20130715 専修大学（社会情報）

図書館のいま
～震災・地域・活動～
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嶋田綾子
アカデミック・リソース・ガイド株式会社
ライブラリアン
専修大学「社会情報」
日時：2013年7月15日（月）
1
Copyright アカデミック・リソース・ガイド株式会社 All Rights Reserved. arg.ne.jp

自己紹介（1）
1. 2004年3月
 図書館情報大学（現・筑波大学）卒
2. 2004年4月～2007年9月
 千葉県立東部図書館（千葉県）
 嘱託職員
3. 2007年10月～2010年2月
 横芝光町立図書館（千葉県）
 臨時職員
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千葉県立東部図書館
図書館情報大学
富士見市立中央図書館
横芝光町立図書館
練馬区立南田中図書館
千代田区立日比谷図書文化館

自己紹介（2）
1. 2010年3月～2011年3月
 富士見市立中央図書館（埼玉県）
 蔵書管理部門責任者
2. 2011年4月～2011年8月
 練馬区立南田中図書館（東京都）
 副館長
3. 2011年9月～2012年3月
 千代田区立日比谷図書文化館
（東京都）
 情報サービス部門責任者
4. 2012年4月～
 いとか図書館ラボ
5. 2012年4月～
 アカデミック・リソース・ガイド株式会社
 プロジェクトごとのパートナー
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4
図書館情報大学
千葉県立東部図書館
横芝光町立図書館
練馬区立南田中図書館
千代田区立日比谷図書文化館

自己紹介（3）
 図書館員として働きながら、「いとか（110kA）」として
Webで活動
 ブログ「図書館雑記＆日記兼用」
 http://blog.livedoor.jp/lib110ka/
 リンク集「図書館系ブログ集」
 http://popup6.tok2.com/home2/lib110ka/link/li
nk_blog.html
 図書館に関係のある「人」「組織」「図書館公式」のブログ
を集めたリンク集。国内の関係ブログはほぼ網羅している
 ほかに、「図書館系Facebook集」「図書館系Twitter集」
も作成
 情報を集めて知らせる活動
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図書館雑記＆日記兼用
 http://blog.livedoor.jp/lib110ka/
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図書館系ブログ集
 http://popup6.tok2.com/home2/lib110ka/lin
k/link_blog.html 学
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自己紹介（4）
 2012年3月に図書館を退職
 独立。フリーのライブラリアンとして、「いとか
図書館ラボ」を立ち上げ。
 同時に、アカデミック・リソース・ガイド株式会
社とプロジェクトごとに仕事をする関係に。
 現在の主な仕事
 図書館に関するコンサルティング
 イベント企画・運営
 図書館専門雑誌『ライブラリー・リソース・ガイド』制作
 図書館に関する調査
 強みは、図書館に対する現場の経験
 情報を収集、蓄積すること
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東日本大震災と図書館
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2011年3月11日東日本大震災発生
 当時は、埼玉県の図書館に勤務
 勤務館はそれほど大きな被害なし。それでも、本棚（書
架）が一部倒壊、約1万冊の本が落下
 地震の巣である千葉県での勤務経験が役に立つ
 東北の図書館は？
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2011年3月11日東日本大震災発生
 当時は、埼玉県の図書館に勤務
 勤務館はそれほど大きな被害なし。それでも、本棚（書
架）が一部倒壊、約1万冊の本が落下
 地震の巣である千葉県での勤務経験が役に立つ
 東北の図書館は？
 saveMLAK（http://savemlak.jp/）：被災・救援情報を
集約
 全半壊した図書館が複数
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saveMLAKとは
 MLAK
 M＝Museum（博物館・美術館）
 L＝Library（図書館）
 A＝Archive（文書館）
 K＝Kominkan（公民館）
 MLAKの被災状況・救援情報をまとめる
 Wiki、メーリングリスト、MeetUp
 誰でも情報提供・編集可能
 中間支援
 直接、ボランティアに行くのではなく、支援を
仲介する
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saveMLAKとは
 http://savemlak.jp/
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saveMLAKとは
 参加者
 Wiki編集者：353名
 メーリングリスト参加者：294名
 主な活動
 南三陸町図書館（宮城県南三陸町）
 仮設図書館開設
 図書館システム（Enju）導入
 名取市図書館（宮城県名取市）
 移転支援
 うきうきウィキ祭り
 Wikiの入力をイベント仕立てで行う
 その他
 石巻市立橋浦小学校や女川つながる図書館等へプロボノ派遣
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震災と図書館
 町も被災
 図書館も被災
 図書館員は、町の支援業務へ
 そのなかでも、図書館のなかの仕事も
 本の落下・建物の破損→図書館の復旧
 情報提供
 読書は心のよりどころ
 いつか必要となるときのために「震災資料の収集」
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図書館の復旧・復興へ
 宮城県南三陸町
 震災前
 人口：17,666名
 震災後
 人口：14,500名（2013年6月）
 死者・行方不明者：789名
 建物被害：罹災率約62%
 図書館の被害
 建物被害：全壊
 人的被害：館長死亡
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南三陸町図書館があったあたり

