見なされることがあり,評価の加えられたデータを情報と定義
し,データ。情報,知識という階層関係を強調する立場がある。
ところでデータとは?(1)
- 11. • 図書館情報学の世界では次の定義が行われます。
• 情報:
- 送り手と受け手の存在を想定したときに,送り手から
チャネルやメディアを通じて受け手に伝えられるパタ
ーン。図書館情報学では,ブルックス(Bertram
Claude Brookes 1910--1991)による「受け手の知識
の構造に変化を与えるもの」という定義が広く知られ
ている。(中略)日常的な用法では,知識が蓄積であ
るのに対し,情報は流れと見なされる傾向がある。
ところでデータとは?(2)
- 12. • 図書館情報学の世界では次の定義が行われます。
• 知識:
- 経験や教育によって得られ,判断の際の基準となるもの。哲
学における認識論とは異なり,図書館情報学では,メディア
を通じて蓄積,伝達される。(中略)情報との関連に関して
,一般化や形式化の進んだ情報,構造が複雑な情報を知識と
見なしたり,流れるのが情報で蓄積されるのが知識とするな
どの考え方がある。一方では,知識と情報を同一視したり,
認知機構の内部か外部かで区別する場合もある。
ところでデータとは?(3)
- 18. • arXiv
- https://arxiv.org/
- 物理学、数学、計算機科学、計量生物学、統計学、電子工学・システム科
学、経済学、プレプリントを含む様々な論文が保存・公開されている
• EdArXiv
- https://edarxiv.org/
- 非営利団体Center for Open Science(COS)は、教育学分野のプレプリ
ントサービス
プレプリントサーバーの例
- 25. • 広島大学の解説( https://www.hiroshima-
u.ac.jp/wrc/resource/predatory)
• 「ハゲタカジャーナル(predatory journal)」とは、著者が論文投
稿料(APC=Article Processing Charge)を支払い、だれでも自由に
論文を読むことができる、いわゆる「オープンアクセスジャーナル」
のビジネスモデルを悪用した雑誌です。ハゲタカジャーナルは、学術
雑誌の重要な機能である査読をほとんど、あるいは全く行わないため、
投稿された論文の質は保証されません。それにより、たとえ自分が質
の高い論文を投稿しても、ハゲタカジャーナルへの掲載であるという
だけで正当に評価されない可能性があります。
ハゲタカジャーナルとは?
- 27. 1. アイデンティティの公開(Open identities)
2. 査読レポートの公開(Open reports)
3. オープンな参加(Open participation)
4. オープンなやり取り(Open interaction)
5. 査読前原稿の公開(Open pre-review manuscripts)
6. 最終版へのコメント機能(Open final-version commenting)
7. オープンなプラットフォーム(非連結レビュー)(Open platforms
(“decoupled review”))
ロス・ヘラーによるオープン査読の整理
- 28. 1. アイデンティティの公開(Open identities)
2. 査読レポートの公開(Open reports)
3. オープンな参加(Open participation)
4. オープンなやり取り(Open interaction)
5. 査読前原稿の公開(Open pre-review manuscripts)
6. 最終版へのコメント機能(Open final-version commenting)
7. オープンなプラットフォーム(非連結レビュー)(Open platforms
(“decoupled review”))
ロス・ヘラーによるオープン査読の整理
- 33. • 活用事例のリンク集
- https://sorabatake.jp/14930/
• データシティ鯖江ポータルサイト
- https://data.city.sabae.lg.jp/
- 福井県鯖江市が公開しているサイト。LODに適応しているオープンデータが多
く公開され、ライセンスも明確である。ただしアプリの更新状況は古い。
• 東京都オープンデータカタログサイト
- https://portal.data.metro.tokyo.lg.jp/
- 東京都が公開しているオープンデータが一覧できる。
- ただしPDFなどLinkしにくいものも含まれている。
オープンデータ公開の例
- 39. • アクセス可能性の観点から
- オープンでなければ参照されない、存在しないと見なされる恐れ
- 出版される論文数が増大し、重要な研究を見つけにくくなる恐れがある。
• 質の担保の観点から
- 公開されている論文が玉石混淆になってしまう状態
- 偽の情報が多く出回り、繰り返し主張されてしまう恐れ
- プレプリントなどは査読が完了していない状況である
• 専門家をどう確保するか?
- ある程度高度な分野は、素人では判断できず専門家の存在が必要であるが、専
門家はいつもボランタリーで助けてくれるわけではない。
オープンになったことで考えなければいけなくなったこと