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アンダーハンドキャスティング （ストレートラインテクニック）
- 3. アンダーハンドキャスティングは、正しくは「Straight Line Technique」 単に下手を使う意味ではなく、従来型とコンセプト全体が異なる 3 （従来） Progressive Line Technique （アンダーハンド） Straight line Technique 長いライン(DT、WT) 短いライン（ST：Shooting Head) トータルで重いライン 出した長さで変動 （ロッドのしなりも変動） トータルで軽いライン 常に一定 （ロッドのしなりも一定） 腕の力（大きく前後） 長く重いラインを手の力で、徐々にライン を伸ばし、或いはフォールを使って飛ばす ロッドの力（反発力） ロッドティップが下がる前にロッドを止め、 ロッドの反発力で飛ばす ワイドループ ロッドからループまでがたわむ ラインが長く、ループ手前のラインがたわ み、先端に力が加わりにくい タイトループ ロッドからループまでが直線 ラインが短く、ロッドからフライまでの全て のラインが常に張っている 常にラインを「張った状態」にすることでライン全体に力を与えるメソッド 使用する ライン ライン の重さ ループ の動き 力の つくり方
- 5. ドミナントポジションの違い （飛行するラインのどの部分が重量とパワーを占めているか？） 5 ドミナントポジション （重量・パワーの中心） ドミナントポジション （重量・パワーの中心） アンダーハンドキャスティング ＝ 上部（空中）が支配 上部をコントロールすれば、 下部は後からついてくる、 スペイキャスティング ＝ 下部（水面）が支配 抵抗の高い下部をコントロールするために、 大きな力が必要＆水面が騒がしい） 出所：The basic underhand casting（TIEMCO）に加筆修正
- 6. （参考） アンダーハンド、スペイ、オーバーヘッドの共通点・相違点 6 ドミナント とタッチ 力学 直進運動 のみ 円運動 ↓ 直進運動 下部 （アンカー） 上部 （ノータッチ） 上部 （リーダー タッチ） アンダーハンド スペイ オーバーヘッド ラインが 垂れる まっすぐ タイト まっすぐ タイト 円運動 ↓ 直進運動 角度変換不能 バックスペース必要 自由な角度変換 バックスペース不要 出所：The basic underhand casting（TIEMCO）に加筆修正
- 7. 良くある間違い 7 直線動作が残っている • 手を前後に動かす • 手を上下させる （ライン・テンションの張りが壊れている） 手首でキャストする • 手首に力を入れる、こねる • 強くグリップする （ロッドに力が加わらない、しならない） シュートでストップしていない • シュート=投げる感覚 • ストップせずそのまま流れている （ラインから落下、飛ばない、ワイドループ） 間違い 正解 円運動力をつくる • 大きな回転運動をシュートで小さな 前進回転に変換させる • 右手位置はほとんど動かさない • ダブルハンドでは下手を動かす 軸を意識＆緩グリップ • 軸に近い所から動かす（体、肩、肘） • ロッドを曲げる意識を持つ • グリップは柔らかく • シュートは肘を5時から6時へ シュート＝早めのストップ • 早めのストップに意識集中 • 基本はリフトと同じ場所・形 • 故にグリップエンドは閉じない
- 8. 上級者における共通した間違い （つまり、自分にも必ず当てはまる・・・） 8 早すぎ（テンポ） • パっと勢いのよいリフト • 急いでハーフサークル • ラインのターンも待たずにすぐシュート • フォーワード＆バックワードのテンポが 速すぎ ゆっくり優雅に 小さなストローク＆ストップ 脇を締め、肘を近づける 大きすぎ（アクション） • 右腕を大きく動かしたハーフサークル • ドリフトでの大きな振りかぶり • シュートでの手の大振り 遠すぎ（構え） • 身体から離れたところで動作 • 脇が開いている • 肘が体から離れている 間違い 正解 • 肘の5時6時ストロークのみ • ストップで推進力 • リフト位置＝シュートストップ位置 • 右手位置は右腹すぐ前 • 腕は良くたたみ、なるべく下位置 • バックキャストは右耳のすぐ横 • 老人が怠けて振っている感じ
- 9. アンダーハンドキャスティング イメージ 9出所：The basic underhand casting（TIEMCO）に加筆修正
- 10. アンダーハンドキャスティング イメージ 10 この時、リーダータッチが 無いとロッドが曲がらない 思うより早めに止める ストップによりロッドが反発 ここまでの動作を ラインのたるみなく、 キチンと行う ロッドをしならせ、 遅れて入るラインを 横目で見ながらドリフト この２つの高さが同じだと タイトループになる ラインが全て空中に浮いていれば 勢いよく飛んでいく 出所：The basic underhand casting（TIEMCO）に加筆修正
