SlideShare ist ein Scribd-Unternehmen logo
1 von 36
Copyright 2017 FUJITSU LIMITED
NW-DIY で開拓したい社会
富士通(株)ネットワークソリューション事業本部
サービスビジネス事業部
加嶋 啓章
0
自己紹介
加嶋 啓章
1995年に富士通に入社
Copyright 2017 FUJITSU LIMITED
ネットワーク機器開発
LRシリーズセンタールータ gated に IPv6 & RIPng を実装
開発元に提供
スイッチングルータ SR5400 routing FPGA 経路表ドライバ実
装
ハイエンドルータ GeoStream
R900
gated でも zebra でもない自作
の経路制御、いちから開発
ネットワークサーバ IPCOM-L/EX firewall, 経路制御など
ネットワーク機器の開発経験を生かした各種試作
SA46T IPv6 migration
特定小電力無線センサー “kamo”
むけクラウド “tobi”
センサーデータの収集
他社基盤との相互接続
ネットワーク工作ツール “NW-DIY”
立ち上げ
今日のネタ
1
目次
1. ネットワーク業界の課題
ネットワーク業界ではOSS 開発が多くのひとに開かれていない
2. 目標にしたい世界
多くのひとにひらかれた業界とは
3. 実現するための最初の一歩
ブラックボックス・難しい言語からの卒業
ネットワーク教育へのアプローチ
4. まとめと今後の課題
Copyright 2017 FUJITSU LIMITED3
1. ネットワーク業界の課題~ クエスチョン
ネットワーク機能を開発・改造するアマチュアは
存在するのか?
IPv6, L2TP, VXLAN, ... パケットいじるのって簡単?
Copyright 2017 FUJITSU LIMITED4
1. ネットワーク業界の課題~ クエスチョン
ネットワーク機能を開発・改造するアマチュアは
存在するのか?
居ることは居る。でも恐らく日本には片手か両手のゆびで数えられる程度。
ほぼ全てのひとにとって、ネットワーク機能は「買ってくるもの」
Copyright 2017 FUJITSU LIMITED5
Copyright 2017 FUJITSU LIMITED
1.ネットワーク業界の課題~ OSSの例 (redmine)
フィルターかけてみた
6
1.ネットワーク業界の課題~ OSSの例 (Mastodon)
Copyright 2017 FUJITSU LIMITED7
Copyright 2017 FUJITSU LIMITED
1.ネットワーク業界の課題 ~ Interop Tokyo 2015 の気付き
VXLAN ~ LAN (Ethernet) を延長する仕組みの一種。
 rfc7348 (Informational)
2011年に初版 draft ~ それから 5 年
• InteropTokyo 2012 さくらインターネットから紹介 Cisco箱
• InteropTokyo 2013 SDN ShowCase VMware
• InteropTokyo 2014 VXLAN相互接続検証 Cisco Nexus, Juniper, VMware NSX, Huawei, A10
• InteropTokyo 2015 コントロールプレーンを取り入れたVXLAN相互接続検証
Interop2015 Conference パネルのひとが聞いてみた
「VXLAN 使ってみたことのあるひと~」
→ 数人しか手を挙げない
•箱を買わなきゃ使えない
10
1.ネットワーク業界の課題 ~サーバー屋とネットワーク機能の垣根
Copyright 2017 FUJITSU LIMITED
サーバ屋さん ネットワーク機能
 未知なものでも、ぐぐってなんとかする
 なんとかしたら、公開して誰かを助ける
 製品・機能のリリースを待って、
 他者の試行記事が公開されて、
 やっと「買ってもいい?」ってお伺い
 お高いねぇ…
12
1.ネットワーク業界の課題 ~サーバーとネットワークの比較
Copyright 2017 FUJITSU LIMITED
サーバ屋さん ネットワーク機能
欲しい
検索公開
作成・改造
変えたい 欲しい
待つ
買って
使う
ベンダーの
リリース
サポートの
拡充
予算
一方通行検索と公開によるフィードバック
13
1.ネットワーク業界の課題 ~ 課題設定
ネットワーク業界には
寡占に対抗できる文化が育っていない
Copyright 2017 FUJITSU LIMITED
課題設定
14
ベンダーのなか
(ブラックボックス)
1.ネットワーク業界の課題 ~ 課題設定
Copyright 2017 FUJITSU LIMITED
幾多のジャンル (単体アプリ, サーバアプリ など) ネットワーク機能
関わるひと少ない
• 業務ユーザーが少ない
• 一般・小規模ユーザー少ない
• 機能改造できるひと増えない!
• 業務ユーザーが多い
• 一般・小規模ユーザーが多い
• アマチュアでも改造・技術貢献
 技術ポテンシャル向上
 市場規模の拡大
コミッ
ター
改造 &
再配布
ちょっと改造
あるいは自作
組み込んで使う
さわってみた
組込
さわった
関わるひとの多さ (裾野の広さ)
15
1.ネットワーク業界の課題 ~ その理由 (体験に基づく)
カーネルの知識が必要
NIC ドライバ, 割り込み, プロセス管理, メモリ管理, …
FPGA, ASIC の知識が必要
性能を出せないと意味がない!
複雑なアプリケーションの動きを把握する必要
遷移が複雑 (quagga), 多岐に亘る連携 (snmpd), …
国際コミュ力が必要
国際標準化と相互接続性を確保してこそ!
Copyright 2017 FUJITSU LIMITED
これらは大きな参入障壁
試作・改造するのに必要なの?
16
目次
1. ネットワーク業界の課題
ネットワーク業界ではOSS 開発が多くのひとに開かれていない
2. 目標にしたい世界
多くのひとにひらかれた業界とは
3. 実現するための最初の一歩
ブラックボックス・難しい言語からの卒業
ネットワーク教育へのアプローチ
4. まとめと今後の課題
Copyright 2017 FUJITSU LIMITED17
2. 目標にしたい世界
カーネルの知識が必要
NIC ドライバ, 割り込み, プロセス管理, メモリ管理, …
FPGA, ASIC の知識が必要
性能を出せないと意味がない!
複雑なアプリケーションの動きを把握する必要
遷移が複雑 (quagga), 多岐に亘る連携 (snmpd), …
国際コミュ力が必要
国際標準化と相互接続性を確保してこそ!
これらの参入障壁を下げたい
下げるとどうなるか
Copyright 2017 FUJITSU LIMITED18
2. 目標にしたい世界~ 過去の事例を参考に
Copyright 2017 FUJITSU LIMITED
過去の具体例 // 20年前
データ種別 作りやすさ
1990年前半
(telnet, ftp, mail, news, whois, …
シングルメディア ソケット通信の素養が必要
1990後半 ブラウザ マルチメディア
httpd STDIO でサーバ書けるよ!
(cgi-bin)
このあと20年つづく
なんでもかんでも over HTTP
時代の幕開け
WWWは人類史上最大のスケールで
個人間の情報交換を可能とした。
(Wikipedia “World Wide Web” より)
進化 ハイパーテキストと
インターネットの結合
Hello World レベルに到達すれば
サーバ開発を体験できる。
障
壁
が
下
が
っ
た
19
ベンダーのなか
(ブラックボックス)
ベンダーのなか
(ブラックボックス)
2. 目標にしたい世界~ 未来をイメージする
Copyright 2017 FUJITSU LIMITED
今 目指す未来
コミッ
ター
改造 &
再配布
ちょっと改造
あるいは自作
組み込んで使う
さわってみた
組込
さわった
関わるひとの多さ (裾野の広さ)
技
術
的
ポ
テ
ン
シ
ャ
ル
市
場
規
模
、
etc
裾野の広がり  ポテンシャルの高さ
20
2. 目標にしたい世界~ 未来をイメージする
Copyright 2017 FUJITSU LIMITED
サーバ屋さん ネットワーク機能
数多くの技術者の流入
21
目次
1. ネットワーク業界の課題
ネットワーク業界ではOSS 開発が多くのひとに開かれていない
2. 目標にしたい世界
多くのひとにひらかれた業界とは
3. 実現するための最初の一歩
ブラックボックス・難しい言語からの卒業
ネットワーク教育へのアプローチ
4. まとめと今後の課題
Copyright 2017 FUJITSU LIMITED22
3. 実現するための最初の一歩
カーネルの知識が必要
NIC ドライバ, 割り込み, プロセス管理, メモリ管理, …
FPGA, ASIC の知識が必要
