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日本図書館研究会第64回(2022年度)研究大会
シンポジウム 『図書館学の五法則』の実践(ランガナタン没後50年)
(報告4予稿)
「有機的であること:Growing organism-Organic Organization-Network communication」
平賀 研也
前県立長野図書館長、元伊那市立伊那図書館長
日本大学芸術学部/桃山学院大学非常勤講師(図書館制度・経営論)
はじめに
「図書館の重要な機能である知識の普及が、図書館によって、印刷された本以外の手段によっても
実現される日が来ないとは限らない」The five laws of library science, THE FIFTH LAW, EVOLUTION (414)
「シンポジストとして実務家の視点からランガナタンの第5原則について語らないか」というお
誘いを受けた。13年間にわたり二つの公共図書館の事業改革を担ってきたとはいえ、図書館情報
学の教育を受けたことのない私にとっては「図書館は成長する有機体である」という言葉そのも
は知っていても、図書館情報学もしくは図書館の実務において、それがどのような解釈あるいは実
感のもとに使われてきたのかは知らない、あるいは実感できなかったと言ってもよい。
むしろ、図書館職員の口から「ランガナタンの五法則」が語られるたびに、「なぜ、一世紀近
くも前に掲げられた図書館員の”行動指針”や”業務指針”がいまだにこれほど尊重されるのか。図
書館とはそれほどまでに不変な存在なのか」という違和感ばかりを感じていた。
しかし同時に、以前から第五原則の「有機体-organism」という言葉が気にかかっていた。事業
体や組織について「有機的-organic」であることが語られるようになったのは1980-90年代のこと
であり、1930年代にこの言葉が使われているのはどのような背景があったのだろうか̶。
登壇の可否の返事を待ってもらい、『図書館学の五法
則』を読んでみることにした。幸い、アメリカの大学が中
心となって運営する HathiTrust Digital Library に google
books からアグリゲートされた The five laws of library
science をみつけることができた(左図)。情報のデジタル、
オープン、ネットワークコミュニケーションの時代ならで
はである。
ざっとスキムリーディングし、第五原則に進んだ時に目が
止まったのが冒頭に掲げた一文だ。
なるほど、ランガナタンは「普遍的̶不変」な図書館員
の行動指針を提示したのではなく、彼の生きた時代ならで
はの変革期にある図書館という事業体について描こうとし
たのかもしれない。
S. R. Ranganathan ”The
fi
ve laws of library science”(1931)
the HathiTrust Digital Library
https://babel.hathitrust.org/cgi/pt?id=uc1.$b99721&view=1up&seq=13
ランガナタンが、彼の時代における「これからの図書館」のあるべき姿(組織、システム、事
業の領域、核となる能力、資源である情報・人・空間)について描き出そうとしていたのである
ならば、今また大転換期にある今日の、そしてこれからの図書館について考え、リ・デザインする
ために示唆的であるかもしれない。
というわけで、私は経営実務者として、経営論の文脈にパラフレーズしながら「図書館は進化す
る有機体である」について考えてみようと思う。浅学者の勝手な思考と思ってお聞きいただき、も
しそこにこの四半世紀の間、図書館が呻吟している新たな「進化」への道程について考え、対話
する視点の一つも見つけていただけるならば幸いである。
経営とオペレーション
「第七章 第五の法則
さて、図書館学の第五法則、そして最後の法則に入ろう。最初の四つの法則が図書館の機能を
扱っているのに対して、第五法則は図書館という機関の重要かつ永続的な特性であり、図書館に
向き合う際に我々の見通しを常に調整する必要性を説いているのである。
最初の四つの法則が図書館の管理と運営を特徴づけるべき精神を示しているのに対して、第五の
