18 藏田
- 2. 発 表 概 要
カンボジア
批判的に 代 替 的
政 府 の
検 討 提 言
医療改革案
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- 3. カンボジアの ガーナやルワ 社会保険方式
ユニバーサ WHOは、税 ンダといった は、果たして
ル・カバレッ と社会保険制 アフリカの低 保険料徴収に
ジのより現実 度を組み合わ 所得国にもす 関する行政と
的なあり方に せた前払い制 でに導入され してのインフ
ついて検討す 度の国民皆保 ていることに ラが整ってい
る 険の実現を推 注 目 し た ない後発開発
奨 途上国に適し
ているのか?
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- 4. Strategic Framework for Health
Financing 2008-2015 を詳細に検討
Health Service Delivery Profile of
Cambodia 2012 などを参照
現 地 の ヒ ア リ ン グ
4
- 7. 改善すべき健康課題の
プ ラ イ オ リ テ ィ
財政方式のあり方
および財政問題
ユニバーサル・カバレッジ導入の目的
は、
制度の導入が目的ではなく、
国民の健康レベルを向上させることに
あるのではないか?
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- 8. 改善すべき健康課題
のプライオリティ
依然、周産期ケア、感染症予防という、プライ
マリケア領域に、健康問題の改善の必要性があ
る
死因、入院の必要な疾患の
上位は腸チフスやデング熱、
結核などの感染症である
専門技能者による介助分娩率が低く、
妊産婦死亡率、5歳未満死亡率が低
レベルであり、地方レベルの周産期
医療システムの充実が望まれている
安全な水、栄養、清潔なトイレの普及も依然不十分で
ある
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- 10. 改善すべき健康課題の
プライオリティ
カンボジアの医療体制は、アジア諸国の中
でも、極めて脆弱である
約1200の医療機関
のうち970施設はヘ
ルセンター(保健所+
小規模入院施設)であ
る
人口当たりの医師数は1/7、
看護職は1/2弱と脆弱な医
療提供体制である
1970年代のポルポトによる大虐殺で
国内の医師が50人以下となり、現代も
指導者不足などで国際支援を受けている
- 11. 財政方式のあり方
および財政問題
国民皆保険を導入した当時の日本の、経済水準、
社会インフラの整備状況には及んでいない
ジ ニ 係 数 は 0 . 4 4 4
8割が農村、3割は貧困ライン
経済成長は年7%に迫り、 総医療費のGDPに占める
1人当たりのGDPは90 割 合 は 5 . 9 2 %
0 米 ド ル と 上 昇
国民保険料を徴収する地 国民皆保険を導入した日
方自治体の体制も整って 本のような中間所得層の
い な い ボリュームが尐ない
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- 13. 財政方式のあり方
および財政問題
医療費財源と配分は、東アジア・太平洋地域
内でも、極端に医療支出が尐ない
07年 08年 09年 10年
ベトナム 58.4 70.09 77.11 82.87
カンボジア 31.83 38.86 40.87 45.19
東アジア・太平洋 100.3 132.59 157.56 182.82
韓国 1364.58 1237.4 1184.23 1438.78
日本 2805.83 3253.1 3754.17 4065.42
1人あたり医療支出 (米ドル表
示)
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- 15. 財政方式のあり方
および財政問題
公的医療支出比
拡大傾向 自己負担比率
東アジア・太平 代替的政策目標
洋地域平均 3 2010年を起
6.68%、カ 点に10年間で、
ンボジア 40. 地域平均との、
39%と高めで 自己負担比率の
あるが、200 差を解消させる。
7年からのトレ (年2.4%圧
ンドでは、その 縮)
差は減尐傾向に
ある
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- 16. 財政方式のあり方
および財政問題
後発開発途上国では、税方式に優位性がある
社会保険方式の と言える
メリット デメ
リット
earmarked 納 付 額 に 見
されており、 合った給付が
財源が確保し 受けられない 税方式の
や す い 可能性がある メリット デメ
リット
対象者の拠出 一般財源から
能力に関わら の 拠 出
ず、一定水準
の給付を行う
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- 17. 現実的な改革の
方向性の提言
①プライマリケア
に
重点的に給付を行
なう
③基本的な
②医療費自己負担 財政方式は
率を引き下げる 税 方 式 と す る
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