性能を出せないと意味がない!
複雑なアプリケーションの動きを把握する必要
遷移が複雑 (quagga), 多岐に亘る連携 (snmpd), …
国際コミュ力が必要
国際標準化と相互接続性を確保してこそ!
これらの参入障壁を下げたい
どうやったら下がる?
Copyright 2017 FUJITSU LIMITED23
3. 実現するための最初の一歩 ~ 過去にならってみよう
Copyright 2017 FUJITSU LIMITED
ネットワーク業界の垣根の下げたい (今回の例)
作りやすさ
1990年前半
(telnet, ftp, mail, news, whois, …
ソケット通信の素養が必要
1990後半 ブラウザ
httpd STDIO でサーバ書けるよ!
(cgi-bin)
このあと20年つづく
なんでもかんでも over スクリプト
時代の幕開け …か?
現代のネットワーク機能 カーネルモジュール, FPGA, ASIC, 箱
製品, VM
未来のネットワーク機能 スクリプトでモジュール書けるよ!
障
壁
が
下
が
っ
た
障
壁
を
下
げ
よ
う
24
• C よりずっと読みやすいソースコードで、各種プロトコ
ルの動作を学ぶ。
• sandbox で実際に動かして、動作を学ぶ。
• sandbox でおかしな動作をさせて、決まりごとの意
義を体感する
• sandbox や実網で、新しいプロトコルを作ってみる。
• sandbox や実網で、やりたい運用のために必要な
機能を作ってみる。
3. 実現するための最初の一歩 ~ 想定されるメリット
スクリプト化で期待できること
学生さんには
データセンター事業者には
サーバ系の開発者には
事業化, 製品化するなら、DIY は卒業。
Copyright 2017 FUJITSU LIMITED
●
●
●
●
●
}
25
3. 実現するための最初の一歩 ~ 最初期のイメージ
#!/usr/bin/env ruby
require "l2switch"
require "vxlan"
require "lan"
L2switch.new(Vxlan.new(対向どこそこ, ...), Lan.new("eth0")).run
…という程度の設定で使えたら、便利だろうか
Copyright 2017 FUJITSU LIMITED26
3. 実現するための最初の一歩 ~ 最初期のイメージ
#!/usr/bin/env ruby
class Vxlan
def initialize(引数いろいろ)
# この辺りをサーバー屋さんが書きやすく
# そのための API 要件とは?
end
end
Copyright 2017 FUJITSU LIMITED27
3. 実現するための最初の一歩 ~ つくってみた
demo
Copyright 2017 FUJITSU LIMITED
説明
ping
スイッチ内で
スクリプトを書く
エディタ
スイッチ
ping
対象
28
3. 実現するための最初の一歩 ~ つくってみた
現況
パケット送受信
• インターフェースキャプチャ機能による Ethernet frame 送受信 (Linux)
• ダミーインターフェースによる、アプリ間の Ethernet frame 送受信
中継処理
• ブリッジ, vlan, QinQ
Copyright 2017 FUJITSU LIMITED29
3. 実現するための最初の一歩 ~ つくってみた
ToDo – スタイル・使い勝手
現状はあくまで mock
他人の目を通していないオレオレコード
やりたいこと (悩み)
• プログラミング初心者にとって分かり
やすい構成
• 各種サービス運用者にとって新プロト
コルを作りやすい仕組み
ToDo – 機能拡充
利用できる部品の充実
マニュアル
パケット送受信
• インターフェースキャプチャ機能による
Ethernet frame 送受信 (Linux 以外)
送受信処理
• udp, tcp, icmp, http, spdy, quic, …
中継処理
• ルーティング, mpls, nat, LB, firewall, 透
過proxy, TRILL, VXLAN, GRE, …
その他
• OSPF, BGP, EVPN, OVSDB, …
Copyright 2017 FUJITSU LIMITED30
3. 実現するための最初の一歩 ~ 社内に啓蒙してみた
1. 講座名: 「壊して遊んで学ぶネットワーク」
2. 講座概要
(1)目的
一般的にブラックボックスとして扱われがちなネットワーク機
器の機能を自分のコアコンピタンスにする講座です。
簡単なスクリプトを書くための言語 Ruby で作られたネット
ワーク機器シミュレータ “NW-DIY” を使って、パケットや機能
をいろいろと書き換えることでネットワーク機器の機能を学び
ます。
(2)対象
この講座は、こんなひとが対象です。
• ネットワーク機器の基本的な動きを知りたい
• IETF などで話題の機能を試してみたいが、高価なネット
ワーク機器を買うのはイヤだ
• パケットフォーマットを見ても意味が分からないから、書き
換えて意味を体感したい
• ネットワーク機能にちょっと手を加えたいが、カーネルに手
を加えるのは敷居が高いと感じている
(3)講座形態
• 本講座は PC を使った演習主体の講座となりますので、
PC は各自持ち込みとなります。
(どうしても確保できない場合はご相談ください)
• 本講座の受講にあたっては、演習環境の事前準備(1時間
程度)をお願いしています。
準備内容については、開講2週間前までに通知します。
(4)目次概要
• NW-DIY に慣れよう
• パケットの流れを体験しよう
• パケットを壊してみよう
• ネットワーク機能を作ってみよう
Copyright 2017 FUJITSU LIMITED31
3. 実現するための最初の一歩 ~ 社内に啓蒙してみた
Copyright 2017 FUJITSU LIMITED32
今回講座を受けてみて、パケットの
流れとか文章だけではなく、実際入
力して確認していった方が分かりや
すいと思いました。
各演習での通信シーケンスや用語を
その場で理解しながら操作するのは、
予備知識が無いため理解が難しい。
(教材の)圧縮ファイルの
展開の方法が出てこない。
3. 実現するための最初の一歩 ~ 社内に啓蒙してみた
Copyright 2017 FUJITSU LIMITED
タイトルで「楽しそうだな」と思っ
たが、レベル感が合わなかった。
いきなりパケットの中身を見せられても面喰らう。
いきなり高過ぎた。段階を踏まないときつい。
受講者にコマンド入力をさせる際
は、さあやってみようで全部やらせ
るのではなく、ある程度区切った
方が、私的にはありがたいです。
入力文字のスペース部分は、でき
れば□印などを入れたほうが、間違
いがなくなると思いました。
DIY操作で期待値通りに
動いた時は、面白みを
体験することが出来た。
加嶋
受講者
DOS コマンド開くの、打ち込
むの、とっつきにくい。
途中の理解でコケたら
もうそれ以降ついてこ
れなくなるような教材
は良くない
受講者募集で表現す
るレベル感をミスって、
演習の入口でみんな
つまづいた。
時間配分には慣れが
必要
ニーズあり!
33
3. 実現するための最初の一歩 ~ 社内に啓蒙してみた
Copyright 2017 FUJITSU LIMITED
コミッ
ター
改造 &
再配布
ちょっと改造
あるいは自作
組み込んで使う
さわってみた
今 目指す未来
組込
さわった
受講生が受講時に思っていた
NW-DIY の演習内容
ターゲットにした
NW-DIY の演習内容
不一致
自分に理解できる
観点
34
目次
1. ネットワーク業界の課題
ネットワーク業界ではOSS 開発が多くのひとに開かれていない
2. 目標にしたい世界
多くのひとにひらかれた業界とは
3. 実現するための最初の一歩
ブラックボックス・難しい言語からの卒業
ネットワーク教育へのアプローチ
4. まとめと今後の課題
Copyright 2017 FUJITSU LIMITED35
4. まとめと今後の課題
Copyright 2017 FUJITSU LIMITED
ネットワーク業界にも、寡占に対抗できる文化を作りたい
課題抽出
一緒にオレオレプロトコル作りましょう!
http://github.com/karoshima/nw-diy
ほかにも
• パケットを壊して学ぶ
• ハッカソン, アイデアソン
などなど
容易に { }できるツールを作った利用
改造
• いろんな技術レベルのひと向け
• 多くのひと向け
議論や雑談の場
https://www.facebook.com/groups/nwdiy/
36
Copyright 2017 FUJITSU LIMITED37
Copyright 2017 FUJITSU LIMITED38
Copyright 2017 FUJITSU LIMITED