 南三陸町図書館
 全壊
 初代仮設図書館
 2011年10月開館
 コンテナとトレーラーハウスを使用
 2代目仮設図書館
 2012年5月開館
 体育館のロビーの一角に設置
 3代目仮設図書館
 2013年1月開館
 南三陸町オーストラリア友好学習館
（コアラ館）のなかに設置
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仮設図書館（初代）
2011年10月～2012年4月
仮設図書館（3代目）
2013年1月～

2012年4月南三陸町図書館移転支援
 初代仮設図書館から2代目仮設図書館への移転
 支援は約1週間
 支援内容：
 新図書館の本棚（書架）の
配置
 本の移動
 本の追加
 選書
 追加分の登録
 今後、本を選んでいくに
あたってのアドバイス
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 利用者のニーズも次のステップへ
 心のよりどころ
 生きるための知識
 宿泊客へおいしい料理を提供するために、レシピ本を読む
 農地から塩分を抜く方法を、本で調べる
 自分たちに何が起きたのかを知るための資料
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図書館を使ったことがありますか？
 大学図書館
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 大学図書館
 川崎市立図書館学
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 大学図書館
 川崎市立図書館
 神奈川県立図書館
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 大学図書館
 川崎市立図書館
 神奈川県立図書館
 これらの図書館の違い、わかりますか？
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図書館の違い
生活するうえで、
一番身近なまち
の図書館
•市町村立図書館
市町村立図書
館で手に負い切
れない高度な知
識をサポート
•都道府県立図書館
学び・研究のた
めの図書館
•大学図書館
学校図書館、
専門図書館など
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役割がそれぞれ異なるので、町に1つあればいいというわけではない

社会にとって図書館とは？
読書するところ？
•全ての人に「知る権利」を保証する
•LRG第2号：
•みわよしこ「「知」の機会不平等を解消するために－何から
始めればよいのか」
知のセーフ
ティーネット
•地域の記憶・記録を収集・保存する
•LRG第3号：
•水島久光「「記憶を失う」ことをめぐって～アーカイブと地
域を結びつける実践～」
アーカイブ
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神奈川県の図書館の状況
 県立図書館…2館（横浜、川崎）
 図書館がない自治体…4自治体
 図書館がある自治体でも…
 横浜市人口370万人全18館
（人口21万人につき1館）
 川崎市人口140万人全13館
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神奈川県の図書館の状況
 県立図書館…2館（横浜、川崎）
 図書館がない自治体…4自治体
 図書館がある自治体でも…
 横浜市人口370万人全18館
 川崎市人口140万人全13館
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参考
多摩市人口15万人
図書館 7館（2万人に1館）
身近な図書館とは言い難い

図書館の危機
 神奈川県立図書館廃止問題
 県財政の状況により、県立図書館が廃止候補に
 廃止は回避
 しかし、現在も楽観はできない
 県立図書館の役割とは？
 県全体の図書館政策を支える存在
 県全体の図書館の活動を支えるネットワーク
 本・情報・人
 これが、無くなろうとしている
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神奈川の県立図書館を考える会
 市民が図書館問題を考える
 2012年11月発足
 Facebookでの活動
 https://www.facebook.com/groups/130704170413865/
 https://www.facebook.com/KanagawaLib
 月1回の定例会過去10回開催
 勉強会
 神奈川県立図書館見学会
 勉強会「図書館協議会」
 政策提言シンポジウム
 第1回「民間からの政策提言－これからの県立図書館像」
 第2回
 政策提言「民間からの政策提言－これからの県立図書館
像」
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これは仕事？
 元は図書館員
 でも、別にリンク集を作るのは、仕事ではない
 しかし、現在の仕事に結びつく
 東北の図書館とのかかわり
 ボランティア
 独立して間もなく、自由に動ける時期
 自分にしかできないこと
 1週間、東北に滞在できる
 図書館の業務をトータルで知っている。特に蔵書構築の部
分
 図書館での業務経験が、支援に役立つ
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これは仕事？
 現在の仕事
 新しい図書館をつくる
 つくるにあたって先行事例を調べる
 調べた結果は、ほかの仕事へも
 図書館の業務を知っていることが重要
 これまでの仕事、仕事外の活動が、現在に結実する
 何がどう役立つかはわからない
 「図書館は、世界のすべてを対象とする」
→役に立たない経験はない！
ただし、ベースは必要。図書館の専門知識があるから、ほかに応用
することができる。
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ライブラリー・リソース・ガイド（LRG）
 図書館の専門雑誌
 年4回刊行
 図書館とはちょっと違う分野、
でも、図書館にも関係のある
論考を掲載
 図書館の事例を、テーマを決
めて紹介
 企画・執筆（特集部分）・編集
・販売をほぼ一人で実施
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仕事と活動の関係
 仕事は仕事、活動は活動
 しかし、お互いが補い合う関係
 仕事
 Web活動
 ボランティア活動
 共通項
 情報を扱うということ
 経験を活かす
 何ができるかを常に考える
 知識、技能の蓄積
 経験
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仕事と活動の関係
 仕事は仕事、活動は活動
 しかし、お互いが補い合う関係
 仕事
 Web活動
 ボランティア活動
 共通項
 情報を扱うということ
 経験を活かす
 何ができるかを常に考える
 知識、技能の蓄積
 経験
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無駄な経験などなに1つない！

図書館のいま
～震災・地域・活動～
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日時：2013年7月15日（月）
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