法則は図書館の計画と組織を支配すべき基本原則を打ち出しているのである。最初の4つの法則が
ほとんど自明な極意を体現しているのに対し、第5の法則はおそらくそれほど自明ではないであろ
う。
第五の法則は「 図書館は成長する有機体である」。成長する有機体だけが生き残るというのは、
生物学的に認められている事実である。
成長を止めた生物は化石化し、滅びる。第五の法則は、図書館という機関が、成長する生命体
(有機体)の属性をすべて備えているという事実に、私たちの注意を促している。成長する生物
は、新しい物質を取り込み、古い物質を捨て、大きさを変え、新しい形や形態をとる。
変態に伴う突然の不連続な変化とは別に、生物学的には「変異」と呼ばれる、新しい形態の進化
につながるゆっくりとした連続的な変化もある。この変化は非常にゆっくりだが、非常に効果的
であるため、進化論の主唱者たちは、古生代の形のない未分化の原生動物が、連続した変異の段
階を経て、被造物の中で最も分化した種である人間に変化(transform)したと主張しているので
ある。このような形の変化を経てもなお生き続けているのが、生命原理である。図書館もそうで
ある。」The five laws of library science, THE FIFTH LAW (382-383) 下線は筆者
これを読むと、ランガナタンの「有機体-organism」という用語が進化論からの仮借であること
がわかる。ダーウィンが1851年に進化論の要旨を『種の起源』として発表して以来、進化論が生
物学において確たる地位を得るのはゆっくりであったが、ハーバード・スペンサーの社会進化論
なども相まって、むしろ社会現象として進化論が大きなインパクトを持っていた時代があった。ラ
ンガナタンが学び活躍した戦間期になっても、こうした19世紀後半以来の雰囲気が続いていたの
かもしれない。それはあたかも今の時代の私たちにとってのwebやAIというトピックスが持つ力
と同じようであったのではないだろうか。
彼の「有機体-organism」が意味することは、進化論から触発された、事業体としての図書館の
進化ということになる。ことに拡大や成長という点に着目するならば、極めて20世紀的な事業や
社会に対する姿勢と言ってもいいだろう。
さて、ここで私が注目するのは前掲下線部分の事業経営についての見解である。
この記述には、事業のオペレーションと経営を分けて考える姿勢がみられると私には感じられ
る。すなわち、第一から第四法則は「管理と運営を特徴づけるべき精神」、言うなればオペレー
ションにあたっての「行動指針」を、第五法則は「計画(planning)と組織(organization)を支配す
べき基本原則」、つまり図書館という事業体の「思想/理念・使命・ビジョン」や「戦略的な意思」
を表そうとしている、というように。
筆者は、実務を司る中で、日本の図書館の事業経営においてオペレーションと経営が未分化な
のではないかと問い続けてきたが故に、牽強附会の誹りを受けるかもしれないが、この部分をこ
うパラフレーズして読み解きたいと思うのだ。第一から第四法則は図書館のオペレーションやオペ
レーションマネジメントについて語り、第五法則は図書館の経営について語ろうとしている、と。
ランガナタンが五法則を著した1930年代の事業経営は未だ経験則で語り、行われる時代であ
る。大量生産のための科学的生産管理のみが、分析的・科学的な経営理論として存在した。現代
の経営学のように、経済学、社会学、社会心理学や認知科学などに基づいて理論化、体系化され
てはいなかった。たとえば、事業経営を「ミッション・マネジメント」「戦略的経営」「オペレー
ション・マネジメント」のように仕訳し、その全体像と要素を考える(図1・2)ような経営論
の体系はまだ存在しなかった時代だ。
図1. 戦略的経営の構造 図2. 戦略的経営のプロセスと要素
そうした時代において、ランガナタンが有機体として捉えた図書館の組織やその経営を、その後
の時代の経営論に引きつけて読み解くことで、ランガナタンの第五法則が「図書館経営論として
どのように進化し得たか」を考えてみたい。
その上で、そもそもランガナタンが第五法則をもって描き出そうとした20世紀前半の図書館の
経営̶思想/理念・使命・ビジョン、戦略、組織、システム̶を推測することで、図書館の大転換