Weitere ähnliche Inhalte

Was ist angesagt?

[Cloud Native Journey ]HCCJP(ハイブリッドクラウド研究会) 第5回勉強会
[Cloud Native Journey ]HCCJP(ハイブリッドクラウド研究会) 第5回勉強会[Cloud Native Journey ]HCCJP(ハイブリッドクラウド研究会) 第5回勉強会
[Cloud Native Journey ]HCCJP(ハイブリッドクラウド研究会) 第5回勉強会忠弘 安田
 
【Interop Tokyo 2016】 30年の実績と経験!シスコ スイッチ最新機能と伝統機能をご紹介
【Interop Tokyo 2016】 30年の実績と経験!シスコ スイッチ最新機能と伝統機能をご紹介【Interop Tokyo 2016】 30年の実績と経験!シスコ スイッチ最新機能と伝統機能をご紹介
【Interop Tokyo 2016】 30年の実績と経験!シスコ スイッチ最新機能と伝統機能をご紹介シスコシステムズ合同会社
 
What is ztna using hip what is secure remote access how do you respond to att...
What is ztna using hip what is secure remote access how do you respond to att...What is ztna using hip what is secure remote access how do you respond to att...
What is ztna using hip what is secure remote access how do you respond to att...Takuma Miki
 
No Moreハードウェア!?エッジ・ルータが仮想化されると何が変わる?
No Moreハードウェア!?エッジ・ルータが仮想化されると何が変わる?No Moreハードウェア!?エッジ・ルータが仮想化されると何が変わる?
No Moreハードウェア!?エッジ・ルータが仮想化されると何が変わる?Brocade
 
インターネットの仕組みとISPの構造
インターネットの仕組みとISPの構造インターネットの仕組みとISPの構造
インターネットの仕組みとISPの構造Taiji Tsuchiya
 
Mk onic data-intensive-public
Mk onic data-intensive-publicMk onic data-intensive-public
Mk onic data-intensive-publicMiya Kohno
 
20161114 lazurite open
20161114 lazurite open20161114 lazurite open
20161114 lazurite openNaotaka Saito
 
目的&役割別SDIガイド、基本の「キ」
目的&役割別SDIガイド、基本の「キ」目的&役割別SDIガイド、基本の「キ」
目的&役割別SDIガイド、基本の「キ」Brocade
 
DaiNishino_SDN-conference-2014_TB-07_2012-02-18
DaiNishino_SDN-conference-2014_TB-07_2012-02-18DaiNishino_SDN-conference-2014_TB-07_2012-02-18
DaiNishino_SDN-conference-2014_TB-07_2012-02-18Dai Nishino
 
20161118 lazurite nodered_ug
20161118 lazurite nodered_ug20161118 lazurite nodered_ug
20161118 lazurite nodered_ugNaotaka Saito
 
Enterprise Identity Working Groupについて
Enterprise Identity Working GroupについてEnterprise Identity Working Groupについて
Enterprise Identity Working GroupについてOpenID Foundation Japan
 

Was ist angesagt? (19)

L2延伸を利用したクラウド移行とクラウド活用術
L2延伸を利用したクラウド移行とクラウド活用術L2延伸を利用したクラウド移行とクラウド活用術
L2延伸を利用したクラウド移行とクラウド活用術
 
[Cloud Native Journey ]HCCJP(ハイブリッドクラウド研究会) 第5回勉強会
[Cloud Native Journey ]HCCJP(ハイブリッドクラウド研究会) 第5回勉強会[Cloud Native Journey ]HCCJP(ハイブリッドクラウド研究会) 第5回勉強会
[Cloud Native Journey ]HCCJP(ハイブリッドクラウド研究会) 第5回勉強会
 
マスタリングTCP/IP ニフクラ編
マスタリングTCP/IP ニフクラ編マスタリングTCP/IP ニフクラ編
マスタリングTCP/IP ニフクラ編
 
NIFcLab Tech Laboratoryはじめます(もうすぐ)
NIFcLab Tech Laboratoryはじめます(もうすぐ)NIFcLab Tech Laboratoryはじめます(もうすぐ)
NIFcLab Tech Laboratoryはじめます(もうすぐ)
 
【Interop Tokyo 2016】 30年の実績と経験!シスコ スイッチ最新機能と伝統機能をご紹介
【Interop Tokyo 2016】 30年の実績と経験!シスコ スイッチ最新機能と伝統機能をご紹介【Interop Tokyo 2016】 30年の実績と経験!シスコ スイッチ最新機能と伝統機能をご紹介
【Interop Tokyo 2016】 30年の実績と経験!シスコ スイッチ最新機能と伝統機能をご紹介
 
What is ztna using hip what is secure remote access how do you respond to att...
What is ztna using hip what is secure remote access how do you respond to att...What is ztna using hip what is secure remote access how do you respond to att...
What is ztna using hip what is secure remote access how do you respond to att...
 
No Moreハードウェア!?エッジ・ルータが仮想化されると何が変わる?
No Moreハードウェア!?エッジ・ルータが仮想化されると何が変わる?No Moreハードウェア!?エッジ・ルータが仮想化されると何が変わる?
No Moreハードウェア!?エッジ・ルータが仮想化されると何が変わる?
 