- 11. グリップ 解説 （シングルハンド） • 親指、人差し指で挟み込む • 薬指、小指で支える （ダブルハンド） • 上手は、「OK」サイン型 • 下手も親指、人差し指、の2本 • ショートグリップ 注意 • 強く握る × （シングルハンド） • 親指、人差し指を上にする × （ダブルハンド） • グリップを広く握る × 11出所：The basic underhand casting（TIEMCO）の図を利用
- 12. スタンス （立つ） 解説 • 楽に立つ （ポケットに手を入れて立っている 時ぐらいの楽さで） • 両足をそろえ、投げたい方向につま先 を向ける、或いは右足を少し下げる • ロッドは軽く握る • 脇はあけず、腕は身体に沿って伸ばす • ヘッドをトップガイドから少し出す 注意 • 「投げるぞー」と力む × • グリップを強く握る × 12出所：The basic underhand casting（TIEMCO）の図を利用
- 13. リフト 解説 • 脇は締めたまま、肘をまげて上げる • 手は低い位置（肘下だけ上げるので） • ゆっくり、まっすぐ （シングルハンド） • 薬指、小指に重さを感じつつ上げる • 手首は使わず、グリップ角は決める （この後も同じグリップ角を通す） 動作の意味 • ロッドとラインの角度をつくる（90度） • 綺麗に張った状態での次への準備 注意 • 脇を開く、肘を動かす × • 早いリフト × • 手首でリフト × • 身体全体でリフト × 13 肩から肘は動かさない！ 肘から下だけ を動かす 出所：The basic underhand casting（TIEMCO）の図を利用
- 14. ボディーターン 解説 • 上半身を上流型に15度開く • リフト後の姿をそのまま保つ • リフトとボディーターンは明確に分ける • ロッドティップは平行直線的に動かす 動作の意味 • 大きく移動し始めるフライラインとリーダーをしっかりと 安定させてコントロールするためのイントロ （飛行しはじめるラインの動き出しを安定させる） 注意 • 省略する × • ひっぱる × • リフトとボディーターンを一緒に行う × 14 リフト ボディーターン 出所：The basic underhand casting（TIEMCO）の図を利用
- 15. ハーフサークル （半円を描く） 解説 • ロッドティップの高さは一定に • 低い位置で行う • ロッドを大きくしならせる • （シングルハンドの場合、多少身体を使ってもよし、 右手初動を右に開く感じで始めるとティップの高 さが安定しやすいか） 動作の意味 • 円運動によりラインに力を与える 注意 • 腕が上がっていく × （ダブルハンドだと 両手が上がったりする） • ロッドティップ が上下する × • ロッドが曲がっていない × 15出所：The basic underhand casting（TIEMCO）の図を利用
- 16. バックストップ 16 解説 • 意識的にロッドを止める • 耳の横を目安に止める • 飛行中のラインをよく見る 動作の意味 • ハーフサークルでバックストップ 時点ではラインは飛行中のため、 タイムラグをコントロールするた めの動作 注意 • 止めていない × • ラインを見ていない × 出所：The basic underhand casting（TIEMCO）の図を利用
- 17. ドリフト 解説 • 肘を上げる（6時から5時） • ロッドハンドをわずかにひきつける • 肩を回す 動作の意味 • シュートのための準備動作 注意 • 腕を上げる × （上ではなく後ろに近い動き） • ラインを見ていない × 17出所：The basic underhand casting（TIEMCO）の図を利用
- 18. リーダータッチ 解説 • 動作ではなく、リーダーが水面に着水する タイミングを見る時間のこと • リーダーとフライのみが一直線に着水 • タッチの位置は状況に合わせて変更 動作の意味 • リーダーが水面についた抵抗を利用するこ とでロッドにラインの負荷がかかり、シュート の際、ロッドをより深く曲げることが可能と なる 注意 • フライライン全体が着水 × （リーダーだけ。スぺイのアンカーとの違い） • ラインを見ていない × 18出所：The basic underhand casting（TIEMCO）の図を利用
- 19. シュート 解説 • 肘を下す、締める • シュート＝ロッドストップ • 早めにストップ（結構手前・上で） • リフトの形と同じ • リストは閉じない • シングルハンドの場合は、小指を少し使う 動作の意味 • 水面についたリーダーの抵抗を利用して 曲げこまれたロッドがその反発力でライン を前方に飛ばしていく動作 • ストップ出来ていない場合は、ラインから 落ちる 注意 • 腕を前に押し出す × • 身体を前後させる、全身運動 × • ストップが遅い（振りすぎ） × 19 スタート、ストップが直線的だとタイトループとなる ティップを下げ過ぎない 出所：The basic underhand casting（TIEMCO）の図を利用
- 20. Fin.