機にある今日の私たちが第五法則をどう扱うべきかがわかるかもしれない。
有機的であること̶第五法則を「経営論」に寄せて読む
…組織の詳細や、適切な統制や調整を確保するための仕組みについては、後の巻で説明すること
にする。しかし、ここでひとつだけ述べておかなければならないことがある。それは、スタッフ
の精神である。スタッフ同士はきわめて友好的であるべきだ。彼らは、ありとあらゆる方法で、
互いに協力し合うことを望むべきなのだ。嫉妬や妬みなど微塵もあってはならない。自分の手柄
を独り占めしようとする性向は完全に克服されなければならない。すべてのメンバーが、すべての
仕事を匿名で行う用意があるくらいに、自己を抑制しなければならない。メーテルリンクの蜂の
巣の中の仕事の描写は、図書館のスタッフが第五法則に従って必然的に成長し、最大の効率を発
揮しようとするならば、その精神を最も生き生きと正確に描写している(1)。
「女王蜂は、突然、自分の造作物を捨て、去っていく。彼女の代わりに、せっかちな働き蜂がす
ぐに現れ、3人目が終わらせるはずの作業をも続け、すぐそばでは他の働き蜂が巣壁の残りの面と
反対側に取り掛かっている。それぞれが、まるで労働の中断と連続という法則に従うのが蜂の巣
固有の原則であり、労苦の誇りを分散させ、あらゆる成果を匿名で全員に共有させることによっ
て友愛を深めているかのようだ」。第五法則による不都合を避けるためには、図書館の職員の間
にも、このような蜂の巣の精神が浸透していなければならない。
(1) モーリス・メーテルリンク『蜜蜂の生活』第3章, 54節
The five laws of library science, THE FIFTH LAW, THE SPIRIT OF THE HIVE (411-412)
ランガナタンは、第五法則の章のほとんどを規模の成長(サイズの拡大)について記述するこ
とに充てている。すなわち、本、読者、スタッフの増加とそれに対応するための仕組みや空間に
ついての具体的方策についてである。しかし、その最後に、組織や管理の仕組みについては別著
に解説するとしつつ、仕事におけるスタッフの精神として上記の記述をしている。
図書館を生物進化になぞらえて「有機体」としたように、ここでもランガナタンは、ベルギー
の象徴主義詩人オーリス・メーテルリンクの著作をひいて蜜蜂の生態への比喩をもってスタッフの
ありようを語ることで、有機的な組織体のあり方が第五法則「成長する有機体」にとって不可欠
であると語っていると言えよう。「有機的̶Organic」とは、「多くの部分から成り立ちながらも、
各部分の間に密接な関連や統一があり、全体としてうまくまとまっているさま」をいう。
ここでは、経営論や組織論が1930年代以降どう展開したかを振り返りながら、それらの経営論
に引きつけてランガナタンの五原則を読み解くことで、ランガナタンの第五原則が「図書館経営
論としてどのように進化し得たか」を考えてみたい。
「科学的経営管理̶Scienti
fi
c management」:1930年代の経営
20世紀になって鉄鋼、石油、自動車などのビッグビジネスが登場し、フォードのラインシス
テムに代表される大量生産は、製造の効率化に向けて、職務の時間、手順、コスト、仕組みを数
量的に分析し管理する「科学的経営(生産)管理」を生み出し、そうした管理のために経営者と
いう職能が登場する。また、1930年代入ると、ゼネラルモーターズ社が需要を喚起するための
「モデルチェンジ」の手法を導入するなど、「組織的マーケティング」が登場する。機能的価値を
生産することに加え、消費者のニーズに働きかけることが重要になり始めた。
このような大量生産大量消費のための経営は、ʼ60年代に至るまで継続し、事業の規模の拡大と
多角化を進め、大量生産大量消費に支えられた豊かな社会を実現した。それを支えたのは「科学
的経営管理(Scienti
fi
c management)」と「管理原則(Administrative principles)」、そして「官僚
制(Bureaucracy)」であった。
20世紀に入ってからの図書館に関するランガナタンの描写(次々ページ下線部分)は、この時
代の「科学的」業務分析や、潜在的な読者への「PR(広報・販促)」について触れているようであ
り興味深い。大規模な事業組織を運営するためには、時間、手順、コスト、仕組みを数量的に分