インターネットの仕組みとISPの構造
インターネットの仕組みとISPの構造インターネットの仕組みとISPの構造
インターネットの仕組みとISPの構造
 
緊急事態宣言解除後のセキュリティ・チェックリストを解説してみた
緊急事態宣言解除後のセキュリティ・チェックリストを解説してみた緊急事態宣言解除後のセキュリティ・チェックリストを解説してみた
緊急事態宣言解除後のセキュリティ・チェックリストを解説してみた
 
Mk onic data-intensive-public
Mk onic data-intensive-publicMk onic data-intensive-public
Mk onic data-intensive-public
 
20161114 lazurite open
20161114 lazurite open20161114 lazurite open
20161114 lazurite open
 
ニフクラ mobile backend チームのCIツール活用事例紹介
ニフクラ mobile backend チームのCIツール活用事例紹介ニフクラ mobile backend チームのCIツール活用事例紹介
ニフクラ mobile backend チームのCIツール活用事例紹介
 
目的&役割別SDIガイド、基本の「キ」
目的&役割別SDIガイド、基本の「キ」目的&役割別SDIガイド、基本の「キ」
目的&役割別SDIガイド、基本の「キ」
 
DaiNishino_SDN-conference-2014_TB-07_2012-02-18
DaiNishino_SDN-conference-2014_TB-07_2012-02-18DaiNishino_SDN-conference-2014_TB-07_2012-02-18
DaiNishino_SDN-conference-2014_TB-07_2012-02-18
 
クラウド上のシステム監視 入門編~システムを作ったその先に~
クラウド上のシステム監視 入門編~システムを作ったその先に~クラウド上のシステム監視 入門編~システムを作ったその先に~
クラウド上のシステム監視 入門編~システムを作ったその先に~
 
20161118 lazurite nodered_ug
20161118 lazurite nodered_ug20161118 lazurite nodered_ug
20161118 lazurite nodered_ug
 
入社2年目社員から見た VDI(DaaS)の運用とセキュリティ
入社2年目社員から見たVDI(DaaS)の運用とセキュリティ入社2年目社員から見たVDI(DaaS)の運用とセキュリティ
入社2年目社員から見た VDI(DaaS)の運用とセキュリティ
 
Enterprise Identity Working Groupについて
Enterprise Identity Working GroupについてEnterprise Identity Working Groupについて
Enterprise Identity Working Groupについて
 
Hipとは?
Hipとは?Hipとは?
Hipとは?
 

Ähnlich wie NW-DIY で開拓したい社会

Lagopus Project (Open Source Conference)
Lagopus Project (Open Source Conference)Lagopus Project (Open Source Conference)
Lagopus Project (Open Source Conference)Tomoya Hibi
 
IoT 時代における省電力長距離無線通信(LPWA)の選び方と LoRaWAN や Sigfox の活用方法
IoT 時代における省電力長距離無線通信(LPWA)の選び方とLoRaWAN や Sigfox の活用方法IoT 時代における省電力長距離無線通信(LPWA)の選び方とLoRaWAN や Sigfox の活用方法
IoT 時代における省電力長距離無線通信(LPWA)の選び方と LoRaWAN や Sigfox の活用方法SORACOM,INC
 
20190518 SORACOM UG 九州 x JAWS-UG 佐賀 | 基本のSORACOM Air から最新ボタンデバイスまで一気に解説?今日からあ...
20190518 SORACOM UG 九州 x JAWS-UG 佐賀 | 基本のSORACOM Air から最新ボタンデバイスまで一気に解説?今日からあ...20190518 SORACOM UG 九州 x JAWS-UG 佐賀 | 基本のSORACOM Air から最新ボタンデバイスまで一気に解説?今日からあ...
20190518 SORACOM UG 九州 x JAWS-UG 佐賀 | 基本のSORACOM Air から最新ボタンデバイスまで一気に解説?今日からあ...SORACOM,INC
 
フロー技術によるネットワーク管理
フロー技術によるネットワーク管理フロー技術によるネットワーク管理
フロー技術によるネットワーク管理Motonori Shindo
 
JANOG45 5Gの夢と現実 - 伊賀野パート
JANOG45 5Gの夢と現実 - 伊賀野パートJANOG45 5Gの夢と現実 - 伊賀野パート
JANOG45 5Gの夢と現実 - 伊賀野パートYasuo Igano
 
IoT系標準化の動き(メモ、2016年) (in Japanese)
IoT系標準化の動き(メモ、2016年) (in Japanese)IoT系標準化の動き(メモ、2016年) (in Japanese)
IoT系標準化の動き(メモ、2016年) (in Japanese)Toshihiko Yamakami
 
ONIC2017 プログラマブル・データプレーン時代に向けた ネットワーク・オペレーションスタック
ONIC2017 プログラマブル・データプレーン時代に向けた ネットワーク・オペレーションスタックONIC2017 プログラマブル・データプレーン時代に向けた ネットワーク・オペレーションスタック
ONIC2017 プログラマブル・データプレーン時代に向けた ネットワーク・オペレーションスタックKentaro Ebisawa
 
仮想ルータを使ったスイッチレス・サーバクラスタリングのデザインパターン
仮想ルータを使ったスイッチレス・サーバクラスタリングのデザインパターン仮想ルータを使ったスイッチレス・サーバクラスタリングのデザインパターン
仮想ルータを使ったスイッチレス・サーバクラスタリングのデザインパターンNaoto MATSUMOTO
 
そろそろビジネスに貢献するSDNを考えませんか?~キーワードは“オープン”~
そろそろビジネスに貢献するSDNを考えませんか?~キーワードは“オープン”~そろそろビジネスに貢献するSDNを考えませんか?~キーワードは“オープン”~
そろそろビジネスに貢献するSDNを考えませんか?~キーワードは“オープン”~Brocade
 
楽天ネットワークエンジニアたちが目指す、次世代データセンターとは
楽天ネットワークエンジニアたちが目指す、次世代データセンターとは楽天ネットワークエンジニアたちが目指す、次世代データセンターとは
楽天ネットワークエンジニアたちが目指す、次世代データセンターとはRakuten Group, Inc.
 
Software for Edge Heavy Computing @ INTEROP 2016 Tokyo
Software for Edge Heavy Computing @ INTEROP 2016 TokyoSoftware for Edge Heavy Computing @ INTEROP 2016 Tokyo
Software for Edge Heavy Computing @ INTEROP 2016 TokyoShohei Hido
 
【B-6】sakura.io開発者が語るiotの概要と通信など大事な話
【B-6】sakura.io開発者が語るiotの概要と通信など大事な話【B-6】sakura.io開発者が語るiotの概要と通信など大事な話
【B-6】sakura.io開発者が語るiotの概要と通信など大事な話Developers Summit
 
コードを書かずにLチカ。から始めよう
コードを書かずにLチカ。から始めようコードを書かずにLチカ。から始めよう
コードを書かずにLチカ。から始めようShin-ya Koga
 
SORACOM UG 東海 #1 | SORACOM 紹介
SORACOM UG 東海 #1 | SORACOM 紹介SORACOM UG 東海 #1 | SORACOM 紹介
SORACOM UG 東海 #1 | SORACOM 紹介SORACOM,INC
 
クラウド時代のネットワーク再入門
クラウド時代のネットワーク再入門クラウド時代のネットワーク再入門
クラウド時代のネットワーク再入門Naoto MATSUMOTO
 
Singularityで分散深層学習
Singularityで分散深層学習Singularityで分散深層学習
Singularityで分散深層学習Hitoshi Sato
 
Microsoft の深層学習への取り組み
Microsoft の深層学習への取り組みMicrosoft の深層学習への取り組み
Microsoft の深層学習への取り組みHirono Jumpei
 
ソフトウェア技術者から見たFPGAの魅力と可能性
ソフトウェア技術者から見たFPGAの魅力と可能性ソフトウェア技術者から見たFPGAの魅力と可能性
ソフトウェア技術者から見たFPGAの魅力と可能性Kenichiro MITSUDA
 
Openstack neutron vtjseminar_20160302
Openstack neutron vtjseminar_20160302Openstack neutron vtjseminar_20160302
Openstack neutron vtjseminar_20160302Takehiro Kudou
 
