2011年10月25日に実施した「LABO ASIA」第2ターム第2回の資料です。 第2回のセッションでは、分析手法：3C分析、バリューチェーン、SWOT分析、PEST分析についての講義を行いました。

1. LABO ASIA 第２ターム 第
２回
2011.10.25
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2. 目次
• この5週間でやる事/やりたい事と現在までの進行状況をプレゼ
ン＆質問タイム（各チーム５分ずつ）
• 分析手法紹介：３C分析、バリューチェーン、SWOT分析、
PEST分析（30分＋質問）
• 各チームでディスカッション
• ホームワークで何をやるか各チーム決める
• 調査のTips

3. この5週間でやりたい事/やる事
と
現在までの進行状況をプレゼン
（各チーム５分ずつ）

4. ３C分析について
・セグメント Customer ・市場規模
・購買動機 ・成長予想
・未充足ニー ・収益性
ズ 顧客・市場 ・コスト構造
４C
Co-Operator
３C 協力業者
規模・利益
強み・弱み
Competitor Company シェア
ビジネスモデ
ル 強み・弱み
競合 自社 技術力
販売網

5. ３C分析について
３C分析
Customer Competitor Company
視点
顧客・市場 競合 自社
達成 顧客を知る 競合を知る 自社を知る
ゴール 競争環境を知る
•顧客セグメンテーション •競争状況の把握 •自社の強み/弱み分析
主なアプ •属性 •ビジネスシステム分析 •SWOT分析
ローチ •ニーズ •ベンチマーキング
•購買行動

6. ３C分析（顧客）
顧客を知る目的は？
• 自社に最も適した顧客セグメントを見極めるため
• 自社の強みが活きるか
• 将来にわたって儲かるか
• 将来的な存立基盤を形成し得るか

7. ３C分析（顧客）
顧客の何を知るのか？
• 基本属性 規模
• ニーズ・ウォンツ
• 購入判断基準
• 購入行動パターン
• 製品使用
顧客を知る
• 顧客ニーズや属性によって細分化する
• 地理要因：居住地・気候・人口密度・インフラ整備度など
• 人口動態要因：年齢・性別・所得・職業・家族構成など
• 心理要因：ライフスタイル、価値観、性格など
• 行動要因：過去の購買行動、購入頻度など

8. ３C分析（競合）
競合を知る
• その市場の参入社数は？
• 参入企業数の変動状況は？
• 参入障壁は低いのか？
• 市場は安定的か？
• 市場シェアの動向は？
• 寡占化の方向？
証券会社が無料で提供するツールは企業分析に有用

9. ３C分析（競合）
自社は、
バリューチェーンの
どこに強みを持つの
か
競合は、
バリューチェーンの
どこに強みを持つの
か
自社との違いや
ギャップを明確にす
る

10. ３C分析（自社：SWOT）
強み 弱み
(Strength) (Weakness)
機会 脅威
(Oppotunity) (Threat)

11. ３C分析（自社：SWOT）
外部環境 →PEST分析
機会 脅威
(Strength) (Oppotunity) (Threat)
強
自社の強みが 自社の強みを
み どのくらい発 活かして有利
揮できるか？ に持ち込めな
内 いか？
部
環
境
(Weakness)
自社の弱みに 自社の弱みに
弱 よる機会損失 よる機会損失
み がどのくらい がどのくらい
あるか？ あるか？

12. SWOT分析（例）
外部環境
機会 脅威
インテリジェント家電の成長 既存分野で低コスト競合出現
プリンターの成長 自動車分野の伸び悩み
健康ブーム 顧客の海外展開
クリーン志向 グローバル競争の激化
中国の建設ブーム デフレ圧力
低コストサプライヤー
既存技術ベースの開発力 家電分野での開発強化 低コストサプライヤーの積極採用
既存市場における商品企画力・製 インク用とでの拡販 顧客に海外展開についていく
品開発力 健康・クリーン分野での提案→ SCMの強化
強み 既存分野で30%のシェア パートナーとなる顧客の開拓
既存分野での顧客への食い込み・ 中国への足がかりの模索
マーケティング力 低コストサプライヤーの積極的評
生産技術 価
内 医薬・食品市場でのマーケティン 健康・クリーン志向への集中 既存分野でのコスト削減
部 グ力 当該分野でのパートナーとなる顧 絞り込んだ新規分野への資源投入
環 商品企画力・製品開発力・営業力 客開拓 中国人技術者の採用
境 コスト闘争力 新技術の探索 中国でのSCMの強化
新しい技術への取組み 低コストサプライヤーの積極的評 低コストサプライヤーの積極的評
弱点 偏った顧客マネジメント 価 価
顧客カバレージ 顧客の中国移転に連動したSCM
海外展開力 低コスト労働力の採用
人手不足 若手中国人研究者の採用
部門間コミュニケーション 新しい商品企画
営業の力不足 品質管理部門への人材投入

13. ３C分析（自社：SWOT）
外部環境分析 内部環境分析
機会・脅威の 強み・弱みの
分析 分析
自社にとっての
市場機会・脅威の発
見
解決すべき方向性を
見つける

14. ３C分析（PEST分析）
企業を取り巻くマクロ環境のうち、将来の事業活動に影響を及ぼす可能性のある要素を把握するため、
政治的（P＝political）、経済的（E＝economic）、社会的（S＝social※）、技術的（T＝tchnological）の観点
から網羅的に、
外部環境を洗い出し、その影響度や変化を分析する手法
P・E・S・T分析フレームワーク
Politic（政治） Economic（経済）
1. 規制強化・緩和 1. 景気
2. 税制 2. 物価（インフレ・デフレ）
3. 政治の傾向 3. 成長率
4. 金利・為替・株価
Social（社会） Tech.（技術）
1. 消費者のライフスタイル変化と意識・行動変 1. 技術革新
化 2. 新技術の普及度
2. 人口動態・宗教・言語 3. 特許
3. 世論・流行
4. 教育水準・治安・安全保障

15. ３C分析（PEST分析）
（事例）クレジットカード業界のPEST分析
Politic（政治） Economic（経済）
1. 出資法上限金利引下げ 1. 日本経済の低成長・失業率の上昇
2. リボ払い、総合割賦解禁 2. 個人消費の冷え込み
3. 電子署名及び認証業務に関する法律施行 3. カード/消費者金融業界の競争激化
4. 海外におけるカードビジネス潜在市場拡大
5. 東アジアにおける巨大経済圏の出現
Social（社会） Tech.（技術）
1. 消費者のライフスタイル変化と 1. ICカードの発達と普及
2. 消費者の意識・行動変化 2. カード業務受託事業（TPP）の拡大
3. 電子商取引拡大に伴う、カード決済比率の向
上

16. LABO ASIA第１タームでやったこと
全体構成
市場を取り巻く状況分析 （PEST分析） 1. 現状分析
〇〇〇〇業界
政治動向 顧客・市場
経済動向 現状の概観
影響 （3C分析）
社会動向
競合他社 自社
技術動向
競合分析（バリューチェーン分析）
2. 新しい事業取組みの検討
3. 新事業のアイデア
市場機会の発掘
SWOT分析
O T 事業ドメインの再定義 アイデアを盛り込んで
S 新ビジネスプランの提案
W

17. 調査のTips
主観ではなく、事実ベースで
• ○○はブランド力がある ＜ ○○はブランド調査で２
位
二次ソースではなく、一次ソース
• 新聞記事「○○によると、 ▲▲％の伸びを示している
」
→ 元ネタである、○○を見てみると、婉曲されていない
情報が得られるし、他にも知りたい情報に当たる可能
性が高い