析し管理することが必要であるという「科学的」な姿勢や、商品やサービスの「機能」さえ用意
すれば消費者がそれを手にする時代は終わり、その必要や欲求(それを分析するためにも統計数
値的な把握は必要である)に働きかけなければならないという考え方は、この時代の事業経営と
も軌を一にしていると言えよう。
このことは、現代においても同様であり、情報技術の発展により事業に関わる多様なデータを
入手できるようになった今日、われわれが十二分に統計的・科学的分析に基づいた業務設計・運
営をしているか否かが問われる。図書館業務システムが吐き出す定型の貸出や利用情報だけを用
いるばかりで、目の前に生起しているヒト、モノ、コトを真摯に分析しているか、図書館のサービ
スを享受していない人々の実態や必要を把握しているか、あるいは、業務システムが用意する業務
プロセスに依存して、業務の効果や効率に関する改善を怠っていないか省みなければなるまい。
「Mechanistic̶機械的 vs Organic̶有機的」:1980-90年代の経営
ʼ70年代になると、企業経営の世界では欧州や日本の事業による国際的な挑戦により、激しい国
際競争が始まった。事業運営の柔軟さ、迅速な顧客対応、高いスタッフのモティベーション、製品
やサービスの品質がその競争力をもたらした。そうした競争力の源泉が「Organic̶有機的」な経
営であると言われるようになったのだ。
「Organic̶有機的」と「Mechanistic̶機械的」とを分けて企業組織を分析したのはイギリス
の社会学者トム・バーンズらであり、ʼ50年代後半のことであった。その成果も踏まえて、ʻ70年代
までの経営を「Mechanistic̶機械的」と捉え、ʼ80-ʻ90年代に目指されたのが「Organic̶有機的」
な経営のアプローチである。
アメリカの組織論者ダフトがそれぞれのアプローチの相違を描いたのが図3である。
図3. 組織運営の機械的アプローチと
有機的アプローチ
Daft, Richard. 1992.
Organization Theory and
Design-4th ed. WEST
PUBLISHING. (18-20)
安定した環境の下、固定的な技術、大規模な組織、人材の資源化、効率の追求、機能的・官僚
的なプロセスを特徴としたのが1960-70年代までであり、1980-90年代には不確実な環境の下、技
術の革新、小規模集団への注目、効果を価値とする文化を追求するようになった。すなわちチー
ムワークやクラン(仲間)コントロール、対面関係、イノベーション、学習プロセスなどが組織運
営のトレンドとなった。
ランガナタンの時代においては、当然ながら、成長する事業の組織は非定型な処理を排する機
械的アプローチをとることが当然であった。しかし、彼が蜂の巣の比喩を持って描いた、無私の
友愛に満ちたオートマティズムともいうべき補完協働関係のある組織と人を目指す有機体としての
図書館に似つかわしいのは、元来有機的アプローチであるとも言える。1930年代の後半には、事
業組織は協働の体系であり、共通の目的、コミュニケーション、協働意思が必要であるという、
人間の活動から事業をみる考え方も示されるようになった。こうした考え方もまた、前記のラン
ガナタンの描いた図書館員像に重なると言えるだろう。
さらに、機械的、有機的というアプローチと共に1960年代に唱えられるようになった経営組織
論に「コンティンジェンシー理論」がある。事業組織には最適もしくは普遍的な形式は存在せず、
「環境」の変化に応じて絶えず変化をさせる必要があるというものだ。事業体を内部だけで閉じ
た存在ではなく、外部の環境、いわば生態系に開いた存在として見ようとする姿勢だ。同理論で
は、事業組織を外部環境適正に応じて機械的組織と有機的組織に分けて考えること、そして事業
組織は「情報処理プロセス」であるという考え方が示された。
ランガナタンが図書館を有機体としてみているということは、即ち、唯一普遍的な事業体として
のあり方は存在せず、それぞれの環境に応じた事業構造を構築すべきであるということにもなる。
有機的アプローチとコンティンジェンシー理論で図書館経営を描いたならどんなものになっただ
ろうか。
Network communication̶ネットワークコミュニケーションがもたらしたもの