20130614 Interop SDN ShowCase-OpenStage2-MidoNet with Sakura Internet
20130614 Interop SDN ShowCase-OpenStage2-MidoNet with Sakura Internet20130614 Interop SDN ShowCase-OpenStage2-MidoNet with Sakura Internet
20130614 Interop SDN ShowCase-OpenStage2-MidoNet with Sakura InternetMidokura
 

Ähnlich wie NW-DIY で開拓したい社会 (20)

Lagopus Project (Open Source Conference)
Lagopus Project (Open Source Conference)Lagopus Project (Open Source Conference)
Lagopus Project (Open Source Conference)
 
IoT 時代における省電力長距離無線通信(LPWA)の選び方と LoRaWAN や Sigfox の活用方法
IoT 時代における省電力長距離無線通信(LPWA)の選び方とLoRaWAN や Sigfox の活用方法IoT 時代における省電力長距離無線通信(LPWA)の選び方とLoRaWAN や Sigfox の活用方法
IoT 時代における省電力長距離無線通信(LPWA)の選び方と LoRaWAN や Sigfox の活用方法
 
20190518 SORACOM UG 九州 x JAWS-UG 佐賀 | 基本のSORACOM Air から最新ボタンデバイスまで一気に解説?今日からあ...
20190518 SORACOM UG 九州 x JAWS-UG 佐賀 | 基本のSORACOM Air から最新ボタンデバイスまで一気に解説?今日からあ...20190518 SORACOM UG 九州 x JAWS-UG 佐賀 | 基本のSORACOM Air から最新ボタンデバイスまで一気に解説?今日からあ...
20190518 SORACOM UG 九州 x JAWS-UG 佐賀 | 基本のSORACOM Air から最新ボタンデバイスまで一気に解説?今日からあ...
 
フロー技術によるネットワーク管理
フロー技術によるネットワーク管理フロー技術によるネットワーク管理
フロー技術によるネットワーク管理
 
JANOG45 5Gの夢と現実 - 伊賀野パート
JANOG45 5Gの夢と現実 - 伊賀野パートJANOG45 5Gの夢と現実 - 伊賀野パート
JANOG45 5Gの夢と現実 - 伊賀野パート
 
IoT系標準化の動き(メモ、2016年) (in Japanese)
IoT系標準化の動き(メモ、2016年) (in Japanese)IoT系標準化の動き(メモ、2016年) (in Japanese)
IoT系標準化の動き(メモ、2016年) (in Japanese)
 
ONIC2017 プログラマブル・データプレーン時代に向けた ネットワーク・オペレーションスタック
ONIC2017 プログラマブル・データプレーン時代に向けた ネットワーク・オペレーションスタックONIC2017 プログラマブル・データプレーン時代に向けた ネットワーク・オペレーションスタック
ONIC2017 プログラマブル・データプレーン時代に向けた ネットワーク・オペレーションスタック
 
仮想ルータを使ったスイッチレス・サーバクラスタリングのデザインパターン
仮想ルータを使ったスイッチレス・サーバクラスタリングのデザインパターン仮想ルータを使ったスイッチレス・サーバクラスタリングのデザインパターン
仮想ルータを使ったスイッチレス・サーバクラスタリングのデザインパターン
 
そろそろビジネスに貢献するSDNを考えませんか?~キーワードは“オープン”~
そろそろビジネスに貢献するSDNを考えませんか?~キーワードは“オープン”~そろそろビジネスに貢献するSDNを考えませんか?~キーワードは“オープン”~
そろそろビジネスに貢献するSDNを考えませんか?~キーワードは“オープン”~
 
楽天ネットワークエンジニアたちが目指す、次世代データセンターとは
楽天ネットワークエンジニアたちが目指す、次世代データセンターとは楽天ネットワークエンジニアたちが目指す、次世代データセンターとは
楽天ネットワークエンジニアたちが目指す、次世代データセンターとは
 
Software for Edge Heavy Computing @ INTEROP 2016 Tokyo
Software for Edge Heavy Computing @ INTEROP 2016 TokyoSoftware for Edge Heavy Computing @ INTEROP 2016 Tokyo
Software for Edge Heavy Computing @ INTEROP 2016 Tokyo
 
【B-6】sakura.io開発者が語るiotの概要と通信など大事な話
【B-6】sakura.io開発者が語るiotの概要と通信など大事な話【B-6】sakura.io開発者が語るiotの概要と通信など大事な話
【B-6】sakura.io開発者が語るiotの概要と通信など大事な話
 
コードを書かずにLチカ。から始めよう
コードを書かずにLチカ。から始めようコードを書かずにLチカ。から始めよう
コードを書かずにLチカ。から始めよう
 
SORACOM UG 東海 #1 | SORACOM 紹介
SORACOM UG 東海 #1 | SORACOM 紹介SORACOM UG 東海 #1 | SORACOM 紹介
SORACOM UG 東海 #1 | SORACOM 紹介
 
クラウド時代のネットワーク再入門
クラウド時代のネットワーク再入門クラウド時代のネットワーク再入門
クラウド時代のネットワーク再入門
 
Singularityで分散深層学習
Singularityで分散深層学習Singularityで分散深層学習
Singularityで分散深層学習
 
Microsoft の深層学習への取り組み
Microsoft の深層学習への取り組みMicrosoft の深層学習への取り組み
Microsoft の深層学習への取り組み
 
ソフトウェア技術者から見たFPGAの魅力と可能性
ソフトウェア技術者から見たFPGAの魅力と可能性ソフトウェア技術者から見たFPGAの魅力と可能性
ソフトウェア技術者から見たFPGAの魅力と可能性
 
Openstack neutron vtjseminar_20160302
Openstack neutron vtjseminar_20160302Openstack neutron vtjseminar_20160302
Openstack neutron vtjseminar_20160302
 
20130614 Interop SDN ShowCase-OpenStage2-MidoNet with Sakura Internet
20130614 Interop SDN ShowCase-OpenStage2-MidoNet with Sakura Internet20130614 Interop SDN ShowCase-OpenStage2-MidoNet with Sakura Internet
20130614 Interop SDN ShowCase-OpenStage2-MidoNet with Sakura Internet
 

