木質バイオマスによる地域のエネルギー改革と地域振興P
- 28. 欧州での小規模熱電併給の事例
Wun Bioenergie (ドイツ)
(施設概要)
原料利用量 : 発電用チップ年間14,000t
ペレット原料オガ粉年間35,000t
発電出力 : 800kW(FITで売電(年間フル稼働で日
本の場合1400世帯分))
熱出力 : 3,200kW(ペレット原料乾燥用)
ペレット生産能力 : 年間最大35,000t
施設整備費 : 1,300万€(約17億円)
稼動開始:2011年
従業員数 : 10名
出資 : Wunsiedel市エネルギー会社が50%以上、
地元製材会社(年間丸太取扱量25万㎥)、
German Pellet社(ペレット商社)、その他
•Wunsiedel市(人口1万人)の市主体のエネルギー供給施設。
•100年前から市がエネルギー供給会社を運営。CO2削減、
脱原発、地域の産業振興を目的に、エネルギーの地産地
消に挑み、2020年に熱100%自給、電力120%生産を目指す。
•ペレット工場のインフラとしてORC発電設備を導入
•域内の3か所のサテライトCHPプラントでペレットを活用した
地域熱供給、電力供給も実施。 28
- 48. The Smart Bioenergy Concept
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ドイツバイオマス研究センター(DBFZ)が掲げるビジョン。他の再エネといか
に効果的にバイオマスエネルギーを組み合わせていくか。
≪トレファクションペレットを利用した500Wのガス化マイクロCHPの開発≫
・エネルギー密度の高いトレファクションペレットを活用。
・細やかな制御が可能で、5秒間の間に出力を20%から100%まで制御可能。
・燃料のインフラも含め、2025年から2030年の実用化を見据え、バイオマス由来
電力のフレキシビリティを伸ばしていく。
・日本の森林総合研究所と連携。
出典:森林総合研究所資料