コンティンジェンシー理論では事業体は環境に適応し構造を決めるとされた。しかしこの後、
「経営戦略論」が登場し、事業体はより能動的に、「意思」を持って環境に向けて働きかけるも
のとして捉えられるようになる。
経営戦略論の父と言われるイゴール・アンゾフは、経営者は「組織(Structure)」「システム
(system)」「戦略(Strategy)」の3Sについて意思決定するが、最も重要なのが「戦略」であるとし
た。戦略とは現状(as is)とあるべき姿(to be)のギャップを埋め、市場と製品・サービスの組み合わ
せ(ポートフォリオ)を決めて、事業の方向性についての「意思」を定めることであり、優れた経
営戦略は明確に「事業領域(ドメイン)」「競争環境の把握」「シナジー追求」「成長の方向性」
を持つとした。
また1980年代になると日本の経営学者野中郁次郎らがコンティンジェンシー理論の「情報処理
プロセス」に着目し、組織の持つ情報・知識と個人の持つノウハウ・経験など暗黙知と形式知の
相互作用で知識の共同化・表出化・内面化・連結化により「集合知」となり、価値を創造すると
いう「知識経営論」を展開した。
そして、21世紀になり、全ての人が情報端末を携帯するwebの時代が到来し、デジタル、オープ
ン、ネットワークコミュニケーションのステージに突入した。この情報環境変化は、事業体の
「意思」や「集合知」の形成をより「有機的」に行う「イノベーション」の可能性を秘めている。
一方で、ランガナタンがその可能性に言及したように、本以外の情報メディアが登場し、情報
が溢れ、情報を探索、編集、表現する̶知るプロセスが変わった。人々のコミュニケーションは
多様で重層的となり、時空を超え常に相互作用を及ぼし合っている。また、リアルな「場」の意
味合いが変わり、さらには情報・サービスの提供者と受益者の境界も曖昧になり、溶けあいつつ
ある。
「有機体」としての図書館事業を構成してきた部分(本、読者、スタッフ)、そしてその関係性
が変化し、全体としての事業の外縁も大きく変化せざるを得ない。第五法則自体もまた進化しな
ければならないのではないだろうか。
パラダイム・シフト
「進化(EVOLUTION)
ここまでは、サイズが大きくなることの結果だけを取り上げてきた。次に、成長する生物のもう
一つの特徴である、新しい形への変化と進化に目を向けよう。
古くは、図書館は本を隠しておく場所を意味する言葉で表されていたと言われている。その後、図
書館は文字通り本のための牢獄となったようだ。本の牢獄生活は、現代のC級囚の一部よりもはる
かに厳しいものであったようだ。すべてのC級囚人が常に鎖につながれているわけではなかったと
信じるが、中世の図書館は常に本を鎖につないでいたのである。
このような本の保存方法の非人間的な側面に気づいたのは、17世紀から18世紀にかけてのことで
あったようだ。その時でさえも、書物に最初に与えられた自由は、A級囚人に与えられた自由に匹
敵するものでしかなかった。つまり、A級囚人が刑務所の四周囲まれた塀の中で健康のための散歩
をすることが許されるように、図書館の塀の中だけで移動する自由が与えられていたのである。
そして、渋々ながらも貸出の時代がやって来た。この時代の図書館は、蔵書点検、紛失本の数、
破損本の数̶それが適正な使用による摩耗や損傷であっても関係ない̶、そうした紛失や破損に
対する責任の所在の確認に主な注意を払い、その他の要素、すなわち発行統計、会員数の統計、
図書館から依然として遠ざかっているコミュニティの割合、そうした人々に図書館の影響を及ぼす
方法などをほとんど排除してきたようであった。
しかし、今世紀に入って現れ始めた緩やかな変化は、第一次世界大戦と今日の図書館の組織の高
度に分化し複雑化した性格の結果として大きな幅を持つようになり、古代中国の「書物を隠す場
所」とは、人類と原生動物群、6万トンのアトランチォ定期船とコロンブスの「サンタマリア号」
ほどにかけ離れた存在になっているのだ。
この「成長する有機体」である図書館が、今後どのような進化を遂げるのか、私たちは見守るし
かない。少なくともウェルズ(1)は、話し言葉や活字を使わずに、ダクシナムルティ(2)流の直接的な
思考伝達によって知識の普及が行われる世界を描いてきた。
図書館の重要な機能である知識の普及が、図書館によって、印刷された本以外の手段によっても実