NW-DIY で開拓したい社会

  • 1. Copyright 2017 FUJITSU LIMITED NW-DIY で開拓したい社会 富士通(株)ネットワークソリューション事業本部 サービスビジネス事業部 加嶋 啓章 0
  • 2. 自己紹介 加嶋 啓章 1995年に富士通に入社 Copyright 2017 FUJITSU LIMITED ネットワーク機器開発 LRシリーズセンタールータ gated に IPv6 & RIPng を実装 開発元に提供 スイッチングルータ SR5400 routing FPGA 経路表ドライバ実 装 ハイエンドルータ GeoStream R900 gated でも zebra でもない自作 の経路制御、いちから開発 ネットワークサーバ IPCOM-L/EX firewall, 経路制御など ネットワーク機器の開発経験を生かした各種試作 SA46T IPv6 migration 特定小電力無線センサー “kamo” むけクラウド “tobi” センサーデータの収集 他社基盤との相互接続 ネットワーク工作ツール “NW-DIY” 立ち上げ 今日のネタ 1
  • 3. 目次 1. ネットワーク業界の課題 ネットワーク業界ではOSS 開発が多くのひとに開かれていない 2. 目標にしたい世界 多くのひとにひらかれた業界とは 3. 実現するための最初の一歩 ブラックボックス・難しい言語からの卒業 ネットワーク教育へのアプローチ 4. まとめと今後の課題 Copyright 2017 FUJITSU LIMITED3
  • 6. Copyright 2017 FUJITSU LIMITED 1.ネットワーク業界の課題~ OSSの例 (redmine) フィルターかけてみた 6
  • 8. Copyright 2017 FUJITSU LIMITED 1.ネットワーク業界の課題 ~ Interop Tokyo 2015 の気付き VXLAN ~ LAN (Ethernet) を延長する仕組みの一種。  rfc7348 (Informational) 2011年に初版 draft ~ それから 5 年 • InteropTokyo 2012 さくらインターネットから紹介 Cisco箱 • InteropTokyo 2013 SDN ShowCase VMware • InteropTokyo 2014 VXLAN相互接続検証 Cisco Nexus, Juniper, VMware NSX, Huawei, A10 • InteropTokyo 2015 コントロールプレーンを取り入れたVXLAN相互接続検証 Interop2015 Conference パネルのひとが聞いてみた 「VXLAN 使ってみたことのあるひと~」 → 数人しか手を挙げない •箱を買わなきゃ使えない 10
  • 9. 1.ネットワーク業界の課題 ~サーバー屋とネットワーク機能の垣根 Copyright 2017 FUJITSU LIMITED サーバ屋さん ネットワーク機能  未知なものでも、ぐぐってなんとかする  なんとかしたら、公開して誰かを助ける  製品・機能のリリースを待って、  他者の試行記事が公開されて、  やっと「買ってもいい?」ってお伺い  お高いねぇ… 12
  • 10. 1.ネットワーク業界の課題 ~サーバーとネットワークの比較 Copyright 2017 FUJITSU LIMITED サーバ屋さん ネットワーク機能 欲しい 検索公開 作成・改造 変えたい 欲しい 待つ 買って 使う ベンダーの リリース サポートの 拡充 予算 一方通行検索と公開によるフィードバック 13
  • 12. ベンダーのなか (ブラックボックス) 1.ネットワーク業界の課題 ~ 課題設定 Copyright 2017 FUJITSU LIMITED 幾多のジャンル (単体アプリ, サーバアプリ など) ネットワーク機能 関わるひと少ない • 業務ユーザーが少ない • 一般・小規模ユーザー少ない • 機能改造できるひと増えない! • 業務ユーザーが多い • 一般・小規模ユーザーが多い • アマチュアでも改造・技術貢献  技術ポテンシャル向上  市場規模の拡大 コミッ ター 改造 & 再配布 ちょっと改造 あるいは自作 組み込んで使う さわってみた 組込 さわった 関わるひとの多さ (裾野の広さ) 15
  • 13. 1.ネットワーク業界の課題 ~ その理由 (体験に基づく) カーネルの知識が必要 NIC ドライバ, 割り込み, プロセス管理, メモリ管理, … FPGA, ASIC の知識が必要 性能を出せないと意味がない! 複雑なアプリケーションの動きを把握する必要 遷移が複雑 (quagga), 多岐に亘る連携 (snmpd), … 国際コミュ力が必要 国際標準化と相互接続性を確保してこそ! Copyright 2017 FUJITSU LIMITED これらは大きな参入障壁 試作・改造するのに必要なの? 16
  • 14. 目次 1. ネットワーク業界の課題 ネットワーク業界ではOSS 開発が多くのひとに開かれていない 2. 目標にしたい世界 多くのひとにひらかれた業界とは 3. 実現するための最初の一歩 ブラックボックス・難しい言語からの卒業 ネットワーク教育へのアプローチ 4. まとめと今後の課題 Copyright 2017 FUJITSU LIMITED17
  • 15. 2. 目標にしたい世界 カーネルの知識が必要 NIC ドライバ, 割り込み, プロセス管理, メモリ管理, … FPGA, ASIC の知識が必要 性能を出せないと意味がない! 複雑なアプリケーションの動きを把握する必要 遷移が複雑 (quagga), 多岐に亘る連携 (snmpd), … 国際コミュ力が必要 国際標準化と相互接続性を確保してこそ! これらの参入障壁を下げたい 下げるとどうなるか Copyright 2017 FUJITSU LIMITED18
  • 16. 2. 目標にしたい世界~ 過去の事例を参考に Copyright 2017 FUJITSU LIMITED 過去の具体例 // 20年前 データ種別 作りやすさ 1990年前半 (telnet, ftp, mail, news, whois, … シングルメディア ソケット通信の素養が必要 1990後半 ブラウザ マルチメディア httpd STDIO でサーバ書けるよ! (cgi-bin) このあと20年つづく なんでもかんでも over HTTP 時代の幕開け WWWは人類史上最大のスケールで 個人間の情報交換を可能とした。 (Wikipedia “World Wide Web” より) 進化 ハイパーテキストと インターネットの結合 Hello World レベルに到達すれば サーバ開発を体験できる。 障 壁 が 下 が っ た 19
  • 17. ベンダーのなか (ブラックボックス) ベンダーのなか (ブラックボックス) 2. 目標にしたい世界~ 未来をイメージする Copyright 2017 FUJITSU LIMITED 今 目指す未来 コミッ ター 改造 & 再配布 ちょっと改造 あるいは自作 組み込んで使う さわってみた 組込 さわった 関わるひとの多さ (裾野の広さ) 技 術 的 ポ テ ン シ ャ ル 市 場 規 模 、 etc 裾野の広がり  ポテンシャルの高さ 20
  • 18. 2. 目標にしたい世界~ 未来をイメージする Copyright 2017 FUJITSU LIMITED サーバ屋さん ネットワーク機能 数多くの技術者の流入 21
  • 19. 目次 1. ネットワーク業界の課題 ネットワーク業界ではOSS 開発が多くのひとに開かれていない 2. 目標にしたい世界 多くのひとにひらかれた業界とは 3. 実現するための最初の一歩 ブラックボックス・難しい言語からの卒業 ネットワーク教育へのアプローチ 4. まとめと今後の課題 Copyright 2017 FUJITSU LIMITED22
  • 20. 3. 実現するための最初の一歩 カーネルの知識が必要 NIC ドライバ, 割り込み, プロセス管理, メモリ管理, … FPGA, ASIC の知識が必要 性能を出せないと意味がない! 複雑なアプリケーションの動きを把握する必要 遷移が複雑 (quagga), 多岐に亘る連携 (snmpd), … 国際コミュ力が必要 国際標準化と相互接続性を確保してこそ! これらの参入障壁を下げたい どうやったら下がる? Copyright 2017 FUJITSU LIMITED23
