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150617 教育学特殊XIV(学級規模)第9講
- 1. 慶應義塾大学教育学特殊 XIV(第 9 講)
学級規模を研究する
6. データ分析 (1)
文部科学省
国立教育政策研究所
文部科学省
国立教育政策研究所
総括研究官
やま
山
もり
森
こう
光
よう
陽
(教育心理学)
koyo@nier.go.jp
2015 年 6 月 17 日
この内容は個人的見解であり
国立教育政策研究所の公式見解ではありません
- 9. どのように分析を進めるか
形成的評価等データ: 変数の組み合わせ
学級規模とそれぞれの項目の平均値において分散分析を行って交互作用があるのかどうか調べる。
学級規模と
・学習目標への達成度を児童生徒個人に具体的に示した頻度と学級規模・生徒それぞれの学習課題を考えるのにどれ
くらい時間を割いたのか、ということ学級規模
学級規模と教師の回答。教師の回答の中でも、特に q03.1、q03.2、q03.3 に興味があります。
学級規模昨年度担任した学級でテスト返却時や成果物提出時における目標設定や目標の達成状況の伝達の実施頻度
学級規模、q01.1∼q08 までの各変数。
「担当学年」と「学級規模」と回答内容を組み合わせて分析をするべきだと考える。また,q01.1 と q01.2 と q02.1
と q02.2 と q04.1 のデータを組み合わせて分析するべきだと考える。
クロス集計、平均
学級規模によって層化し、「テスト以外の表現物や成果物を仕上げるような機会」「単元テスト返却時」それぞれにお
ける「目標を伝えること」「目標に対しての達成状況を伝えること」がどれくらいの割合か分析する
cs と q3.3,q4.3,q5.5 を組み合わせて分析を行ばよい。
n.cl.g と cs とそれぞれの q。
idteach/q01.1/q01.2/q02.1/q02.2/q03.1/q03.2/q03.3/q04.1/q04.2/q04.3/q05.1/q05.2/q05.3/q06/q07/q08
学年学級数と教師の指導法の各データおよび学級規模と教師の指導法の各データを比較する
担任学年、学年学級数、学級規模、すべての質問項目担任学年による回答内容の差異を考慮に入れる。
cs と cs 以下の質問に対する回答の値を組み合わせて分析をする。
学級規模と個別対応の頻度
「昨年度あなたが担任した学級で,単元テストを除く児童の学習状況を点検するための小テストの結果を戻す機会の
うち,どのように考えたのかを児童に説明させることをどのくらいしたか」という変数と「昨年度,あらかじめ児童
がつまづきそうなことを想定し,課題解決や正答を導くための考え方に気づかせるための準備を授業前に実施するこ
とを,同じ学年の先生・他の学年の先生と協同して,昨年度どれくらいの頻度で行ったか」という変数とを組み合わ
せて分析を行なうと効果的であると思う。
単元テストに関する二項目それぞれで他学年協同群と同学年協同群に分け、4 段階の分布をそれぞれ分析、比較する。
学級規模、q3.3、q4.3、q5.3
慶應義塾大学教育学特殊 XIV 第 9 講 2015 年 6 月 17 日 9 / 17
- 11. 分析にあたっての tips
児童データ,教師データ共通
学級規模 何か
独立変数 (説明変数) 従属変数 (被説明変数)
従属変数 (被
説明変数)
共変量
検討したい説明変数 (学級規
模) 以外に,被説明変数 (何か)
に与える影響が強いと考えら
れる変数が被説明変数に与え
る影響を除外して,説明変数
が被説明変数に与える影響の
程度を検討する。
慶應義塾大学教育学特殊 XIV 第 9 講 2015 年 6 月 17 日 11 / 17
- 12. 分析にあたっての tips
児童データ,教師データ共通
学級規模 何か
独立変数 (説明変数) 従属変数 (被説明変数)
従属変数 (被
説明変数)
共変量
検討したい説明変数 (学級規
模) 以外に,被説明変数 (何か)
に与える影響が強いと考えら
れる変数が被説明変数に与え
る影響を除外して,説明変数
が被説明変数に与える影響の
程度を検討する。
慶應義塾大学教育学特殊 XIV 第 9 講 2015 年 6 月 17 日 11 / 17
- 13. 分析にあたっての tips
児童データ(TIMSS2011)
層化する際には,全ての学校の回答がある変数を使う。
ses.lo, ses.hi は層化には使えない。
データの件数 (学校数) が少ないので,様々な変数をキーにし
て並び替えなどしながらデータの様子を把握する。
都市部ほど学級規模が大きいという傾向があるほか,都市化
の程度が充分にデータに反映されていない点に注意する。
例えば横浜市と相模原市は政令指定都市であるためどちらも
「大都市」とカテゴライズされてしまうが,横浜市と相模原市
の都市化の程度が同等であるとは思えない。
先行研究でも見られたように,学級規模が変動しやすい部分
で比較するとわかりやすいかもしれない。
例えば「学年学級数少・学級規模大」と「学年学級数多・学級
規模小」との比較など。
切り口は記述統計を手掛かりに見つけてみるとよい。
慶應義塾大学教育学特殊 XIV 第 9 講 2015 年 6 月 17 日 12 / 17
- 16. 課題
取り組んでいる課題
課題
配付された 2 種類の演習用データのいずれかを用いて,(1) 学級
規模や学級規模と学年学級数の組み合わせなどと児童の学力との関係,あるいは (2) 学
級規模や学級規模と学年学級数の組み合わせなどと教師による学習指導との関係を検
討して下さい。
今週取り組む課題
(1) どのようなことを明らかにするために,(2) どのような分析を
行うのかを検討するとともに,(3) 分析の際にどのような工夫 (層
化など) をするのか,班ごとに決めてください。
6 月 23 日中に,「授業支援」の「アンケート・小テスト・その他」
に回答の形で各自が提出してください。
割り当てられたデータをスプレッドシートなどであれこれいじっ
てみてください (進捗状況を次回の講義でうかがいます)。
慶應義塾大学教育学特殊 XIV 第 9 講 2015 年 6 月 17 日 15 / 17