現される日が来ないとは限らない。
(1) ウェルズ(H.G.)『神のような人々』
(2) 伝統的な詩によると、シヴァ神はダクシナムルティとして、弟子たちの中でガジュマルの木の下に座り、まさにその
沈黙の雄弁さによって彼らの疑問をすべて解決すると言われている。」
The five laws of library science, THE FIFTH LAW (412-414)
この記述によって、ランガナタンが20世紀初頭以来の転換期の「これからの図書館」のあるべ
き姿を「図書館科学の五法則」として表そうとしたことがわかる。第五法則は、環境変化に適応
し自己変革するための世界観の転換、「パラダイム・シフト」の必要性を説いているのだ。
しかし、第一から第四法則、そして第五法則のほとんどを占めるサイズの拡大に関わる具体的
な行動指針・業務指針の前提となるものは何か?比喩的な表現としての「成長する有機体」とい
うこと以上の図書館の「世界観」、さらに言えば「思想/理念・使命・ビジョン」「戦略的な意思」
についての言及はあるだろうか。
「重要な原則
しかし、図書館の重要な原理は、その進化のすべての段階において苦闘し、そのすべての異なる
形態に共通し、今後すべての時代にわたってその際立った特徴でありつづけるだろう̶それは、図
書館が普遍教育の道具であり、すべての教育手段を集めて自由に配布し、その助けを借りて知識
を普及させることである。この生命原理̶図書館の精神̶は、そのすべての形態を通して存在
し、内なる人間のようなものであり、これには、主の言葉が当てはまる。
武器は彼を切り裂かず、火は彼を焼かず、水は彼を濡らさず、風は彼を乾かさない。」
The five laws of library science, THE FIFTH LAW (415)
この第五法則の最終節の一文がそれに当たるだろう。しかしここでは、変異を繰り返し進化す
る有機体としての図書館が、それでもなお普遍的に保持すべき原則としての「知を集め、自由に配
布し、普及させる」という世界観に飛躍している。20世紀初頭の状況からすれば「本を集め、自
由に貸出し、普及させる」ということ自体が自己変革のための世界観の転換、大きなパラダイム・
シフトたり得たことは理解できる(その意味では五法則は第五法則から読むべきだろう)。
しかし、今私たちが迎えている転換期において、この普遍的原則をいくら解釈したところでパ
ラダイム・シフトの方向性を明らかにすることはできまい(このことは、日本における「市民の
図書館」テーゼについても全く同じことが言える)。今の社会環境とランガナタン以降の図書館
の実践の中から、新たなパラダイムに方向性を与える視点を加える必要がある。
筆者は、公共図書館の事業改革において、図書館を「図書」と「館」から自由にし、地域コミュ
ニティにおける共に知り共に創る「知のコモンズ」の構築を目指してきた。予稿の紙幅も尽きた
ので、詳細と実践については発表に譲るが(スライド参照)、そこで提示してきた視点は、図書
館の構成要素たる情報・空間・人それぞれの拡張であり、「情報メディア̶空間」、「公共性」、
「事業主体の転換」を視点とするものだった(下図)。これは、昨年の7月に28年ぶりに改訂され
た「ユネスコ公共宣言2022」に追記された情報メディア、空間、市民の関与、地域社会の視点と
も重なると考える。
また、本稿でみたよう
に、ランガナタンの五法
則はそれを起点に、より
実務的でありかつ科学的
な図書館経営の理論体系
に進歩させる可能性が
あったはずである。私た
ちは今、ランガナタンの
記したものを解釈するこ
とを超えて、新たな図書
館の事業経営についての
理論体系の構築とそれに
向けた試行錯誤を実践す
べきではないだろうか。
*本文中のThe five laws of library science訳文は、DeepL翻訳のアシストの元に著者が翻訳したものです。
*発表スライドはslideshareで公開。https://www.slideshare.net/kenyahiraga/230305Ranganathanpdf
*本稿及び発表スライドは、クリエイティブ・コモンズライセンスCC-BY-SA条件にて利用できます。

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