  • 21. 3. 実現するための最初の一歩 ~ 過去にならってみよう Copyright 2017 FUJITSU LIMITED ネットワーク業界の垣根の下げたい (今回の例) 作りやすさ 1990年前半 (telnet, ftp, mail, news, whois, … ソケット通信の素養が必要 1990後半 ブラウザ httpd STDIO でサーバ書けるよ! (cgi-bin) このあと20年つづく なんでもかんでも over スクリプト 時代の幕開け …か? 現代のネットワーク機能 カーネルモジュール, FPGA, ASIC, 箱 製品, VM 未来のネットワーク機能 スクリプトでモジュール書けるよ! 障 壁 が 下 が っ た 障 壁 を 下 げ よ う 24
  • 22. • C よりずっと読みやすいソースコードで、各種プロトコ ルの動作を学ぶ。 • sandbox で実際に動かして、動作を学ぶ。 • sandbox でおかしな動作をさせて、決まりごとの意 義を体感する • sandbox や実網で、新しいプロトコルを作ってみる。 • sandbox や実網で、やりたい運用のために必要な 機能を作ってみる。 3. 実現するための最初の一歩 ~ 想定されるメリット スクリプト化で期待できること 学生さんには データセンター事業者には サーバ系の開発者には 事業化, 製品化するなら、DIY は卒業。 Copyright 2017 FUJITSU LIMITED ● ● ● ● ● } 25
  • 23. 3. 実現するための最初の一歩 ~ 最初期のイメージ #!/usr/bin/env ruby require "l2switch" require "vxlan" require "lan" L2switch.new(Vxlan.new(対向どこそこ, ...), Lan.new("eth0")).run …という程度の設定で使えたら、便利だろうか Copyright 2017 FUJITSU LIMITED26
  • 24. 3. 実現するための最初の一歩 ~ 最初期のイメージ #!/usr/bin/env ruby class Vxlan def initialize(引数いろいろ) # この辺りをサーバー屋さんが書きやすく # そのための API 要件とは? end end Copyright 2017 FUJITSU LIMITED27
  • 25. 3. 実現するための最初の一歩 ~ つくってみた demo Copyright 2017 FUJITSU LIMITED 説明 ping スイッチ内で スクリプトを書く エディタ スイッチ ping 対象 28
  • 26. 3. 実現するための最初の一歩 ~ つくってみた 現況 パケット送受信 • インターフェースキャプチャ機能による Ethernet frame 送受信 (Linux) • ダミーインターフェースによる、アプリ間の Ethernet frame 送受信 中継処理 • ブリッジ, vlan, QinQ Copyright 2017 FUJITSU LIMITED29
  • 27. 3. 実現するための最初の一歩 ~ つくってみた ToDo – スタイル・使い勝手 現状はあくまで mock 他人の目を通していないオレオレコード やりたいこと (悩み) • プログラミング初心者にとって分かり やすい構成 • 各種サービス運用者にとって新プロト コルを作りやすい仕組み ToDo – 機能拡充 利用できる部品の充実 マニュアル パケット送受信 • インターフェースキャプチャ機能による Ethernet frame 送受信 (Linux 以外) 送受信処理 • udp, tcp, icmp, http, spdy, quic, … 中継処理 • ルーティング, mpls, nat, LB, firewall, 透 過proxy, TRILL, VXLAN, GRE, … その他 • OSPF, BGP, EVPN, OVSDB, … Copyright 2017 FUJITSU LIMITED30
  • 28. 3. 実現するための最初の一歩 ~ 社内に啓蒙してみた 1. 講座名: 「壊して遊んで学ぶネットワーク」 2. 講座概要 (1)目的 一般的にブラックボックスとして扱われがちなネットワーク機 器の機能を自分のコアコンピタンスにする講座です。 簡単なスクリプトを書くための言語 Ruby で作られたネット ワーク機器シミュレータ “NW-DIY” を使って、パケットや機能 をいろいろと書き換えることでネットワーク機器の機能を学び ます。 (2)対象 この講座は、こんなひとが対象です。 • ネットワーク機器の基本的な動きを知りたい • IETF などで話題の機能を試してみたいが、高価なネット ワーク機器を買うのはイヤだ • パケットフォーマットを見ても意味が分からないから、書き 換えて意味を体感したい • ネットワーク機能にちょっと手を加えたいが、カーネルに手 を加えるのは敷居が高いと感じている (3)講座形態 • 本講座は PC を使った演習主体の講座となりますので、 PC は各自持ち込みとなります。 (どうしても確保できない場合はご相談ください) • 本講座の受講にあたっては、演習環境の事前準備(1時間 程度)をお願いしています。 準備内容については、開講2週間前までに通知します。 (4)目次概要 • NW-DIY に慣れよう • パケットの流れを体験しよう • パケットを壊してみよう • ネットワーク機能を作ってみよう Copyright 2017 FUJITSU LIMITED31
  • 29. 3. 実現するための最初の一歩 ~ 社内に啓蒙してみた Copyright 2017 FUJITSU LIMITED32
  • 30. 今回講座を受けてみて、パケットの 流れとか文章だけではなく、実際入 力して確認していった方が分かりや すいと思いました。 各演習での通信シーケンスや用語を その場で理解しながら操作するのは、 予備知識が無いため理解が難しい。 (教材の)圧縮ファイルの 展開の方法が出てこない。 3. 実現するための最初の一歩 ~ 社内に啓蒙してみた Copyright 2017 FUJITSU LIMITED タイトルで「楽しそうだな」と思っ たが、レベル感が合わなかった。 いきなりパケットの中身を見せられても面喰らう。 いきなり高過ぎた。段階を踏まないときつい。 受講者にコマンド入力をさせる際 は、さあやってみようで全部やらせ るのではなく、ある程度区切った 方が、私的にはありがたいです。 入力文字のスペース部分は、でき れば□印などを入れたほうが、間違 いがなくなると思いました。 DIY操作で期待値通りに 動いた時は、面白みを 体験することが出来た。 加嶋 受講者 DOS コマンド開くの、打ち込 むの、とっつきにくい。 途中の理解でコケたら もうそれ以降ついてこ れなくなるような教材 は良くない 受講者募集で表現す るレベル感をミスって、 演習の入口でみんな つまづいた。 時間配分には慣れが 必要 ニーズあり! 33
  • 31. 3. 実現するための最初の一歩 ~ 社内に啓蒙してみた Copyright 2017 FUJITSU LIMITED コミッ ター 改造 & 再配布 ちょっと改造 あるいは自作 組み込んで使う さわってみた 今 目指す未来 組込 さわった 受講生が受講時に思っていた NW-DIY の演習内容 ターゲットにした NW-DIY の演習内容 不一致 自分に理解できる 観点 34
  • 32. 目次 1. ネットワーク業界の課題 ネットワーク業界ではOSS 開発が多くのひとに開かれていない 2. 目標にしたい世界 多くのひとにひらかれた業界とは 3. 実現するための最初の一歩 ブラックボックス・難しい言語からの卒業 ネットワーク教育へのアプローチ 4. まとめと今後の課題 Copyright 2017 FUJITSU LIMITED35
  • 33. 4. まとめと今後の課題 Copyright 2017 FUJITSU LIMITED ネットワーク業界にも、寡占に対抗できる文化を作りたい 課題抽出 一緒にオレオレプロトコル作りましょう! http://github.com/karoshima/nw-diy ほかにも • パケットを壊して学ぶ • ハッカソン, アイデアソン などなど 容易に { }できるツールを作った利用 改造 • いろんな技術レベルのひと向け • 多くのひと向け 議論や雑談の場 https://www.facebook.com/groups/nwdiy/ 36

Hinweis der Redaktion

  1. 0
  2. 自己紹介 ITRCの前身の一つ Jain でお世話になりました。 入社20年 ルータなどネットワーク機器開発 OSS改造 ここ5年、イノベーション業界でいろんな OSS 利用。 このふたつの業界で感じたギャップ が切掛けで、今日の話。
  3. あらすじ ぼくが感じている課題 解決することで どんな世界に 最初の一歩 アプローチ紹介 いま抱えてる課題
  4. OSS 活動があまり盛んではない
  5. 問題提起。 ネットワーク機能といってもいろんなジャンルがありますが ここでは IP パケットを扱う機能のことと思ってください。 あと、アマチュアと書いていますが 機器ベンダーのひと以外っていうことでよろしくお願いします。 問題提起(再)。
  6. 個人的な経験では、ほぼいない。 すごく有名なひとは居るが、中間層がいない。 ぐぐっても「ちょっと改造してみた」「作ってみた」がない。
  7. これはネットワーク業界ではなく redmine という OSS の勉強会。 redmine Tokyo というサイト。 OSS redmine に対するオレオレパッチ。
  8. これもあちこちで改造ネタ 人が集まる OSS って、いいなあ。
  9. (さらっと紹介 ~ 時間なければパス) pixiv 早速 さっそく pixiv がマストドンのインスタンスを起動した っていう、この 4 月の記事ですが、このなかに (次ページ)
  10. (さらっと紹介 ~ 時間なければパス) 今年4月に入社したばかりの新卒が PR を送っていますという文言があります。 (クリックで強調) うちの新人すげーだろという側面、もちろんそのとおりなのですが、 Ruby on Rails だからやりやすかったという側面も あるよねーと思うわけです。ぜんぶ C で書かれてたら、 多分こういうわけにはいかなかったでしょう。
  11. 10
  12. 11
  13. ネットワークの世界 ベンダーを頼りに発展する。 イノベーションの世界 アプリだけでなく、パッチ、ノウハウいろいろ 玉石混交で大量。
  14. この二つの業界の違いを図にしてみました。 ひだり いろんなものがあるので、検索すればだいたいできる。 気軽に改造とか新規開発とかやったものをオープンにして 発展したり淘汰したり。 ポジティブなサイクル。 みぎ そういう活動は、 ベンダー あるいは コアなひと。 ベンダーでも、誰でもというわけではない コアじゃないひとは、待つのみ。 フィードバック
  15. 読み上げ「寡占に対抗できる文化が育っていない」 「ユーザーの立場」から「開発者」になる最初の一歩が難しい。 大手に対抗できるアプリが育つ環境じゃない
  16. サーバ系アプリの業界 裾野が広い。層が厚い。トップクオリティが上がる。 野球、 サッカー, なんでも同じ。 ネットワーク業界 ツリーはちいさく、普通のひとは上がれない。 トップを支えるのはベンダーとコアなひと
  17. 状況の違い。たぶんこんなところから。 経験ベース、だけど新人さんがびびるネタ。 これを平然と乗り越えるかどうか ~ 二極分化。 必須なの? (クリック) 性能。 たとえば apache, ngix。高速化すごい。 でもその上で ruby や python。クラスタ化。 性能ばかり大事にしててはいけない。 ここにあるもの。どれも必須ではない。
  18. つぎに、この課題を解決すると ネットワークの世界がどういう世界になるのか、 考えてみたい
  19. 参入障壁の下がった社会がどんなものなのか想像 目指すべき社会、目指すべき目標が見えてきます。
  20. 20年前に参入障壁が大きく下がった実例。 マルチメディア革命と言うけれど cgi-bin !!! サーバ開発 == ソケットプログラミング必須だった 習ったばかりの Hello World レベルでサーバ書ける 「最初の一歩」という重たい階段が簡単に登れるようになった。 このあと、なんでもかんでも HTTP を使うようになった。 背景は cgi-bin。
  21. 最初の一歩が簡単になると、 初心者のひとが気軽に触れるアプリやツールが増える。 それで裾野が広がれば、階層図は横にも縦にも育っていく。 トップクオリティも上がる。
  22. ネットワーク機能に馴染んでないひと 流入しやすくなる。 交流が活発になれば、新しい機能、新しいアイデア、 草の根相互接続 そして一緒に発展できる。
  23. それでは、そういう世界を目指すために ぼくがやってみたアプローチについて説明します。
  24. どうやって? どうやったら下げられるか? ということになるわけですが、(改ページ)
  25. クライアントサーバの世界は、cgi のおかげで、HTTP の黄金時代になった。 ネットワークの世界も、障壁を下げれば黄金時代になれる。 なにか良い方法ないかな、ということで (クリック) こんなことを考えてみました。 ネットワーク機能をスクリプトにしちゃえば、 多くのひとが参入できるようになって、 なんでもかんでも over スクリプトの 20 年が来るんじゃないか? (クリック) ということをやり始めました。
  26. スクリプト化することで、 ここにあるようなことが期待できると思っています。 (クリック) とくに学生さんには、 コードをわざと書き換えて誤動作させてプロトコルの意義を学ぶとか、 新しいプロトコルを起こす演習などに使いやすくなると思います。 (クリック) そんな事はいいから実務に使いたいという場合でも、 実験的な実装を試行錯誤する段階で、すごく役に立つと思います。
  27. 初期アイデア それで、こんなものができたら良いな、 ということで活動を始めました。 これがスクリプト側で、次の (改ページ)
  28. これがスクリプトを支えるライブラリ側です。 こんなアイデアを話すとけっこう食いつきがよかったので、 仕事の合間に作ってみました。
  29. では作ったやつのデモをします。 画面は 9 分割されますが、 真ん中のサーバで、作ったスクリプトを動かします。 スクリプトは右上のエディタで作成します。 このスクリプトで作ったスイッチに、 上から下への ping を流して、 スイッチの周りから動きを観察します。 左上に説明が出ますので、 それに沿ってデモが進みます。 それではご覧ください。 (ときどき Alt キーで画面進行を止めながら)
  30. 現況の整理 現在は物理インターフェースやダミーインターフェースを使った パケットの送受信と、 あとは L2 のちょっとした機能を実装しています。
  31. やりたいこと 山ほど 大きく分けると、使い勝手 機能拡張 悩みは左 UI はほぼ鍛えたことのないジャンル 一緒に考えてくれるひと、いないかなぁ。 使いやすい UI が見えてきたら、 右もどんどんやりたい。
  32. ツールだけではなにも始まらない 社内講座 募集要項
  33. 演習テキストの目次 対話式シェルに慣れてもらってから、 パケットの流れを観察してもらい、 パケットを壊してその効果を確認してもらいました。 ネットワーク機能としては、ハブに学習機能を作り込んでもらう ということを考えていました。
  34. 初体験 最初の章で全員つまづく 大変だった 良くも悪くもいろんなフィードバック。 (クリック) 痛い目を見て学べたのは、 「初心者」というひとことではとてもくくれないほど 個人個人のスキル差がばらばら。 どんなレベルのひと向けになにを伝える講座をつくればいいのか やってみたら全然わからなくなってしまって、 奥が深い。 (クリック) 良いフィードバック 「実際入力して確認していった方が分かりやすい」 なんて、狙いどおり。 演習で体で覚えていくタイプのこういうニーズはある。
  35. 講座を作ってわかったこと 初心者を知らなければ講座内容つくれない。 初心者の、「さわってみた」とかそういうレベル感、 たぶんこんな図のようにひとくくりにはできない。 ツールの使い勝手の話と同じく 一緒に考えてくれるひと、いないかなぁ。
  36. さいごに、まとめと今後の課題です。
  37. ネットワーク業界でも寡占に対抗できる文化を作りたい、 パケットを扱うスクリプトを作ったので、 一緒にオレオレプロトコルを作りましょう。 github に出しています。(次ページ見せる) オレオレプロトコルだけじゃなく、教材, ハッカソン, 何かおもしろいこと → 公開・共有 github だとどうしてもツールに目線が行く。 でもツール普及は手段。目的じゃない。 開発・改造の「最初の一歩」をなんとかしたいということで facebook group も作っています。 こういった SNS をうまく使って、多くのひとと、 最初の一歩をやりやすい環境について検討していきたい。 20年後というか10年後には、 ネットワークの世界も普通のソフトの世界と同じように、 ベンダー製品も OSS も自由に選べる社会にしたいと思っています。 以上です。ご清聴ありがとうございました。